OJINが投票した舞台芸術アワード!

2020年度 1-3位と総評
ThinG

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ワーカーホリックブラザーズ

Barという空間とシチュエーションを上手く使っていて、とても面白い公演でした。
ラストは切なく少し重い展開でしたが、6人という少人数で一人ひとりの個性が十分発揮され、ゆっくりとした優しい時間が流れていました。終演後のバータイムというのもゆっくりキャストと話をしたい方には魅力的な仕掛けだと思いました。

LOVELOVELOVE23

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LOVELOVELOVE23

劇団扉座

今年も初日の舞台を拝見しました。17から毎年見ているので今年で連続7年目。形式は毎年同じ、ロミオとジュリエットを軸に、研究生達の創作や実体験を基にした珠玉のショートストーリーの数々で紡がれます。
しかし!劇団の研究生の卒業公演と侮るなかれ、最高に熱く見る人の心を揺さぶる舞台…それが「LOVE LOVE LOVE 」!!という唯一無二の舞台。
個別のストーリーの面白さはもちろんのこと(笑いあり、涙あり、お色気(?)あり)、なんといってもこの舞台を単なる卒業公演ではなく「LOVE LOVE LOVE 」として輝かせているもの、それは「旗揚げ解散、再演不可能!」というシチュエーション。
ラストの「スクラム」では、何を言っているのか聞き取れない位の想いの詰まった絶叫に、毎年目頭が熱くなります。役者になりたい…でも現実には、「研究生2年目に進級できる」「扉座の準座員として残ることができる」のは毎年ほんのわずかの人数だけ。その他のメンバーは「LOVE LOVE LOVE 」が終わって大きな人生の岐路を迎えることになります。俳優への夢を諦め新たな人生を歩むことを決めこの舞台が人生最後の舞台という人もいるでしょう。また別の研究所へ入所したり、フリーでの活動を模索したり、所属する劇団を探したり、不安を抱えたまま新しい役者人生に向き合わなくてはならない人もいるでしょう。
千穐楽が終わればこの座組も即解散。きっと二度と同じメンバーが一同に集まることはないであろうという切ない別れ。この1年が濃かった分、その後やってくる空虚感はいかばかりか。そんなみんなの舞台にかける心からの想いがごちゃごちゃに詰まったきらきら輝く舞台、それがこの「LOVE LOVE LOVE 」。
今年も素晴らしい作品そろいの2時間40分でした。見終わった後、元気満タンになりました。
是非一人一人の舞台にかける想いをご自身の目で確かめて受け止めて感じて下さい。絶対に見て損のない、見ないと損な舞台です。
公演も終わったので、印象に残ったものをいくつか。
(1) 愛ス
  大川さんの急変ぶりに、笑いを抑えきれませんでした。
  あそこまで「pino」を押すって、原作の大川さんは大好きなのでしょう。
(2) テスト期間
 これも大笑いをさせて頂きました。落ちが意外過ぎて...。
(3) 女の価値
 これも爆笑、最初ドキッとしました。いろいろな悩みとiPhoneの使い方が
 あるものです。
(4) 地獄の夜
 これも爆笑、でもなんとなく切ない。美男・美女ぺアの存在が大きかった。
(5) 父の影、まだまだ、似合うねの実話3本
 こんな想いをしてここまで来たのかと改めて皆さんの
 熱い想いを感じさせてもらいました。
(6) 拳の約束
 トレーナーの女性も、最初ヤンキーぽかった男性も、とても
 かっこよくて、最後とてもさわやかな気持ちになりました。
(7) ロミオとジュリエット
 今年は、正統派の美男・美女。
 ラストの墓場のシーンが印象的でした。毎年、どのようにアレンジをするか
 楽しみな部分です。
(8) 松の縁
 日舞を解説付きで...という演出が面白かったです。ちょいちょい挟んでくる
 笑いも、ともすると退屈になりがちな舞踊にアクセントをつけていました。

全体を通して、今年は個性の強いキャストが多く、笑い、お色気、純粋さ、熱さ
真面目さなどが、ビシビシと伝わってくる舞台でした。
7年連続で見ていますが、今年の公演はトップ3に入る印象深い舞台でした。 
4月に誰が準座員になれるか、研2に進級できるかも注目しながら見ていましたが、
残れなかった方も、来年新天地の舞台で皆さんの姿を拝見できることを
楽しみにしています。

Flip side

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Flip side

ZERO BEAT.

‪とにかく笑いっぱなしの2時間弱。まるで吉本新喜劇を見ているよう。Zero beat.はどこを目指しているのでしょう?(笑)‬
原案の幕が上がるならとは別物でしたが、いずれのハプニングを見ても舞台をうつというのは大変なんだなと実感。
‪Zero Beat.は旗揚げのFehdeやハンムラビの箱庭の様な救いのないハードな設定から、想咲の結の様な心温まる話を経て、スナップアウェイ辺りからは、すっかりお笑い路線に転身?かと思わせるよう。いい大人が計算ずくの悪ふざけをしている様は、見ていて清々しくさえ思えるくらい。
今回は番外編でしたので次回の本公演がどんな話になるのか期待。

総評

2020年はとにかく公演の延期・中止が相次ぎ、更に劇場の閉鎖などもあり、観劇数は極端に減少。しかし各劇団はコロナ対策に工夫を凝らして、何とか公演を成功させるべく簿力していました。

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