「頭に尻を乗せてくれ」「最後の奇蹟」
ヨッタイキオイ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/05/14 (火) ~ 2019/05/22 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/22 (水) 15:00
価格2,800円
共に初演を観ていたので「あぁ、これか♪」と思い出しつつ愉しく観る。
また、オリジナルキャストである「頭を……」のみならず「最期……」までまるであて書きのようにハマっていたのも良かった。
「頭に尻を乗せてくれ」、元々二人芝居は「台詞のラリー」的なものだが、本作はそこにもう一つ「縛り」を加えており、それゆえ時にスポーツにおけるファインプレー(例えばテニスでラインぎりぎりの球を打ち返すとか)のような「!」もあって愉しい。
「最後の奇蹟」、途中のS.E.で「あ、アレか」と思い出す。そして附加した(だよね?)部分により「HMU」化するとは!(笑) さしずめ「ホテル・ミラクル・ユニヴァース/エンドゲーム」といったところ?
あさどらさん
十七戦地
座・高円寺2(東京都)
2019/05/16 (木) ~ 2019/05/17 (金)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/17 (金) 13:00
座席H列15番
価格4,000円
ながら見も多いが毎日朝ドラを見る生活が長い身として「あのドラマにあったパターンか」と感じたり「朝ドラであれば誰が演じる役どころだろう?」と思ったりもしつつ観て頬が弛みっ放し。
また、母娘の二代記的にすることで朝ドラの例えば「あさが来た」「わろてんか」的なパートと「とと姉ちゃん」「まんぷく」的なパート(描かれている正確な年代ではなく、あくまでイメージ)を同居させたのも妙案。
オープニングとエンディング(あるいはプロローグとエピローグ)で「対をなす」ものというのは「安定した」印象。
この少し前に観たものはエンディングがオープニングの後日譚的なもので、本作はオープニングと同じ人物が同じ動作をするがエンディングでは1人増えているという…
冒頭で客電が落ちないうちから舞台に登場して茶を淹れる蘭子。終盤でそれが再現されるが、その傍らには娘の楽子も(その風景は現実ではなくおそらく楽子の心象風景)。母娘の絆・継承を表すとともに本編の始まりと終わりを飾って安定感を生み出す美しさ。
ところで、劇団鋼鉄村松「息つぎがうまくできない。」は恋愛もの、ズッキュン娘「たいへんよく生きました」は余命限定もの、十七戦地「あさどらさん」は老舗の女主人もの、と悪く言えばベタで既視感ありまくり、良く言えば基本に忠実で王道な作品が4月以降相次いでいる。「温故知新」がトレンドか?
補足すれば敢えてベタな素材や展開を選んで、それを自分流に仕立てて見せることで新たな価値を附加する、的な?
観る側も「それな」とか「そうなると思った」みたいな共感(?)や優越感(?)を得ることができてwinwin、みたいな。
殿はいつも殿(しんがりはいつもとの)
ポップンマッシュルームチキン野郎
王子小劇場(東京都)
2019/05/16 (木) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/05/16 (木) 19:00
価格4,000円
PMC野郎作品の特徴の1つである家族愛(本作は夫婦愛)が前面に押し出された優しさ溢れる物語、2014年の黄金のコメディフェスティバルで上演された初演(45分版)を「あぁ、そうだった♪」などと思い出したり「ここは当時なかったな」と思ったりしつつ観る。
その「ここはなかったな」な部分も付け足しな感じではなく、また、初演時からの部分も水増しした感覚ではなくキメが細かくなった印象で「もとからそうだった」よう。
終演後に吹原主宰に伺ったところによると今回の90分版の方が本来のもので、初演は規定の45分に収めるために削り凝縮したとの由。
その意味でも「本来の姿」で観ることができて良かった。
僕の東京日記
演劇集団 笹塚放課後クラブ
萬劇場(東京都)
2019/05/15 (水) ~ 2019/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/05/16 (木) 14:00
座席I列7番
価格4,000円
1971年、高円寺の下宿屋に住む人々の物語。
2010年7月の伊達組版の「観てきた!」に「40年前の高円寺の下宿屋が舞台上にタイムスリップしてきたよう」と書いたが今回も同様で「当時の世相が活写されている」などというレベルではなく「当時の世界と直接繋がっているような」「あの頃の空気がそのままそこにあるような」場面のいくつかに戯曲の凄さ(恐ろしさ?)を感じた。
当時の流行語や世相が採り入れられているのはもちろん、ヒッピーやもっと過激な一派、親元から離れて独り立ちしたい学生など若者たちの思想・心情が我が事のように伝わって来るのがオドロキ。(当時そういう世代だったワケでは決してない!(笑))
伊達組版の装置は写実的なものだった記憶が(かすかに)あるが、本作は細いフレームなどでの抽象表現。がしかし、それでもそのように感じたのは「芝居の力」というものか?
他の団体が上演するようであれば観に行きたい演目として記憶しておく。
なお、舞台中央手前の目立つ位置にあったアラジンのブルーフレームらしき石油ストーブに関しては炎の色と点火方法にツッ込みどころがあるが、「芝居のウソ」として片目を瞑っておこう。(笑)
ところで最後に流れたのはSION?(ハスキーボイスとブルースハープからの推測)
東京ノ演劇ガ、アル。#2「BAR女の平和」
オフィス上の空
東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)
2019/05/03 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/11 (土)
13時の【E】チーム(2ステージ目)
16時の【D】チーム(2ステージ目)
を観劇して5チームコンプリート。
6日前に観た【A】【B】【C】チームよりもワカり易くなっているような気がしたが、中島さんによると多少の修正はしているとのことなので「あぁ、やっぱり」みたいな。
で、【E】チームは【A】チーム同様基本形、【D】チームは【B】チームに次いで若くかつ変化球な印象を受けた。
それにしても5チームそれぞれに色合いが異なりコンプリートの甲斐がある公演だったな。
あと、どちらかと言えば「女の戦争(ってか闘い)」ではなかろうか?(謎笑)
ま、原典も「女の闘い方」ではあるが。
東京ノ演劇ガ、アル。#2「BAR女の平和」
オフィス上の空
東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)
2019/05/03 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/05 (日)
原典(比較的忠実なものを以前レティクル座で観た)の「あの設定」を持ってきてのほぼオリジナル、
13時の【A】チーム(3ステージ目)
16時の【B】チーム(3ステージ目)
19時の【C】チーム(2ステージ目)
を続けて観劇。
その結果、チョコチョコと違う部分があったり、その後を知っているから気付いたことがあったりと楽しめた。
総じて言えば【A】【B】【C】3チームはそれぞれ基礎編、若手版、誇張版といったところか?
いいヒト
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2019/05/15 (水) ~ 2019/05/20 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/15 (水) 19:30
価格3,800円
父・母・娘のちょっとした論争で始まりやがて娘の交際相手が訪れることや複数の職人を抱える歴史ある人形工房であることが明かされる出だしは「昭和の大家族系ホームコメディ」の味わいだったが、すぐに新たな要素が加わり物語が複雑化するのがトツゲキ倶楽部のトツゲキ倶楽部たるところ?
「日本国憲法」を上演する
die pratze
d-倉庫(東京都)
2019/04/30 (火) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
満足度★★
鑑賞日2019/05/12 (日) 14:00
【中野坂上デーモンズの憂鬱/IDIOT SAVANT theater company】(4ステージ中2ステージ目)
中野坂上デーモンズの憂鬱「No.12」
登場人物たちが高校生(「役」+α)であり出だしもメタ気味で楽しそうであったが、音の反響の多いこの会場で大きめの声で早口なため台詞が聞き取りにくいことがストレスとなり脳が?気持ちが?拒絶してしまい途中から思考停止に陥ってしまったのは残念。
IDIOT SAVANT theater company「忠恕。放る。線上。」
前年の「ハムレットマシーン」は面白かったが今回は薄暗い明かりの中での抽象的表現に苦手意識が先立つ。また、憲法との関連も見出しにくかったのはこちらの憲法に対する意識がまだ薄いということか?
納期が私にもっと働けと囁いている
怪奇月蝕キヲテラエ
新宿眼科画廊(東京都)
2019/05/10 (金) ~ 2019/05/14 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/05/10 (金) 15:00
価格1,500円
社長の方針で女性しか採らないアニメ製作会社に途中入社した元・漫画編集者を中心に描いた「お仕事もの」の快作。
冒頭(後でリフレインもあるが)こそ胃が痛くなるような切迫感だが、以降は痛快というか小気味良いというか、心地好く観ることができた。
話の展開が理想的過ぎる気味もあるが所詮フィクションだし(←おい)人物の設定とそれを活かしての会話(ワカった上か天然か皮肉をそのまま誉め言葉のように受け取るのに対してツッ込むとか、職場の同僚の親密さ(?)がサラッと描かれるし)などがそれを上回って余りある、的な。
また、「アニメ業界豆知識」的な部分もあり、たとえば業界用語としての「原画」と「動画」など、本作の後に朝ドラ「なつぞら」の土曜日午前の集中放映を視て役立ったりも。
尾を咥えたり愚者の口
電動夏子安置システム
駅前劇場(東京都)
2019/05/07 (火) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/07 (火) 19:30
価格3,700円
昭和の真っ只中、とある出版社の文芸部を中心に、当時起きた事件や訪れる人々が織り成す物語。
いつもながら構成が緻密。「さっきの場でウワサに出ていたのはこの人?」とか「あの人って実はその人の〇〇じゃないの?」とあちこちが結びついたりそう思わせて実は違ったりとかのバランスが巧み。もう「This is 電夏!」な感じ。
また、出版社が舞台だけに表現の自由、検閲、自粛などイマの現実にもチクリとすることが含まれているのもいかにも。
大好きな「胡蝶の夢」モチーフもイイ。そう言えば冒頭場面、当日パンフレットにある役の説明・配役と異なる人物たちで始まるのもトリッキーで面白い。
私の娘でいて欲しい
劇団皇帝ケチャップ
浅草九劇(東京都)
2019/04/27 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/28 (日)
28日に15時30分のヒマワリ(G列15番)と19時30分のバラ(F列14番)を観劇。
正直に言えば吉岡作品の良い所と悪い所が如実に顕れた感じ。
良い所は会話の巧みさで、初めて観た「水面の月、揺れる、揺れる」(2014年9月)以来お馴染みのウイットに富み、なおかつ自然なやりとりはいかにもありそ。
が、その会話にあまり間がないため、ただ流れてしまうのが非常に惜しい。ところどころ微かにでも間を取ってメリハリを付ければもっと良いのに。
(何だかこれ、ほぼ毎回感じているような……)
また、構造として時制が3つあり、その中でも多少の前後があることと、人間関係がちょっと込み入っていて、当日パンフレットの人物説明に目を通して臨んでも覚えきれずに「あれは誰だっけ?」になってしまうのも欠点と言えば欠点。(え、σ(^-^) の記憶力・理解力の問題?(爆))
とはいえダブルキャストの両方を観たので。2回目にはきちんと把握できたので結果オーライ?
その結果、クライマックスでの14歳の主人公の試煉(?)と決断にかつて読んだ児童文学(山中恒とか)に通ずるものを感じた。
あと、改めてコメディには状況設定自体が可笑しいもの(いわゆるシット・コム)と会話の妙で笑わせるものがあるのだな、と認識した。(皇帝ケチャップのコメディは後者ね)
りさ子のガチ恋♡俳優沼
バードランドミュージックエンタテインメント
新宿シアターモリエール(東京都)
2019/04/19 (金) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/26 (金) 19:00
座席L列12番
価格6,000円
2.5次元舞台の出演者の1人に入れ込むあまり勘違いと思い込みから暴走した熱狂的ファンの顛末。
程度の違いはあれりさ子が抱いたような妄想は少なからずあると思われ、また、りさ子の観劇仲間の言動やSNSの投稿(舞台上での表現方法も巧いしかつ愉快)などまさしくそのまんま、みたいな?
さらに2.5次元舞台の内幕(と言うかバックステージ?)もさもありなんな描かれ方をしており虚実ない交ぜ。
開演直前のちょっとした仕掛けや終わり方も現実世界と劇中との境界線をぼかす効果をあげていたと思う。
なお、りさ子のキャラクターにバーベット・シュローダー監督「ルームメイト」(1992年)のジェニファー・ジェイソン・リーやジョナサン・カプラン監督「不法侵入」(1992年)のレイ・リオッタを思い出した。
ガチ勢とは対極の一線(いや、破線か?)を引いた接し方をしている身ゆえ本作も冷静かつ客観的に観ることができた。
「日本国憲法」を上演する
die pratze
d-倉庫(東京都)
2019/04/30 (火) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
満足度★★
鑑賞日2019/05/09 (木) 19:00
【bug-depayse/Super D】(2ステージ中2ステージ目)
bug-depayse「彼について知っている僅かな事柄」
隠喩の意図するものを探りながら観るも、結局何が何だかさっぱりワカらず。
Super D「新日本国憲法」
前文(?)や条文を音声にしながら(朗読や群読、音読ではない)それを身体で表現したり、条文の内容を例示するスキットを演じたりのパフォーマンス。
表現法としては面白いが、時として音声が聞き取れないのはどうだろう?
まさか観客が諳じている前提ではあるまいな。
きく
エンニュイ
SCOOL(東京都)
2019/05/08 (水) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/08 (水) 15:00
価格2,500円
元気がなさそうなことに気付き「仲間なんだから話してみろ」と促された男が「実は……」と語るところから始まる「一種の」「特殊な」会話劇(?)。
前回公演では観ているうちにことばがゲシュタルト崩壊してゆくような感覚を味わったし、今回は「言葉ってこういうモンじゃないの?」という提示をされたような印象。
「言葉を遊ぶ(地口などのボキャブラマジックではなく言葉というものの本質について)」のが得意なのかしらん?
「日本国憲法」を上演する
die pratze
d-倉庫(東京都)
2019/04/30 (火) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
鑑賞日2019/05/06 (月) 19:00
石川雷太 a.k.a. Erehwon「原発・ノイズ・日本国・憲法」
ビキニ環礁の核実験映像や舞台に並べられた放射性廃棄物の表示があるドラム缶から核関連、序盤と終盤のパフォーマンスから戦争や暴力に関するものは感じ取れたが憲法関連は全く感じられず。アフタートークで石川氏としての狙い・想いを伺えたがそれでもあまり理解できず。
美術家にしてノイズミュージックによる表現をする方とのことなので、そちら方面に慣れていればともかく、演劇側からの視点では無理もないことか?
とはいえパフォーマンス自体は(多少の冗長感はあれ)興味深く観ることができた。
「日本国憲法」を上演する
die pratze
d-倉庫(東京都)
2019/04/30 (火) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/04 (土) 14:00
【Ammo/ノアノオモチャバコ】(4ステージ中2ステージ目)
Ammo「墨を塗りつつ」
新憲法に一行だけ附加することを許された弱小野党の策は?な物語。
奇しくも本作を観る前に史上最凶(狂?)の宰相が「2020年に新憲法施行」とぶちあげたニュースを目にしたために焦燥感・無力感が劇中人物たちと重なってまるでわが事のよう。
そんな中、彼らがそこから導き出した結果は痛烈な皮肉で「ヤラれたぁ……」あるいは「その手があったか!」でニヤリ。
加藤航平と八谷しほ「VOTE!」も「第98条・緊急事態」について例え話で語っており、それを踏まえた上で観た本作では具体的な条文で触れており、もはやそれは戦慄に近かった。
そして前者は高校生たちの議論(?)、後者は政治家たちの議論なのでそれぞれの精度も的確ではないか、とも。
しかし本当にあの首相に緊急事態など与えたら文字通りの「ナントカに刃物」ではないか、剣呑剣呑。
ノアノオモチャバコ「かてーのけんぽー(仮)」
憲法を家庭の問題に落としこんだとのことで、大日本帝国憲法から日本国憲法に替わるのはワカったが、他はあまりピンと来ず。
ま、大日本帝国憲法をあまり知らないので仕方のないことか?
そしてやはりσ(^-^) とノアノオモチャバコって相性が良くないのかもなぁ。
漆黒双六悪徒錦絵 『闇の黒蟲』
(有)オフィス パラノイア
「劇」小劇場(東京都)
2019/05/01 (水) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/02 (木) 14:00
価格4,000円
名称だけは聞いたことがある藪原検校をモチーフとしたピカレスクもの。
とはいえ、主人公・杉の市がさほど「悪人」には見えず(といって義賊というワケではなく、それどころか強盗殺人なども犯している)終盤の負の連鎖により破滅に向かう展開は典型的な悲劇(ギリシアあるいは講談などの)に見えてしまう。
さらに、獄門の前の市中引き回しがゴルゴダの丘に向かうジーザスのように感じられてしまい、これ、くちびるの会「疾風のメ」から引きずっているな、と。(笑)
また、そこに限らず歌舞伎や大衆演劇などの表現法も取り入れた作風はまさしく「ハイブリッド時代劇」だな、とも。
ミラクル祭’19(ミラフェス’19)
新宿シアター・ミラクル
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/04/20 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/27 (土) 14:00
【B ver.】
「名前の無い名前を呼ぶ冒険」、転校経験が複数あったことに加え、当日に本作にまつわる目崎さんのツイートを目にしたこともあり、内容が手に取るよう。また、イイ話的に終わるのもイイ。
「ルージュド・ガールと落下傘」、「ねっとりした」感覚の会話劇。進行して行くにつれて過去と今との間に横たわる「時の流れ」が浮かび上がってくるのが味わい深い。
そりゃあ、まあ、ええ、
なかないで、毒きのこちゃん
駅前劇場(東京都)
2019/05/02 (木) ~ 2019/05/04 (土)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/02 (木) 19:30
価格3,300円
ふとしたことで知り合い、その後に再会した男女はそれぞれ訳ありで……な恋愛系物語。
前回公演「とはいうものの。」同様ストレートプレイ寄りだが、笑いもふんだんにあり途中に思わぬ展開もありでさらにクライマックスのチェイスの迫力はハリウッドのアクション映画並み(個人の感想です(爆))。
そんな中でも特に負の方向にグッと引っ張ってから迎える結末のあたたかさがイイ。(これもハリウッド映画っぽいか?(笑))
「日本国憲法」を上演する
die pratze
d-倉庫(東京都)
2019/04/30 (火) ~ 2019/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/01 (水) 19:00
【身体思考/加藤航平と八谷しほ】(2ステージ中2ステージ目)
身体思考「九条小町」
ノンバーバルの身体表現とのことで「考えずに感じるヤツ」と思って臨むも、タイトルからテーマが見えているのによくワカらず。
最後に第1条から第9条までを読み上げる時に「内閣」を「内角」、「国会」を「黒海」のイントネーションで読んだ意図も読めず。
やはりこのテは観慣れていないとダメなのか?
加藤航平と八谷しほ「VOTE!」
コミカルなタッチながら改憲に関する国民投票で起こりそうなことや現憲法と改訂案の特色を戯画化して見せて鮮やか。(ある意味コワい)
それこそ高校を巡回して上演してはどうか?(それでもワカらんヤツにはワカらんか?)
なお、導入部の「学園祭で上演する芝居は憲法に関するものと国から指定される」という状況にAga-risk Entertainment「ナイゲン」を連想したりも。