最新の観てきた!クチコミ一覧

1021-1040件 / 186154件中
僕をみつけて

僕をみつけて

かわいいコンビニ店員 飯田さん

OFF OFFシアター(東京都)

2025/02/06 (木) ~ 2025/02/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2025/02/09 (日) 19:00

価格4,500円

バ先仲間を集めたゲーム大会で繰り広げられる人間模様
何かしら自分に重ねてみてしまう、加藤さん序盤のシーンとなるシーンは共感でしかないよ!
作品としてとても面白いし、笑えるし、人狼もわかりやすい、共感できるところもあるのだけれど、不公平かというと、あくまで主観であって強要するものでもなく、若さと閉じてしまっても良いのだけれど、何か物足りない
とは思うけど、個々の圧(個性)が強いので、それだけでも愉しめる良い作品かなと

ディファイルド

ディファイルド

T-PROJECT

「劇」小劇場(東京都)

2025/02/01 (土) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ふたり芝居というと熟練された役者さんがやられるイメージで、さらに長台詞で難しい言葉ばかりでしたが、さすがベテラン声優、安定感のある発音でしっかり脳に入ってきました。密室での会話劇というのが良かったと思います。舞台経験の少ない佐々木望さんにこの戯曲を提案した田中正彦さんのセンス!

その田中正彦さんはこの作品では3回目のブライアンという事でした。警察の交渉人であるブライアンは人格者であり、嘘がなく、ハリーが友情を感じていく様子にも共感しましたし、田中さんの見た目も地毛の白髪が外国人っぽくて素敵でした。

全く暗転のない、ずっと緊張が続く2時間。登場人物が少なくて、図書館の1室での、そのままの時間経過なので、初めて舞台を観る方でもわかりやすかったと思います。

女性映画監督第一号

女性映画監督第一号

劇団印象-indian elephant-

吉祥寺シアター(東京都)

2025/02/08 (土) ~ 2025/02/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

二年前に「犬と独裁者」と言うスターリンの若き日をネタにした本が面白かったので楽しみに出かけた。しかし、これはいけなかった。スターリンは謎の多い外国の暴君だからフィクションになるが、こちらは主人公の女性監督も、その合わせ鏡で登場する溝口健二も私ですらかなり知っている。満映がこんな楽園風ではなかったのは史実として材料もでている。(史実をこのようにいいとこ取りするのはタブーである)タイトルを始め実録であることを強調しているのがまずいと思う。フィクションだからどう作っても良い(良いというものでもないが)となるのはやはり関係者全員があの世に行ってから、あと十五年といった時間は必要だ。戦前の映画会社の女性労働者の群像も、国際劇場のダンサー風でこれもどうかとおもう。当時を知る老年者の一人としてかなりしらけた。前作でも感じたが、この作者、作と演出のバランスにかなり研究の要アリで、振付など同じ繰り返しがかなりあるのも気になる。下手なミュージカル風にする必然性など何もない。
俳優は万里紗、佐野美智子が演出の線で健闘しているが、元気の良いところが単調であまりにも今風。見ていてかえってはぐらかされてしまう。脇だが全作でも良かった武田知久、この人は細かく柔軟でいつ見ても成長している。

ハイ・ライフ

ハイ・ライフ

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2025/02/07 (金) ~ 2025/02/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/02/09 (日) 14:00

このジャンキーたちの疾走感はどこから来るんだろう?
ムショから出たり入ったりを繰り返す行き当たりばったり人生の、どこからこんな
転がるようなスピード感がほとばしるんだろう?
怒涛の台詞に見ている自分が前のめりなっていくのが心地よい1時間50分。
終わり方がまた心憎い。

ネタバレBOX

対面式の客席を挟んで長方形の舞台。
四隅には固いベッドが置かれ、ハケた役者はそのベッドへ倒れ込んでいく。

ディック(千葉哲也)はジャンキー仲間でも策士で通っている。
今も銀行のATM強盗計画を立てて、昨日7年ぶりにムショから出てきたばかりの
バグ(塩野谷正幸)を仲間に引き入れようとモルヒネで誘っている。
もうクスリは止めたんだ、と言いながらまた昔と同じ生活に戻って行くバグ。
ドニー(若杉宏二)は人の好いコソ泥、薬のせいで内臓のほとんどは移植が必要な状態。
短気で暴力的なバグを怖れているが、ドニーもまた、ディックの計画に無くてはならない
メンバーだ。
そして一人だけ、ムショ暮らしの経験が無い色男ビリー(小川輝晃)も今回初めて
一緒に仕事をすることになる。

みんな破たんしたような人生なのだが、一人ひとりを見ると誰もが持つ弱さを体現していて
その個性は哀しいほど魅力的だ。
銀行の前に止めた盗難車の中で、仲間割れしそうなメンバーを必死でなだめる
ディックの呼吸につられて、観ている私の肩に力が入る。
いつ爆発するかと息をのんでバグを見ているときも、どもりながら言い訳を重ねる
ドニーを見ているときも、”殺られる前に殺る”気分でナイフを突きつけるビリーを
見ているときも、、彼らに感情移入せずにいられない。
一緒に切羽詰まって追いつめられて、私の気分もどん詰まりだ。
そしてものの見事に、計画は失敗に終わる。

ビリーの挑発を受けて、逆に彼の手からナイフを奪って刺し殺してしまうバグ。
血にまみれたナイフを、気を失ったドニーの手に握らせて逃げるバグとディック・・・。

なのにあの終わり方、爽やかな明るさは何だろう?
ドニーは刑務所から病院へ送られ、必要な臓器移植手術を受けて元気になった。
そしてバグの「なあ、ビリーは俺に殺されたかったんじゃないか?」という意味のひと言。
救われないジャンキーが皆救われて、また笑って次の計画を考え始める。
失うもの、守るべきものを持たない彼らジャンキーは、ある意味最強だ。

この4人全員に感情移入させる役者陣が秀逸。
台詞もキメッぷりも凄まじいほどのリアリティに首根っこを押さえつけられた感じ。
すごいホンだなあ。
モルヒネさえあればハイ・ライフ!
次の銀行強盗に失敗しても、ハイ・ライフ!



カタロゴス〜「数」についての短編集〜

カタロゴス〜「数」についての短編集〜

プロデュースユニット・カムパネルラ

劇場HOPE(東京都)

2025/02/07 (金) ~ 2025/02/11 (火)公演終了

実演鑑賞

「数」にまつわる短編作品、抽象的なセットの組み合わせによって異なる物語が展開される
余り一の悲哀、最善策が生み出す意外な結果、近未来の人間性など、笑いを散りばめつつ
考えさせられる意欲的な作品

映像都市

映像都市

“STRAYDOG”

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/02/05 (水) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

昭和時代のストーリーを、懐かしく観劇できました。

ネタバレBOX

3つのストーリーが並行して進み、集約されていく、切ない結末ながらも、秀逸な作品でした。
舞台セットも、素晴らしかったです。
映画館,映画撮影風景や登場人物などの懐かしい雰囲気が、よく出ていました。
女性映画監督第一号

女性映画監督第一号

劇団印象-indian elephant-

吉祥寺シアター(東京都)

2025/02/08 (土) ~ 2025/02/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

所々欠けた木製の梯子が十余り舞台上部に吊るされている。映画のフィルムをイメージしているのだろう。欠けたフィルム、一体何が欠けたのか?

1959年(昭和34年)、京都の坂根田鶴子(たづこ)55歳の家を訪ねて来た映画プロデューサー(藤井咲有里さん)と助監督(岡崎さつきさん)。岡崎さつきさんは浜野佐知(300本以上ピンク映画を撮っている女性監督)をイメージした鋲の付いたPUNKな革ジャン姿。
坂根田鶴子(万里紗さん)が1934年に書いた手書きの準備稿を押入れの奥から探して持って来る。『Daddy-Long-Legs』。
結局その企画は実らず、1936年『初姿』を日本の“女性映画監督第一号”として撮ることとなる。当時32歳。

訪ねて来た二人に本当に撮りたかった映画について語るうちに坂根田鶴子は若返り、いつしか1929年(昭和4年)の京都・日活太秦撮影所前に立つ。24歳。
運命的な天才映画監督溝口健二(内田健介氏)との出逢い。夫の女癖の悪さに神経をすり減らす溝口千枝子夫人(佐乃美千子さん)との交友。

1933年(昭和8年)、大ヒットし、溝口無声映画時代の代表作となった『瀧の白糸』の撮影風景。浦辺粂子(岡崎さつきさん)と岡田時彦(峰一作氏)。

女性であることを全て捨てて男社会に飛び込んだ坂根田鶴子。一本のドイツ映画『制服の処女』に衝撃を受ける。レオンティーネ・ザーガン監督からスタッフ、キャスト、ほぼ全て女性。こんな映画を私も作りたい!

主演の万里紗さんが抜群に美しい。手塚治虫の漫画キャラのような表情。輝いている。
内田健介氏は今回も最高。溝口健二の天才と駄目人間の振れ幅を人間臭く形取る。
佐乃美千子さんも魅力的。ハイヒールのまま後方に飛び降りるシーンには驚いた。かなり段差のあるセット、振り向かずにポンっと。相当日々身体を動かしているのだろう。キレキレのダンス。
何役も兼ねる役者陣の着替えとキャラ変にも感心。
岡崎さつきさんは強烈な印象を。
内田靖子さんは癒えることのない心の痛みを。

ウォルター・ドナルドソン作曲の『私の青空』の替え歌が今作を一本貫く串となる。
戦前の映画黎明時代、魅入られた者達の狂騒。どうしようもなく映画が好きだった。この世よりも、銀幕に映し出された虚構の世界こそが真実だと思った。
かなり演出に力を入れ工夫を凝らしている。
見事な作品、130分、面白かった!

ネタバレBOX

溝口健二の物語が面白すぎるので、後半満州篇から戦争責任の話になる流れにちょっと無理矢理感。やはり敗戦の混乱の中、満州から何とか引き揚げ、溝口を訪ねて松竹でスクリプターの仕事を貰う描写。世界的名声を得ていく溝口、対照的に編集の記録係しかやらせてもらえない坂根の後半生。国策映画、啓民映画を撮ってきたことへの無意識に潜む罪悪感。それを溝口との関係性から描いて欲しかった。
井上ひさし節のように西瓜をガジェットとして巧く使っている。ラストの流れはこまつ座っぽい。

坂根田鶴子は後年女性と暮らしていたので同性愛者と思う人も多いらしい。

全く関係ないがアントニオ猪木は4回結婚していて最後の女房がカメラマンだった橋本田鶴子さん。猪木は「ズッコ」と呼んでいた。
『パラレルワールドより愛をこめて』 『パラレルワールドでも恋におちて』

『パラレルワールドより愛をこめて』 『パラレルワールドでも恋におちて』

ザ・プレイボーイズ

シアター711(東京都)

2025/02/02 (日) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

愛→恋 の順で、1日でハシゴで観ました。
脚本は正直、余白があって想像の幅があると言うよりも、色々と解像度が低いなって思いました。
ただ、上演時間1時間。チケット代もお手頃で、リピートや逆チーム観る場合は割引。
そして、役者陣が両チーム素敵で、物足りない本を豊かにしてくれていた。
公演は総合力なので、いい公演だったのでは、と。

何時までも果てしなく続く冒険

何時までも果てしなく続く冒険

ヌトミック

吉祥寺シアター(東京都)

2025/01/17 (金) ~ 2025/01/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

久々のヌトミック。宣材も随分前に手元にあり、吉祥寺シアターでやるというので観に行く。(もう一つの後押しは(忘れていたが)滋企画の次回公演に演出として迎えていた事。)
ドラム、ギター(他諸々)、キーボードの三名の演奏と、俳優たちがどう絡むか・・舞台上の奥行の中間あたりに楽器パートの各エリアが下手側、上手側にあって、俳優はその間を縫ったり舞台前で、基本無対象で喋る。
思った通りダイアローグは無く詩的な散文を喋る。演劇の時間の「次の瞬間」への白紙の期待を用意するのは俳優でなく音楽だ。言葉は大したことを言っていない気がしている(言語芸術の側面が弱い)。音楽がその穴を埋めていると感じる。
アフタートーク(つやちゃんとの)で主宰の額田氏が言うには、今回は演者の「役として語ってもらう」面を意識した、との事。従来は「役が無かった」、つまりテキスト・スピーカーとして役者に立たせていた。
地点の手法では延々と「動きながら語る」パフォーマンスの各演者は「役を演じる」というより、当てがわれた役が受け持つ台詞をその身体で語る、という現象だった。これは一つの確立された形態だ(地点の場合「動きながら語る」身体性と声・発語の力が突出)。ヌトミックに限らず「一人称語り」のテキストの上演では、その演劇表現的欠落を補う部分に独自の発想や演出力が発露するが、そこでもテキストの力は重要になる。
今作ではやはりテキストに引き込む力がなく、それは「役」的なものを当てがうといった手法以前の問題に思える。で、どうしても音楽性の高さがアンバランスに際立つ。中盤、言葉のリフレインから複雑コードのファルセットのハモりがクライマックスを作っていたが、音楽ライブとして耳が聴いていたら、素晴らしい瞬間だったろう。
だが「演劇」の中で用いるにはそのストーリー上の必然から用いられる事が理想である所、文脈が分からないため「高まり」に自然に同期できない。折角だからその奥に秘めた狙いを汲み取った気になる観劇の営み(解釈先送り)はよくやる事だし可能だが、「乗らない」選択も出来てしまう。私は分からないものにはやっぱり乗れない、となった。
芸術作品には解説によって作者の意図に近づける事があり、かつ意図が分った方が断然いい場合もある。今作も意図を伝える補助的な何かが欲しかった。言葉を使うとすれば、それは舞台製作上の着想などは二の次で、ここで言う意図とは「何がこれを世に出さずにおれなかった理由か」の自身なりの言葉、社会に向かって自己証明する公的な言葉の事。
色々難癖をつけたが、あるいは自分がいずれ超克するかも知れない「見慣れないものへのハードル」の可能性も無くはない。

おばぁとラッパのサンマ裁判

おばぁとラッパのサンマ裁判

トム・プロジェクト

紀伊國屋ホール(東京都)

2025/02/03 (月) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

トムプロジェクトは昨秋久々に目にしたが、せせこましい時世をチクリとやる喜劇、舞台では初見の大和田獏の鷹揚な風情も芝居に合っていた。
その点今作では、柴田理恵のおばぁ役からして喜劇の作りとは言え、太川陽介共々、芝居を自分に寄せ過ぎ?の嫌いあり。
大和田氏(娘の友達の父、実は判事)は仕草が押し並べて主役の間合い(もしや台詞の出が遅いのを芝居にしちゃってる?)、太川氏(おばぁが相談に行く弁護士兼議員)は逆に脇役に寄り過ぎ(おちゃらけ風)、もっと草臥れたリアルな中年の深みを湛えていたかった。
そういった役人物の形象の点ではやや淋しい思いがしたが物語は面白かった。

米国統治下の沖縄で、庶民の食卓に並ぶささやかなおかずのさんまに掛けられていた関税が取り払われ、本土の身内から魚を輸入しているおばぁはウハウハ。ところがそこへ関税復活の報が入り、おばぁは立ち上がる。自分の儲け、もとい自分たち家族の生活を守るためだ。関税が無ければ安く売る事ができ、沖縄の家庭の食卓にはお魚が出る。その魚を売ってる自分らも、勿論儲かる事は嬉しいが、何より誇らしい。お客の顔が見えている。商売というものの原点に思いを馳せる。
時代は米国支配下の沖縄と古いが、自治政府の上に君臨するギャラウェイによる関税復活と、庶民・中小いじめの税制を断行する今の財務省(の影響下の政府)が、冒頭の展開でいきなり重なる。
庶民は庶民で頑張っている、それをネコババして自分らの私腹を肥やす支配者という構図が明瞭だ。
願わくは劇中において税というものの本質、正当性の議論が、今に重なる形で展開しないかと最初期待したのだが、焦点は外国支配の不当性に・・それは当然そうなるっきゃない。
ただ、お決まりの正義論に収斂する事の懸念は、それを唱える側が人間的にも無垢で汚れがないという描写に流れがちな事。もっとも本作はおばぁも弁護士も判事も「打算もあれば葛藤もある人間」として戯曲にはっきり書き込まれてあるのだが、演技上そこがさしたる壁になっていない。乗り越える事が決まってるドラマの進行上、ちょっと停滞してみせなきゃ、くらいに私には見えてしまい、ドラマの起伏が乏しく映った(要は予定調和)。
また演技論に戻ってしまいそうだが、自分の好みについては今日はこのへんで。

『APOFES2025』

『APOFES2025』

APOCシアター

APOCシアター(東京都)

2025/01/18 (土) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/02/09 (日) 16:00

価格1,500円

「ちとふな殺人案内」観劇。
何年かぶりに行ったAPOCシアター。
一人芝居で尺もそれほど長くない(約50分)のに、驚くほど多くのシーンがあった

緋色、凍レル刻ノ世界、永遠

緋色、凍レル刻ノ世界、永遠

三栄町LIVE

三栄町LIVE STAGE(東京都)

2025/01/08 (水) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/20 (月) 19:00

価格3,500円

Bチーム観劇。主役の神村風子さんの全力の芝居が良かった

ネタバレBOX

再再演とのことだが今回が初見。2017年の自分の芝居と共通点があった
家庭教師マミヤ

家庭教師マミヤ

ライオン・パーマ

駅前劇場(東京都)

2025/02/05 (水) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いや〜、満腹になりました。
途中10分の休憩があるものの、トータル2時間40分という長丁場‼️言うなれば新幹線で大阪へ向かうのに等しい時間だ。飽きずに見とどけることが出来るのだろうか?
果たして・・・その思いは杞憂だった。
まず、見事なプロット。そんなとこまで?と思うような細かい設定で多少の寄り道はあるがあくまで途切れず、絶対にブレない安心感、安定感、スピード感で起承転結を完成させる。これこそがライオンパーマの真骨頂だ。スピード感があるのに上演する作品は2時間オーバー?これは幕が上がってから降りるまで一本の線で繋がっているものの、曲線だから(笑)。正直、過去の作品では冗長感を覚えたモノもあったが、今回の作品は途中の休憩を挟んでも集中力が途切れることなく、時間の経過を忘れて没頭、充分に楽しめた。新幹線よりもリニアに乗ったような時間の流れだった。気の利いた台詞の応酬、間の取り方、暗転のタイミングなどすべてが効果的だった。確かにこの劇団は深化している、と実感できた。重箱の角になるけど、私が観た回は、台詞を噛む(というか台詞のタイミングが重なる)場面が三回ほどあったのが、惜しいと言えば言えるかな。

どらきゅらぁズ

どらきゅらぁズ

四宮由佳プロデュース

サンモールスタジオ(東京都)

2025/01/21 (火) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/26 (日) 12:00

薬を使うことにより人間の血を吸わなくても生きることができ、十字架・にんにく・日光などの弱点もなくなった吸血鬼姉妹とその母を中心とした物語。
吸血鬼を目の敵として駆逐しようとする集団との確執を軸に進むが終盤では好きなテーマの1つである「永遠に生き永らえることの是非」にも触れて娯楽作品としてのバランス良好。
あと、吸血鬼が副業として「利き血」で舐めることにより成分分析をするアイデアが愉快。

おばぁとラッパのサンマ裁判

おばぁとラッパのサンマ裁判

トム・プロジェクト

紀伊國屋ホール(東京都)

2025/02/03 (月) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

このところ世界中が関税発言に振り回されている中、時代や規模の違いこそあれ本作も「関税」がテーマ
政治問題を扱っているとはいえ お茶の間的な性格も有しているので、親近感をもって観る事ができました
魚屋の柴田理恵さんと弁護士の太川陽介さんのゲス笑いに観ているこちらも思わずつられて笑ってしまいますが、人として何を望むべきなのか、段々と見る目が変わっていき・・・
沖縄の陽気さと、理不尽を何度でも打ち返そうとするエネルギーに敬意を表したいと思う公演でした

家庭教師マミヤ

家庭教師マミヤ

ライオン・パーマ

駅前劇場(東京都)

2025/02/05 (水) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

なんなんだこの没入感。一度入り込んだら抜け出せない、長尺?いや終わってほしくない、この奇妙な依存。伏線だらけだ。本で例えるなら真っ黒になってしまう。けれども、それが解かれていく様に、「ライオンパーマ」の奇跡を読む。

GOTTANI!!!

GOTTANI!!!

CHAiroiPLIN

本多劇場(東京都)

2025/02/09 (日) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

本多劇場で観るCHAiroiPLIN。公演期間中に既成作・新作を織り交ぜた短編集を一日限定上演。「ごった煮」と言いつつも、統一感のあるラインナップだと感じましたし、団体の特性なども見えやすかったと思います。

ネタバレBOX

既成作ふたつと新作ひとつ、合計3作のラインナップ。上演の合間に映像で団体の活動歴を流すのですが、それぞれの会場、作品名、受賞歴などが時系列で紹介され、改めて「しっかりした活動実績をもつ団体」だと感じました。社会性を帯びたモチーフの作品、群舞で魅せるスポーティな作品、短編小説を原作とした都会的で幻想的な作品、等々、多彩な創作を展開しつつ、どこか統一感も感じさせる構成でした。
音楽朗読劇『ピクシス・ノーティカ』

音楽朗読劇『ピクシス・ノーティカ』

たよりこと

王子小劇場(東京都)

2025/02/07 (金) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

良かったです。

時代絵巻AsH 其ノ拾八『蒼穹~そうきゅう~』

時代絵巻AsH 其ノ拾八『蒼穹~そうきゅう~』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2025/02/06 (木) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昨年は雪に阻まれ、現地観劇できなかったAshさん。今年は観劇できました。
期待通りの素晴らしい舞台。
ちょっと馴染みの薄い蝦夷のお話だったけれど、
今も昔も「お互いを知ろう、わかり合おう」と思うかどうかで運命が大きく分かれるんだよなぁ。
「帝めぇ!」と思わせる演技、仲間のために怒り狂う気持ちを共有しちゃうパワー、直撃されました。

個人的には、特に坂上田村麻呂さんの声、須真理の振る舞いがお気に入り。

出口なし

出口なし

LesAutres

studio ZAP!(東京都)

2025/02/07 (金) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

良かったです

このページのQRコードです。

拡大