ミラクル祭’18
新宿シアター・ミラクル
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/05 (月) 19:30
【Ex ver. あぁ県大会】
2013年、演劇フェス用に書き下ろされ初演、2015年、たすいち「宴」の最終日スペシャルで再演という「お祭り系」作品だけに楽しく賑やかで遊び甲斐もあるなと。
また、学校毎に共通点はありつつ各々個性が多彩なキャラに当てはめた配役とそれに応えて各人物を体現した出演者も見事。
さらに本編のネタを使ったりもしてまさしく「後夜祭」のノリ。
演る側は大変だったろうが、何なら今後の恒例にして欲しいほど。
日本語姦
天ぷら銀河
王子小劇場(東京都)
2018/03/01 (木) ~ 2018/03/04 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/03/04 (日) 14:00
価格2,500円
アイデアに行き詰まった官能小説家がふとしたことで知り合った女性のアドバイスを受けて書いた新作がたまたま人気作家の目にとまったことから出版され好評で、それ以降、官能の度合いは減るも逆に人気が高まり……という展開は寓話的でテンポも良いが後半で急失速する感があるのが残念。
何度か出てくる官能小説の内容を演じて見せる場で、肝心のところになるとヒゲ面の男優に代わるのにもちゃんと理由(作家が経験に乏しく想像できない)があるということなども上手いのにな。
なお、主な舞台となる主人公の書斎はだまし絵的な部分もある書き割りで、そこを中幕で遮って他の場を表現したり、主人公の著作の表紙絵を天井からつるしたり、客席の左右に金屏風っぽい絵(?)を配したりする美術も好み。
ちはる塾〜単純明快なラブストーリー
制作「山口ちはる」プロデュース
下北沢 スターダスト(東京都)
2018/02/21 (水) ~ 2018/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/27 (火) 14:00
価格3,000円
倉本流ラブコメ……と思いながら観ていたが途中から変容、青春グラフィティ的パートを経て行き着くのは1つの愛の物語。下北沢の実景を借景することや終わり方(MOGMOSさんの歌も含む)がいかにも倉本作品。映画やドラマだったらラストに「a true love story...」なんてクレジットされるヤツではないか?(笑)
などと思って観終えてから初演の会場に関して尋ねたところ、2014年4月27日に浮間ベースでの「ラブストーリー」を観ていたことが判明。(爆)(1階で本作、2階に移ってカレー屋が舞台の「東京の空」という2本立て上演)
初演の印象は青山Pの役者デビューが強すぎたんだろう、たぶん。(爆)
(ちなみに青山Pの役どころはかなこのカレで、オープンな浮間ベース前に四駆で乗り付けかなこを連れて去るという……ほら、インパクト強いでしょ?(笑))
あるいは物語を構成するエピソード/パートが定番中の定番、基本に忠実・オーソドックスで良くも悪くも安定しているので物語的に記憶に残りにくいとか?
逆に言えばそんな物語を演出と演技で見せている(魅せている)ということなんだろうな。
さて、何年か後にまたこれを観たら、覚えているかな?
巛
ゆうめい
OFF OFFシアター(東京都)
2018/03/02 (金) ~ 2018/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/03 (土) 15:00
価格3,000円
ある男性の二十代半ばからの十数年に起こるあれやこれや。波瀾万丈とは程遠いどころか人生の転機などもなく日常にさざ波が立つ程度なので全体のメリハリに欠けるし冗長な部分もいくつか……ではあるのに、妙に魅かれるのが不思議。身近にありそうで共感するのか創る側の熱意に共鳴するのか?
そんな100分余を耐えた(失礼!)後だけに終盤の主人公の「アレ」と「疾走」の爽快感たるや!
また時制の異なる次の場をクロスさせて見せる演出もイイ。
『人魚 ―死せる花嫁―』
鬼の居ぬ間に
王子小劇場(東京都)
2018/02/21 (水) ~ 2018/02/26 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/22 (木) 14:00
価格3,200円
物語の中心となる部分に映画化もされた外国の小説を、また、ある人物(の行動)に名作日本映画の登場人物を連想したりもした哀しい愛の物語。
ある人物が主人公を擁護すべく放った生と死に関する台詞に考えさせられ、ああいう因習はいつ頃まで残っていたのか、とも思った。
そう言えばMU「このBARを教会だと思ってる」と本作(の登場人物の1人)に共通点が……。
ピクチャー・オブ・レジスタンス
INUTOKUSHI
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/02/25 (日) 14:00
座席E列10番
設定こそ近未来だが、意図的に作られた流行を盲信し画一的になる社会というのは現代まんま。それに対して主人公たちが反旗を掲げるラストは爽快感もあるがそれとともに既視感も禁じ得ない。それにしてもエラくど真ん中の直球を投げてきたもんだ。
なお、序盤の主人公(たち)の記憶に関する部分にポール・バーホーベン監督の「トータル・リコール」を想起。
ミラクル祭’18
新宿シアター・ミラクル
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/02 (金) 20:00
【B ver. feblabo/フジタタイセイ×アリソン・グレイス】
feblabo「お父さんをください」
オリジナルの他にアガリスクでの別キャスト版も観ていたので「P3/4」ほどではないがやはり一部にオリジナルキャストの面影が。(笑)
で、何度か観ていても笑ってしまう。序盤から跳んだ設定なのに中盤から二段ロケットの如く思いもよらない方向にさらにブッ跳ぶんだもの。
フジタタイセイ×アリソン・グレイス「モルフェウスの使役法」
終わった後にタモさんが出てきて「果たして、彼の行った世界は……」とか言いそうなくらいに某シリーズっぽく、また、観ていて漠然と「インセプション」が浮かんだ。あとで伺ったところによるとそれも意識して書かれた脚本だったそうで、伝わるものなんですねぇ。
しかし前説の後半のトミカのタクシーの話、やはりマクラだったのね。
ミラクル祭’18
新宿シアター・ミラクル
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/02 (金) 15:00
【A ver. たすいち/feblabo】
たすいち「しのびよるせかい」
忍者もののお約束をあれこれして「あれをそうするか」「忍者なのに○○かよ」など楽しい。
なお、絵空箱での初演を観ていたこともあり一部オリジナルのキャストが背後に見えるよう。(笑)
feblabo「笛が鳴ったらたすけて」
ある特殊な状況後の三姉妹の会話。こういうのはヨナさんお手のもの、姉妹の会話の機微などさすが。
しかし本作に限らず劇中のスマホのバイブ音ってギクリとする。(神経過敏?)
feblabo「P3/4」
アガリスク版を観ていたため、というより役割分担がハッキリしているので男性2人のオリジナルキャストが本作のキャストに憑いているよう。(笑)
どうしよう 孤独だ 困ったな
第27班
アトリエヘリコプター(東京都)
2018/02/24 (土) ~ 2018/03/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/25 (日) 19:00
価格3,500円
お得意の群像劇、終わってから誰に一番感情移入したか、一番悪いと思ったのは誰かなど語り合うと面白そう。下衆な奴にも情状酌量の余地があったり同情していた人物のクズなところが発覚したり人物が多面的に描かれているんだもの。
登場人物の相関図を脳内に描きながら観るのも一興。そんなこんなで予め2時間超えと聞いていたこともありさほど長くは感じなかった。(個人差はあります)
【勝手にキャッチコピー】
シニカルでビターなヒューマンコメディ、部分的に「マイルドな鵺的」
「みんなの捨てる家。」
アナログスイッチ
シアター711(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/15 (木) 19:30
座席B列3番
価格3,000円
父の病状悪化によりかつて暮らしていた実家に集まった兄弟姉妹(+α)が織り成す物語、笑いあり優しさ/あたたかさありホロ苦さありな上にちょくちょく泣かせに来るという好きなヤツ。
落としどころもちょっとオトナの味わいだったし、人物それぞれに感情移入/共感させてしまう脚本・演技も良かった。(各キャストそれぞれに見せ場があったんじゃないか?)
途中で先が読める部分もありつつ、最終的にはどう落とすのか読めず(読ませず?)「あー、そう来るのかぁ」な結末もまた巧いんだよなぁ。
また、付喪神たちとある人物の関係に三浦哲郎の(そして劇団四季によってミュージカル化もされた)「ユタとふしぎな仲間たち」を思い出したりもした。
ミラクル祭’18
新宿シアター・ミラクル
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/28 (水) 15:00
【C ver. たすいち/劇団ミックスドッグス】
たすいち「透明人間、消える」
序盤のアレにしても中盤のソレにしてもアイデアがイイ。また、観客が抱いているであろうあの疑問を劇中人物に言わせて透明人間がそれに答えるというのも巧い。かつて放映された初演版を録ってあるので久しぶりにそっちも見るか。
劇団ミックスドッグス「銀河旋律」
やはり成井作品、巧い……けれど主人公に「あんなこと」を言わせてしまうのは若いな(笑)(←何度か観ているが今回初めて気付いた) あと、サルマル役の奥田さんが(普段と違って)狡猾そうな顔つきをしていたのが印象的。
変身
劇団普通
新宿眼科画廊(東京都)
2017/04/07 (金) ~ 2017/04/11 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/04/10 (月) 15:00
価格2,200円
Wikipediaのあらすじを読んでの推論が当たっていたりそうでなかったり(=石黒主宰とσ(^-^)との解釈の違い?)で、青空文庫にある原作を読んだら更にいろいろありそうに感じた。
会場は横長な使い方だったが、もしかすると奥から見るとグレーゴルの視点、手前(入口に近い側)から見ると家族たちの視点になるのではないか?
原作でのグレーゴルの部屋を広くする部分の見せ方とその後のグレーゴルの居場所(による「あること」の表現)が見事。
見事と言えば4人が同じテーブルについていながら食事が供されているのは3人だけ、というのも家族内断絶の視覚的表現として巧み。
なお、Wikipediaでの予習に加えてリツイート他でTLに流れた感想も解読(笑)や解釈のヒントになり、佳き事前情報だった。
ところで「あの水音」も印象的だったが、あれも何の隠喩?
疫病神
ピヨピヨレボリューション
北とぴあ つつじホール(東京都)
2018/02/21 (水) ~ 2018/02/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/22 (木) 19:00
座席F列16番
ピヨレボ史上最長上演時間(従来比1.5倍くらい?)の意欲作にして挑戦作。
16年12月の「ちょべりばペット」もダークだったがあちらが「対外的なダーク」だったのに対して「内的なダーク」と言おうか心療内科系でむしろヘヴィー。
そんな題材ながら、持ち前のファンタジー的な要素、それに得意の歌とダンスが和らげる感じ? 「こういうものでも題材にできるんだ」と驚くことしきり。
そんなこんなで「明るく楽しいだけがピヨレボじゃないぞ」宣言と受け取る。今後はどんなモノを題材とするのか楽しみが広がる。
恋愛監獄
制作「山口ちはる」プロデュース
小劇場 楽園(東京都)
2018/02/01 (木) ~ 2018/02/04 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/03 (土) 18:00
価格3,300円
オープニングの口上的なセリフから小林光テイスト(偏見含む)満載でニヤニヤ、各「恋愛罪」も「なるほど、あれはそういう罪状になるのか」と納得するようよく考えられていて、終盤は少年ジャンプノリあるいは懐かしき青春ドラマのノリで愉快爽快。
そういや「第一級恋愛罪(ラブ・イン・ザ・ファースト・ディグリー)」なんて曲もあったな、バナナラマか、懐かしや…トオイメ
見よ、飛行機の高く飛べるを
ことのはbox
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/14 (水) 19:00
座席F列9番
価格3,800円
テーマ、時代とも朝ドラ的であり、女学生たちの群像にじんのひろあきの「櫻の園」を連想。だもんでその双方が好きな身としてタマらん。補足すれば朝ドラで一番面白い(私見)青春期パートを145分に凝縮した、みたいな。
ほほえましさと緊張感や緩急のバランスも申し分なく長さは全く感じなかった。そして、二兎社の許可を得て1時間くらい割愛したとのことなので機会があったら「全長版」も観たいな、とも思う。(逆にこちらを先に観たために冗長に感じるおそれもあるか?)
跡 2018
世田谷シルク
BUKATSUDO (横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ B1F)(神奈川県)
2018/02/13 (火) ~ 2018/02/15 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/15 (木) 14:00
価格2,500円
初演よりも抽象度が上がった分、観客の想像の余地が広がった、あるいは観る側に想像力が必要になった感じ。
また、「アソビ」も増えて、Eテレの午前の番組風(笑)の場面では心眼に「色が映った」。
さらに、裏から光をあてた人物の影を映すスクリーンとして使う「壁」の手前にいる人物もシルエットにして「影」と共演させる効果が面白い。
あと、かつて「志村けんのだいじょうぶだぁ」で放映された宗次郎のオカリナの曲をバックに幼なかった娘が成長して反対を押し切って結婚し、やがてできた孫をあやしながら息をひきとる男性(演・志村けん)の台詞なしの一人芝居も思い出した。
そう言えば最近の子供はダイヤル式電話のかけ方がワカらないそうなので、いずれ「ジーコジーコ」のS.E.も意味不明になってしまうんたろうな、とも。
ノスタルギヤ
Ammo
d-倉庫(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/09 (金) 14:00
価格3,200円
初演時にも思ったが、複数民族国家の分裂によりかつて和気藹々だった仲間が……というのは(日本人には想像するしかないが)たまらなく哀しい。
そして、事実を元にした骨太な社会派タッチに娯楽要素も持たせた作風にオリバー・ストーンを想起。同じく事実を元にした社会派はコスタ・ガブラスもそうだが、あちらとはちょっと違うような。
また、国家が分裂してしまった後の様子に感じた「覆水盆に返らず」的な「ああ、もうこうなってしまうとあの頃に戻ることはできないんだなぁ」という喪失感的なものは本作の少し前に観た芝居(内容的には異なる)に抱いた印象と通ずるものがあった。これも小劇場シンクロニシティか?
想いで迷子
劇団道草ハイウェイ
ART THEATER かもめ座(東京都)
2018/02/10 (土) ~ 2018/02/12 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/02/11 (日) 19:00
価格2,000円
前年秋頃からなぜか多めだった精神・記憶・夢を操作したりその中に他者が入り込んだり、なパターン。
「ああ、それね」とか既視感があるとかの題材を扱うのは(そしてそれが観る側の好みだったりすればなおさら)スタートラインから既にハンデを背負っているワケで、それに加えて重めの真相を緩和しようと前半をライトにしたりするとそのギャップが裏目に出て更に先行者との差が開いてしまうのか、などと思った。前半のアイデアのいくつかとラストは良いのに……。
一方、その前半にも「なんでそうしたの?」な演出が複数あり(1つはあまりにベタな青春エピソードをあの年齢で演ずる気恥ずかしさ回避のための男女逆転?)、もしもそれが後半の重さ緩和のためでしかなかったら本末転倒ではないか? あれこれ残念(←「惜しい」ではない)。
あと緩急のバランスやリズム感が個人的な好みと合わず70分余(1時間と思っていたからなおさら?)を長く感じた。
鵺的トライアルvol.2『天はすべて許し給う』
鵺的(ぬえてき)
コフレリオ新宿シアター(東京都)
2018/02/07 (水) ~ 2018/02/13 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/07 (水) 19:30
座席C列5番
価格3,900円
3人のストーカーと彼らのそれぞれの対象となった女性、そしてそれに関わった人物たちの顛末……。
端的に言えば「面白かった」、勝手にキャッチピーを付ければ「頬を弛ませながら見る(他人の)悪夢」。 様々な要素が集められていて喩えればちらし寿司?
いろんな意味の「コワい」といろんな理由での「笑っちゃう」が同時に存在するアンビバレンツ、とも言えるか。
いかにも実際にありそうな部分も多々ありつつ同時にどこか異世界の出来事というか絵空事のように思われてしまうのは精神的な防御本能によるものか?
ストーカー3人がそれぞれ違うタイプの「狂い方」だったり、女性側の何人かも闇(病み?)を抱いていたりするのがまた巧みだし、まさしく鵺的×elePHANTMoonな味わい。また、アレやソレな演出や舞台面が傾いているような錯覚を呼び起こす舞台美術も面白い。
面白いと言えばその「場」の小道具類を出演者自ら配置・撤去する(例えばテーブルクロスを自分でかけて場が終わるとそれをポケットに収めたり)場転のしかたや小さな赤い玉を使った血の表現方法も面白かった。
親告罪は被害者が告訴しなければ……というのは知っていたが、さらにそういうことにもなるのか、と教わったし。(謎)
そう言えば実在の人物名や劇場名が出てきたが大丈夫か?(笑)
劇中の架空の劇団名(元ネタがよくわかってニヤリ)に覚えがあり、終演後に高木さんに尋ねてみたら「フォトジェニック」でも使った名称だそうで、そうか、そうだったか、と納得。
それにしてもストーカーって、する側が身を持ち崩すのは当然としても、される被害者側もあれこれ喪うというのが理不尽、とも改めて。
あと、白石晃士監督の映画「不能犯」同様、落ち込み気味の方は観ない方が身のためか?などとも思った。
アガメムノン
お布団
サブテレニアン(東京都)
2018/02/15 (木) ~ 2018/02/18 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/02/16 (金) 20:00
価格2,000円
女優4人による70分間のコンパクトなギリシア悲劇。
原典のストーリーはWikipediaにも詳しく出ていず当日パンフレットに頼るのみだが、推察するに前半はアガメムノンの葛藤を自分なりに噛み砕いて表現したもの、後半はダイナミックに改変、という構造だったのでは?
が、とても判り易く、原典のエッセンスはしっかり踏襲していたのではあるまいか?
「あんなものたち」や「そんなもの」を登場させたのも妙案。