とちが投票した舞台芸術アワード!

2017年度 1-10位と総評
【第29回池袋演劇祭「大賞」受賞作品】成り果て

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【第29回池袋演劇祭「大賞」受賞作品】成り果て

ラビット番長

レビュアーさんたちの感想を拝見して楽日に滑り込みで観劇。
噂にたがわぬ面白さで観劇後には高揚感を覚えるほどでした。
ラストのAIとの対局がとにかく熱かった!鳥肌立つし涙腺崩壊するしでもう大変だった(笑)
話の盛り上げ方が抜群に上手いですね。

登場人物が多い上に複数のエピソードやテーマが描かれているのにも拘わらず
破綻もなくとても分かりやすいお話になっていて、その構成力の高さが素晴らしかった。

櫻の棋譜

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櫻の棋譜

劇団森

『成り果て』と同じく将棋を扱った作品。どちらを1位に投票するかで最後まで悩みました
スケール感のあるストーリーと次から次に繰り出されるユニークな演出が大変素晴らしかったです。
出演者総出によるダンスも圧巻でした。

ONE DAY

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ONE DAY

犀の穴プロデュース

演劇ってこんなに自由なんだ、人間の想像力ってすごいなって改めて感じさせられた作品。
身体表現や段ボールを使った見立ての演出が面白かったです。
ハチャメチャなんだけど、リピートするたびに作品の世界観にはまっていきました。

ヒロインのティコを演じる柳川さんの演技が大変素晴らしかった。
こんなに役に違和感のない演技は初めて見ました。
本人がティコそのものなんじゃないかってくらいのはまり役でした。

『熱狂』『あの記憶の記録』

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『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

『あの記憶の記録』
アウシュビッツでの過酷な日々が重厚な筆致で描かれていました。
ラストシーンが素晴らしかった。夫婦の何気ない会話に涙が止まりませんでした。

怪人21面相

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怪人21面相

ウォーキング・スタッフ

未解決事件好きとしてはこの題材で観に行かない訳にいきません。
独自の仮説に基づく驚きの展開と巧みな演技・演出による圧倒的な臨場感。
期待以上の内容で観劇中ずっとワクワクが止まりませんでした。

雨の日に外から戻ってきた場面でスーツの濡れ方まできちんと計算されていたり
キャラの出自を匂わせる微妙なイントネーションなど、細やかな演技や演出が素晴らしかったです。

大帝の葬送

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大帝の葬送

ロデオ★座★ヘヴン

タイトルに一目ぼれして内容をたいして確認せずに飛び込みで観劇したのですが想像以上の面白さでした。
昭和天皇崩御をめぐる白熱の論争劇。
怒号飛び交う臨場感満点の論争シーンが出色でした。

当然フィクションの部分もあるのでしょうけど、
舞台裏ではこんな駆け引きがあったのかと大変興味深い内容でした。

60'sエレジー

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60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

高度経済成長期の光と闇。東京下町の町工場を舞台に「闇」の部分にスポットを当てた作品。
私は60年代を全く知らない世代なのですが、世界観が丁寧に作りこまれていてノスタルジーを強く感じました。

不器用だけどまっすぐな清、慈愛に満ちた悦子。
小林夫妻が修三に向ける優しさ、愛情の深さに感動しました。

無料公演「ギンノキヲク」&介護福祉フェス!

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無料公演「ギンノキヲク」&介護福祉フェス!

ラビット番長

介護の現状や問題点について、楽しみながら理解を深めることができました。
こういった作品がもっと増えるといいなぁと思いました。
しかもこの規模の公演で無料公演というのがすごい!

身内に対する介護が一番きつい、というセリフがすごく印象に残りました。

『巨獣の定理』

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『巨獣の定理』

かはづ書屋

浜尾四郎『殺人鬼』を全く別の視点で描いた二次創作作品。
原作では脇役だったキャラをメインに据えて、本来メインだったキャラが一切登場しないという演出が秀逸。
原作の結末をさらにひっくり返すオチも面白かったです。

戦争、買います

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戦争、買います

タテヨコ企画

東京オリンピック後、少し未来の日本を描いた作品。
とてもリアリティのあるお話でグイグイと作品に引き込まれました。
最後のオチが秀逸。やられた!って感じでした。

総評

2017年は245本を観劇。
これ以上は仕事に支障がでそうなので今年はもう少しのんびり観劇したいと思います(^^;)

まだまだ自分の知らない素晴らしい劇団さんや素敵な役者さんがたくさんいるんだな!と感じられた一年でした。
今年も素敵な作品と出会えますように。

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