実演鑑賞
満足度★★★★★
いや〜、満腹になりました。
途中10分の休憩があるものの、トータル2時間40分という長丁場‼️言うなれば新幹線で大阪へ向かうのに等しい時間だ。飽きずに見とどけることが出来るのだろうか?
果たして・・・その思いは杞憂だった。
まず、見事なプロット。そんなとこまで?と思うような細かい設定で多少の寄り道はあるがあくまで途切れず、絶対にブレない安心感、安定感、スピード感で起承転結を完成させる。これこそがライオンパーマの真骨頂だ。スピード感があるのに上演する作品は2時間オーバー?これは幕が上がってから降りるまで一本の線で繋がっているものの、曲線だから(笑)。正直、過去の作品では冗長感を覚えたモノもあったが、今回の作品は途中の休憩を挟んでも集中力が途切れることなく、時間の経過を忘れて没頭、充分に楽しめた。新幹線よりもリニアに乗ったような時間の流れだった。気の利いた台詞の応酬、間の取り方、暗転のタイミングなどすべてが効果的だった。確かにこの劇団は深化している、と実感できた。重箱の角になるけど、私が観た回は、台詞を噛む(というか台詞のタイミングが重なる)場面が三回ほどあったのが、惜しいと言えば言えるかな。