じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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臥龍頂上伝

臥龍頂上伝

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2008/12/12 (金) ~ 2008/12/16 (火)公演終了

満足度★★★★

「正義とは何か」を問う
ワイヤーアクション風や『マトリックス』で使われた視覚効果をアイデアと体力を駆使して生のステージで見せるのはいつもながら見事で、もう1つの見ものでもあるネタ関連(笑)は新ネタも含めて序盤に満載。後半がシリアスなだけにこれは賢明?
また、冒頭から「正義とは何か」を問うており「武力による正義は正義ではない」なんて台詞が序盤で出てくるのもイイ…とか言って、最終的な決着は武力によるものなんだが。(笑)
初演の時は「“倒すべき相手”が次々と変わってしまい、全体としては軸がズレ続ける」と感じた展開も、考えようによっては R:MIX の「魔のシリーズ」と同様、勧善懲悪ではなくそれぞれの立場に一理あるという歴史ものらしさがあると言えよう。

蒼の残光

蒼の残光

ACファクトリー

シアターサンモール(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★

スペースオペラ系
松本零士の描く女主人公を想起させる首領率いる4人組の女性宇宙海賊団を狂言回しにし、振ると「ヴーン」と音がする「光る剣」や「樽にドームをかぶせたようなロボット」も登場するスペースオペラ系。
アクションが1つのウリでもあるここ、今回は劇団名に冠したアルファベットのうち、C(コメディ)の要素も多分に取り入れ、映画のアレを舞台で表現するのが無理なことを逆手にとったロボットのチープ感や「高望み歌劇団」シーンなどで大いに笑わせる。(もちろん終盤ではアクション炸裂)
ただ、本筋とコメディ部分の落差が大きく木に竹を接いだような違和感があるのは残念。

軋み

軋み

ブラジル

新宿シアタートップス(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

座長まつり?(笑)
緊迫しているのにコミカルという二律背反的な要素が同居している出だしから基本的にユーモラス時にブラックで主人公の良心の呵責が見え隠れする中盤を経て「正しい結末」に導くという構成が巧みな上に、他劇団の主宰3人を含んだキャスト(座長まつり?(笑))も個性豊かで見せる見せる。もう時間の経つのがアッと言う間。
各論的には新しいアシスタントや宅配便配達人が「プロ」に見えてしまうことの見せ方が愉快で、しかも普通は「見えてしまう」のは殺した相手なのに、こうするところがまた上手い。主人公はある程度取り乱しつつも「死んだ人間がいるハズがない」と判断する理性は残っているということか?
しかし考えてみると保身のためにあれこれお膳立てをしてヘーキな顔をしている編集担当が一番コワいかも。

八つ墓村

八つ墓村

劇団ヘロヘロQカムパニー

前進座劇場(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

見事な舞台化
紛れも無き横溝正史の世界、あのおどろおどろしくも妖しいムードもしっかり含んだ見事な舞台化。舞台でどう表現するんだろう?と思っていた鍾乳洞を筆頭に様々な場所を表現することを可能ならしめた装置と、テンポ良くまとめ、かつ落武者たちも効果的に使った脚本・演出の功績。
また、殺人の後に辰弥が落武者の幻を目にするとか、ラスト前の金田一の去り方やラストシーンの美しさもお見事。
ただ、金田一のにこやかなキャラクターはイイとしても、殺人が起きた直後の現場でも笑みを絶やさないというのはいかがなものか。クライマックスで真犯人と対峙した時のようにキリリとすべきではないのか?

飴をあげる

飴をあげる

こゆび侍

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/12/09 (火) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★

「考えるのではなく感じる」べき?
チラシ記載の3編(短編2本+中編1本)に超短編「幕間」を加えたオムニバス、前半の2編と「幕間」は漱石の「夢十夜」にも通ずるフシギさがあり、ノベライズして「こんな夢を見た。」で始めれば「新・夢十夜」になるんじゃね?みたいな。
小学生の時に読んで以来「夢十夜」がアタマの片隅にずっとある身として、この雰囲気って好きだなぁ。
休憩はないものの主宰先導によるストレッチタイムを挟んでの後半「うつせみ」は、セミの世界のハナシとは言え専制君主の定めた規範に反発してのクーデターで幕を開けるために「何かの暗喩?」に始まり「いろいろ解釈ができそうだな」などと考えてしまう。
がしかし、この観方は間違いで、やはり「考えるのではなく感じる」ままに観れば良かったのかも…?

今日も、ふつう。

今日も、ふつう。

アロッタファジャイナ

新宿シアターモリエール(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

同時多発的悲劇
いくつかの断片的な場面で登場人物を紹介して、そのつながりを早めに明らかにしつつ1つの謎を提示する序盤でツカミはオッケー。
以降、序盤で示された謎が徐々に明らかにされて行き、行き着くところはロミジュリばりの悲劇。ちょっとした嫉妬や出来心(?)から起こった事件が10年の歳月を経て迎える哀しく切ない結末、的な。
また、中心となる澄川兄妹だけでなくその周辺の人物たち3組にも悲劇が訪れ、「同時多発的悲劇」の様相。
しかもこれらの悲劇が「ふつう(=日常)」と隣り合わせていて、ホンのちょっと歯車がズレただけで起こり得る「ふつうじゃない」状況なのが巧みなところ。
あと、それまで好人物でどちらかと言えば被害者側だと思っていた登場人物が実は…という終盤の展開にロベール・トマの『罠』も連想。

2

2

劇団

時代空間 遊庵 ねこじゃらし(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★

「朗読」では括りきれない
前回公演『春の朗読まつり』ほどではないにせよ「朗読」では括りきれない内容のパフォーマンス、ほとんど民家のような会場と相俟って独特の味わいあり。特に殺陣とのコラボ「燃えよ剣」で読み手が殺陣担当者の刀を扇子で受けたりする演出には感服。

スーザンナ・マルガレータ・ブラント

スーザンナ・マルガレータ・ブラント

劇団再生

Asagaya / Loft A(東京都)

2008/12/06 (土) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

オモロー!
初見であった前作『Symphony#09 罪と罰、マジで大迷惑!』が原典のリミックス…どころかサンプリングの素材に使った、的な再構築具合で原典を知らないとわかりにくそうだったのが、本作は原典にアレンジものをかすかにオーバーダブさせたレベルなので非常にストレートでわかり易く、そこに得意の(?)メタフィクション風味も加えているのが面白い。

鬨、唾棄すべき

鬨、唾棄すべき

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ザムザ阿佐谷(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/08 (月)公演終了

満足度★★★

「殺人」という行為とその罪深さ
1930年代の話なのに当時は無かった銃器や当世若者言葉が出てくるのは気になるが、テーマについては全面的に肯定ってか、好きなテーマの1つである「憎しみ・恨みの連鎖を断ち切る」系なので評価が甘くなりがち…(笑)
主人公が妹のカタキとして復讐を遂げた(と思った)相手は手を下した前首領を殺した男で、その彼も主人公が自分を殺しに来るのを待っていた、などというのは「殺人」という行為とその罪深さを物語るのに適した設定。
さらに、敵方は「首領を殺した者がその後を継ぐ」のが習わしになっていて、これが「殺しの連鎖」というテーマや幕引きの台詞にうまくつながるんだな。
ただ、もう少しそのテーマを早めに提示して、もっと前面に出しても良かったんじゃないかな?な感あり。
ま、そのじれったさ(?)があるから終わり近くの「16代で終わりにしような」という力強い台詞(これ、イイよなぁ)がより活きるのかもしれないんだが…。

鈴木家 の はなし#00

鈴木家 の はなし#00

and Me

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

絶品と言おうか完璧と言おうか
いつもながら…いや更に磨きのかかった会話が見事。 
全体的な緩急のバランスや間の取り方から細かい言い回しまで含めてリアルだしほど良く笑いもまぶしているし、絶品と言おうか完璧と言おうか…。 
さらに終盤で立った波を思いもよらぬオチでまとめるストーリー展開も巧みで、完成度高し。 
また、一見ぐうたらそう(?)な長女が四女を叱るシーンは個人的にツボ。

レモンスター

レモンスター

散歩道楽

シアタートラム(東京都)

2008/12/04 (木) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★

「変り玉」スタイル
ホムペなどの情報から「出る」と知ってはいたものの、ちょっと変わった出方な上に「それ」らしからぬキャラだったりしてコメディ風味なのが新鮮。
さらにシュールな要素も加わり独特の味わいがあり、終盤ではトーンが変わって立ち回り(けっこう本格的)まであるという「変り玉」スタイルなのでちょっとしたおトク感まであり?
奇しくも8日前に観た空ゼの日替わりゲストであった柴田あゆみと保田圭が中心的な役どころだったことからも察せられるように、通常の公演とは若干異なるらしいけれど、これはこれでアリな感じ。
その柴田演ずるヒロイン(でいいのか?)の存在としおつかこうへい演ずるところの「もう1人の(または真の?)主人公」の記憶が何のメタファーであるかいろいろ解釈する余地があるのも上手い。

アキストゼネコ

アキストゼネコ

チェリーブロッサムハイスクール

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2008/12/04 (木) ~ 2008/12/09 (火)公演終了

満足度★★★

ハイブリッド系
同窓会ものの1バリエーションかと思いつつもホムペやチラシにそれらしからぬ情報もあり、どんなんかなぁ?という興味と共に観たら…
かつての仲間の結婚前夜、今は廃校となり個人所有である学び舎に集結した面々…という状況は確かに同窓会系ながら、うっすらと不穏な空気(?)が漂っていて、それが次第に「封印された記憶」「秘められた儀式(的なもの)」などに結実して行き、何ともフシギな味わい。
そもそもチラシやチケットに血判らしきもの(劇中で血判そのものと判明する)があるし、そしてそれが “逆「座敷童子(ざしきぼっこ)のはなし」” 的状況につながるあたりは淡いホラー風味でさえあるし…
一定のジャンルにひとくくりにできないハイブリッド系(?)の作品でありました。

何処かのオムニバスのための四重奏

何処かのオムニバスのための四重奏

ニットイット

千本桜ホール(東京都)

2008/11/29 (土) ~ 2008/12/01 (月)公演終了

満足度★★★★

やったモン勝ちのアイデア勝負
同棲中のカップル、捕虜と軍人、女性記者と科学者、引きこもりの青年、の4つのエピソードから成るオムニバスで、各エピソードの出だしを個別に見せた後、複数のエピソードが同時並行的に演じられるというユニークなスタイル。
内容がリンクするオムニバスは多々あれどこれは逆の発想で、内容はリンクしていないのに同じSEが複数のエピソードに共通だったり、電話中の会話(相手の声は聞こえない)と別エピソードの独り言がかみ合っていたり、PCのキーボード早打ちが銃撃音に聞こえたりと、事象がリンクしているワケ。
終盤での「世界はつながっていても人はつながっていないのだよ」という台詞はその総括あるいは作者のエクスキューズ?(笑)
アイデア勝負と言おうか、何度も使えるテでないが、やったモン勝ち。

玉青の行方

玉青の行方

地球割project

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/11/27 (木) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

一言で表現すれば立体リーディング?
役者が手にした明かりや「光るアイテム」を消すと本当の闇となる空間での「立体リーディング」。鐘と鈴の音を全体の句読点のように使いながら、闇のあちこちから声が聞こえ、時には演技も伴うという他に類を見ないスタイルが独特。

ネタバレBOX

内容は生まれる前の胎児を中心としたもので、時空を超越して知覧基地の宮川三郎少尉のエピソードや岡田以蔵の句なども出てきて、夢野久作の小説内の「胎児の夢」を連想。
また、最後に上手奥のドアが開かれた時に射し込む光に浮かび上がる構図も美しい。(後で気付いたら非常口のサインのようでもあったんだが(笑))
フライパンと拳銃

フライパンと拳銃

フジテレビジョン

東京グローブ座(東京都)

2008/11/28 (金) ~ 2008/12/15 (月)公演終了

「評価しない」のではなく「星無し」
何でそう安易に登場人物の命を奪うのか? それ相応の悪事を重ねた人物に対してであっても「死」は軽々しく与えるべきではない、と思っている身にとって、ほとんど罪のない人物を殺す意味がわからず違和感どころか腹立たしさまで憶えてしまう。
そこまでの展開もスラップスティックに徹しきれず、生温かくて気の抜けたビールか氷が溶けきって薄まった上に室温くらいになってしまった水割りのようにヌルい笑いがダラダラ続くだけで締まりがなく、せっかくの出演者たちが飼い殺し状態。
満足度は「評価しない」のではなく「星無し」。

SOLITUDE (本年度劇作家協会新人戯曲賞最終候補選出作品)

SOLITUDE (本年度劇作家協会新人戯曲賞最終候補選出作品)

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2008/11/29 (土) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

結局、大楽も観ることに…
(伏字部分はネタバレBOXに)
いきなり***という幕開けと20年近い歳月を経て*******設定は意外だったが、根底に流れるのは************************系なのがやはりここの作品。ラストシーンの照明の色合いのあたたかさも象徴的。
あと、下手に「現場」、上手に居間、その間に屋外を配した装置は昼と夜が同居しているルネ・マグリットの「光の帝国」の如く、異質のものがシームレスに融合しているような気がする。

ネタバレBOX

夫殺害という幕開けと20年近い歳月を経て死者の声が届く設定は意外だったが、根底に流れるのは時空を超えて肉親の声や想いが届く肉親愛・親子の絆系なのが
約三十の嘘

約三十の嘘

演劇ユニット ぶるどっく☆けちゃっぷ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2008/11/27 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★

映画版より数段面白い
大谷健太郎監督の映画版(04年)を観た時は「期待したモノとは違った」な印象だったが、その内容を知った上で観たこと以外に、やはり舞台がオリジナルだけにこちらの方が数段面白く感じる。
往路と復路の間に休憩が入るというのも舞台ならではでちょうどいいブレイクになる(映画はコレができないことも不利?)し、モロモロ考えるに「密室系」舞台劇の映画化はけっこう難しいのでは?
列車のコンパートメントが舞台となっているだけに、縦に長い演技エリアを挟んで対面式の客席が2列あるというスタイルで、天井に張られたテープが走っている列車をイメージさせたり、開幕ベルが列車の発車時の電子音だったりで、劇場内ではありながらけっこう臨場感があったりもする。
また、終盤でトラブルによって舞台の照明が落ちた時に「またトンネルか?」「真っ暗だと誰を指名しているかわからないな」などと即興のセリフを入れてカバーしつつ演技を続けたキャストの機転もお見事。

マクベスがいっぱい!

マクベスがいっぱい!

CAPTAIN CHIMPANZEE

ザ・ポケット(東京都)

2008/11/26 (水) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ほぼ絶賛状態
終盤での「的を得ていて」という誤表現(上演台本でも確認)が珠に瑕ながら、バックステージ系、親子もの、程度をわきまえた楽屋落ち、と好きなもの3点盛り状態でほぼ絶賛状態。「演劇ワールドカップ」予選での「マクベス」バリエーションに大笑い、先輩や自称ライバルの応援や生前わが子を抱くことができなかった守護霊の気持ちなどにホロリ。
その内容に加えて舞台上に(劇中の)舞台を作り、時として場転にもそれを使うなんてアイデアや、時には客席後方の通路や2階席(?)の舞台寄りの部分でも演技する演出も○。

風待雑歌

風待雑歌

O-MATSURI企画merrymaker

シアター風姿花伝(東京都)

2008/11/27 (木) ~ 2008/12/01 (月)公演終了

満足度★★★★

大学内ギャンブル王決定戦
様々なゲームによる「大学内ギャンブル王決定戦」の様相。ゲームの理論・必勝法なども語られ「それってホントか?」とか「自分がその登場人物だったら次の手は…」などと思わせて引き込むのが上手い。
メフィストフェレスも登場するだけに後半はかなりブラックなムードとなり、ユーモラスな持ち味にそぐわないのでは?と思っていたら、あるシーンで方向が見え、結局予想とは違ったものの当たらずとも遠からずな結末だったので納得。

なお、27日にノワール、29日にルージュと、両バージョン観劇。

猫目倶楽部

猫目倶楽部

空間ゼリー

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/11/27 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★

コンパクトなサイズ
女子大生(とは限らない?)を泣かせた悪いオトコを暴力は使わずに懲らしめる「絶世の美女3人組」の活躍譚。
序盤で基本パターンを見せて後半はより大きな悪と対決する構成、欲を言えば基本パターンをもう少し手際よく見せ、後半に重点を置いた方がよりバランスが良いような気もしつつ、テンポ良く進む(とはいえ、ちょっと暗転が多いか?)のでダレることなく80分というコンパクトなサイズなこともあって楽しく観る。

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