1
10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】
中野劇団
関西特有の空気感がとても新鮮で、とにかく笑いっぱなしの2時間でした。今年1番笑ったかも知れません。10分の繰り返しということで単調になるかと思いきや、どんどん膨らんでいく話に新しい登場人物の登場で、飽きるどころかどんどん引き込まれていきました。フライヤーとあらすじを見て興味を持った初見の劇団さんでしたが、脚本がとにかく秀逸でキャストも演技派。いい意味で期待を大きく裏切られた舞台でした。次回東京公演があれば是非見てみたいです。
2
正しい水の飲み方【全日程、終演いたしました。ご来場、誠にありがとうございました!】
劇団えのぐ
あらすじを読んだ印象では怖い話?って思っていましたが、それぞれの登場人物の想いの詰まった深いお話にラストはほっこり。好きな3団体のコラボというだけで期待値MAXなのに、客演さんもそれぞれの個性が爆発で、凄い熱量でした。正しい水の飲み方というタイトルに納得。ちょっぴり切ないけど一生懸命生きている人の前向きなお話し。1年の最後に観て良かったと思える2時間の大作!!
3
みどりのあいしかた【ご来場ありがとうございました!】
劇団えのぐ
優しく切ない時間がゆっくり流れる、心に染みる舞台でした。
愛するとは、悔いのない別れとは、相手を大切に想うとは...普段当たり前すぎて真剣に考えることのない事の本当の大切さについて気付かせてくれました。久しぶりにまわりを気にすることなく泣きました。(なぜなら周りも結構グスグスしていたので)
ストーリーだけでなく音楽もテーマ曲も心に残る至極の舞台でした。
4
幕が上がるなら
演劇商店 若櫻
笑った、ほっこりした、ちょっと泣いた…とても楽しい90分でした。全員キャラが濃いし、芸達者。小劇場メインで活動している劇団にとっては、ノンフィクションとも、あるあるともいえるような内容。
どたばた劇ではありましたが、最後はうまくまとまってハッピーエンド。いい意味で劇団えのぐと演劇商店若櫻の主宰が楽しんでいる演劇ユニット。
12月に予定されている「えのぐ」「若櫻」「Toy's BOX」のコラボ公演に対する期待が大きくなる、とても楽しい舞台でした。
5
最後の伝令 菊谷栄物語
劇団扉座
とても華やかでありながら、それ故に余計に切ない舞台でした。戦時下という暗かった時代に、自分の逃れようのない運命を受け入れつつも未来を見つめる姿に、心打たれました。
終始方言丸出しのセリフ回しも、きらびやかなレビューのシーンも、流石は扉座というプロ意識と、全員が観客を楽しませようという意気込みをバンバン感じた2時間10分でした。本当に良い舞台でした。
6
時代絵巻AsH 其ノ拾四『紺情〜こんじょう〜』
時代絵巻 AsH
AsHさんの舞台は今回で3回目でしたが、毎回本当に素晴らしい。男たちの生き様がぐっときます。パンフもいいし、スタッフの対応も良いし、キャストも演技も音楽も照明も全て良いです。舞台上は男だらけですが、主宰の灰衣堂さんの細やかな心づかいが至る所に感じられて、とても清々しい舞台でした。
7
ラプラスの改造人間(サイボーグ)
ワイルドバンチ演劇団
アニメっぽいキャラが描かれたフライヤーが気になり観劇。
特に目立つ舞台セットがあるわけでもないのに、そこにあったのは絶望と希望の交錯する未来の宇宙。心から絞り出すような熱いセリフに、ついつい引き込まれました。殺陣も迫力があり、エンターテイメント作品として本当に素晴らしい作品でした。チョイスちょい挟んでくる小ネタも結構ツボでした。2時間30分という長丁場も、時間を忘れて没頭していました。
SF長編アニメ映画にしても十分楽しめそうな重厚なテーマに真っ正面から取り組んだ、深い舞台でした。
8
静かにとけた桃色【ご来場ありがとうございました!】
劇団えのぐ
4年前の舞台の再演。大半のキャストが初演の時とは変わり、同じストーリーではありましたが楽しめました。普段は本公演を交互に担当している2人の脚本演出家が、同じタイトル、同じテーマを元に物語を作った初めての試みの舞台の再演。
前半の松下作品はちょっとサイコな展開でしたが、後半へとつながる内容でハッピーエンドへ。後半の佐伯作品は誰にでもあったであろう淡い初恋の話、切なくもあり、しかしやさしさにあふれた心がじんわりと温かくなる物語。
開演前の写真撮り放題の松下さんの前説?もえのぐの舞台の楽しみの一つ。早めに劇場にいくことをお勧めします。
9
さいごのおうち
神保町花月
大笑いしてそして涙した..とても気持ちの良い時間でした。
流石芸人さんは笑いのプロだなと実感しましたが、純粋に舞台としても見る人の心を打つ素晴らしい内容でした。個人的には4つ目のエピソードのアイドルの話が切な過ぎて泣きそうになりました。
家族とは、仲間とは、自分の存在とは...を考えさせられる本当に暖かい話でした。是非是非大切な人と見て欲しい舞台です。
10
みなとみらい
虹の素
平成のいろんなヒット曲を軸に、高校生時代と30代の今の自分が交錯していく展開はテンポも良く、清々しい位に青春時代と今を感じさせてくれる舞台でした。舞台で使われていたオリジナル曲もとても素敵で、なぜ出口でCDを買わなかったのかとちょっぴり後悔。
違う未来を選択する事も出来たであろうに...とちょっぴりラストはセンチメンタルな気分。
平成最後に、みなとみらいの思い出に浸るには、ぴったりの舞台でした。