マグノリアの花たち
にもめぷわ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/05/21 (水) ~ 2014/05/28 (水)公演終了
鋼鉄の花
アメリカ南部の強く美しい女性たちのプチ群像。背景はとっても暗いし重いし悲しいけれど、そこで花のように、はかなく明るく生きている人たちのお話。
チャーミングで個性的なな日本の女優さんたちの贅沢なプロデュースでした。
たった一人の戦争
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2011/11/18 (金) ~ 2011/11/28 (月)公演終了
島-island
パパ・タラフマラ
森下スタジオ(東京都)
2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了
黒沢美香ソロダンス『鳥日』
黒沢美香
瀬田四丁目広場 旧小坂家住宅(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★
鳥と夕陽
懐かしく美しい日本家屋と冬の斜陽の中で、あくまで静的な動きで惹きつける動きの迫力。なにかが起こる、起こらない、能動的に「鳥らしきもの」を観察していました。
キンダースペース版 金色夜叉
劇団キンダースペース
シアターX(東京都)
2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
残席貴重
現代演劇の素晴らしさが凝縮。とにかく本がよくて、文学作品らしさを尊重しながら、いま新たに戯曲化された言葉と構成の素晴らしさ。として俳優や美術も魅力的で惹きつけられる舞台でした。
ガラスの動物園
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2011/10/22 (土) ~ 2011/11/06 (日)公演終了
砂のクロニクル
ピープルシアター
シアターX(東京都)
2011/10/19 (水) ~ 2011/10/24 (月)公演終了
「Idiot~ドストエフスキー白痴より~」
TOKYO NOVYI・ART
シアターX(東京都)
2011/11/11 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
演出があった
白痴です。すばらしい舞台でした。鏡面の床に反射させた間接照明でほぼずっと押し通していました。すこし古臭さも感じましたが、これがスタニスラフスキー・システムの研究者でもあるロシア人演出家のものか、という感慨。つまり、写実でもないし自然でもなく、とても新しい挑戦が見えました。白痴、の世界観を見事に見せていただきました。
炎の人
ホリプロ
天王洲 銀河劇場(東京都)
2011/11/04 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★
再利用
三好十郎の『炎の人』が商業演劇にリサイクルされた感じ。豪華で立派だけれども、演出も平板で刺激もないし、お金持ちの娯楽としてはいいのだけれども、それにふさわしい題材かどうか。ただ、良い有名な役者さんによるゴッホの話になっていた感じ。
天守物語
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2011/11/05 (土) ~ 2011/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
贅沢かつ忠実
期待通りの素晴らしさでした。演出も俳優さんも。でも、期待以上じゃなかったのも事実。高級料理店で料理が美味しかった、というだけみたいな贅沢さで、刺激的な発見とかのお得感はなかった感じ。
あと、鳴りやまないカーテンコールは好きだけど、拍手を鳴りやませないカーテンコールの演出は客としては負担。
Archives of Leviathan
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2011/10/19 (水) ~ 2011/10/24 (月)公演終了
満足度★★★★
理系男子サラリーマン
かの「青色ダイオード」の大発明にまつわる史実をモチーフにして、地方の企業やそこで働く社員の特質をとっても精密に描いている。随所にしっかりとした取材の跡がうかがえて、安っぽくない。理系男子サラリーマンを演じ切った俳優さんも愉快。技術職研究職の人って、本当に良くしゃべるのが好きなものである。「男の嫉妬」をテーマにしながら、あえて男性キャストだけにしたこと、色恋話を加えなかったこと大正解。さすが詩森さん男前。美術もすばらしくて、とても演劇の魅力あふれる舞台だった。
旅とあいつとお姫さま
座・高円寺
座・高円寺1(東京都)
2011/09/26 (月) ~ 2011/10/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
3年連続で拝見
やはりスタイリッシュで、美しくて、お洒落。たった5人とは思えないくらい豊かな舞台。超おすすめ。子どもたちに見せるのべきなのは、「こどもだまし」じゃなくて本物。こういう作品だと思う。背伸びして観ろよ~。
歪な王子
おにぎりスキッパーズ2
Geki地下Liberty(東京都)
2011/09/28 (水) ~ 2011/10/02 (日)公演終了
水族館
劇団NLT
銀座みゆき館劇場(東京都)
2011/06/29 (水) ~ 2011/07/10 (日)公演終了
天守物語
SPAC・静岡県舞台芸術センター
舞台芸術公園 野外劇場「有度」(静岡県)
2011/06/18 (土) ~ 2011/07/02 (土)公演終了
満足度★★★★★
泉鏡花の挑発
最高でした。これぞ総合芸術。
泉鏡花の集大成的作品で、上演ができるものならしてみろ的な、演劇人を挑発しているようにさえ思える原作品。時を超えて、これでどうだ、とSPACが見せつけた感じ。
白鷺・姫路城が舞台。ただ、姫路という具体性よりも、アジア的神秘、泉鏡花の神秘の世界観が、静岡の夜空、野外劇場のムードにピッタリ。
抽象化、様式美も堪能、特にラストのツーショットの絵は、なんとも言えない美しさ、儚さ。
ピーター・ブルック近作『WHY WHY』
SPAC・静岡県舞台芸術センター
静岡芸術劇場(静岡県)
2011/06/18 (土) ~ 2011/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
ピーター・ブルックからのメッセージ
演劇における大カタルシスの否定、思考停止への警鐘、あるいは社会性を持ち続けることへの喚起と言う感じ。
何事も、演劇も、どうしてそうなのか、ということを問い続けなければならない。本質を置き去りにして、慣例に縛られてはいけない。なぜ演劇が社会にあるのか、上演する側も、観客ももう一度考えよ、と受け取った。
劇場に来て、感動して帰るのではなく、問題意識を持つために、問うために来るべき。ブレヒト的。女優さんもドイツ人。
なのだが、上演した女優さんが素晴らしすぎて、チャーミングすぎて、そっちに感動していい気持になってしまった。
NOISES OFF/ノイゼス オフ【俳優の怪我により25日夜、26日の公演中止】
シーエイティプロデュース
あうるすぽっと(東京都)
2011/06/09 (木) ~ 2011/06/26 (日)公演終了
満足度★★★
おもしろいのですけど後悔
バックステージもので、土台は西洋コメディで、そこだけでも笑えるいわゆるドア芝居。公演前のゲネプロ、公演中、楽日の三幕で構成。
そりゃ面白かたし、良く出来ていたのですけど、このキャストでこんな商業っぽい内容になっているとは夢にも思わなかった。
裏ではどんなにトラブルが起きても、表のステージにはそれを絶対に持ち込まないプロ意識があってこそ成り立つ芝居。それを役者が死守しようとせず、オンステージが壊れてしまうくらハチャメチャになっては、ただドタバタしてるだけのコメディしか見えなかった。
シチュエーションが十分面白いのだから、そこを必死に生きている人たちの様子が見たかった感じ。
Yerma イェルマ
TPT
BankART Studio NYK(神奈川県)
2011/05/23 (月) ~ 2011/05/31 (火)公演終了
満足度★★★
港・横浜の
倉庫跡のアートスペースでの上演。
会場に到着するだけでとてもアーティスティックなムードになる。
都心からのちょっとした距離、転地感覚が情緒ある。
ロルカの代表作イエルマを、どう扱うのか興味深いところ。
美術、音楽、照明、衣裳などとってもよいムードで、俳優の言葉と動きを包む。
それだけで芸術的、といえばそれでよいのだけれども、その良いムードと雰囲気に誤魔化された感しも少々。
イエルマの主題をどう表現するか、ということについて、どうも関連や脈略が感じられなくて、なんとなく格好いいパフォーマンスというだけにも思えた。
琴でも蝋燭でもよいのだけれども、それがイエルマという作品の何をどう表現したかったのかと・・・
俳優さんも、主演級・目玉級の方々がちょっと期待外れで、力量からしても輝いていなかったように思うけれども、その分、コロス的に脇を務めた洗濯女さんたちや姉妹の好演に救われた。
女と天才
劇団キンダースペース
劇団キンダースペース アトリエ(埼玉県)
2011/06/13 (月) ~ 2011/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
Bの方でした
満席でした。
客演なし(たぶん)、ホームグラウンドのアトリエという、充実した創作条件(たぶん)らしく、成熟した創作でした。
地の利、というか知り尽くしたアトリエならではの自由度が、美術や照明、空間使いのお洒落さや繊細さをひきだしていたのではないかと思います。
ま、その“ホーム”の割には、ホスト・ホステスさんの俳優さんが、初日ってこともあってか、やや張りつめていた気がしたのですけれど、逆に観客に対しての誠実さにも感じられました。
【ご来場ありがとうございました!】Loss / Recover
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2011/06/07 (火) ~ 2011/06/15 (水)公演終了
満足度★★★
RはR18指定
15の短編を巧みに構成して、興味を惹きつけていました。アンダーグラウンドなムードがあって、ムラはあるもののパワフル。よくやってるなあ、って好感でした。危険さ、グロさは実はいまひとつ物足りなかったのですけれども、照明や美術もも素敵でした。また拝見したいと思います。