じべ。の観てきた!クチコミ一覧

761-780件 / 4323件中
十二月の蜘蛛と火曜日のオルガン

十二月の蜘蛛と火曜日のオルガン

キコ qui-co.

駅前劇場(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/15 (土) 19:30

【route A】
事前情報通り後半の分岐点以降は10年前に遡りミネラルの4人を中心とした過去の物語。瑞々しい青春モノはキコらしからぬもの(偏見?(笑))ながらほろ苦い展開に転じ「やっぱり!」みたいな。
しかし「アレ」もABで違うとは。

ネタバレBOX

Bを先に観たので2018年大晦日の試合に賭ける「勝ったら夫のところに戻る」というチカの台詞が(真岡の敗戦どころか夫の死まで知っている(筈だった)だけに)より切なく聞こえたが、Aでは真岡が勝つというパラレルワールド展開で「さっきの切なさを返せェ!」状態。(笑)
(いや、夫の所に戻ったら亡くなっている、というオチなのかもしれないけれども)
十二月の蜘蛛と火曜日のオルガン

十二月の蜘蛛と火曜日のオルガン

キコ qui-co.

駅前劇場(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/15 (土) 14:00

【route B】
栃木県真岡市の自動車整備工場で働いているかつての暴走族の中心メンバーたちを中心にした「オトナの青春グラフィティー」的な?(※)
劇中の「ケンカよりオモシロ」というフレーズではないが従来よりユーモラスで軽妙なタッチだが、それでいて観終えて芝居を観たというより一編の小説を読み終えたような感覚が残った。

※ 「オトナの青春モノ」と言うよりは「青春を延長し続けている大人たちの物語」という感じか?
もちろんそれは「青春を引き摺っている」などというネガティブなものでなく、青春を享受し続けているというポジティブな意味で。

カラフルモノクローム

カラフルモノクローム

青春事情

OFF OFFシアター(東京都)

2018/12/13 (木) ~ 2018/12/18 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/14 (金) 19:30

価格3,000円

祖父が経営していた写真館の取り壊し前日、法事の帰りに見納めに立ち寄った孫娘夫婦が創業当時の業務日誌を見つけ……から始まる物語、コミカルな出だしからハートウォーミングに転じて行くのがイイ感じ。
個人的には「丘の上主従」の表情が特に印象的。

また、舞台が写真館だけに、ポートレート撮影用の大型カメラや箱型二眼レフカメラなどが出てくるのもステキ。

ネタバレBOX

「丘の上主従」は、無表情な早坂が感情を少しだけ表すところと、最後の撮影時の感情があれこれ入り混じった慶子の表情がイイ。

また、舞台となる時代から朝ドラ、ちょっと甘い雰囲気に少女マンガ、「あの二人が結ばれないと今ここにいる人物が生まれないのえでゃないか?」な展開に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、急逝した人物(霊)の想いを遺っている相手に伝える部分に「煙が目にしみる(堤泰之)」を連想。
少女地獄

少女地獄

新宿公社

サンモールスタジオ(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/14 (金) 14:30

夢野久作臭ぶんぷんの「スタイリッシュ・レトロ」。
衣装やほぼ原作通りという台詞(アフタートークより)が「あの時代」感を出す一方で可動パーティションのような装置は現代演劇っぽく、その両者が違和感なく見事に融合している、的な。

原作は未読だが、当日パンフレットのクレジットに「原作:夢野久作短編集」とあり、観ていて3つの流れが感じられたことから「3本の短編から構成したか?」と推測し、アフタートークで原作は3つの短編と明かされて大いに納得。ちなみに1編はかなり原典に忠実、1編は原作の手紙文を芝居に起こし、あと1編はほぼ創作とのこと。

いつか新宿公社版「ドグラ・マグラ」を観たいものである。(真顔)

ボードゲームと種の起源

ボードゲームと種の起源

The end of company ジエン社

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2018/12/11 (火) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/11 (火) 19:30

価格2,700円

ボードゲームを作っている(途中の)兄とその妹、彼らの家に居着いた女性、兄がゲームマーケットで知り合って連れてきた「自称妖精」の4人の関係とゲーム作りを巡る会話劇。多重会話や時制の前後などがいかにもジエン社。
また各々の人物造形に「あー、そういう人、いそうだな」な説得力あり。

当日パンフレットに登場人物の裏設定(?)が掲載されていて、そこにもある通り本編にはほとんど影響していなかったが、一読しておいたので台詞などの「背景」が受け取れたし、創作ゲームの内容も読んでおいたので理解が早かったと思う。

この回のアフタートークはゲーム作家の渡辺範明さんを迎えてのもので、「プレイヤーはゲームをしても何の得もない」なフレーズ、「観客は観劇をしても何の得もない」と言い換えることができるのでは?などと考えてニヤニヤ。
また、観客は劇場に来ることで「参加」だがゲームはプレイヤーにならないと「参加」と言えない、という部分が昼に別件で話した「ただ見るだけで面白い芝居と観客が積極的に関わらないと面白味が出にくい芝居」に通ずるようでこれもシンクロニシティ?みたいな。

尼を待つ

尼を待つ

三度目の思春期

ギャラリーしあん(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/12/12 (水) 19:30

価格2,300円

念願叶って人気の尼僧の年に3回しかない特別説法を聞きに来た3人の女性(うち2人は同伴者アリ)だが、事情により尼僧の戻りが遅れ……な、いわば「尼僧を待ちながら」。
と言っても不条理ではなくむしろ「世にも奇妙な物語」の1エピソードのようなオモムキ。
次第に不思議の度合いが増して行き、隠していた事実と共に種明かしをして、最後にオトすという構成が巧みにして好み。

前作「女ばかり」にしても本作にしても三度目の思春期における柳井作品は他団体でのものとはちょっと違った「アナザーサイド」なのも面白い。
とはいえ本作は十七戦地の某作品(ネタバレBOXに詳述)と根っこは近いけれども。(前段・後段とも私見)

ネタバレBOX

ファーストシーン(=最後に再現される)でセトハルコが寝ていたようには見えなかったのに他の2人が寝ていたと指摘するのはその後に劇中で展開される出来事が夢であることのヒントであろう。

中心となるものの小史を過去のエポックメーキングなことで描くというツクリは十七戦地の第2回公演「百年の雪」に通ずる?(本作では女性の半生、「百年の雪」は航空機・宇宙船会社の歴史が綴られる)

過去の知己の導きによって自分の人生の一部を見るという構造からディケンズの「クリスマス・キャロル」を連想。(=セトハルコがスクルージでシラヌイがマーレイの亡霊)
また、不思議なキャラに導かれて体験したことが実は夢だったというのは「不思議の国のアリス」(シラヌイが時計ウサギ)的でもあるか?

オープニングの般若心経とトイピアノ+おもちゃの鉄琴のセッション?融合?もオカしくて、でも妙に調和していて良かった。
クロノスコープ少女

クロノスコープ少女

劇団ミックスドッグス

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/13 (木) 14:30

価格2,700円

【幾世ver.2日目】
「時をかける少女」ならぬ「時を覗く少女」?(笑)
メインキャストの熱演もさることながらサブキャラ陣の良い意味でベタなほどのサブキャラっぷりが特に印象的。そう言えばキャラメルボックスのサブキャラもこんな感じではなかったか、と改めて気付いたりも。
そんな中、従来は好青年など善人キャラだったニュームラマツさんの悪役ぶり(新境地?)にキャラメルなら大内厚雄さんの役どころか?と思い、だったら祖母は坂口理恵さん、母は岡田さつきさんか?と連想し、本作のサンシャイン劇場版なども夢想(笑)。いや、いつかやってよ!(ほぼ真顔)
あと、懐かしきNHK少年ドラマシリーズ(そういう世代なもんで)の薫りがする部分もあってホクホク。

静かな欠片

静かな欠片

サカサマナコ

北千住BUoY(東京都)

2018/12/06 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/08 (土) 13:00

価格3,000円

時代を隔てて夕陽が見える同じ場所で交わされる3組の会話を中心としたパフォーマンス。
時に詩的、時に哲学的な会話とどこか幻想的な雰囲気(夕陽が見える=黄昏時=逢魔時という連想によるものか?)が印象的。
なお、オープニングとエンディングにアマヤドリ作品に通ずる(と言っても「ぽい」「似ている」という類ではない)モノも感じた。

へたくそな字たち

へたくそな字たち

TOKYOハンバーグ

座・高円寺1(東京都)

2018/12/05 (水) ~ 2018/12/12 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/05 (水) 19:00

座席A列14番

価格4,000円

山田洋次「学校」小山内美江子「3年B組金八先生」など(部分的に昭和芸能舎の作風も?)に通ずる夜間中学の1年間。
基本に忠実な作劇でベタと言えばベタだが手堅い。また、場ごとの見せ方も工夫されている(例:バレーボールの試合場面)し、場転も効率よく巧み。

ネタバレBOX

中国人生徒と韓国人生徒とのやりとりでヘイト系にも触れるが、深入りはせずしかし観客の問題意識を喚起するに足る程度にとどめたのも全体のバランスから考えると妥当か。
なお、やよいが上履きの踵を踏んで履いている芸の細かさと、最後の黒板の寄せ書きが次の回の冒頭で使われるシカケ(?)に感心。
「約束は溢れる泡沫のよう、掬えもしないのに。」

「約束は溢れる泡沫のよう、掬えもしないのに。」

劇想からまわりえっちゃん

小劇場 楽園(東京都)

2018/12/05 (水) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/07 (金) 19:00

価格3,000円

【からまわりブルー 妄動】
妖精たちが主体でファンタジックなレッドに対してこちらは生身の人間が中心の文字通りの人間ドラマ。
「王道はそんなに良いことか?」という王道レッドへの「返歌」的なものも含むほろ苦さと「この人がああなるのか(例:段ボール製の肩アーマーを着けた少年がレッドの「あの人」)」な楽しさが共存。
また半紙(?)に単語を書いたものを貼りまくった美術や単語が書いてあるばかりではなく後から文字を貼り付けたりもできる衣装などの「文字情報」も面白い。

王道レッドとの関係性(内容や尺)に少し前の「尊厳の仕草は弔いの朝に」の前半と後半に近いモノも感じたので、15周年か20周年に本作の「レッド+ブルー通し上演」もあるのではないか?(ちょっぴり期待)

「約束は溢れる泡沫のよう、掬えもしないのに。」

「約束は溢れる泡沫のよう、掬えもしないのに。」

劇想からまわりえっちゃん

小劇場 楽園(東京都)

2018/12/05 (水) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/07 (金) 14:00

価格3,000円

【からまわりレッド 王道】
人間界で暗躍(?)する妖精たちに彼らを元の世界に帰そう(と言うより強制送還?しよう)とする組織の手が迫り……なファンタジー。
前説で青沼主宰が「王道あるあるです」と口にした通り「そうそう、こういう時はそうだよね♪」「やっぱりソレかい!(笑)」とどこかで見たような「お約束」的展開満載。(展開に限らず一部衣装も「ベタ」)
しかしそれらは具体的な何かに似ているのではなく「概念的な(?)いつか見たアレ」なのではないか?先人の創作物の安易な模倣ではなく一度自分のものとして消化・吸収してから新たな表現として創り出している(=ある意味「温故知新」)のではないか?……なんてことを考えた。

SHIP

SHIP

浮世企画

APOCシアター(東京都)

2018/12/04 (火) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/05 (水) 14:30

価格3,500円

浮世企画としては珍しい女性4人だけの1場会話劇。
アラサー女子会的に穏やかに始まりながら、やがてそれぞれの事情・過去などから次第にシリアスに転じて「あ、やっぱり浮世企画!」(笑)
その転ずるさまやふとしたこと(例えば降り出した雨と洗濯物)をキッカケにした回想シーンへの移り方、演者の本役以外への切替えなどそれぞれモーフィングのように滑らかなのが印象的。

5日のアフターイベントは男優2人がゲストゆえ本編中の一部を男性役を男優が演ずるリアルタイプにしたものや男女反転で演ずるもので、「あの場面」の反転が本来よりトゲトゲしく感じたりも。(我が身のことと受け取り易かったからか?(笑))

瞑目のパノラマ

瞑目のパノラマ

ヒノカサの虜

王子小劇場(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/12/01 (土) 14:00

価格3,800円

装着すれば感情が半減されそのエネルギーを活用できる装置や記憶を媒体に保持してクローンに移植することで実質的に不死となる技術が開発された未来のダークな寓話。
大きな戦争が終結したとは言えまだその影は色濃く、クローンでの「不死」というのも謂わばショートタームでの輪廻地獄、殺し合う無為さや命の儚さを謳い、技術の発達とその危険性(?)にも触れた濃密な2時間半、ズシリと来た。

また、組み上げた構造物と舞台手前の間に適度に穴を空けて奥がチラリと見える引き戸を並べ、その開け閉めの組み合わせで多彩に見せる装置も「あー、以前はこういうの、時々あったけれど最近はあまりないな」なレトロ感もあって良かった。

ネタバレBOX

比較的最近観た芝居とよく似た部分(金属製の棒状のもので人を殴打することを繰り返している)があってデジャヴュ!?みたいな。(笑)
しかも小西耕一さんはその両方にご出演ってね。(驚)
遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/11/11 (日) 14:00

座席D列19番

前作「ドキュメンタリー」同様に、関係者の述懐により明かされる医療絡みの事件の真相……であるが、前回と較べて時代的にも隔たっており、創作部分の比率が高いかも?

そして、個人的には731部隊が行った「直接的な」行為よりも、自社の利益を優先させて事実を隠蔽するという「間接的な」行為の方がえげつなく感じてしまうのは時の隔たりも加味されるからか?
その意味で「ドキュメンタリー」「遺言」の両作品を観ることができたのは良かった。

本作について言えば、医学者が「解剖しても人種に違いはなく、「優秀な民族」というのは方便」と言うのに説得力があると言うか、今までにはなかった観点からの発言であることにハッとする。

そして、「戦争とはそういうもの(なのでもう起こしてはならない)」という主張も感じた。(それは「あの記憶の記録」にも通ずるものであろう)

ところで床に置いてある「ガラス製のアレ」を「ビーカー」だの「フラスコ」だのとしているものが散見されるが、あれは「試薬びん」ではないだろうか?

虹の都、銀の靴

虹の都、銀の靴

劇団やぶさか

黄金町 高架下スタジオ Site-D 集会場(神奈川県)

2018/11/30 (金) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/30 (金) 18:30

価格2,800円

オズの魔法使いをベースにしたファンタジー。まずはお馴染みのアイテムに始まり、原典ゆかりの人物が登場して、まさかあの人があの人物だったの!?な展開はさすが(と言うかお手のもの?)。装置も気合いが入っているし。
そう言えばこの会場を入口側を客席、奥を舞台に、という使い方、(3回目の使用にして)初めてでは?

そう言えば「本歌取り」のパターンって、
 1)世界観やアイテム(だけ)を使ったもの
 2)原典を「もしもあそこでこうしていたら」的に改変する平行世界
 3)原典の人物のその後を描いた後日譚
などに分類できるのではないか?などとも考えた。

センチメンタル・ジャーニーズ

センチメンタル・ジャーニーズ

guizillen

サンモールスタジオ(東京都)

2018/11/22 (木) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/29 (木) 14:00

価格2,800円

【Aチーム(オリジン版)】
前夜にドカ盛り(比喩)のBを完食した身にとってはメガ盛り的な?(笑)
成立過程から言ってAが「基本」でBが「応用編」であるが、内容的にも「娯楽に特化したB」に対して育児放棄や親の役割に男女の区分はないなど「メッセージ性のあるA」と言えよう。
とはいえ、ツイッターなどで「全く異なる」の声が多いことから予測したほど大きく違ってはいず、喩えて言えば「二卵性双生児」といったところか。
そして、おカマちゃんたちが保護し擁護する対象が異なることによる「翻案」具合を「そこはそう変えたのね」「あれはまんまか」と比較しながら観るのは「七人の侍」と「荒野の7人」的な。

しかしこれ、A→Bの順で見たら印象は違ったのだろうか?
で、いつかCバージョンなどあるのか?(笑)

センチメンタル・ジャーニーズ

センチメンタル・ジャーニーズ

guizillen

サンモールスタジオ(東京都)

2018/11/22 (木) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/11/28 (水) 19:00

価格2,800円

【Bチーム(アドバンス版)】
雨の夜にふとしたことからおカマちゃんが保護した女子高生は妊娠しており……から始まる物語。
プロローグでちょっとホロリとさせられ(時を隔てての再会という状況に弱いのじゃ)続く冒頭場面でのおカマちゃん達の優しさに泣かされ、このままいったらどうなるのか?と不安を抱いた(?)がそれは杞憂に終わり、以降は攻略型バトルアクションゲームっぽい「いかにもguizillen(偏見込み)」な展開。(爆)

端的に印象を語れば、ご飯何kgにルー何kg、海老フライ何本にトンカツ何枚、さらに焼肉何g、から揚げ何個をトッピングした「ドカ盛りカレー」みたいな。(更爆)
がしかしそれはGャルS根級じゃないと食べきれないなどという否定的な意味ではなく、あれもこれもトッピングしていろんな味や食感を楽しんでもらいたいという「店主のサービス精神/心意気」が滲み出ているという良い意味の比喩。

なお、1階入口(と地下への階段の下り口)のスタッフさんが「こちらはサンモールスタジオ、guizillen「センチメンタル・ジャーニーズ」です。○○○(無関係なので伏せる)は、この先シアターサンモールです」と繰返しアナウンスしていたのもファインプレー。(喝采)

さよならはここにいる

さよならはここにいる

こゆび侍

王子小劇場(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/07 (水) 19:30

座席D列6番

価格3,500円

書道家の母の跡を継ぎ書道教室を開いている女性のあの時、その時、そして今……。ファンタジックでロマンティックでリリカルで、ちょっと切なくちょっとコミカル、という こゆび侍 の王道にしてさらに熟成された感じ。

住み慣れた町がなくなる、人が亡くなったり遠くに行ってしまったりする、「いつまでも変わらず続くものなんてないんだよ」という「もののあはれ」が漂いつつ、全体的に優しい感覚が支配しているから共感するのか?

なお、3つのパートのうち1つは、ある意味で山田太一「異人たちとの夏」とも通ずる「優霊譚」で、こういうのも好きなパターンなσ(^-^)であった。

【勝手にキャッチコピー】
主人公(物語の中心人物)は1人なのに「トリプルヒロイン」とはこれいかに?

六月の斬る

六月の斬る

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/29 (木) 19:00

座席G列5番

価格4,000円

明治初頭、川上音二郎一座は芝居に迫力を持たせるべく「本物の侍」に指導を受けようと元新撰組隊士を招聘する。が、そんな彼らにも日清戦争の影が忍び寄り……な物語。
終盤はこんな世の中になりかねない、こんな世界にしてはいけないという強いメッセージが込められ、しかもそれが芝居に関わることなので切実と言うか身近と言うか具体的なだけに迫ってくる。
なので終演後、西村主宰への言葉が「突き付けてきましたねぇ」だったほど。
そして井上ひさしの「きらめく星座」に通ずるものを感じたと伝えたところ「読み直しました」とのお答えが。つまりはそういう芝居です。

いやしかし、あくまで日清戦争開戦の頃の演劇界事情であり、昨今の世相に警鐘を鳴らしたり「総理たるものかくあるべき」と現職総理を皮肉ったりする意図はなく、単なるσ(^-^) の深読みか?

ネタバレBOX

終盤、一座の若手は徴兵され、一座は士気高揚の芝居を上演することになる。
これ、グワィニャオン史上かつてない直球の表現だよなぁ。
世光ちゃん。ぎらぎら♡

世光ちゃん。ぎらぎら♡

Pityman

北千住BUoY(東京都)

2018/11/13 (火) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2018/11/13 (火) 19:00

価格1,500円

地方の街の再開発をめぐる物語(を展開しておきながら、まさかの……)。
会場の浴場跡(だけ)を劇中の廃業した銭湯として使い、その浴場跡部分が客席よりもわずかに高めなので「劇場っぽさ」も漂う。この会場では既に何本か観ているが、こういう使い方は初めてだったので目からウロコ。

そんな物語は終盤で唐突気味な殺人にまで発展し、まさしく「悪夢のような雰囲気」が漂うが(しかもそこの場造り演出も好き)、「暴走」という感は免れず「何かヘンだな?」と思っていたところで……(ネタバレBOXに続く)

ネタバレBOX

そんな物語は終盤で唐突気味な殺人(刑法的には過失殺人かも?)事件にまで発展し、まさしく「悪夢のような雰囲気」が漂うが(しかもその「場造り」演出も好き)、「暴走」という感は免れず「何かヘンだな?」と思っていたところで客の1人(役の演者)が「チラシに掲載されている役者が出ない」とクレームをつけるというメタフィクション展開に。

8月のなかないで、毒きのこちゃん「二代目なっちゃんの愛人。」を観た身としてこれは「事前情報で架空の(=実在せずもちろん実際に出演することもない)役者を出演者に加える」という発想をする劇作家が複数いたことに小劇場シンクロニシティを感ずるとともに初日直前に当該架空役者を「体調不良で降板」とした「二代目……」に対する「返歌」のように感じて頬の弛むことといったら!

しかもメタに転ずる前の「本編部分」でヒロインが実生活と異なった個性でSNSに投稿しており、SNS上のキャラと現実のキャラのどちらが本質か?な問いかけをしてからのその展開な上に、クレームをつけた客(役の演者)がいないならいないでも構わないがその役者の存在(不在だったかも?)を芝居で信じさせてみろ」と詰め寄るのも「現実と仮想現実(?)」の関係性を問うことを強調して鮮やか。

単に本作だけを観たよりも「二代目……」を観た上で本作を観たことで愉しさがグッと増した気がする。

このページのQRコードです。

拡大