なまえ(仮)
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/01/08 (水) ~ 2025/01/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2023年新春公演でも同じ演目「なまえ(仮)」を観ているが、前回に比べ その内容(小話)が増えた分、<なまえ>に対する拘りが強くなったような気がする。小話毎に訴えたいことは違い、その濃淡も異なる。
2023年時に演じた小話は、題名こそ違えているが 内容的には ほぼ同じ。しかし増えた題目は、<なまえ>の重要性・必要性というよりは、便宜的な曖昧さの中にも名前というか呼称が必要なことを挙げている。同時に題目間の繋ぎのような役割も果たしているようで、その意味では場転換はスムーズだ。
(上演時間 1時間35分 休憩なし)
ハッピーバッドエンドロール
route.©︎
王子小劇場(東京都)
2024/12/25 (水) ~ 2024/12/31 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/12/28 (土)
28日の13時と18時で両チームを観劇。
不思議の国のアリス/鏡の国のアリスにインスパイアされたファンタジー。
なるほど確かにほぼ原典そのままの場面アリ、残酷さや毒が割増しの部分アリで元ネタを知っているとより楽しい。
そんな中で芋虫とチェシャ猫の「舞台表現」に感服。
また、衣装も凝っていて芝居の魅力をさらに際立たせていたと思う。
<2025年1月公演>朗読キネマ『潮騒の祈り』
idenshi195
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2025/01/08 (水) ~ 2025/01/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
上弦チームを観劇しました。
男性3人で女性を演じていましたが、違和感なく幻想的な雰囲気で、とても良かったです。
3人の語りから情景が浮かんできて、どうなるのか?とハラハラしながら聴き入りました。
良い舞台でした。
ミュージカル『アリスの翼』
カンパーナ・プロジェクト
サンモールスタジオ(東京都)
2025/01/03 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2025/01/05 (日) 13:00
価格6,000円
序盤も序盤、良い雰囲気だな、懐かしさを感じるなとほっこりしていたのだけど、、、
何か伝わってくるものが感じ取れず、とてももったいないミュージカルだったなと個人的には思うのでした
「BLUE? or RED?」
伊藤えん魔プロデュース
ACT cafe(大阪府)
2025/01/11 (土) ~ 2025/01/13 (月)公演終了
実演鑑賞
BLUEもREDも笑いだけでなくしっとりした部分もありどちらも面白かったです。
勝手にBLUEの話とREDの話が何か関係してるのかと思って見てましたが関係なかったみたい
『逆さまの日記』『ベイカーストリートの犬』
サルメカンパニー
駅前劇場(東京都)
2025/01/10 (金) ~ 2025/01/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
ミステリの元祖の古典二作の連続上演。パスカヴィルの犬を下敷きにした「ベイカーストリートの犬」は結構複雑な家族関係がイングランドの沼地を背景に崩壊していく因縁話である。原作は19世紀に書かれていて英国怪談(ホラー)の原型らしく、その後も同じような物語ではパルコ劇場で大ヒットした「ウーマン・イン・ブラック」があるし、「ブラッケン・ムーア」も似た世界である。底なし沼に異形に犬の咆哮が響いたり、田舎貴族の巨万の相続話とか、都会から殺人犯の脱走犯が現われたり登場人物も事件も盛り沢山だ。
あまり経験がない若い劇団なのに、と言う危惧は当たって、注文の多い公演である。脚本は。原作をなるべく生かした上にもう一ひねりという壮図は良いが、どこも行き届いていない。小劇場で2時間45分(休憩10分)は台詞に続く台詞で十人あまりの登場人物を説明する。しかも事件は原作から随分沢山とっていて動きのあるシーンが多い。しかし舞台は駅前劇場の低い天井で奥の詰まった舞台である。切り出し風の装置でロンドンのベイカーストリートも田舎の沼地も貴族の館も全シーンを始末する工夫は、条件を見ればよくできたとは言えるのだが、なぜ、変形の斜めに舞台を曲げて組んだのか解らない。音楽をナマバンドでやるのは劇団の主張らしく今回も金管を軸に4人のバンドは入り、女優が歌ったりもするが浮いている。
俳優も一本調子にならないように構成演出も工夫しなければ。舞台進行だけで手一杯である。趣向も拡げるだけで絞らないと恐怖も、サスペンスも深まらない。
コロナでほぼ忘れられていたミステリ劇が次々復活上演され、若い作家でもこの作家や須貝英がとりくんでいる。本格系のミステリは閉鎖された世界だから、作り物の面白さの実験には良い素材であるが、二人とも原作からとりすぎである。三島は乱歩の「黒蜥蜴」でとったのは人物名と場所だけで台詞も中身もろくにとっていない。思い切って自己流に今の時代にあわせて作り替えなければ若さが生きていない。満席ではあったがうぬぼれてはいけない。もう一つ、この舞台は2.5と演劇との分かれ目に立っている。観客は、この物語に初めて接するようだ。結構熱心に話で見ている。若い男女の良い客層である。ここを、演劇の客にするか、2.5の一時的な「推し」で終わらせるかは、ここからほんの少し、どちらへ進むかにかかっている。折角の才能が演劇に向かうように期待もしたい。
躾
躾
SCOOL(東京都)
2025/01/11 (土) ~ 2025/01/12 (日)公演終了
父と暮せば
酔ひどれ船
北千住BUoY(東京都)
2025/01/10 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
上演頻度が非常に高い井上ひさしの名作だが、これはまた何とも素朴な味わいのある公演だ。これこそこの名作が描いている父娘の姿ではないかと感じられた。廃業した銭湯の跡を利用した劇場で上演されたのも味わいある素朴さの醸成に貢献している。立派な劇場で上演されていたら、この素朴さは出なかっただろう。
冥途遊山(めいどゆさん)
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2025/01/03 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
江戸人情時代劇、死者の地獄巡り御一行が生前の生き方を問われてというお話。笑いあり泣きありで楽しませてもらいました。
卒塔婆小町 葵上
東京大学芸能研究科
駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)
2025/01/10 (金) ~ 2025/01/11 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
三島由紀夫の近代能楽集から「卒塔婆小町」と「葵上」の2編。本演目は未見で戯曲も読んだことがないため、興味津々で東大多目的ホールへ。登場人物の少なさやシンプルな舞台装置、薄暗い中での飄々 時として濃密な会話は別役実作品を観ているような印象。
この両作品とも、二項対立させながらテーマらしき比喩が浮かび上がる。「卒塔婆小町」は「若い」と「老い」や「生」と「死」といった対比の中に抗えない人の宿命が描かれている。「葵上」は「愛情」と「嫉妬」や「情念」と「諦念」といった人が、特に男女間で起こる感情の縺れを情緒的に描いている。しかし近代能楽とは言え、元が能楽ゆえ若干違うが、「あの世=ワキ」と「この世とあの世との『あはひ』に生きる者=シテ」という基本的な構造は変わらないようだ。
舞台装置や演出は、幽玄といった雰囲気を醸し出しており観応えがある。しかし演技がその雰囲気の中に溶け込んでいかないのが憾み。外見(観)や発声等は学生演劇の域を出ないのは止むを得ないとしても、演技は工夫の余地があると思う。例えば腰を曲げた老婆(99歳)、その割には俊敏と感じられるような動き。腰を曲げているにも関わらず吸殻を簡単に拾い上げる等…。台詞は 丁寧に発音しており、情感がこめられているだけに惜しい。
(上演時間1時間30分 休憩兼転換10分)追記予定
なまえ(仮)
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/01/08 (水) ~ 2025/01/13 (月)公演終了
なまえ(仮)
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/01/08 (水) ~ 2025/01/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
相変わらずの安定感でした。とても面白かったです。いつもよりシュール感は少し控えめだった気がしましたが、今回は今回でよかったです。軽快にいろいろなお話が展開して、途中に入る語りもテンポ良くあっという間の1時間34分でした。名前に縛られる、守られる、支配される、名前、名称とは?みたいなこともあらためて感じた時間でした。
最後の獅子舞も良かった、今年も楽しみにしています。
冥途遊山(めいどゆさん)
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2025/01/03 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
龍組を拝見。2時間弱のお芝居でしたが、歌ありダンスありお笑いあり、ホロッとする場面ありと盛りだくさんで、時間を感じさせない良くできたお芝居だったと思います。エンターテイメントととして、気楽にとても楽しく拝見しました。個人的にはラストハッピーエンド?な感じで良かったです。
純烈公演
明治座
明治座(東京都)
2025/01/07 (火) ~ 2025/01/28 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
楽しかったです!第1部「俺たちはダディじゃねえ!」って、本当は?
小林綾子さんが歌も歌う方とは知らなかったので驚きましたが、しっとりとして素敵でした。
第2部 純烈コンサート2025『BIG♨LOVE』もいつものコンサートのように客席に降りてきてくれて、写真撮ったり握手したりできて良かったです。みんなでタオルを振り回すシーンでは「なんでもいいですよ〜」とのことで、ミッフィーのハンカチを振っていたことは内緒です。
冥途遊山(めいどゆさん)
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2025/01/03 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了
『ヂアロオグ・プランタニエ、下校の時間』
ユニットあっちとこっち
Social Kitchen(京都府)
2025/01/10 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了
満足度★★★★
短編と中編の二本立ての会話劇 良作共にリズミカルなテンポで進む 短編は時代背景が明治大正?の二人の女性が共に好きになった男を…
中編は、現代の女子中学生の転校をメインに自分一人ではまだ生きていけないもどかしさと、家族との繋がり?絆を中学生目線からとても上手く描いていた 乱痴パックの脚キレーでした オヤジだけに…😢
冥途遊山(めいどゆさん)
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2025/01/03 (金) ~ 2025/01/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
龍チームを観劇しました。
正に、エンターテインメント作品でした。
ストーリーの面白さ、本格的なダンス、華やかな衣裳、こだわりの演出等、とても良かったです。
そして、楽しくて笑えるのですが、何だか切ないストーリーでした。
役者さん達は、個性的な登場人物を好演して、とても良かったです。
楽しい時間を過ごせました!
なまえ(仮)
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2025/01/08 (水) ~ 2025/01/13 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
如何にも夢現舎らしい作品である。新春公演とあってそれにふさわしい出し物もある。ショートストーリーをオムニバス形式で繋いだ時間、ゆっくり楽しみたい。(1回目追記1.11、2回目最終追記1.13アップ)
こんばんは、父さん
ニ兎社
俳優座劇場(東京都)
2024/12/06 (金) ~ 2024/12/26 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
せわしない年末気分のさ中、まだ残席のあった二兎社公演を観に行った(公演間近ではいつも完売の記憶しかないが...再演である演目の注目度だろうか、と若干の懸念)。
イブ当日の六本木駅は改札から異常なスシ詰め状態、コース選択も誤り10分近く遅れて会場に入った。
場面はとある廃屋で見知らぬ男同士が遭遇し、やり合っている。若い方(堅山隼太)は相手(風間杜夫)の借金の取り立て人らしい。あちゃ・・この始まりでは冒頭台詞に情報が集中する、かなり乗り遅れたな、とアウェー感に見舞われつつ見始めた。
ただ、事前に読んだ説明には、震災後間もない時期を設定した作品とあり、それが後押しして観劇に至ったのだが、期待がそこに集中する割に「その事」が自分には見えて来ず、些か宙ぶらりんな思いでの観劇となった。(途中睡魔にも襲われコアな会話を逃したのかも。。)
旋盤工だった「父」が廃業した工場跡の廃屋が舞台。父が戻って来た理由は不明(忘れた)、「若者」の方は彼を追って来た模様。そして三人芝居の残る一人、「息子」(萩原聖人)は自分の仕事を辞めてか休んでか、かつて暮らしたこの場所の二階に滞在していたらしく、自室から姿を現わし二人を驚かせる。
老年と中年、若者の三世代が同じ場所で、それぞれ(の世代)が抱える困難を焙り出す狙いで書いた、と永井氏のコメントを後で見てなるほどと得心したが、しかし世代を体現した人物像としてはどうだろうか(特に息子役は特殊な役柄を演じて来た俳優でもある)、群像劇には見えて来なかった。一場劇として面白い展開が盛り込まれていたが、「風情」を感じ取るには至らず、「震災」のしの字も出て来ず、惹句にあった「2024年の日本で上演する事で見えて来るもの」を見よう、という狙いだとすれば、初演時の「震災」は長年続く「経済災害」に置き換えられでもしただろうか・・。だがそうなると場所がポツンと立つ廃屋である必然性が薄くならないか。冒頭が見られなかった事が未だに引っ掛かっているが、結果的には不本意な観劇になった。
風間杜夫氏の立ち姿(このところ梁山泊のテント芝居で観る事が多いが)が、振り幅的に自分のイメージが固まっていて(要は同じに見える)、それを裏切る瞬間(
(への期待)が訪れず、という所が大きい気が。萩原氏は柔軟さがあるがキャラのイメージが「爪を隠した鷹」だし、堅山氏は若手として飛び跳ねる運動量多い役だがガタイが良くまた生硬に見えた。
2012年初演のキャスティングは、平幹二郎、佐々木蔵之介、溝端淳平。平幹はかなりの老齢で「父」役に耐えたのだろうか?と思う所。佐々木氏は未知数、溝端淳平は中々やれそうである。
辛口になったが、期待値の高さの裏返しと言われればその通り。
さて話題は変わり・・
今年は「アワード」投票をミスる事なく終えたが、未練たらしい膨大な「ランク漏れ」舞台への言及でも触れそびれた、公演幾つか(まだあんのかいっ)をひっそりとここで挙げておきたい。(ネタバレ欄に)
おつかれ山さん
近畿大学 文芸学部芸術学科 舞台芸術専攻 34期
近畿大学 Eキャンパス D館 3階(大阪府)
2025/01/09 (木) ~ 2025/01/12 (日)公演終了