満足度★★★★★
夢と希望に満ちたおとぎ話
ひじょうに素晴らしい舞台でした。本もよく練られており、ミュージカルっぽい公演で大満足でした。
惜しむらくは、主役である北川アリス(高木万平),北川ナイト(村田充)の歌がヘタすぎ!
あんなにヘタなら歌うシーンはないほうが良い。
誰か、あの二人に歌を教えてやって!
アリス役の桜木さやかは上手かった!(^0^)
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
北川アリスは小さい頃から心臓が悪かったので母親によって女の子として育てられていた。「女の子だったら、走ったり重いものを持たなくていいんだよ。」と。
ところがある日、突然、母親が居なくなってしまった。少年アリスは捨てられたと思い込み引きこもって生きる希望を失っていたが、そんな少年アリスのもとに不思議の国のアリスや、タイム、ダイナなどがやってくる。そこから夢の世界に引きずり込まれた少年アリスは少女アリスらと一緒に沢山の冒険や友情、家族愛などを知る事になる。
これらの出来事は全て少年アリスが病院の中で見た夢で母親は少年アリスに心臓をあげて亡くなり、その後、少年アリスは6年の間、意識不明の状態で夢を見続けていた、という筋。
夢を見続けていた少年アリスは「青の森」といわれている意識で出来た森に迷い込む。そこにある「青の城」は夢や希望を見れない者は入れない場所だ。少年アリスは引きこもって何もしようとしなかったから、この森からも出られない。そんな少年アリスのもとに兄のナイトが助けに来るという物語。
やがて少年アリスは意識が戻り現実の世界で生きることができる。アリスは夢の世界で出会った人達に多くの事を教わり、「これからは自分の殻に閉じ篭ることは辞めて出会いを大切に前向きに生きて行こう。」と決心する。
兄ナイトが少年アリスを説得するセリフに感動!
急に(母が)居なくなってしまった過去は変えられない。だけれど未来は変えることが出来る。お母さんの心臓を無駄にするな。これからはお母さんと一緒に生きていくんだ。」
ある日誰かが居なくなるという事は、もはや言葉を交わす事もあの穏やかな笑顔を見ることもなくなるということだよね。あの不思議な空白、何かが断ち切られたような淋しさを・・、自分の一部がもぎ取られたような・・、あの暴力的な不在はどんなことがあっても癒える事はないけれど、それでも夢と希望を持って歩いていこう!というストーリーと、おとぎの国のキャラ設定がなんとも可愛らしく秀作でした。
歌がヘタな二人は問題だけれど、それでもそれを、ものともしない構成と演出には大満足!哀しくて切なくて楽しくて愉快な舞台!
お勧めです!(^0^)
満足度★★★★★
大絶賛!
たまに完成された揺るぎない舞台をみたいと無性に思う。
そこには夢の世界が広がっているからだ。
以下はねたばれBOXにて。
ネタバレBOX
アンデルセンといえば、結末は悲劇が多いが、その要因は彼の生い立ちと容姿の醜さ、若い頃より孤独な人生を送ったため人付き合いが下手だったこと、そして彼の恋は常に失恋の連続で生涯独身だった。という環境がそうさせたと言われている。
だから、どんなストーリーになるのだろう?と、とっても楽しみにしていた。
若き日のアンデルセンが「物語の王様」として認められるまでの日々を、童話作品とバレエシーンを盛り込みながらのミュージカル。この中で、アンデルセンが愛した女性、王立バレエ団のプリマ・バレリーナ、マダム・ドーロ役には本物のプリマとして活躍していた斉藤美絵子が演じたのだから、これはもう、優雅そのもの。物語の半分がバレエシーンだったことから、本物のバレエとミュージカルの両方を満喫できた舞台だった。悲しくて温かい物語・人形姫では、美しいマダム・ドーロの踊りに魅せられニールス(松島勇気)の力強いバレエにも感動する。
劇団四季、やっぱ素晴らしいです。
全員の観客を満足させて帰らせる芸術は感服します。スタッフの対応もとてもよく教育されてて、こちらも関心しました。
なんだか、あったかい気持ちになれたなぁ・・。
満足度★★★★
今回の目玉は女優のキャミ姿
ではないだろうか?そんな不謹慎な!という声も聞こえてきそうだが、座り得なのは入り口から入って奥の座席だ。そんな座席の事まで心配せんでも。みたいな声は邪道というものだ。折角観るからには鼻の下が伸びるような絶好な環境で見たいからだ!(^0^)
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
ソヴァージュばあさん・・・モーパッサンの小説を始めて読んだのが「女の一生」だった。それから、モーパッサンはワタクシの中で好きな小説家の一人になったわけだけれど、今回の芝居はその戯曲の持ち味であるリアリズムの技法を崩さず日常の小市民の生活に見られる喜怒哀楽の様を、限られた時間の中で鮮やかに描き出したと思う。3人の兵士がソヴァージュばあさんの家で暮らすことになる。、ぎこちなかった関係もやがて静かで穏やかな暮らしの中で、彼らは平凡だけれど世界で一番美しい幸福な時間を愛しく思うようになる。モーパッサン独特のビルローニュの緑溢れる描写や美しく繊細な言葉を一人の兵士に物語として読ませる事でその風景を観客に想像させる一方で、孤独、自殺といったテーマもきちんと表現する。火事になった場面の演出がリアルで上手い。
Bloody Sauce Sandwitch・・・姉の家に居候している妹が一週間前に堕胎してふさぎ込んでいたが、その事を姉に告白する事が出来ず、言葉を発しない。
いら付いていた姉が妹の真実を聞いた後の表情が可笑しい。妹が股間をティッシュで拭うと真っ白いティッシュが血に染まる描写はなんとも・・・。
胎児の乗ったサラダもグロテスク。エグイ。
ハマカワフミエの美しい黒髪がライトの光でピカピカ輝いてる様に目が離せない!女神のような黒髪!素敵すぎる。
15分しかないの・・・大企業に勤める女の24:45~25:00までの描写。
彼女は仕事で毎晩遅くなって帰宅する。自分のプライベートな時間はたったの15分しかないから、この時間を有効に使っている。そこへ昔の彼からよりを戻さないか?と電話がかかってくるが、戸惑う女。ここで女の吐く言葉、女の本心、自問自答の心の葛藤を3人の女優が重なるように演じる。結果、男は別れた後も女に対する未練を引きずり、一方、女は「よっかかれる人は欲しいけれど貴方は無理!」と断る。男は女を口説きながらも心理的には女に甘え、女はそんな男に「昔とちっとも変わってないじゃない。」みたいな心もちになる。そんな深層心理が楽しい。
アムカと長い鳥・・・結婚して子供を産んだ女が田舎に引きこもって暮らしてるうちにその環境がストレスになり神経を患う。お風呂に入った女は入浴をただ一つの楽しみにしており、そこに友人から電話がかかってくる。だんだん狂気と化していく女の二つの顔がみもの。
個人的には「ソヴァージュばあさん」「15分しかないの」が好き!
観劇後の「キャバクラードポップ」ではキャバ嬢が壁の花と化してしまった。この場合、キャバ嬢は何処に居たら良いのか解らないのだと思う。
だから、キャバ嬢にも椅子を出してあげないと駄目だよね。ゲストの周りを囲むようにして。出来たらキャバ嬢はキャミ姿で登場して欲しい。佐々木なふみだけはブラとパンツのみで!(^^#)散々ゲストをいぢってやって、5~10分で退場させれば、その後、気を良くしているゲストの話も十二分に聞けるから、観客も満足できるかと・・。
満足度★★
良く解らなかった!
殆どがダンス!どーしてこの子たちが天使なのかも解らないし、物語性もあんまない。
断片的なダンス。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
隣の方に「解りました?」と聞いたら、「元々白神さんはダンスの表現の方だから、芝居じゃあないのよ。」との事。
なるほど~。芝居という感覚で捕らえないなら納得する。
しかし、そこにはダンスというレベルの高さはなく、誰でもできるようなお遊び。これこそ、中学校の学芸会じゃん!って思った。
なんだか全員が壊れた機械仕掛けのような動きで、決して優雅ではない。笑える箇所はあったものの、ワタクシには「コレでチケット代を払った観客は納得したのか?」という疑問。
そりゃあ、招待なら解るよ、招待なら・・。
だけれど、チケット代に相応しい舞台ではない。と感じた。残念ながら。
この劇団は初見だったけれど、基本的にワタクシは芝居が好きなのであって、よく理解出来ないダンスには興味がなかった。
満足度★★★★★
た、楽しい!(^0^)
14歳の頃の学芸会かと思いきや、幼稚園の学芸会!
いあいあ、楽しいったりゃありゃしない。
そこにはとてつもない大きなおとぎ話が仕込まれている。
それにしても・・なんで14歳が幼稚園なんだろねー??
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
とある幼稚園で、学芸会に至ったまでの経緯とその摩訶不思議な禁じられた学芸会の様子を描写した作品だったが、とにかくすんごく楽しかった!(^0^)
園児たちが楽しさのあまり学芸会に取り込まれて現実の世界に戻って来られなくなった場面が可笑しい。ダニエル君の表情や仕草、まことちゃんとりゅうのすけ君の絡みも面白い。
実際の幼稚園でのお歌や童謡、童話をふんだんに盛り込み、赤頭巾ちゃんからシンデレラ、白雪姫、浦島太郎、鶴の恩返し、おむすびころりん、かさ地蔵、こぶとりじいさん・・・・と殆どの日本昔話が登場し、物語は本当の物語を少しずつ変化させながら、どんどん繋がって、終いには三匹の子豚から、狼を登場させ、狩人が狼を撃つシーンで赤頭巾ちゃんに戻らせる。という技!
これはもう、ワタクシ好みの題材で、めくるめく童話の世界は人類が繁栄するくらいの夢の学芸会なわけよね。(^0^)
グーチョキ、パーで何作る♪~、なにつくる~~♪
から始まった学芸会という壮大な物語だったのでした。
すんごく楽しいし面白い!(^0^)
満足度★★★
もっと恐いお話かと・・。(・・!)
勝手にホラーと思っていたけれど・・だって、この説明文だもの・・。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
加々沢は作家で臨床心理士でもある。彼女の自宅は以前、DVシェルターだったこともあり、鹿毛と矢張、所出が同居していた。
ところが加々沢の引越しにあたり、伊屋作と左手が引越しの手伝いに来た事から芝居は始まる。
彼らが引越しの荷物を運んだりしていると突然2階からパタパタパタパタ・・・パタパタパタパタ・・・、と子供が走り回る音がするのだ。加々沢家に住んでる人たちは猫だ。と言い張るが、どう考えてもオカシイ。そのうち、加々沢には不思議な能力があることに気付く。そして加々沢家にはヤナリという妖怪が住み着いている事も解ってくる。
実はこの加々沢家は以前は神社だったのだ。
臨床心理士の加々沢を軸に産婦人科のドクターが相談に訪れる内容や、伊屋作の登校拒否の教え子に対する思いなどの社会的問題を風刺したような作品でした。
惜しむらくは伊屋作役の川島慎ノ介が喉が潰れてたようで、擦れ声だったものだら、セリフがよく聞こえない。当人自身も同じセリフを2回重ねて吐くシーンが何度もあり、しかも声が出ないもんだから、顔が歪んじゃってる。
いあいあ、ワタクシ、その表情が気になって気になって芝居に熱中出来なかったし、後半、彼の吐くセリフが重要なセリフなんだ、これが!どうしてあんな風に声が潰れちゃったのかは知る由もないけれど、セリフは大声を出すシーンなんてないし・・・、カラオケのし過ぎか、酒の飲みすぎじゃね?なんつって勘ぐってしまいやした!(^^;) まあ、理由はなんであれ自己管理も実力のうちですねん。
まあ、そんなこんなで不満の残ってしまった芝居だったのです。
加々沢が幽霊になるのかと思ってたら違った!(^0^)
満足度★★★
コメディだったのよね?
ある劇団の楽屋裏のお話。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
楽屋裏の本って珍しくない。こんなネタは1年間のうち、結構な数を観てる。
だからこそ、普通ではダメなのだ。
舞台の中の前説はつまらなかった。三浦は同じ劇団の3人の女に手を出している設定や他の役者のキャラが弱くてインパクトが無い。
面白かったのが劇の後半にやっと登場した森本秋子先生(年齢設定80歳くらいだろうか?)このキャラがすんごく面白かった。ねずみ男のような衣装を着て化粧も悪戯されているのに可愛らしいのは、やっぱ、美人は得ということだ。
それ以外は全体的に面白みもなく、笑える箇所も少ない。物語りもだらだら感があり途中であきてしまう。もうちょっと練りが欲しかった。
次回、期待しています。
満足度★★★★
夏の日のおもいで
説明文にあるとおりの小学5年生の夏休みのおもいでを綴った物語。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
富士山~富士山~、まだまだ行けるぞ富士山♪
富士山~富士山~、高いぞ高いぞ富士山♪
この曲が流れると、「おお、始まるなあぁああ!!」なんつって思っちゃうほどに、コーヒー牛乳のテーマソングとなってしまった昨今!
いあいあ、舞台はエネルギッシュでした。
母親の葬儀に集まった兄弟が小学校のあの頃の話題になり、その頃を思い出すシーンから舞台は始まる。
思い出の中の少年たちは自分がどんな人生を歩むのかなど、何も解らず、何も考えず、気楽に元気に仲間と遊びほうけていた。ガキ大将モジャ達は、モジャ王ズ、なんて名前を付けて野球やら川遊び、山での冒険・・。
そんな毎日を過ごしていた。彼らは七月の子供だった。始まったばかりの夏休みが永遠に続くと錯覚していた七月の子供。
日差しは眩しく空は怖いくらいに澄み渡りおろしたてのジーンズのように深く清純な青。目を閉じても瞼の上に真っ青の海の鮮烈な光を感じる。
目を強く閉じるとそれは赤に近い濃いオレンジ色の夕焼けになり、閉じる力を弱めると黄色から淡いレモン色になっていく。それを限りなく白に近づけようと瞼を開くか開かないかのギリギリのところまで緩めていった少年時代。
そんな美しく淡くちょっぴり泥臭い風景が蘇ってきて、懐かしく観てた。
やがて少年の一人、カッパがくそ川で溺れる。それが原因でカッパは足を怪我してしまう。その後のカッパと他の少年たちの気まずさや、後悔、責任などの感情を見事に織り交ぜながら、駆け抜けた夏の風景が躍動的で美しかった。
このプールの描写ってどこかで観た事あるなー?なんて感じてたら、あの映画『ウォーターボーイズ』
あのワンシーンにあったよね。
客いじりの時の物まねははっきり言って似てない。
あれはなくても良かったような・・。観客の提案するお題によっては醒める。
力で引っ張った舞台。物語の風景は安易に想像出来るところは、やはり演出の上手さなのかと。。
満足度★★★
狂人たちの夜
舞台の端っこに置かれたちっさい子の赤い靴と赤いりんご。
牛乳瓶のようなものに豆電球を仕込んだ幻想的なライト。
派手さはないけれど、面白い舞台でした。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
父は「籠に入った赤ん坊を連れた女を知りませんか?」と言いながら夜の病院をうろつく。籠を持った女(母)は「籠に入った赤ん坊を知りませんか?」と言いながら夜の病院をうろつく。うろつきながら裏の墓地から取ってきて瓶に入れた骨を、「これは0歳の娘の骨、これは6歳の娘の骨、これは13歳の娘の骨、これは18歳の娘の骨・・・。」とぶつぶつ言いながら階段に並べる。いなくなってしまった娘の幻影を探すように。
籠に入っていた赤ん坊は、娘となって籠に林檎を入れてうろつく。先生も看護婦二人も立場は違えども狂っている。
全員が妄想の中で息づき、病院の中をブツブツ・・ウロウロ・・・しながら、○○な夜だから・・・○○な夜だから・・・。(この○○の部分は口ぱくで声は発しない。)
最初、何を言ってるのか気になって気になってずっと口の動きを追ったが、「暗転」という言葉が入る。
夫は娘が殺されて妻がオカシクなったと言い張るがそれはひどく曖昧で、どの言葉も曖昧なのだ。全員が曖昧のまま、やがて午前4時を迎えた頃、暗転し、みんな、それぞれの部屋に戻って眠りにつく。日常がその繰り返し。
精神病院を舞台に夜行性になってしまった患者の徘徊を物語にした芝居だったけれど、案外リアルで面白い。父役のキャストの歩き方が中々良い演技だった。約1時間の舞台だったが楽しめた。瓶の中に和紙を入れて作ったライトが幻想的でファンタジーとかホラーにも使えそうだ!
物語の題材としては面白い。
満足度★★★★★
凄いわっ!魅せられた!
これほどまでにレベルの高さを感じたのは久しぶり。流石に1年間のブランクの修行後、満を持したかと。総勢26人のキャストで繰り広げる、学園青春ドラマ。
平日の夜に池袋あうるすぽっとを満席にさせた素晴らしい舞台でした。
生ロックバンド、ダンス、歌あり~のホント、満足。至福の時でした。
ネタバレBOX
静岡私立三島南高校 野球部2軍を主軸に繰り広げられる青春ドラマ。
ポップな音楽に載せたオープニングが躍動的で素晴らしい。ダンスに合わせて生演奏もあり、ひじょうに洗練された舞台。
高井恵利先生はどこか屈折した子や落ちこぼれてしまった問題のある子達を集めて野球部2軍と吹奏楽部を作り顧問をしている。彼らに勉強は出来なくても他の部分で一生懸命に何かに打ち込む精神を鍛えていた。吹奏楽部の学生らは高井先生公認の下、モンキーパンチというロックバンドを結成し、たまにライブハウスで活動をしていたが、学園の経営監査・城の内はこの落ちこぼれ達を学校から排除すべく、陰湿に画策する。
やがて、学校に取材に来た新聞記者と駐在をうまく丸め込み、野球部2軍と吹奏楽部の学生を退学にまで追いやろうと企む。案の定、単純な彼らは新聞記者や駐在を殴った罪で退学せざるを得なくなり、大人たちの思惑通りに追い詰められていくが、顧問の高井先生が彼らの為に一生懸命に諦めずに親身になって駆けずり回る。その経緯の中で彼らはやがて窮地に追い詰められながらも、友情や思いやり、強い精神力が鍛えられていく。
学生特有の単純さ思慮の浅さなどを盛り込みながら芝居は一人の少年の妹が記憶障害であることへの苦悩、家庭に恵まれない子の孤独と寂しさ、どかか屈折して、ひねくれて、やさぐれて、そしてちらちらと人恋しさも覗かせながら愛に飢えた状況などを上手く絡ませ舞台は観客をまるごと飲み込む。私たちもその時代、ぎこちない青い青春の時代へと迷い込む。まだ中学生の殻をしっぽにくっつけたようなあの頃へ。
ミュージカル!と称してもいいようなパワーダンスのシャワー。そのシャワーをあちこちに散りばめ、野球の試合の光景もパワーダンスに置き換えて見事に魅せてくれました。
聞かせる、魅せる、感動させる、懐かしむ、涙する、楽しませる、笑わせる、の7色の虹のようなエネルギッシュな舞台でした。
行って良かった!
ああ、やっぱ学園ものは素敵です。
満足度★★★
パラグアイチルドレン
しかし・・・なんだってアゴラの椅子は座りにくい。まるで幼稚園生が座るような椅子の高さ。そんな子供サイズの椅子に大の大人が座るのだから、なんつったって腰が痛くなる。なんとかなんないのかなー、コレ。椅子だけ変えるとか考えて欲しいです。毎回覆う事だけれど。
舞台はパラグアイからやって来た思春期時の少年の思い。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
セイヤ!セイヤ!の掛け声と共にウエディングドレスをイメージした女性6人が舞台に登場した時には本当にワクワク。何が始まるんだろう?って。
そのうちサラリーマンらしき男性が登場。
町田の喫茶店でサボりながら妄想にふける。これが現実の今で、過去の出来事やパラグアイに住んでた時代の風景とリンクする。
本来ならこのままのリズムで走って欲しかった。しかし、中盤にそのリズムは止まる。
14歳の頃、日本にやって来た少年は他者と人間関係の構築の難しさを知る事になるが、一方でパラグアイの素晴らしさも語る。たぶん、パラグアイがすきなのだと思う。そんな郷愁を絡めながら、妄想の中で20代の遊び盛りの母親を登場させるなどお茶目な部分も覗かせる。
今の自分を形成したのがパラグアイ時代なら、初めて日本に来たときの、日本人の塊(集団意識)には驚いただろうし、その風景も真紀という女性で表現させる。真紀の同僚たちが固まってコソコソとしながら興味本位で異人に近づく様子は可笑しいくらい面白く表現する。
人間関係は何処の国に行っても何処にいても自分次第の努力が実を結ぶ。
だから、真紀の母親が言ったセリフがジーーン・・・と沁みる。
あのセリフに作者の苦労を垣間見たような気がして沁みる。
全体的にトロピカルな音楽に乗せてパラグアイのパラダイスな情景も演出したかったのだろうが、見えにくい。
物語りも中だるみがあり作本のツメの甘さも感じたが、それなりに楽しめる。
他の作品も観てみたいと思う。
満足度★★★★★
笑った!笑った!
そうそう、カジノのシマをめぐってのギャングの抗争劇。
相変わらずオープニングが素敵すぎる!
セットも上手く作り込んでおり、場面の風景の匂いまでも感じられて凄くいい。
更にポップでパワーのある音楽が冒頭から「おお~、今回もやってくれるんじゃね?」なんつって期待感に満ち溢れちゃってるワタクシが居る!(^0^)
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
最初からそんな風に飛ばしまくって、役者はドロドロのソース顔がメインでこのシマを張ってる。そんなアニメに登場するような鬼ってる形相のキャストはジョーカーこと山内克也。今回、彼がひじょうに良い。
いるいる!こんなキャラ、シカゴにいるいる!シカゴどころかブラジルにもいる!そんなハマリ役が主軸になって舞台に居る部隊をまわす訳だから、楽しい以外の何ものでもない!(^0^)
そんな異人も異人、赤い靴はいてた女の子とかかなりの勢いで連れ去りそうなくらいの異人だから・・・、
おーい誰かーー、鈍器ーもしくはバールのようなものぉぉーー!!
とこちらも攻撃態勢になりそなくらいのなりになるわけ。
そんな観客の見えない攻防もよそに、舞台では芝居の合間に、青汁一気飲みや、トランプマジックなどを披露して、観客を楽しませるという嗜好。
いあいあ、そりゃあ、あなた!そこのあなた!卒倒しそうになるくらい楽しいったらありゃしない。
生きてる事が精一杯!って人は観るべし!
この空間からは脱出は許されない状態で、ワタクシ、胸元に「がってんだ!」とか書いてあるTシャツ着ていけば良かったと、悔やむ。
そんな腐れ外道かど阿呆か?!の世界で漂う事2時間。
何故か役者の間で流行ってるような内股愛情パンチも痛そうだけれど、うける!(^0^)
マジックの集中砲火を浴びながら最後のシメは浮遊術。これまた、中に入ったキャストが肉体的鍛錬を要求されるというシロモノで、なにげに見えた手がネタばれ以外の何ものでもなく呵々大笑、めくるめく愉快な一夜でした。(^0^)
ちなみに今回の佐藤のヅラの装着の仕方が後ろすぎる。だからデコハゲみたいになってるから、もっと前方に装着しないとオカシイです。(忠告)
満足度★★★★
Boysを観た!
留置所でのお話。
内容は解りやすくベタ。今回の目玉は警察官だろうか・・(^0^)
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
銀行強盗の容疑で留置所に入れられた日本人9人。セットの作りこみが上手い。
捕まったのは日本から来た弱腰の銀行員、現地で営業する雑貨屋、日本から来たホスト2人、同じく日本から来た若者3人、やはり日本から来た腹話術師、現地に住む日本人詐欺師だ。
その容疑は強盗の際、犯人が話した日本語がキーとなり、日本人だけが容疑をかけられたというお話。
彼ら9人は犯人は誰だ!みたいにお互いがお互いを犯人じゃないのか?なんて疑心暗鬼に陥ってなぶり合いながら、何度も当時の強盗の様子を、想像で仮に・・・などと再現していく。本来の場面はシリアスなのに、まったくソレを感じさせず全員がなんだか能天気に見えてくる。(^^;)
最初、他人を寄せ付けないような空気感から、同じ目的を共有していくうちに、なんとなくチームとしてまとまってしまうところが、なんだか可笑しい!(^0^)
笑いは大爆笑!という程ではないが、まあ、笑える。警察官役にWEZを起用したのは、やはりリアルで大正解だと思う。
やがて容疑が晴れて9人は釈放されるが、本当の真犯人は弱腰の銀行員の計画的犯行だった、というオチ。
まあ、誰が観ても・・あの弱腰の自信のなさそうなあいつが?!
と、その意外性に驚くだろうどんでん返しに、今回の本の意図が見え隠れする。
コメディとサスペンスを織り交ぜた本だったが、本当にベタなお芝居で、大スペクタクルや壮絶なクライマックスとかは無い。樹海レベルなファンタジーもないが、安心して楽しめる舞台だった。
ホスト役の二人はもうちょっと砕けさせても良い様な気がした。。
満足度★★★★★
精一杯だったあの頃
とにかく素晴らしい!の一言でした。
最初はコメディ?と感じたくらいコミカルな表現が多かったのだけれど、そのうち段々と甘く切ない感情に切り替わる。実際の初々しい可愛らしさのある15歳の少女(井上)を起用したのもひじょうに良かった!
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
舞台には洋服があちこちに散らばり放題。なんだろー?って思っていたら、床から拾って岡部(主人公)に着せ替える為のもの。ここでの岡部は自分で服を着ない。着せ替え人形のように着せられる。演出が上手いと思う。自転車のシーンの演出もお見事!
中学校なんて一日のうちのたった四分の一を過ごすだけの場所なんだよね。長~い人生から考えればほんの何十分の一、数年間だけの場所なのに、あの頃は、未熟な多感さゆえにそれが全てなんて思っていた。
舞台は岡部のクラスでの係わり合いや、母親との朝の風景、好きな同級生との立ち位置など、楽しく大いに笑わせる。14歳の岡部の感情も巧みに表現し、「ああ、解る!解る!(。。)(・・)(。。)(・・)うんうん」などと妙に共感してしまう。
途中、時系列がめちゃくちゃで回想シーンと妄想シーンと現実が重なりあうが、それも理解できる範囲だった。
思い出のなかの彼らは自分がどんな人生を歩むのかなど何も解らず気楽に、けれど頼りなく不安定にふらふらと、へらへらと、毎日を過ごしていた。そんな毎日が永遠に続き陽射しは眩しく彼らを照らし自分達はずっと相棒で居られるなんて信じていた。
幸せだったり不幸だったり楽しかったり苦しかったりの日々は他の誰とも取り替えることは出来ず、時間を遡る事も出来ないかけがえのなさは、ただそれだけで尊いのだけれど、それに気付かなかった日々。根拠も無く未来は明るいと信じ続けていたあの頃。
そんな感情も織り交ぜながら、学校独特の泥と汗の匂いも感じさせる。どこからかピアノの音が聞こえてきそうな感覚や女生徒たちのさざめくような笑い声が微風に乗って吹き抜けていくような風景も想像できる。
やがて大人になった彼らはそれぞれの仕事に着実に確実に付いていて、不良だった山田も人が変わったように腰を低くしてローソンで働いている。そんな光景をみて、岡部は現在の自分の定職を持たない不安定な立場を憂いでしまう。
そうして舞台は最後の合唱で幕を閉じる。最後に合唱をもってきたのにはひじょうに意味があると思う。このシーンで観客はあの頃の自分をもっともっと思い出すからだ。
とてもとても素晴らしい舞台だったと思う。久しぶりにあの頃を思い出して懐かしい空間に浸れた。
追伸:そういえば・・卒業式に恩師が言葉をくれたんだよね。
「人生という器には幸せと不幸の分量が平等に詰まっているのです。要するにどちらを先に多く取り出すかの違いだけだから、今、悩み苦しんでいる人たちも、常に希望を失わないようにしてくださいね。」・・と。
満足度★★★
遊女3人の今を描いた作品
舞台にセットはない。奥にカーテンがあるだけ。
惜しむらくはもっとはすっぱな遊女でも良かったような気がしたが、元来生まれて育った環境がそう見せないところに彼女たちの育ちの良さがあるのだろうか。。ちょっとエロい。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
売春宿の火事で焼け出された遊女3人は食べていく為に川原で男を誘い身を売る。
しかし、実はその火事はお花による放火だった。彼女たち3人は小さな頃から売春宿で働かされていたから、男たちをイカセル技や喜ばせる仕草は出来ても、自分がイクことがなかった。セックスを仕事として長いことしているうちに、何も感じなくなってしまっていたのだ。つまりは不感症になってしまっていた。
だから、セックスの代償に金銭が動くからヤラセルだけで、好きな男が出来てもタダで脱ぐなんてごめんだわ!と思っていた。
ところがそんな彼女たちの前にセックスを気持ちいいと感じ、身悶える女が現れる。自分たちが感じる事の出来ない感情をその女は感じる事が出来るのだ。妬ましかった。そして自由になりたいという気持ちと重なって放火してしまう。
やっと、自由になれた!
そう思ったのもつかの間、彼女たちは以前と同じようにこうして娼婦として身を売る。
したたかで強い女も何かに寄りかかったり縋って生きていきたいと思うのが常なのだ。精神の安定が欲しいのだ。スヌーピーアニメの中のライナス少年のようなブランケット症候群。
そうして、その属性によって運命付けられた生き方は、変わりようが無く、
「ちょっとそこのお兄さ~ん、サービスするからさ~、遊んでってよ~~、なんなら3人まとめて遊んであげるからさ~~。」
・・・と手招きして今日も呼び込むのだ。
「はないちもんめ」の中の、あの子が欲しい~♪あの子はいらぬ~♪の歌詞に絡ませ湿気のある舞台だった。
案外、童謡に隠された言葉や意味を調べると本当に怖い意味がある。
「とうりゃんせ」なんかもすっごく怖い意味があるんだよね。。
娼婦の孤独感、悲壮感漂う芝居で、それでも健気に生きていく安っぽい化粧の娼婦を上手く演じていたと思う。
これからも世の中というものに何も期待していない、それでも精神を破綻させることなく淡々と日々を過ごしていくであろう娼婦たちを愛しくさえ思えた舞台だった。
番外編のため、50分の上演だったから仕方ないけれど、願わくばもう少し内容を広げても良かったかも・・かも・・。
少年かしこ・・・面白いです。
満足度★★★
不条理コメディ
不思議な舞台でした。ちょっと外れた感覚のショートコメディ。
好き嫌いに分かれる舞台かも。。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
寺洗駅を舞台に繰り広げる不条理ショートコメディ。
たぶん、ナンセンスコメディの部類に入るかも。だから笑える部分と、???の部分が交差しており、見方によってはつまんないし、見方によっては面白いのかもしれない。
どかーーーん!!!という笑いをちょっとはずしたようなコメディはクスッ!程度の笑いだがブラックとかダーク色の濃い演劇。
時間があっという間に過ぎたのも事実で終わり方も余韻を残すような終わり方。
だから・・・えッ!(・・!)もう終わりなの?みたいな釈然としない終わり方で、なんとなくすっきりしない。
好みか好みでないか?と問われたら好みではなかったんだよね、残念ながら・・。
満足度★★★★
人魚姫
ファンタジーさを物語るような美しいセット。たぶん・・海と波のイメージなのだろうか・・。舞台は階下と階上に別れ4つの物語が同時に始まる。
歌は相変わらず上手い。特に佐野まゆかの声が美しく幻想的でさえある。
元々、絵本の中から飛び出たようなファンタジーは大好きだから、酔いしれた2時間だった。以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
少女と少年はちっさな頃から仲良しだった。少年は少女の為に『人魚姫』を読んであげていた。少女は少年がずっと自分の為に絵本を読んでくれることを夢見る。やがて二人は大人になる。男(少年)はおとぎ話が好きだった女(少女)の夢を叶えようとテーマパークを経営する。しかし男は忙しさにかまけて女に絵本を読むことを忘れてしまっていた。女は淋しさのあまり、病気になる。
一方、絵本の世界では人魚姫と白雪姫、灰かぶり姫、いばら姫がおとぎの世界で自分たちの役割を演じていた。4人の姫たちは絵本の中だけでなく外の世界も見てみたいと思うようになる。そんな折、一人の少年が人魚姫に助けを求める。それは病気になってしまった女を助けて欲しい。という願いだった。
お姫様たちは少年によって現実の世界に迷い込み、そうして人魚姫は女に出会う。
おとぎの世界の人魚姫は、愛する人の為にありとあらゆる不幸を受け入れ
て海の泡となって消えた物語だったが、ここでの人魚姫も男に恋をしてしまう。彼の望みどおり、その女を助ける為に、自分を犠牲にして全てを捧げるつもりだったが、男は彼女が病気になったのは自分が絵本を読んでやらなかったせいだ、と気付く。
ネバーランドのようなファンタジーの世界。
あれもこれも取り入れたかったのだろうか?物語があちこちに飛んでまとまりがなかったような感はあるが、人魚姫を主体にしたストーリーは十分に楽しめた。
ミュージカルをこの価格で見せてくれる心意気に感謝したい。
満足度★★★
この人たちってなんだか面白い!
とある幼稚園での風景を描いた作品。
ところがところがここに居るのは幼稚園生ではなく・・・
以下はネタばれBOXにて。。
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みどり先生の指導の下、父兄たちが子供たちの為に発表会をすることになった。集まった父兄たちは大人なんだけれど、どこか大人じゃあない。!(苦笑!)
それでも、みどり先生は騙し騙し彼らをまとめようと努力するが父兄たちは幼稚園児と大して変わりのないような喧嘩をする。柏原(古川悦史)のイソップ物語とグリム童話の違いを述べるセリフは楽しい!そして、みどり先生が父兄たちに物語を読み聞かせるシーンがあるが、この時の柏原の表情が見もの!デレデレしちゃって鼻の下を伸ばしてるんだよねー(^0^)
可愛いなー、可愛いなー。。ってその表情が物語ってる!
子供には子供の世界があって親には計れない尺度でものごとが動いているが、親にも他人には計れない尺度でものごとが動いている。
個性的なキャストによって案外楽しい舞台だった。
教室には色んな貼り絵があって、それらを見てもとっても温かな心持ちになれた。
満足度★★★★★
物凄くびっくり!
キャストの高度な演技にとにかく驚く!なんだコレ!(@@!)
こんな劇団があったんだね。素晴らしい!!大絶賛!お時間のある方には是非観て欲しい。。
舞台のセットも素晴らしいです。本物の家がそこにあるのかと思ったくらい。縁側の下に置いた枯葉も情緒があっていい。
以下はネタばれBOXにて。。
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ストーリーの前編は説明通り。その後を引き継ぐと・・、
父親から愛されてないと思っていた二人の子供たちは似た匂いを持っている。何で生まれてきたんだろう・・。他人と深く接触する気の無い閉じた気配を身にまとっているのだ。それぞれが自分の殻にこもり、他人の殻と触れ合わないようにして一人分の空間を埋めている。家族が居ながら孤独感を埋められない姉・遥子は常に飲んだくれている。泰二は結婚もしないで転職を繰り返し女から女へと渡り歩く。二人とも、これまではなんとかみんなの中に紛れ込んで普通なふりをしていたいという願望にしがみついていたが、子供の頃からずっと孤独を感じていた感情が父親の通夜と葬儀をきっかけに爆発する。
そんなおり、泰二と遥子は綾子からかつての父の言葉を聞くうちに父との確執はやがて徐々に氷解されていく。泰二と遥子は綾子によって心のシミが薄れていくのだった。
恋人・七海と真正面から向き合えてなかった泰二。そして離婚の危機にあった遥子。この二人を取り巻く人間関係の温度がいい。
ひじょうに解りやすくベタな本だが、泰二と遥子を支える人たちの輪郭が素敵だ。全てのキャスト陣の演技があまりにもお見事!感服しました。素晴らしい人たちです。
笑いもあり涙もあり、温かな人間関係もあり~の群像劇。
だから、泣ける!そんなシリアスなここぞ!という絶頂のシーンに住職である中田耕介がゲップをしたんだよね。ご本人は慌てて口を押さえたけれど・・しかし、そんなシリアスな場面だから観客は笑えない訳(・・!)
役者もクスッ!ともせずに芝居を続けてる!
その仕草と絶妙のタイミングにワタクシ、笑いを抑えるのが必死でした。しかも、堪えようと思えば思うほど可笑しさがこみ上げてきてどーにもこーにもならない。だから、泣いてるのに肩が揺れてる。プルプル揺れてる。後からみると肩をプルプルさせながら号泣してるように勘違いされそうだ。
泣ける・・しかし、笑っちゃう!
泣く・・笑いを堪える!・・泣く・・堪えるプルプル・・泣く・・堪えるプルプル・・泣く、プルプル・・泣く、プルプル・・ネバーエンディングストーリー・・。
あんな苦しい思いをしたのは初めてでした。
いあいあ、ゲップも含めてヤラレタ芝居でした!(^0^)
満足度★★★
今回はちょっと・・・。
劇団Turbo の芝居というと、毎回、笑いあり~の、涙あり~の、感動あり~の!が定番だが・・・、今回はあまりにも物語の内容が稀薄だったような気がした。
以下はネタばれBOXにて。。
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初日ということもあり、役者はセリフをカミまくり。
ちょっと・・・これ、ダメでしょう?(^^;)
今回は葬儀屋を舞台に、そこに勤める53歳の男性が自分の本当の年齢を偽って27歳の女性との恋愛のゆくえと周りの人達との関係を描いた人情劇。
いつもの教会を舞台にした芝居とはちと違う。
物語自体、どこにもありそうで、なんてことはない。
ニューハーフが登場するが、この空気感がまったく受けない。なんだか全体的に騒がしいだけで、いつものように号泣する部分もない。
山崎あかねの子供1.5歳くらいだろうか・・、この子が登場したことによって、可愛らしさと同時にほのぼのとした温かい雰囲気に包まれたが、それ以外はいつもと違う舞台だった。
期待が多きかっただけにショックだったのだ。