実演鑑賞
満足度★★★★
「墓友」…聞きなれない言葉だが、その語感から何となく意味するところは分かる。公演では、高齢者が「墓」を通して死と真摯に向き合う様子、家族だから一緒の「墓」へ、という家族(制度)の在り方を改めて考えさせる。「墓」=「死」という描き方ではなく、むしろ 今をどう生きるか、そして夫婦、親子に起きる様々な問題を通して、家族とは を考えさせる。
「墓友」とは という定義があるのか知らないが、公演では家族以外の人との共同墓地を指しているよう。物語は、吉野家を中心に展開していく。そして長女 仁美がストーリーテラーのような役割を担いつつ、自分の問題にも触れていく。冒頭、母 邦子が仁美を東京スカイツリーの展望台へ呼び出し、「墓」の話をし出す。吉野家の墓ではなく、サークル仲間と一緒 ということを考えているらしい。父と何かあったらしいが…。
さて、公演を通して「墓友」という内容(概要)を知ることが出来てよかった。
(上演時間2時間5分 休憩なし)