りいちろが投票した舞台芸術アワード!

2008年度 1-10位と総評
あれから

1

あれから

キューブ

ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の円熟を感じる作品。

3時間近い上演時間に長さを感じないばかりか
豊潤な後味を与えてくれる作品でもありました。

フリータイム

2

フリータイム

チェルフィッチュ

表現される時間の豊潤さに瞠目しました。ファミレスの時間からさらに広がる時間を感じた作品でした

中嶋正人

3

中嶋正人

studio salt

非常にタイムリーなテーマの作品でしたが、同時に普遍的な問題を提示した作品でもありました。

問題に対するアプローチの仕方がしたたかであり
同時に役者が作り出す舞台の質量が見事でありました

みみ

4

みみ

東京ネジ

惹きこまれるような透明感をもった作品でした。

また、ぞくっとするような視点の斬新さを感じました

俺を縛れ!

5

俺を縛れ!

柿喰う客

勢いがある舞台。中屋敷メソッドの円熟をみたようにおもいます。

七味まゆ味や佐藤みゆきといった役者たちの力量に愕然。

I do I want

6

I do I want

空間ゼリー

作者の力量と、演出の作り上げる空間の密度に惹きこまれました。

役者もすごくよかった。斎藤ナツ子さんの支配する空間の深さに感動

4x1h Play #0

7

4x1h Play #0

4x1h project

勢いと瑞々しさに瞠目・・・。

小さな空間での上演がすごく贅沢なものに思えました。

心にのこる作品でありました。

僕らの声の届かない場所

8

僕らの声の届かない場所

空想組曲

ほさかようが描く宝石箱のような作品。牛水里美の力を再認識

日本語がなくなる日

9

日本語がなくなる日

北京蝶々

物語の切り口に鋭さがあり
こまつみちるや小林至などのベテランが
舞台に厚みを作っていました

今後の作品にもすごく期待がもてるかと・・・

紅き野良犬

10

紅き野良犬

JACROW

作り手の熱意がしっかりと観客の感動を呼んだ作品・・・・。

最初から最後まで、観客の興味をしっかりとつなぎとめるだけの
熱意と力量が作り手側にありました

総評

たまたま、コメント等を行っていなかったため選択はできないものもありましたが
インナーチャイルド、アロッタファジャイナ、MU、双数姉妹、劇団競泳水着などの公演には力がありました。また、「友達」の岡田利規演出は実に秀逸だったと思います。
インナーチャイルドやアロッタファジャイナなどが吉祥寺シアターで作りだした世界の広がりも小劇場演劇としての新しい可能性を提示していたと思います。
岡崎藝術座やコマツ企画の作品が持つ表現の力にも非常に興味をそそられました。

王子小劇場やアゴラ劇場の番組構成力にはますます磨きがかかった感じ。またLe Decoなどの小スペースで演じられる演劇のクオリティには息をのみました。

今回の選択からははずしましたが、ダンスパフォーマンスにも豊かなイマジネーションと完成度を感じる作品が数多くありました。ニブロールや康本雅子、じゅんじゅんなどの作品にはときめきとさらなる可能性を感じました。

一昨年とくらべても昨年の作品たちには大きな実りを感じます。それも単純な成果というよりは、今年につながるような種子をもった作品がおおかったような・・・。

今年がとても楽しみになりました

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