実演鑑賞
満足度★★★★
面白い。この劇団?の一見思想理念先行・ハイアートな構えに比してのこの「物語性」は・・何だなんだ?? 実に饒舌に物語るではないか・・と少々驚いた。もっとも最初にアゴラ劇場で観たお布団も「物語っ」てはいたが、「仮説の実践」的雰囲気があった。
「マクベス」とあるからその翻案ないしは新解釈的な、スピンオフ的な芝居であろうとは予想したが、ここまで話を作り上げますか・・という。
今回は観ておこうと思っていたが、どうにか観られて良かった。青年団俳優にも久々にお目に掛かれて良かった。
後でパンフを見ると、今回は娯楽性高い物語叙述を試みた、という趣旨の主宰のコメントがあった。作者の意図どおりの結果だったという訳だが、普通にストーリーテリングで勝負する土俵での演劇を、暫くは続けてみてよろしいのでは、と思った次第。