満足度★★★
ダークコメディ
むーん。。と考えながら劇場に足を運んだわけさ。
だって、すんごく評価が悪いでしょ。
評価が悪いってことは、観客側にしたら響かない。ってことだよね。
感動しない。響かない。何かが違う・・。と他の皆々さまは感じた。ってことだよね。
以下はネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
ワタクシにとって、メタリック農家の誰々とか、チャリT企画の誰々とか、そんな肩書きはいらない。
毎回、観劇に挑むとき、そんな肩書きで振り回された事はないのだ。
そう・・どいつもこいつも芝居の領域に於いて、そう変わらんでしょ?
余程の事がない限り。
結局薬局、観た感想は、「へ~、ダークコメディなんじゃん!」って事。
恋愛の矯正をするという療養施設なるところに男女7人ずつの患者がやってくる。
多種多様の恋愛に悩んだ末に14人はこの施設で本当の恋愛に気付いて恋愛病から脱皮を図るべく、治療をする。という筋だ。
しかしながら、現実には療養施設の所長はじめ、職員も病んでいて、その病んだ職員が欠落恋愛病患者を治療するという、全てが欠落だらけなのだ。
恋愛失語症患者や、恋愛に限らず、精神的に病んじゃってる人たちの鬱の部分を抽出し表現した作品。
患者を装って入り込んだ取材陣も実は病んでおり、常識から逸脱している。
劇中、男性の一物が物凄く腫れて、すんごい事になったが、安易にセックスをするな。という罰なのだ。
誰も彼も安易にするな!(アーメン!)
要は神がかり!(^0^)
そんな悲しくもダークな物語。
恋愛とは常に思い通りにならないものだ。
だから、傷つき迷い、時には落ちる。
「思い通りにならないのは被害者意識が強いから。」というセリフがあったが、違う。
人生も恋愛もその他の諸々も、思い通りに運ぶ事は少ないのだ。
だから、人は迷い、考え、向上する。
やはり・・・人生は楽しいのだ!(^0^)
毎回、感じる事だけれど、脚本家って本当に大変だよね~、表現の方法を一歩間違えると、観客の思ってたイメージと重ならない場合も出てくる。
フライアーや物語の説明の仕方で観客が感じてしまう世界もあるしね。
まあ、もうちょっとコメディ的な要素が強いほうが好みではある。
ダークな部分もコメディで消化してしまうって事もあるでしょ。
勿論、この独特な世界がハセガワアユムの世界観ではあるんだよね。。
☆ドアノブは同劇場で公演した「手」のセットをレンタルしたのかな~。と思ったら違った!
作ったらしい。
次回の公演でも使うのだろか・・。
満足度★★★★
まるで物語を読んでいるよう・・。
昭和二十四年、七夕の物語。
ひじょうに美しく幻想的でした。
物語としての筋もさることながら、肉厚な戯曲でいくつもの言葉によって観客を酔わせる嗜好。
素晴らしいです。
言葉を操りながら物語りをすんなりと進ませるから、京極の物語を読んでいるような錯覚に囚われます。
コンテンポラリーダンスと岡山言葉を駆使しての幻想詩は一語一句聞き漏らさないようにしながら、目も離せないという荒業でした!(^0^)
以下はネタバレBOXへ。
ネタバレBOX
昭和二十四年、七月。
岡山県山間の集落で村人がが一夜にして忽然と姿を消すという事件が起こる。
その集落はひまわり畑に囲まれた美しい村でした。
その小さな村に一人の女が住んでいました。
綺麗な花をみつけた少女はその獅子のように凛とした美しい花にそっと唇を近づけました。
その花の蜜を吸い永遠に生きる事になった少女は、長い間、好きな人と出会い、別れ、また出会い、生きて、また忘れる。
その繰り返しでした。
その花の名を「永遠の花」という。
その村には昔からの言い伝えがありました。
「夜、歩く獣に話しかけられても返事をするな。ししの森に連れていかれる。」
その獣はクダンといいました。体は獣で頭が人間でした。
獅子の末裔のウラ家はそのクダンの血を絶やすように男の子が産まれると殺さなければいけない。というウラ家に伝わる子供の話を長い間、守ってきましたが、怪物の子を宿した女は、その掟を破り、黄金色の毛を持つ美しいクダンを育ててしまいます。
やがて、その子は大きくなり、村の人達に夜な夜な声をかけるようになります。
ついうっかり、返事をしてしまった村人達はクダンになり、同じように、村人に声をかけます。
一夜にして20人もの村人達が行方不明になり、そうして、戻らぬ人を想い続けていた残った村人たちも、やがて村から居なくなります。
イオコを守るために村を一つ消してしまった駐在。
一つの物語を1ページずつめくって読んでいるような錯覚に囚われます。
ひじょうに綿密に作られたサスペンスファンタジーです。
素晴らしい!
村の不思議な出来事や数多の謎に彩られた怪異に、駐在さんや、旅の学生さん、旧家の子息、カナコの兄や、その他の村人が絶妙に絡まります。
「サルマヤサマ」という家畜を殺す獣を退ける守り神や、「獣封じの矢」も登場し、それらがキーとなって、物語を大きく深く想像させる役割を果たします。
ダンスシーンの部分、もっとライトを工夫してくれれば、もっと幻想的に美しくなったはず。
惜しいです。
役者はどの役者も素晴らしかった。
物語に忠実に動き、村の駐在は、「ああ~、あんな感じ。」と思えたし、タカヒコ役も絶妙でした。
大絶賛です!(^0^)
満足度★★
なんだろー!?
今回の虎のこ、がっかりですわ。
まず、芝居に対して舞台が広すぎた。
だから、がら~~ん。(違和感!)
以下、ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
日曜のソワレ、観客も65%しか埋まってない。
だから、がら~~ん。。(寂しさこの上ない。)
その大きすぎる舞台に花を添えようとしたのか・・・、
サルメのオリジナルの歌と踊りが『サムリーマン♪』と融合せず、脈絡がないです。
なんで、金魚があんなに前へ出るの?
金魚以外に露出する芝居があるでしょに・・。
ただただ、派手なショーの展開に折角の『サムリーマン♪』の筋が薄れてしまってます。
ヒク、ヒクわっ!
世の中のサラリーマンの不条理を佐藤鈴の助と死んだ妻の連れ子、ちえこらが温かくもダークコメディを織り交ぜながら、ハートフルコメディに仕上げるつもりだったはずだ。
なのに・・・
舞台の内容がサルメの歌と踊り。
サムリーマン♪、
完璧に二つに分かれちゃってるようなものだから、観ていて不思議になる。
同じ舞台で交互に別々の劇団が登場してそれぞれの芝居を演じてるような感覚。
あくまでも、ワタクシごときの意見だが、今回の公演は企画倒れです。
昨今、小劇団の中ではロングラン公演とか、芸術劇場が目標みたいな流れになっているようだが、それはあくまで、それだけの実力と脚本と、演出、観客動員があっての事だと思う。
もうちょっと足元を見つめて地道に頑張って欲しい。
村岡大介の殺陣シーン、素晴らしいです。
たぶん・・相当、練習したのかと。
観ていてスカッとしました。
そうして、相変わらずの西慶子、彼女は「歌姫」でその地位を不動のものにしたよね。(^0^)
で、今回も取り返しのつかないトリッキーな役。
こちらも素晴らしい!
役者は揃ってる。
だからこそ、惜しい。。
以上。
満足度★★★
新薬開発
私は私からはぐれてしまう。誰かと同じ夢をみる・・。
このセリフから始まる物語の中枢は新薬開発にある。
以下はネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
消したい記憶を選んで消せる新薬開発に挑む研究室の面々が、マウス実験をしたのち、自らが被験者となって、その新薬を飲むことになる。
すると全員がバッファローが走る夢をみる。
研究室近くの中庭で研究室の8人が出来損ないの薬を飲んで、8人で群れて仲良く倒れるという妄想劇。
劇中、「ジョジョの冒険」や宮崎アニメの飛行石のネタが入り、それなりに笑わせる。
研究室の8人はお互いに群れからはぐれないようにした為、同じように新薬を飲んでしまったと言う、ニンゲンの孤独への恐怖感や記憶に対する恐怖を上手く描いたと思うが、いったいどれだけの観客がこの芝居を理解できたのだろうか?
始まりと終わりの伏線は見事に繋がるが、芝居の真髄を突くまでが長いのだ。
バックに説明文が流れるがその説明文がなかったらおおよそ、分かり難い。
着眼点は面白いが結構おどろおどろした作品だったんだよね。
それにしても・・・懐かしい役者の方々とお目にかかれるというのは観劇マニアにとって、身内のような感覚に陥る。
だから・・初見よりは2度目。2度目よりは3度目。というふうにずんずん親近感が沸く。
以前観た「時間予報士」(だったと思うが)に客演してた役者を見て更に懐かしい。と感じるのはそうゆう親近感によるものだと思う。
そうやって、小劇団にはまり、この深い穴から抜け出せなくなるのだ!(^^)
満足度★★★★
美しいセックスシーン
前回の公演と打って変わって、その幻想的なシーンの数々。
本当に素晴らしいです。
進化したプロジェクトMを堪能しました。
以下はネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
ニンゲンの原点である食。
その原点を取り上げられたらいかに、ストレスが溜まり、愛情さえも飢えてしまうという、課題に挑戦した物語。
食べることが禁忌であり、食べるという言葉も禁じられた世界のなかで、食べたいという欲望だけが残り、人々は食べるという想像をしながら、心を満たしていく。
その一方で数錠のサプリメントだけで生きながら、ものを喰ったら死刑!という決まりの中でそれぞれの人間関係を抽象的に見せる。
背負われた女は象の鼻を食べる。桃を食べる。という表現があったが、女はかつて男に強姦された。
桃は柔らかい女の尻の表現であり、象の鼻は男のシンボルの表現だ。
強姦された事により、女は狂い、背負う男が面倒をみる。
柔らかいスポットライトを浴び、台の上でのセックスシーンは何とも幻想的で美しい。
とにかく、足が美しいのだ。
そうして、舞台の最後のシーンは桃にかぶりつきながら、桃汁を垂らして食べるさまは、夫婦の営みでもあるのだ。
劇中、祖母役の女優が実に素晴らしい演技を見せてくれた。
今回は、フリークス3人にしろ、他の役者にせよ、脇は居ない。
個性が強く、濃密な役をきちんとこなして、観ている方としてはひじょうに満足だった。。
音楽もライトも素敵だった。
残念だったのは、ダンスの4名がピタッと合っていなかった事だろうか。
まあ、ご愛嬌ということで・・。
満足度★★
これ程までに違うとは。
同じストーリーの芝居を違う演者で演じるとこれ程までに違うのか!
・・・と改めて思い知らされた作品。
ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
客席は満席でした。
その場合、後からパイプ椅子が足されるのは理解できます。
理解できますが・・・。
最前列の椅子の前に後から来た学生の為にパイプ椅子が出され、30分前に来て料金を払った(たった500円だけれど・・)観客の前で堂々と当たり前のように座らせたのには、びっくり!(^0^)
ここの学生ってどんな常識してるんだろ?
普通、サイドか中央通り道に座らせるのが常識でしょう?
それなのに前列!
バッカじゃあないの!(・・)
白い布にあてられるライトの使い方は上手いです。
字幕の言葉はまったく同様です。(当たり前だけれど)
役者のメイクが不思議。
演出家の意向かと思うが目の上のブルーシャドーのラインの幅が広くてお面を被ったようにみえる。
小悪魔的な感じを出したかったのかも知れないけれど、逆に違和感がある。
しーちゃん役のキャスト、自分で衣装を選んだと思われるが、ブラジャーのストラップが常に肩から腕に落ちてしまうので、その度に気になって上げてる始末。
更にその衣装、スカート丈が短いものだから、それも気になるようで、椅子に座った時、椅子から立ち上がった時、座って足を組んだ時、いちいち、裾を引っ張って長さを元に戻してます。
たぶん、こんなじゃあ、役に集中できないはず。
ブラのストラップは2~3分に一回の割合で直してた!
学生だから、プロ意識がないのは分かるけれど。
早稲田のプロ根性と比較するとまるで幼稚です。
演技も学芸会レベルです。
いっちゃんには狂気さが足りない。
全体的にぬるい。
そこで、一人だけ光ってたのが、盲目のさきえ役の権田です。
いあいあ、この女優は素晴らしいです。
存在感ありまくり。演技力抜群です。
発声も通る。
この方、学生なんでしょか?
今回は権田が居たから良かったものの・・・
居なかったらどーにもならない芝居でした。
☆一つは権田に。
満足度★
10分遅れて開演
一組の観客が遅れて来たためだと思うが、会場に入ってる観客を10分待たせるという劇団側。
もう、この時点でヤヴぁイかな~。とは思っておりました。
以下、ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
夏、卒業して10年、高校の部室での物語り。
前半の流れはあまり意味が無いような気さえしてくる。
とにかく、だらだらとどーでもいいような、つまらないじゃれあいが続き、はっきり言って眠くなる展開。
これって、本が悪いんじゃあないかなー。と考えながら、まったきインパクトのない芝居を既に飽きてしまった自分に気づく。
もう、こんな風に飽きちゃって、ただ座ってるだけ。ってな感じになってしまうと、もう、アウチなんです。
それでも・・・これで終わるわけじゃあないよね?
何かどんでん返しがあるよね?(・・)
・・・とちっさな希望を探します。
そんな意味の無い芝居が一時間続き、最後の20分で今までじゃれあってた遥(よう)が実は既に亡くなってる。という設定。
引っ張りすぎ。
物語に深みがなく薄っぺらい。
あの夏の日々の思い出。を強調したかったのだろうけれど、ただ、それだけじゃあ観客は納得しないでしょう?
夏の夜に起こった一夜のファンタジーとは程遠い、単調な物語でした。
満足度★★★
マニアックな世界!
ぶっつけ本番的な要素満点の・・・ってか、ぶっつけだよね?(・・)
この芝居を観る観客ってそーとーマニアックな勢いあり。
以下、ネタバレBOX
ネタバレBOX
ワタクシのマイミクさん。という事も手伝って、出来るだけ覗きたい芝居。
きっとこれは芝居というよりアトラクションなんじゃあないかなー。
とにかく、次の展開のまったき予想のつかない芝居です。
演じてるミサイルも、台本を読みながら演じてる時もあり、会場全体がゆるゆるなんです。(^^;)
今回は切干大根をタナトスでサービスしてくれて、それがまた、美味しいのでした。
切干大根っつーたら、飲めや歌えや、の大宴会さながら・・、なんて想像しちゃったりするかも知れないけれど、会場の観客は至って紳士淑女の集まりです。
決して、妖怪の宴会さながら、ではありません。
誤解のなきよう・・。
さてさて本題のアトラクションですが・・・
ワタクシにも良く解りません(^^;)
一つの芝居に観客も巻き込み、巻き込んだくせに、セリフはミサイルがしゃべってます!(^0^)
巻き込まれた元観客は呆然と舞台に立ち、どうしていいものか、夜はすっかり暮れてるのに、この方も途方に暮れています。
それを見守る観客。
自分だけは指名するなよ。ってな哀願ともにたような表情で、見守る観客。
6月の花嫁は天誅を下す戦士なのでした。
ちゃんちゃん!
満足度★
それじゃあダメでしょ!
芝居というよりも、歌謡ショー。
とにかくびっくりしました!(@@!)
ネタバレBOXに。
ネタバレBOX
セリフより、歌の方が多いです。
しかも、その歌が主軸になるなら、口パクはないよね?
考えられる?
セリフの半分以上がお歌なのに・・・口パク。
口パクってむかしむかしの日本にもあったけれど・・今もあるの?
そんな芝居、観た事ないけど。
しかも、しかもよ?
ミュージカルではないの。
直立不動で歌ってるんだから・・お歌を。
で、ワタクシ、帰ってきました。
そんな事する奴はワタクシくらいかな?と思いきや、いあいあ、みんな同類です。
後から数人続いてきました。
不愉快そうな表情をして。
「同士よ、解るよ、その気持ち!」
心で叫んださ!
満足度★★★★
その時代の情景が甦るよう・・。
とある産婦人科医の物語。
荻野先生は婦人の幸せの為に排卵がいつ起こるのかを、どうしても突き止めたいと願いました。
不運を嘆いて生きるのではなく、運命を必然として生きる。
そこに人生を良い方向に向ける秘訣があるような気がして仕方がないからでした。
公演中なので、ネタバレBOXへ。。
ネタバレBOX
まず、役者のカムシーンが目立ったけれど、それでも、一人一人の役者のキャラが確立していて、見ごたえのある作品でした。
それぞれの役に対しての微妙な表情も素晴らしいです。
今回の役者陣、脇はおりません。
そして荻野の妻役の着物の衣装替えも見所です。。
荻野先生のお見合いの女性が現れるというシーンから、舞台は始まります。
非常にコミカルで楽しい。。
先生はやがてこの女性と結婚することになりますが、妻となった暁には今の研究の排卵がいつ起こるのか、を知りたいが為に、月経の時期と夫婦の交わりをメモして欲しいと、頼みます。
女性はこれを受け入れ妻となります。
一方、産婦人科に訪れる患者には、それぞれ少しずつ、問題を抱えた人たちばかりでした。
排卵日が解らない為に、生みたくない子供を身ごもってしまう。また、生みたいのに排卵日が解らなくて生めない。
そんな女性の悩みを解決すべき荻野先生は奮闘し、月経の論文を仕上げるために努力しますが、妻は夫の研究している事に疑問を感じ始めます。
子供は授かり物だから、自然に逆らったり、人が操作するというような、そんな事が自由になるのが怖い。と言い出します。
研究の為に協力して欲しい。と子供を作る事を提案した先生の言葉にもひっかかります。
その間、荻野先生は葛藤します。
そこで、荻野の友人のドクターが婦人を説得します。
「今まで婦人は生むか生まないかを選べないが為に苦しんできた。しかし、これからは選べるようになり悩む。そういう、進歩で幸せになる。」
妻は、ひっかかりが取れたように、
「私、幸せになる為にたくさん子供を産みます。」と言います。
物語の内容は解りやすくベタな芝居ですが、随所にコミカルさも含め、先生の誠実な人間性も見事に演じていました。
妻役の役者、患者・・・全ての役者の表情がいいです。
涙を流すシーンでも惜しげも無く涙を流し、ワタクシも勿論、泣きました。
とにかく、役者が素晴らしいです。
登場人物には年配の役者もいらっしゃって、それがこの舞台の深みを増してました。
非常に素晴らしい作品です。
幕間に10分の休憩があり、揚げたてのカレーパンが150円で販売されました。
飛ぶように売れた!(^0^)
勿論、ワタクシも食べました。
すんごく美味しかった!
いい企画だーーー!!(^0^)
満足度★★★
7000円以上のチケットですから
東京セレソンDXの芝居より、上をいかないと納得出来ないという方程式が成り立ちます。
浅丘ルリコのカミカミセリフが目立ちます。
杜けあきは流石です。
堂々とした舞台慣れ。素晴らしいです。。
以下はネタバレBOXに。
ネタバレBOX
19歳のハロルドにとって“自殺"は生活の一部だ。
広大な邸宅、欲しい物は何でも手に入る一人息子の彼は、ママに反抗し、自殺で抗議するのだった。
ハロルドが自殺未遂を起こすたびに母親が青くなればなる程、彼は満足感を味わう。
ある日、彼は葬式に出席する。そこで79歳のモードに出会う。
彼女はチャーミングでいたずら好きで、生きることの喜びに満ちている。
彼女の家を訪ねたハロルドは、彼女の生活に興味を抱く。
彼女はハロルドに絵画や音楽のすばらしさを教えた。
「人間は何ももたずにこの世にやってきて、何も持たずにこの世を去るのよ。だから、大事な事はね、人間らしくいられることと、本と暖かいベッドがあればいいの。」
一方母親は、コンピューターによるデイト紹介サービスに依頼して、彼にガールフレンドを見つけてやることを決めていた。
コンピューターが選んだ最初のデイト相手は、女学生のキャンディだった。
しかし、彼が身体に灯油をかけて火をつけたため、悲鳴をあげて逃げてしまった。2番目も3番目も同じように逃げだした。
やがて、ハロルドはモードと一緒にいる楽しさを味わった。
モードとたくさん話し、たくさんの事を教わった。
「悲しみの多くの原因は自分が一つの花だと分かっているのに、みんな一緒くたに扱われてしまう事。」
ハロルドは思春期特有の注意を引くためのパフォーマンスとして、自殺未遂をする。
「最初の自殺の時にはママが心配して卒倒した。死ぬっていいな。」と、ハロルド。
「一歩下がっただけよ、生きることから。人は生まれた瞬間から死に近づいてる」とモード。
ある夜、ハロルドはモードを深く愛していると告白した。2人はワルツを踊る。
ハロルドはモードと同じベッドで寝た翌日、母親に結婚すると宣言する。
母親は牧師に結婚をあきらめるように説得してもらうが、しかし、ハロルドは頑として耳をかさなかった。
この問題を解決したのはモードだった。80歳の誕生日を迎えた日、2人だけのパーティで、こんなすばらしい別れはない。ちゃんとまた、誰かを愛するのよ。と睡眠剤を飲んで自殺した。
モードはいなくなったが、ハロルドは生きる自信を全身に感じて歩みだす。
という物語。
終盤、キーー!と鉄をこするような音が長く続き、たぶん音響が原因だとは思うが、観客はあまりにも長い不快な音に耳を押さえる場面があり、頂けない。
このアクシデントを差し引いても、この価格、高すぎる。
登場人物の割には舞台が広すぎて閑散としてしまうのだ。
満足度★★★★★
笑って笑って笑って泣ける!
素晴らしいです。一言に尽きる。
とにかく解り易い物語です。脚本家のサタケも話してますが、「ベタでまっすぐで分かり易いお話」との事。
夏の青空のように真っ直ぐ突き抜けます。
以下ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
冒頭、ガクラン着たニーちゃんの登場から、「おお~、これは好みの物語ではないかっ!」と嬉々とします。
海の家兼民宿「あいかわ」には、地元で「長崎のキングギドラ」と異名を取り恐れられる、暴れん坊のヤンキー三兄弟がいた。相川欣弥、元弥、雅弥の三人だ。
「あいかわ」を舞台に最初からアホ丸出しで、「がってんだ!」と意気込むバリバリの漢(オトコ)達、「キューピー」に登場するような輩が登場し度迫力キャラで独特のコント、コメディで飛ばします。
だから、最初から本当に楽しい!(^0^)
「あいかわ」の隣りに住む幼なじみの三上夕は次男坊の元弥「もっちゃん」にずっと恋心を抱いていたが、当のもっちゃんはそんな夕の想いをよそに、夕の親友である薫に恋心を抱く。そしてその夕の親友薫は、元弥の親友、塩谷と付き合っていた。
やがて、二人は別れ、薫はもっちゃんと付き合い結婚する事になる。
それでも、夕は自分の気持ちを素直に言えない。
いつも、自分の想いを伝える事ができなくて、ただただ、もっちゃんの近くでもっちゃんをずっとずっと見てきただけだった。
そんな夕を見かねた親友も
「伝える時にきちんと伝えなければ相手は分かってくれん。伝えれば素直になれることは沢山ある。夕、お前は自分の気持ちを一度でも伝えたか?。今日が最後のチャンスだ」
明日がもっちゃんの結婚式となった日に夕を説得する。
それでも、言い出せなかった夕はかねてからの言葉どおり海外へ逃げるように飛び立つ。
しかし、当のもっちゃんは、急病のため披露宴を取りやめ、病床に臥せ3年でこの世を去る。
場面は変わって、もっちゃんの葬式の日に、夕と薫らが集まり、事の真相を知る事になる。
夕がもっちゃんに伝えた「夕顔をみて私を思い出して。」との言葉どおり、庭にはもっちゃんが育てたであろう夕顔が一面に咲き乱れ、その光景をみた夕は打ちひしがれ、後悔する。
そうして、夕はもっちゃんのお骨に向かって告白する。
「ずっとずっと、あなたの事が好きやったとです。もしも良かったら私とつきおうてください。」
そうやって、泣き崩れるのだった。
ヒロインも他のキャストも素晴らしいです。
何より、本が分かりやすく、すすーっと心に沁みます。
感動を頂き、幸福に満ち足りて、ふくふくと帰ってきました。
お勧めです。。
満足度★★★
似たものどうし
確かに軽妙なタッチで描いてるけれど、だから何?って余韻が残る芝居。
トラジコメディ(=悲喜劇)には違いないけれど、喜劇ってほど笑いはありません。
以下、ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
小野恵一は小説家だが、一時期以降、小説が書けなくなる。
年上の妻・涼子はキャリアウーマンで、仕事はバリバリ出来るし、如才ない。
妻はそのうち本も出版するようになり、あらゆる面で恵一の上をいく存在になる。
ふがいない恵一が家事をし、涼子が働く。
そんな日常の中、恵一はいつしか、孤独になっていく。
涼子の存在がプレッシャーとなり、ますます書けなくなる。
一方で友人達はそれぞれ、上手に生きている。
ある日、恵一は見知らぬ男からある有名俳優に間違われた事で女の子と知り合い、Hをする。
女の子は恵一を有名俳優と勘違いをしていたが、やがてバレル。
妻からも別れを切り出され、女の子からも別れを切り出される。
恵一は女の子を繋ぎとめようとするが、こっ酷く罵られて立ち去ってしまう。
妻とも、もう一度やり直そうと提案するが、こちらも断られる。
しかし、妻との別居の間に小説は書けるようになる。
色んなプレッシャーを感じながらも、ここぞという時に流されてしまう弱い男の妄想劇を描いた作品。
作者の心理状態を表現したかったのだろうけれど、芝居という芸術においては表現が弱すぎる。
深層心理を追求するなら、モラトリアム青年の成長にもう少し脚色して描いた方が良かった気がする。
心の描写という原点は観客にどれだけ響くか。が基本なのだから。
満足度★★★
面白かった!
初見でした。
芝居のセリフはベタなセリフで笑いをとるセリフもベタです!(^0^)
しかし、面白い。
以下はネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
説明文にあるように、ラジオ局の一室での物語り。
ラジオ局の内情は良く解らないが、あんな感じなんだろうな~。と思える!
アナウンサーや他のスタッフが時間で制限される喋り。
そこに関わるリスナーの行動など、全員のキャラが濃く、楽しめた。
有沢こと五十嵐智美のセリフは膨大で、そんでもって早口でしゃべらなきゃならない場面が多く、よくぞここまで覚えた!と尊敬すら感じました。
高校生のリスナー星光流は友人と喧嘩をしてから気まずくなり口をきいていない。
事情を聞いた局内の面々は番組からメッセージを流し仲直りの手助けしたいと考え、スタッフが奮闘する。
笑える場面も多いが、その笑いをとるセリフが今風ではない。
一昔前のコメディを見てる感覚。
顔の表情や肉体的欠点に突っ込んで笑いをとろうとするあたり、まだまだ未開拓だ。
ただ、笑いの他にも、ほろりとする場面はあり、良くまとめたと思う。
確かにバカバカしくて温かく、場の雰囲気は良かったと思う。
次回にもっと期待したい。
満足度★★
本もキャストも学芸会
本公演のようには充実しておりませんでした。
ネタバレBOXへ。。
ネタバレBOX
花屋を舞台にそこに集まる人達と、生命を吸い取ってしまうという黒いスーツの男の物語。
物語の内容は平凡でありきたりのものです。
『人は死ぬとパレードに加わる』という言葉も確か、川上弘美の『パレード』の中の一説だったと思います。
3つの記憶も、それほどインパクトが無く、練りが甘いです。
役者のセリフにもそれ程の凄みもないから、見ていてサスペンスに乗れません。
前作の方がはるかに良かった。
たぶん、前回は本と役者のレベルが合致したのでしょうね。
ファンタジーなら、ギャーと叫ぶシーンもなく、格闘シーンでそこそこ遊べた。。
しかしながら、今回の本はこのキャストでは無理です。
キャストに合わせた本を作るか、本に合わせたキャストを持ってくるか、または、キャストのキャリアアップを目指すかしないと、客は離れます。
「死者を巡る、夏の不思議な物語。」
上記の一行は言葉だけが彷徨い、本質をついてなかった。
残念です。。
満足度★★★★★
舞台を隙間なく使う!
これ程までに狭い舞台を上手く使って大迫力に魅せる劇団がかつてあっただろうか?
オープニングの、マントを被った密教的な怪しいシーンでやられます!
以下はネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
相変わらずオープニングで観客の心を捕らえます。
物語は、
七つの海の果てに、赤き民のいる島国がありました。
赤き民たちは美しい自然と供に美しく平和に生きてきました。
ある日、黒き民は黄金の砂を求めて赤き国にやってきました。
黄金に輝く赤き国は黒き民によって支配され、たたらばが作られました。
抵抗した赤き民は殺され、たたらばは鉄を製造しその人力のために奴隷にさせられた赤き民は、赤き民を殺すための道具を作らされているのです。
一人の赤き民の赤子がおりました。
その赤子は黒き民によって殺されそうになりましたが、寸でのところで西行法師が助け天狗山の天狗山伏に育てられて、大きくなりました。
その子をテンガという。
大人になったテンガは赤き民の子らを天狗山伏の変わりに育てていました。
一方、テンガの兄、赤き国の王、ヤマトはかつて仲間たちを殺した黒き民の復習のために農民になって機会を伺っていました。
この農民の芝居がめっさ、おもろいです。
またまた、中山が裸です。
毎回、なんで裸族?
体のあちこちに傷があり、練習で作ったのか、根性焼きで作った痕なのか定かではありません。
西行法師の計らいでテンガとヤマトは巡り会えますが、テンガの戦法や民衆に人気があることから、赤き国王ヤマトは恐怖を感じるようになります。
自分の地位が危うくなることを恐れたヤマトはテンガを殺そうと企みます。
いよいよ、赤き民と黒き民は戦になります。
やがて、黒き民を抑えた大将ヤマトは傲慢になり、黒き国から贈られた黒き赤子を殺そうとします。
しかし・・・歴史は繰り返されるのです。
黒き赤子は助けられ、やがてテンガはヤマトによって殺されてしまいます。
この時相打ちとなったヤマトも死に赤の民も黒き民も全て死んでしまいます。
殺陣のシーンが素晴らしいです。
物凄く練習したのだろうね~。。
迫力満点!テンガかっこ良すぎです。
テンガの腕の動きが素晴らしいです。
今回も脇役は一人も居ません。
そうして、最後のライトのシーン・・・その眩い光のシャワーが美しいです。
もう一回観たい!
リピーター1000円です!(^0^)
個人的にかぶり馬のシーンは要らなかった。。
満足度★★★★★
感覚で観る!
早稲田って劇場もタダだし、セットの費用もかからないのだろうか?
セットは都会のビル群を想像させるブロックを積み上げたようなセット。
その高く積み上げたセットだけで『うーーん。』と唸り期待感のベクトルは最高潮に上がる。
以下はネタばれBOXに。。
ネタバレBOX
オープニングに魅せられます。
機械的なダンス・タップダンス・パントマイムなどアメリカンティストが味わえる。
この物語はカフカの『変身』とサルトルの『嘔吐』が軸ということだが、どちらかと言うとフランツ・カフカの色合いが濃い作品で、グレゴール・ザムザを主人公にした物語。
この作品は作者・成生が17歳の時の記憶を現在の自分と比較し、重ねあわせたもの。
17歳の作者は未来に向かって希望や夢があった。いや、今でもそれは捨てていない。
だがだがしかしだがしかし・・・現在、ふと気がつくと自分の周りはどんどん変わっていくのに、自分だけが取り残されて何者にもなっていない事に気づく。
自分は虫だ。
虫とは嫌な意味合いの虫ではなく、これから成長して何になるか解らない幼虫なのだ。
舞台はグレゴール自身が巨大な虫になったという妄想から始まる。
芝居は断片的に一つ一つのブロックを積み上げていくように進む。
この芝居は感覚で観る芝居だ。
世の中はチックタックチックタック・・・と、寝てもさめても自分の意志に関係なく進む。
この芝居も世界の時間より早く進んでいるかのような錯覚に囚われる演出だ。
ここで描かれる世界は時代を遡り、戦時中になったり、ナサになったり、宇宙
を想像させたり、桃太郎になったり、女子高生やニューハーフが登場したり、現代になったり、ビジネスマンが登場したかと思うと歌舞伎的和歌が登場したりと、とにかく盛りだくさんの上、チョイスした音楽も素晴らしいのだ。。
「フィフス・エレメント」でリールが地球の歴史を瞬時に復習するシーンがあるでしょう?
あの場面を見てる感覚がします。
凄い!!とにかく凄いのだ!!(@@!)
これって本当に学生が作ったの?!(@@!)と驚愕する。。
いあいあ、本当に早稲田の芝居はレベルが高いです。
これは言葉で説明するべきではない。。
何故って感じるしかないのだ。
エネルギッシュなダンスシーンもピタッと決まり、相当、練習した事が伺える。
グレゴールはやがて、成長した大きな虫になる。
一見の価値あり!
満足度★★★★
交じり合えない家族
舞台は中央で演じられ、その対極に観客が座るとゆう意外性に最初からワクワクする。。
葬式の場面、牧師のぶっ飛んだ話から始まる。
以下、ネタバレBOXに。。
ネタバレBOX
この物語は祖母が痴呆になって亡くなるまでの間の出来事を主軸にした物語。
作者の岩井が体験した本当の物語だ。実際の父親はもっと暴力的だったというから、どんだけファイターなのか解らない!(^^;)
父親は自分の家族に対し理不尽な事を言ったり、めちゃくちゃな事を言い出して暴力を振るうという事を繰り返す。父はじろうが中学の頃から家に一銭も入れてなかったと言うから家長制度も真っ青の狂気じみた父親だ。
暴力の度に家族の神経は漂流される。
そんな父親のお陰で長男は「いつか絶対に殺してやる。」と恨むようになる。
祖母の痴呆がきっかけで家族が集まろうと提案した長女だったが、彼女の押し付けがましい態度で他の兄弟から疎まれる。
家族が集まったのにも関わらず、父親はまた、理不尽な事を言い出し争いになる。家族なのに、どこかつぎはぎだらけの繋がれないバラバラな家族の物語。
劇中長女が母親に、「何故お父さんと離婚する事を考えなかったのか。」と詰め寄るシーンがあったが、母親は「離婚が怖い。子供たちが自立していなかったし、世間の目も気にした。」というセリフ、時代を感じる。
物語はひじょうに良く練られた作品です。
物語のパズルをカットアップしてリミックスさせた作品。
最終的にカットアップしたものがすっきりと繋がり一本になる。
岩井が見る家族と母親が見る家族の視点は当然違うだろうから、その思いをカットアップして表現している。
最後に母親が父親に「離婚して。」と詰め寄りながらも、当の本人は離婚の意思はなく脅しているに過ぎない。
そんな母親の切ない感情も散りばめ、しっかりと笑いは取ってる。
『手』というタイトルは家族の繋がり、つまり、手と手を結ぶ。という意味合いがあるらしい。
セットのドアノブの作りが面白いです。。
牧師も葬儀屋も可笑しさ満点で、見ごたえがあります。
満足度★★★★
あやふやな心理の追求
ザッピングの意味は説明に載ってるから省くとして、主役ウベマリヤは平凡なOLだったが、ある日失踪した。
以下、ネタばれBOXに。。
ネタバレBOX
マリヤが失踪した事により、残されたマリヤの周りの人達は心配して捜索願を提出する。
そんな周りの心配をよそにマリヤは自分の夢を叶えるというひと時の夢のために、叶え屋に頼んで他の時代の他の国へ、ザッピングする。。
そのザッピングワールドでは、マリヤは自分の思い通りの世界が構築され、自分の夢が叶うのだ。
マリヤは聖女マリアとして手厚く扱われギルダ王国の王子の妃となる。
しかし、反乱軍によってあっさりと連れ去られ、事情を聞くうちに同調し反乱軍のジャンヌ・ダルクとなる。。
しかし・・・殺されそうな危ないシーンになっても今までは「チェンジ」と言えば現実の世界に戻れたはずなのに、戻れない。。
夢と現実の垣根を低くしてザッピングしながら楽しんでたはずなのに、戻れない。
叶え屋の新人によって創作され戻れなくなってしまったのだ。
ザッピングワールドではポイズンアップル(毒りんご)をかじると夢が叶うという死神の誘惑を信じ、それぞれの人間が欲を出しはじめる。
やがて、欲の塊がそれぞれの思惑によって、負の意識と化しワールドはめちゃめちゃになってしまう。
何かを叶える為にはその代償が必要なのだ。
一方、現実の世界ではマリヤを救うべき、マリヤの友人や妹、叶え屋が動き出す。
ザッピングワールドに入り込みマリヤを救う。
マリヤはその事によって、今までの自分を思い出し後悔する。。
それは今まで、自分の判断によって大切な物事を選択せず逃げてきた事。
夢や願いは手のひらにあるのではなく空にあると決め付けていた事。
自分の周りの人達はマリヤの言葉に忠実で、世界も言葉に忠実だったのに、マリヤ自身が自分に忠実でなかった事。
親友に対しても性格が悪いと決め付けて真意を見てなかった事。
マリヤは夢から覚めて現実の世界に戻れるが、叶え屋の夢の代償は、お金でばなかったのだった。
その代償とは、物や価値で支払ってもらうというもの。
「マリヤ、あなたの全ての交友関係をいただきましょう。それが今回の代償です。」
ニンゲンの心理をついたダークファンタジーです。
しかしながら、決して暗くない。
コメディも加味され、笑える部分も。
ただ、今夜の観客は疲れてるのか笑う箇所で笑わない!(^^;)
こうゆう時、役者はやりにくいだろねー。。
賢茂がりんごを絞るシーン。
何を仕込んでいたのだろうか?
やけにリアルで何かしたたり落ちてた。。
笹木明子、素晴らしいです。
いつもインパクトありまくりです。
マルコを演じた大熊は適役でしたね。。
ああ、国王ってあんな感じ!と。(^0^)
30代女性のあやふやな心理状態を上手く追求していました。
満足度★★
学芸会を観て来ました。
脚本:横沢丈二、演出:長嶺高文 なんつーて書いてあったから、どんなに素晴らしい舞台かと思いきや・・・とんだ猫ダマシでした。。
以下はネタばれBOXに。。
ネタバレBOX
ヨーロッパのどこか。ってあったけれど、影絵を見せるあたり、ロシアかチェコなんだろうか・・?
エレキの森を舞台に、森の奥に住む伯爵とその妻は娘をいけにえに出さなかったことから、呪われる運命に。。
あまりにも主役のナターシャの歌が下手です。
セリフも勉強不足なのか・・・お腹から声を出してないです。
聞き取りにくい。
学芸会のレベルです。
素人なんでしょか?
何故、この子が主役に?(・・!)
すんごいびっくりです。。
エレキの森の原子達はみな、自分の役どころを抑えてるのに、ペドロフの歌も素人ばりばりです。。
そんなだから・・・物語の波に乗れないです。
下手すぎて・・。
いあいあ、久しぶりにこんなど素人の芝居をみました。
ある意味、感動!です。
セリフの合間に導入音楽もないから、間が空きすぎてしらけます。
妖精の何人かは以前の観劇で観たことがあり、懐かしく感じました。
光ってたのが、肖像画の老婆を演じた松村真知子。
セリフの間合いといい、歌といい完璧です。
顔の見せ方、うなり方、どれをとっても卒がない。
素晴らしいです。。
しかしながら、主軸の二人がこれじゃあ、松村が可愛そうです。
劇場は下北沢駅から結構歩きます。
わざわざ行ってまで見る価値のない芝居です。
セットにせよ、本にせよ、早稲田の芝居の方がレベルが高いです。
こう書くと早稲田をばかにしてるようですが、違います。
あくまで、学生の代表として持ち出しました。
要は今回の芝居は学芸会レベルです。。