Koujiの観てきた!クチコミ一覧

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天国レイン

天国レイン

Bobjack Theater

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2010/11/10 (水) ~ 2010/11/14 (日)公演終了

満足度★★★★

愛の奇跡の物語
素敵なファンタジーロマン、王道を行くようなストーリー展開だ。若干SFの要素を絡めながら、睦月とカンナの素敵な恋の物語。

美男と美女が揃っているところも感動。

【ご来場ありがとうございました】も字たち

【ご来場ありがとうございました】も字たち

FUKAIPRODUCE羽衣

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/11/09 (火) ~ 2010/11/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

相変わらず楽曲が素敵だ。
ゴールデン街劇場は彼らにとってホームグランド。最近、大きな劇場での公演が多かった羽衣だが、本拠地に戻って伸び伸びと演じている様子がわかる。

相変わらず糸井幸之介の楽曲が素敵だ。初めて聞いても耳に心地よく響く。歌も踊りも進化しているようで見ていて気持ちがいい。2バージョンあるそうだが、台本は同じ、音楽だけ違うという試み。そういう2バージョン今まで聞いたことがないぞ。楽しみでならない。

ちなみにこの劇団、最近、全ての観客に無料で台本を配ってくれる。これは凄い。公演を観る前に台本を見ることが出来るのだ。そんな劇団、他にあるだろうか?あらためて、糸井幸之助の書く台詞を文字で読んでみたが、台詞自体も音楽になっている。

~あの素晴らしい闘争(まつり)をもう一度~【★早稲田全共闘Ver.☆】

~あの素晴らしい闘争(まつり)をもう一度~【★早稲田全共闘Ver.☆】

バナナ学園純情乙女組

早稲田大学学生会館(東京都)

2010/11/06 (土) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的なエネルギー
我々はいつも芝居を観にいってしまうのだが、バナナ学園は観る芝居ではない。感じる芝居だ。表面的な台詞や、表面的なストーリーで芝居を観せることを拒否し、圧倒的なエネルギーで我々に襲い掛かる。そのエネルギーをそのままストレートに受け止めた時、どんな芝居より胸を打たれる。

もはやアイドルオタクでもモノマネでもない。AKBなどとっくに超えた次元にバナナ学園は到達してしまった。

ネタバレBOX

世紀末アイドルバナナ学園の面々がセーラー服にヘルメットをかぶり、つかこうへいの飛龍伝のセリフをしゃべっている。あまりに神々しい。暗黒の時代から我々を救う救世主はバナナ学園かもしれない。
シアターわせだ

シアターわせだ

シアターわせだ

早稲田大学学生会館(東京都)

2010/11/06 (土) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

夢の10劇団の競演!
10作品中、7作品を観たが、とても面白かった。中でもエンクラ、てあとろ50、バナナ学園が面白かった。

どんぐりシンフォニー

どんぐりシンフォニー

春の日ボタン

小劇場 楽園(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/11/03 (水)公演終了

満足度★★★★

大変素敵なメルヘン
大人のメルヘン。とても暖かくとても優しい物語。今回もまた素敵だった。

ただ、少しいつもより笑いが少なめだった。もっと笑わせてほしいかも。

起て、飢えたる者よ

起て、飢えたる者よ

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★

胸締め付けられる作品
チョコレートケーキという名前だけ見ると、甘いメルヘンでもやってくれるのではないかと思うのだが、真反対の芝居。最初から最後まで笑うシーンなどひとつもない。

暗く重く胸を締め付けられるような作品。途中で見ているのが辛くなった。それでも演技陣が達者なので魅せられる。

連合赤軍の事件をベースにしながら、それを一ひねりしている。このひねりが面白い。蒻崎今日子がキーとなる女性を演じている。その女性が徐々に変化していく様子を見事に演じている。魅力的だ。

個人的にはこの連合赤軍事件は同世代の事件なのでとても辛くて見ていられない。そういう意味で苦手な分野の芝居だが、作品としてはよく練られていたと思う。初日ゆえのばたばた感も若干あったがそれは明日以降よくなるだろう。

橋の上の男・派遣の女・湾岸より遠く離れて ほか

橋の上の男・派遣の女・湾岸より遠く離れて ほか

ギィ・フォワシィ・シアター

シアターX(東京都)

2010/10/24 (日) ~ 2010/11/03 (水)公演終了

満足度★★★

ギィ・フォワシィさんに会えた!
「橋の上の男」と「派遣の女」の二作品を観たが、この二作品はふたつでひとつのような作品で、面白かった。

自殺をテーマにギイ・フォワシィのブラックな笑いが楽しめた。

35周年だからか、会場にギィ・フォワシィ氏がお見えになっており、その元気な姿を見られただけでもうれしかった。

いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校

いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校

ロロ

新宿眼科画廊(東京都)

2010/10/17 (日) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

亀島一徳がいい!
不思議な甘酸っぱさに心ときめく。ナイーブでPOPでキラキラしていて、とても素敵。亀島一徳が今回特にいい。 感受性豊かな駄目男を独特の魅力で演じきった。

北川麗のこの世のものとは思えない妖しい魅力も素敵だった。

ウンジュよ

ウンジュよ

ウンジュよ実行委員会

イワト劇場(東京都)

2010/10/22 (金) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

満足度★★★★

胸を打つ沖縄戦の物語
哀しい物語を大場久美子がしっかりと聞かせる。爆音、スライド、照明、それらが効果的に挿入されて、まるで朗読劇ではなく、一人芝居のように魅せられた。

二部の島唄はとても楽しい。その楽しさの中に、胸をうつサプライズがあったりして演出家としても大場久美子はなかなかやるぞと感じた。

なによりもこの「ウンジュよ」を自分のライフワークにするのだという意気込みが公演の全てから感じられ、それが観客の心を動かす。もう50歳ということを聞いてびっくりした。いつまでも若さを失わない大場久美子だがあえてこういう作品を選んだことにも拍手を贈りたい。

口笛を吹けば嵐

口笛を吹けば嵐

ピーチャム・カンパニー

イワト劇場(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

練り上げられた超大作!
途中休憩ありの芝居を久々に観たが長いとは感じなかった。それ以上に作品が面白く、のめり込んで観ているうちに時間がたっていたという感じ。

物語はロマンティック、そして言葉が詩的だ。演出ワークは細部に至るまでこだわりが感じられ、見事のひとこと。また俳優もすばらしかった。言うことなし。

いつか床が見える伝説

いつか床が見える伝説

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2010/10/15 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

ゴミ部屋ファンタジー
芝居の質の高さはエンクラの伝統を守り、表現スタイルは独自のものを生み出した。とても新鮮だった。なにより作演、萩野あやこは自分の世界を持っている。また自分の描きたいものを持っている。これが強みだ。

汚い部屋、腐っていく食べ物、飲み物、しかし、それら全てに愛情を感じながら、生きていくのが下手な少女の苦悩と葛藤を、明るく時に切なく描いている。ゴミ屋敷を舞台にした妄想少女の不思議なファンタジーだ。新感覚でとても面白かった。

主役を演じた栗原香が内向的で自滅型の少女をチャーミングに演じてこれまた素敵だった。

ネタバレBOX

冷蔵庫から腐った大根が飛び出すところは、衝撃的な名シーン。いやびっくりした。そのグロテスクな大根が動き出し、腐った牛乳と友だちになる。ここら辺の発想がすごい。そしてこの二人がとても素敵なのだ。腐った大根と腐った牛乳の淡い恋物語、こんな発想があるだろうか?すごい。

また落とし穴に落ち込んでそのままそこで暮らしているお母さんも素敵。そこに暗示しているものも深いと思った。

舞台全体がゴミだらけ。それにも関わらず、しっかりとメルヘンを感じさせた作家の演出力に脱帽だ。
「ファイナルファンタジー」「やがて僕は拒絶する」

「ファイナルファンタジー」「やがて僕は拒絶する」

劇団エリザベス

タイニイアリス(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/18 (月)公演終了

満足度★★★★

やがて僕は拒絶する
台詞のリズムと面白さでどんどん芝居に引き込まれる。
演出面では照明と衣裳が素敵だった。

役者は主人公役の尾山タカシが達者だった。
ちょっと追いかけてみたくなる劇団だ。

ブリテリ・マイルーラ GOLD

ブリテリ・マイルーラ GOLD

はちみつシアター

劇場MOMO(東京都)

2010/10/13 (水) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★★

エンターテイメントショー
芝居の全てがラストのショーに向けて進行するという面白い作り。
歌有り踊りありのショーは、みんなの魅力がたっぷり楽しめる。
特に氏家康介の踊りは凄い!

グロリア

グロリア

ハイリンド×サスペンデッズ

「劇」小劇場(東京都)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

満足度★★★★

明るく哀しく心打たれる!
終戦直後の風船爆弾作戦という、史実を背景にした作品。この風船爆弾という作戦自体がどことなく滑稽で、しかし、滑稽と言っても犠牲者が出たということでは哀しい事件であり、なんとも言えない出来事なのだが、その出来事をエピソードの中にうまく入れ込んで、全体としては愛すべき祖母の死に際の物語になっている。

ハイリンドの役者は全員、演技に味があり、さわやかだ。そこへサスペンデッズのメンバーが加わっていい化学変化を起こしている。

哀しい題材だが素敵なドラマに感じるのは早船聡のマジックか。

サブトロピカル クリミナル

サブトロピカル クリミナル

熱帯

シアター711(東京都)

2010/10/07 (木) ~ 2010/10/10 (日)公演終了

満足度★★★★

気軽に観られるポップなオムニバス。
しゃれた音楽、しゃれたダンスを含んで、明るいオムニバスになっている。それぞれの短編は、問題意識の低い現代人に、落とし穴がいっぱいあることの警鐘だが、テーマ性を前面に出さず、コメディ風味で包み込んでいるところが秀逸。

役者が若手からベテランまでバランスがとれていて、なおかつ、それぞれ個性的。その中で森田ガンツの演技力と、岩崎純子の明るい魅力に特に惹かれた。

葬送の教室

葬送の教室

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2010/10/06 (水) ~ 2010/10/13 (水)公演終了

満足度★★★★★

ホンモノ
重厚。取り扱っているテーマが重いだけでなく、作品の作りが細部に至るまでていねい。

川路役を演じた佐藤誓が圧倒的にいい。

神様に一番近い場所

神様に一番近い場所

LIVES(ライヴズ)

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/10/06 (水) ~ 2010/10/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

壮大な人間喜劇。
祭を舞台にして多人数で壮大なコメディを創り上げている。ライヴスは多人数でも少人数でも安定して面白いものを見せてくれる。今回は総勢30名の多人数ドラマ。それをしっかりとまとめあげ、端役に至るまで、適役が配置されている。

山田古馬がとてもよかった。途中でちょっと散漫になった舞台を見事に締めた。

長いしっぽ

長いしっぽ

sons wo:

atelier SENTIO(東京都)

2010/10/08 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★★

詩的で幻想的な前衛劇。
影山気象台の書く作品は格調高い。あたかも明治時代の文豪がかいたような品位がある。そして言葉のリズムがとてもいい。そしてこの芝居、その文芸作品の朗読を多人数で行うというスタイルで進行する。

しかしこの朗読劇が一風変わっているのは、あえて言葉のリズムを壊し、体の バランスを壊し、その違和感のなかに生まれてくるものを見せようというつくりになっている。

やろうとしていることはとても面白い。ただ、まだ役者が、作家の求めるものを体現できるレベルに達してないのが残念。劇中に作家自ら登場するシーンがあるがとてもいい。ああ、こういうことを作家は表現したいのだとよくわかる。

『三姉妹の罠』

『三姉妹の罠』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

テアトルBONBON(東京都)

2010/10/06 (水) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

いつもながら、よく練られたコメディ。
8割世界のコメディはとても胸が熱くなるコメディだ。三人の姉妹がそれぞれお互いのことを考え、そして人生をしっかりと生きようとしている。その前向きさがゆえに、すれ違ってしまう人生の機微を若干の愛情を込めながら鈴木雄太が素敵な喜劇に仕上げている。

登場人物のひとりひとりが悩みを抱え、そして誰しも完全な人間ではない。完全でないがゆえに魅力があるのだ。

今回、嶋木美羽がコメディエンヌとして、しっかりと芝居を引っ張っていた。成長したものだ。次女を演じた奥山千恵野は自然体で魅力を感じた。

そして二代目を演じた高宮尚貴がプロフェッショナルな役を実に面白く演じた。あたり役ではないか。

気付かない奴は最強

気付かない奴は最強

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2010/10/06 (水) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

名人芸の輝き!
箱庭の安定感には定評がある。初日から完成度が高い。箱庭の芝居には腹を抱えて笑うシーンも無ければ、アクションも大どんでん返しもない。それでいてここまで胸に迫ってくるのは何故だろう。
いい素材を名人が丹精こめて仕上げたというそんな作品だ。

ネタバレBOX

今回、開場と同時に会場入りすることをお薦めする。楽しめるぞ。

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