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どん底

どん底

劇団東演

シアタートラム(東京都)

2024/08/31 (土) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「なぜいま『どん底』をやるのか」と、プログラムに寄稿者が書いていた。浮浪者が集まる木賃宿など今の日本にはないし、貴族ばかりの観客の前で貧乏人の芝居をやったインパクトはいまはないと。それはシェイクスピアにもチェーホフにも言えることだ。でも、こうした古典が今も繰り返し演じられるのは、舞台の具体的設定を越えたところで、今の人間をも揺さぶる普遍的な何かがあるからだ。

「どん底」の場合、それは「人間讃歌」ということになる。三角関係のもつれの末の殺人と発狂というド派手な悲劇と、社会の落後者たちの愚痴ばかりの中だからこそ、人間の素晴らしさが一層ひかるのだろう。女主人のワシーリサでさえ、「あんたが私をここから連れ出してくれると思った。あんたは私の夢だったのさ」とワーシカにもたれかかるほど、誰もが脱出したがっている現実。そうした絶望的な状況だからこそ「人を救う嘘は真実だ」(サーチン)と。さらに「真実は、自由な人間の神だ」(同)となって、宗教と社会主義思想が架橋される。なんという輝かしい思想の提示だろうか。ゴーリキーはもちろん社会主義者だったはずだが、でも小説は思想劇ではなく、リアリズム小説だった。劇ではこんなファンタジーのような思想劇を書けたのは、ちょっとゴーリキーらしくなく思えるが、だからこそまたすごいのだ。
亡くなった大先輩の作家が1960年に民藝の「どん底」で「人間、この素晴らしいもの」と大きく手を広げた語るシーンに、っ頃から感動したと書いていた。先輩作家は「滝沢修のルカが」と書いていたが、このセリフは、今回、サーチンのものだった。今回、最後の幕でのサーチン(能登剛)の語りは迫力あり、感動ものだった。

今回の舞台の話が最後になってしまった。ベリャコーヴィチ演出のユーゴザーパド劇場の「どん底」を2000年に見た時は、スタイリッシュに生まれ変わった「どん底」に引き込まれた。面白かった。今回はその演出を踏襲した舞台なのだが、今見ると、セリフの途中でベッドで転がったり、不自然な動きは、自然主義演劇破壊の行き過ぎのように思える。それでも、ワーシカが宿主を殺したのを見て、ナターシャが「二人ともグルだったのね」と誤解して狂乱するやるせなさはたまらなかった。

また音楽が効果的。深刻な話が始まると最初ポルカのような音楽が流れ、それが低音の響く重厚な音楽へと引き継がれてテーマの重さを印象付けていた。また、せつない曲が流れるシーンもよかった。冒頭の入場とラストに流れるダンス曲と合わせ、4つの曲でうまく組み立てられていた。
2時間50分(休憩15分含む)

スープラに乗って

スープラに乗って

東京マハロ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2024/08/30 (金) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

口当たりは軽いと思わせながら、中身はなかなかヘビーで見応え充分な舞台。セットが秀逸だし、選曲もよかった。

ライオンは眠らない

ライオンは眠らない

かーんず企画

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2024/09/04 (水) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/09/04 (水) 19:00

心地よい笑いと社会の問題提起がバランス感覚よく、観て楽しくも考えさせられるお話でした!

三ノ輪の三姉妹

三ノ輪の三姉妹

かるがも団地

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2024/08/31 (土) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

かるがも団地『三ノ輪の三姉妹』を観劇。

三鷹市芸術文化センターの期待の若手劇団シリーズ。

あらすじ:
母と二人暮らしの三人姉妹の次女・箕輪葉月。
長女(苑子)は行方不明で、三女(茜)は独り暮らしをしている。
そんな最中、母の余命がいくばくもないのをきっかけに、ばらばらになった三人姉妹の仲を元に戻そうと葉月は奮闘するのだが…。

感想:
粗筋から何となく想像出来るが、期待を裏切らない物語を見ることが出来る。
三人姉妹の人生の歩みから、どのように苦しみながら、生きてきたか?
と各エピソード毎に描き、最後は三人姉妹が母の死に目に遭うという分かりやすい流れだ。
演劇には常に劇的な展開を期待しつつ、物足りないと今作を感じてしまいがちだが、人間の死、肉親、姉妹との確執など「己の身に降りかかってきたら、とんでもない事だ!」と身に沁みてしまうのだ。
でも..、今作は大きな感動もないのに何故良作に感じてしまうのだろう?
俳優の力量?
演出力?
チェーホフ似の物語?
それは構成力の上手さだ。
場面毎のつなぎの短い箇所は、厄介な人間関係を小芝居で笑わせながらサラッと描き、一気に本筋に落とし込んでいくのだ。そのせいか毎場面ごとがクライマックスを見ているような錯覚を覚え、しっかりと染み込んでくるのだ。構成力は俳優の演技力あっての賜物だ。
この演出家、綿密に作り込んでいながら、俳優の力量を一番に信じているのは確かだ。
今後の追っかけ劇団になるかは分からないが、目が離せないのは間違いない。
松本清張「点と線」

松本清張「点と線」

カンパニーデラシネラ

神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホール(神奈川県)

2024/07/27 (土) ~ 2024/07/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

マーティン・スコセッシ監督の『アフター・アワーズ』を思い出した。デヴィッド・フィンチャー監督の『ドラゴン・タトゥーの女』やクリストファー・ノーラン監督のような理系の思考法。小野寺修二氏の物事の捉え方に似た感触を得た。映画の演出に向いているのでは。

美術家のニコラ・ビュフ氏のアイディアが冴える。可動型の長方形の立方体、合体すると路線図や駅舎になる。演者が舞うように回転させ動き離れ背景を作り出す。ワークショップ・オーディションで選ばれた数十人のエキストラが繰り広げる雑踏は美しい。(総勢38人らしい)。

時代は1958年。福岡の香椎海岸にて青酸カリを飲んだ男女の情死体が発見される。産業建設省(現・国土交通省)の課長補佐(小野寺修二氏)と割烹料亭の女中(大西彩瑛さん)。小野寺修二氏は今日本を騒がせている疑獄事件に関わっており、汚職や詐欺等を取り締まる警視庁捜査二課が既に動いていた。警部補(成河氏)が現地に向かう。捜査が打ち切りになった福岡署の古参刑事(武谷公雄氏)は心中に疑問を抱いていた。小野寺修二氏の遺留品から出て来た食堂車での領収書が一人分だったこと。心中の為に旅に出た二人が別々に食事を取るだろうか?

踊りのようにくるくる回り、不意に意識を失い、突然のストップ・モーション。『マトリックス』のバレットタイムを思わせる時間の恣意的な流れ。夢遊病者のような繰り返し。詠春拳のような遣り取り。まさに松本清張『点と線』の最新Remix。天野天街氏と流派は違えど根底に流れる宗派は同じような。
成河氏が崎山莉奈さんに突然言い出すメタフィクション・ギャグ、「お前が犯人···!」はどっと受けた。

再再演作品、流石に面白かった。原作を知ってから、もう一度観てみたい。
成河氏ファン中心の一般的な客層にも受け入れられたようで何より。崎山莉奈さんは絵になる。

ネタバレBOX

死んだ二人の接点が掴めないところ、目撃情報が出る。大西彩瑛さんと同じ割烹料亭の女中二人(藤田桃子さん、崎山莉奈さん)が東京駅の15番ホームから夜行特急列車「あさかぜ」に乗り込む二人を見ていた。常連客の機械工具商会の経営者(王下貴司氏)に御馳走され13番ホームで見送る時のことだった。13番ホームから15番ホームを見ることが出来るのは線路に他の列車がいない一日で4分間だけ。そこに王下氏の目撃者を作る意図的な工作を感じた成河氏は彼のアリバイを執拗に調べ上げる。肺結核を患い鎌倉で静養している王下氏の妻(崎山莉奈さん)の存在。
L.G.が目覚めた夜

L.G.が目覚めた夜

演劇集団円

シアターX(東京都)

2024/09/01 (日) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

カナダ初演の現代劇だが、宣伝だけではどんな芝居か解らない。見てみれば、現代風俗劇でもあり、ミステリ劇でもある。登場人物は生者が6名、舞台の上に終始いる死者、と重要な枠割りを果たす登場しない人物が一人。計8名。1幕に2場、休憩なしの二時間弱。典型的な現代小劇場向きの作品である。芝居の物語の枠取りは典型的な通夜の客ものだが、設定はかなり今風でエグい。
タイトルのL.G.というのは登場しない人物の名前の頭文字でロリエ・ゴドロの頭文字である(カナダフランス語圏の話である)。
一人暮らしの老母が亡くなって家族が集まってくる。まず、長年家を出て世界的にエンバーミング(死体処理)の達人として活躍している長女(平栗あつみ)が帰郷してササッと老母に最高の装いをする。老母に身近にいた長男(本田新也)とその妻(一谷真由美)、次男と三男。他に斎場の担当者(徳永夕夏)。
長女が若くして家を出た理由は、少女期に近所の男にレイプされたことから故郷にいられなくなったからで、今もその男はそこで生き続けている(出てこない)。ミステリ的な謎は、なぜ、長女は突然帰郷して母の葬儀に自分の力量を示そうとしたのか。さらに、亡くなった老母が全遺産をその男に残すと遺言したのはなぜか。
作劇的にはエンバーミング(映画「おくりびと」の納棺師である)を舞台の上でやってみせるところを入り口(一場)にして、葬儀後の弔花に埋もれた控え室で一族の秘密が次々に明らかになっていく次第(二場)がミステリ的に巧みに展開している。最後に、なぜ、L。G。と言う頭文字をタイトルにしたのか解る。
手が込んでいて、よくある話ながら、今の観客のものにしようとしている意欲作だが、総体的に言えば、上手いのだが後味はあまりよくない。そこがクリスティ張りのフーダニットのあっけらかんとした犯人さがしとは違う現代版フーダニットの難しいところだ。俳優もつか芝居で名を売った平栗あつみの久し振りの主演だが、みなどこか堅い。人間関係に絡まない部外者の若者の徳永夕夏だけがのびのびと好演である。死体を前に陽気にもやれないだろうが、そこがこの芝居のポイントなのである。
余談で言えば、最近、本作のように翻訳者が演出まで務めることが多いが、翻訳と演出では芝居の役どころが違う。適任の感性も違うと思う。この演出者は今回を含め、初々しく好ましい演出だが、ここから先で失敗し悲惨なことになった先例も目前の例もたくさんある。この演出者はまだ若いだけにその轍を踏まれないように頑張ってほしいものだ。






共闘者

共闘者

月刊「根本宗子」

TOKYO FM HALL(東京都)

2024/08/31 (土) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

湿っぽくなり過ぎぬよう、個性豊かな面々と様々な仕掛けが開放的な空間と相俟って、贅沢な観劇体験を味わわせてくれた。

世界 、

世界 、

演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2024/08/28 (水) ~ 2024/09/03 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/09/02 (月) 13:30

宗教によって人心掌握・コントロールしようとする政治、
その世界観が、劇場に入った途端、舞台上に広がっていた。
絡め取るような手を伸ばすような、守ってくれるような首を絞めるような
規則正しく複雑に編まれた赤いロープのセットが素晴らしい。

ネタバレBOX

開演前から、呪文のような、教科書をとつとつと読むような子供の声がする。
無垢な子供が意味も解らないまま読んでいる感じから、宗教教育の不気味さが漂う。

第四次世界大戦から千年後の世界である。
今生きている者で、太陽を見た者はひとりもいないという、雲に覆われた世界。
そこでは、光る鉱石が労働の対価であり、生活の灯りであり、動植物の成長に
欠くことのできない存在となっている。
人々は鉱石を大切に使い、貧しいながら神に祈りをささげて生きている。
この貴重な鉱石がマシリテン財団の所有地でのみ採掘される為、
国は財団から鉱石を買い取り、国民に配給している。
必然的に財団はうるおい、法律の改正など国政に口を出すようになる。

貧しい暮らしの中で神を信じ、厳しい戒律を守っている底辺の人々の中にも
国王が戒律を破っているという噂や、神の存在に疑問を呈する発言が出て来る。
王宮で働く下男二人が、神は存在するのかしないのかという議論を戦わせるところ、
家族のために財団から選ばれて”与える側”に入ることになった娘の葛藤、
国王と財団の法律改正を巡る駆け引きなど、緊張の高まる場面が素晴らしい。

全編に渡って台詞に緊張感があり、そこに時折差込まれるユーモアが抜けを作る感じ。
お人よし過ぎる下男の役回りや、彼の父親の飄々とした振舞いなど
計算され尽くした笑いに観ている側も救われる気がした。

ついに太陽が顔を出し光の鉱石が不要になって、世界に明るい未来が兆す。
ここで財団の使者たちに天罰が下って欲しいと思ったのは、私の性格の悪さか。

SFとはいえ今地球上で起こっていることと何ら変わらない営み、人の心、欲や弱さ。
人間くさく「神はいない」と言い切って酒を飲む国王のキャラが実に魅力的。
劇場の階段を使った高低差のある空間を存分に使い、唯一無二の世界を創り上げた。

今から千年後、そこにはどんな世界が存在するのか想像もつかない。
でもきっと、今と大して変わらないちょっと情けない人間たちがいるような気がする。









かへり花

かへり花

トム・プロジェクト

俳優座劇場(東京都)

2024/09/02 (月) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/09/03 (火) 14:00

観終わった後、何だかほっこりする芝居でした。別段、大きな出来事が起こるわけでもないのですが出演者の皆さんのそれぞれの人生が身に沁みます。大人のメルヘン、ファンタジーを感じさせてくれます。老若男女がちびっこ広場で織りなす自然体の会話がとても心地よいです。

針の目

針の目

のびる

APOCシアター(東京都)

2024/08/11 (日) ~ 2024/08/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/08/11 (日) 13:00

小学生時代に通っていた塾の女性講師のハラスメントをうまくかわしてきた二人が同窓会的な行事で再会し、な二人芝居。前日に観た某作品とカタチは違えど不穏な空気満載なのは共通で、恐怖とは違うがこういう「ゾクッとする」物語も夏の風物詩かもなぁ、などと思う。
終盤の「あの顛末」は「どっちもどっち」なんだが、子供時代に双方それぞれに近いことをした記憶が蘇って古傷をえぐられるような気もしたり。ヤだなぁ。(笑)
なお、今回は断念した「幻の反転バージョン」、いつの日か実現することを切に願う。

ネタバレBOX

終盤で明かされる同窓会というのは嘘で実は二人だけ、とかサスペンスフルだし、そう言えば少年少女時代の関係や事件を引きずった今を描くのって最近の連続ドラマでも流行っているな、と。
これでかつて塾を去った少年が実は変死していたとか、来る筈だった講師が死んでいたとかならドラマ化可能じゃん!(笑)
みわこまとめ

みわこまとめ

ピンク・リバティ

浅草九劇(東京都)

2024/08/29 (木) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/09/02 (月) 19:00

実和子という、少女時代は恋愛に全く奥手であった女性が、中毒的な恋愛に染まっていく物語。実和子を含め3人の仲良しグループのそれぞれの恋愛や生き方も絡み合っていて、さらに人間世界とは別のワールド(眠っている時の夢のような設定だ)との出入りもあり、壮大な女性一代記に仕上がっている。

舞台中央にある円形の台座。舞台の上手下手にいすが並べられている。物語はこの円形の台座の上やその下、またはその周囲で展開する。そして、両側のいすは俳優たちの待機場所で、ここから出たり入ったり、実に鍛えられた、スムーズな動きで舞台転換の切れ目を感じさせない。
そしていつも中央に居続ける実和子役の大西礼芳。約2時間の上演時間の中で、七変化の恋愛遍歴を力強く演じる。

この物語は、女性と男性で見た印象が大きく異なるのかもしれない。共感できる部分、そうでない部分。多様な印象を予期したかのように、実和子の2人の友人たちにその「共感」「否定」の役割を持たせているように感じた。また、いろんなタイプの男たちが登場するが、ここは男性視点からみると「まあ、そんな男、いるよな」とあまり意外性はない。やはり作・演出が男性だからなのか。同じ物語を女性がつくったら、かなり趣が異なる舞台になったに違いない。

流れるような俳優たちの動きと出入り。こうした演出の妙で時がたつのを感じさせない。客席の目を終幕まで引きつける力は抜群だ。ただ、タイトルにもう一工夫あってもよかった。

かへり花

かへり花

トム・プロジェクト

俳優座劇場(東京都)

2024/09/02 (月) ~ 2024/09/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

少々馬鹿げた話が終始穏やかに展開する。3人がそのベンチに至るまでの道筋は、主要な出来事二つを除いてほとんど明らかにされない。特に、大和田獏氏演じる高齢男性の過去は、わずかにあいまいに仄めかされるだけで何も明らかにされない(自分が聞き逃したか?)。そこは想像にお任せする、ということだろう。名前もはっきりしない登場人物たちが、ベンチの所に引き寄せられるように集まってきて、その時その時の気まぐれのような穏やかだがおバカなドラマが展開するところは、少し別役実の劇を思わせる。

Re: プレイバックpart3

Re: プレイバックpart3

劇団チャリT企画

駅前劇場(東京都)

2024/08/28 (水) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

先の展開が想像できてしまう伏線部分は面白いけどグッとは入り込めなかった。
一転、終盤のシリアス調は、分かってはいてもグイグイ惹き込まれたし、シンプルに泣けた。
ラストのドリフはまあご愛嬌というか…
個人的には高まった気持ちの余韻に浸りたかった。

朝日のような夕日をつれて2024

朝日のような夕日をつれて2024

サードステージ

紀伊國屋ホール(東京都)

2024/08/11 (日) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

オープニングから鳥肌。
言葉が見当たらず、とにかく舞台から溢れ出るエネルギーを浴びたと言う他ない。
次から次へと繰り出される時事ネタのスピード感に圧倒されるもラストの精神世界観に胸を締め付けられる。

イノセント~聖なる者たち~

イノセント~聖なる者たち~

スタジオフィオレ

サンモールスタジオ(東京都)

2024/08/29 (木) ~ 2024/09/02 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

どこを見ても、こりっちのここはもちろんTwitterのHPを見てもどんな内容なのか皆目わかりませんでしたが、いろいろ気になったので見に行きました。
出演者の方やタイトルから、なんと言うかもっとぶっ飛んだ?お話かと思って行きましたが、意外にも真っ当な(すみません)物語で、思わず泣けてしまったシーンもありました。
脚本、演出が初めてと言うヴィヴィアン・モンローさんの今後に期待します。
チラシと当パン、せめてキャスト表はほしかったです。

ネタバレBOX

ネタバレというか、細かいところですが気になったので。
103号室とのことでしたが、ベランダから遠くを見るようなシーンがあります。あの感じだともっと上の階に設定するか、もしくはアパート自体が丘の上にあるという表現があった方が良いのでは?
劇中「アパートの壁が薄いので」というセリフが何度か出て来ます。それならるーちゃんがママが帰って来ないので泣いたときに、誰かが気づいてくれたのでは?
最後にすみれさんとこうせいさん(すみません、役名忘れました)が、るーちゃんの描いた絵を「ここに住むんだから」と言って壁に貼りますが、そういう流れ(ここにはるーちゃんとママが住んでいた)なら、遺品の整理は2人でやるのが良かったのではないでしょうか。そしたらネックレスのことで管理人さんと揉めることもなかったのに・・・と思いますが、物語が面白く進むためには必要だったのでしょうか。
朝日に願え 夏公演

朝日に願え 夏公演

朝劇三軒茶屋1年ロングラン公演

三軒茶屋orbit(東京都)

2024/08/21 (水) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/09/01 (日) 11:30

続いてオールシーズンチームを観た。4月に観たのと、また違う感触。(3分押し)58分。
 4月にも観ているキャストだが、また違った味わいを見せてくれた。やはり良く出来た戯曲で、役者陣の力量が見せ場。

朝日に願え 夏公演

朝日に願え 夏公演

朝劇三軒茶屋1年ロングラン公演

三軒茶屋orbit(東京都)

2024/08/21 (水) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

9時開演の夏チームを観た。全員が女優になり、また雰囲気が変わる。56分。
 4月に、春チーム、オールシーズンチームを観たので、流れは分かっているが、役者が変わることで大きく雰囲気が変わるところが面白い。本作では島崎役が女優(堤千穂)になったことで、ちょっと攻撃的になってる。

8月の再起動

8月の再起動

KAIGYAC STAGE

APOCシアター(東京都)

2024/08/30 (金) ~ 2024/09/02 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

怪談の要素もあるけれど、どちらかというと妖怪ハンター色の方が強く、アニメ寄りというかライトノベルに通じる面白さであった印象
シリーズ物としてのベースに流れるストーリー&episode2専用の完結ストーリーが交錯した構成
前作episode1は未見だったので多少の想像力は要しましたが、特に支障は感じずに楽しめる事ができてホッとしました
夏休みにマッチするサスペンス系エンターテイメント
この夏休み感の元祖は映画『ねらわれた学園』ではないかと思う、サスペンスと清涼感
しかし役者さんとの距離がめっちゃ近いこの臨場感は舞台でしか味わえないからね

妻の感覚

妻の感覚

公益社団法人日本劇団協議会

東演パラータ(東京都)

2024/08/12 (月) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観てからしばらく時間経ってしまいました。
独特な雰囲気のある物語を暗くなりすぎず
演劇的に表現されていて印象深い舞台でした。

群読公演『-花-』

群読公演『-花-』

遊藝集団〜音色〜

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2024/08/29 (木) ~ 2024/09/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初めて群読を観に行きました。
2本立ての構成になっていて
1本目で笑い2本目で泣かされました。

出演者の皆様の声や表情で感情が伝わってきて
物語に没入して楽しめました。

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