カーテンを閉じたまま 公演情報 Ammo「カーテンを閉じたまま」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/02/14 (木) 19:30

    価格3,200円

    1952年・パリ、フランス領インドシナからの留学生たちが新入生歓迎のために演劇の稽古をしていた。その演出を担当するのは後にポル・ポトを名乗ることになるサロト・サルで……な事実に基づくフィクション。
    途中の「5分でワカるリア王」のダイジェストぶりに感心してニヤニヤしていたが、それ以降は手に汗握る、というか身も凍る、というか圧巻。

    サロト・サルら中心メンバーは演劇の稽古を通して反対意見を持つ一派を分断・封殺する手法を試しており、終盤では彼らにオルグされる“反対派”の弱さも描かれてコワいコワい。

    なお、プロローグ(2006年だったか?)でのイム・ソテア(演・前園あかり)の「老い」の表現もお見事。

    ネタバレBOX

    前年5月の<火遊び>「焔の命 -女優の卵がテロリストになった理由」を観ていたので両者に通ずる、あるいは表裏を成す関係性が感じられてゾクゾク。
    「焔の命」は革命を目指した若者たち(=連合赤軍)の顛末を劇団の稽古に落とし込んだもので「カーテン……」は革命を目指した若者たちがそのための手法を演劇の稽古を通じて試す話、と言えないだろうか?

    そして、このテの話だといつも思う「あの頃の若者は(それが正しいかどうかは別として)祖国の行く末を真剣に案じていたのだな」というのは幕末の志士たちも同様だな、とも。

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    2019/02/16 23:11

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