じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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Zyklon B (再演)

Zyklon B (再演)

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2010/06/02 (水) ~ 2010/06/07 (月)公演終了

満足度★★★

戦争が遺した疵
変わらぬ武骨・骨太な作風ながら、いつもよりダークで負のエネルギー満載な解決策に釈然としないものが残るのは「戦争が遺した疵」がテーマであるがゆえか?

幕ではなく数本のチェーンで前後を仕切ることでマルチスクリーン的な見せ方もできるどこかガス室を想起させる装置や、椅子・テーブルや小物を使ってバリケードを表現したりする舞台美術もよろし。

赤道ザクロ

赤道ザクロ

ひげ太夫

王子小劇場(東京都)

2010/06/02 (水) ~ 2010/06/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

終始笑顔のエンタメ性が見事
毎度のことながら終始笑顔で観ていられるエンタメ性が見事で、全体はもとより細部の設定や表現方法のアイデアに脱帽。

ネタバレBOX

また、今回は「人は誰でも心に1枚の布をもって生まれて来る」という基本部分が何ともステキ。
さらに終盤で娘が仕事一途な父に「初めて見つけてくれたね」と言うところにヤられる。
バイ・バイ・ブラックバード

バイ・バイ・ブラックバード

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/05/13 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★

「失われた時を求めて」あるいは「スキッパーズ」…
…な内容はオリジナル新作として久々の秀作(私見)だがバランスのとれた栄養食が必ずしもとびきり美味いと言えない、な感無きにしもあらず。
偏っているが独特な旨味のあるものを食べ慣れたためか?(爆)
とはいえ、あれこれ上手いのは事実で、これは賞賛に値する。

ナイアガラ・フォールズ

ナイアガラ・フォールズ

プロペラ☆サーカス

相鉄本多劇場(神奈川県)

2010/06/02 (水) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★

肩肘張らずに楽しむ分にはまずまず
思い切りベタで既視感満載な上にかなり甘い部分もあるものの、どう落とすんだ?な興味及びキャラの個性で85分をもたせており肩肘張らずに楽しむ分にはまずまずと言ったところか。
また、「しょーもねー」的ギャグにも度々ツボを突かれる。

しゃぼんのころ

しゃぼんのころ

マームとジプシー

STスポット(神奈川県)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★★

vividな印象派演劇
一言で表現すれば「vividな印象派演劇」。
中学時代に「あるあるあるある」な会話や出来事を変幻自在に時にシームレスに時制を超えループさせたりもして見せる中に各人物の本質がくっきり浮かび上がる瞬間があってゾクゾクしてしまう。
ストーリーを追うムキには決して薦められないが、個人的には支持。

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

幸せを踏みにじる幸せ【公演終了!ご来場誠にありがとうございました】

ジェットラグ

タイニイアリス(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★★

漂う独特のオカしさ
ある目的の下にできた共同体が次第に壊れて行くという核の部分は身につまされるが、その目的ゆえ(目的自体の変容も含む)漂うオカしさ(funny、strange両義)が独特。
また、最後の場の清涼感もステキだし、献花してから席につく入場スタイルも面白い。

某国の監獄姫

某国の監獄姫

劇団両面HERO

池袋GEKIBA(東京都)

2010/05/27 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★

相次ぐ人死にが安易過ぎて大きく減点
プロットは悪くないが終盤での相次ぐ人死にが安易過ぎて大きく減点。
また、回想シーンの入り方も時として唐突だし全体的にメリハリにも欠け、それでなくとも長い135分が余計長く感じられてしまうのはかなりイタい。
足し算ではなく引き算の劇作を心掛けて頂きたく。

4×4=0

4×4=0

innocentsphere

シアター711(東京都)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

確かに別レーベル
「大きな流れを見せる」通常公演に対してこちらは「定点観測」なオモムキ。
また、比較的短めの作品2編の後に異色作(笑)を配し、ガッツリしたドラマで締めくくる構成も○。

ネタバレBOX

さらに、最後に数式を浮かび上がらせるシカケ(とそれによりもたらす効果)も見事。
めぐるめく

めぐるめく

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

幸福感に満たされるのが何ともフシギ
ストーリーの行き着く先と心に残るものに若干の乖離が生じて戸惑いを憶えてしまうが、結論のみ言えば幸福感に満たされるのが何ともフシギ(笑)。
すべてにおいてのハッピーエンドではないが経過と以前より好転している部分がそう感じさせる原因か?
なお、ラストの一場面はなくても通ずるような気もする。

ネタバレBOX

長姉も亡くなるのではなく元の状態に戻るだけであり、そこまでの過程において関係者を以前よりも幸せにしているのがズルさ(爆)の正体か?(笑)
あと、当日パンフのあいさつで泣かせるのは反則だよなぁ。(笑)
メザスヒカリノサキニアルモノ若(も)しくはパラダイス

メザスヒカリノサキニアルモノ若(も)しくはパラダイス

ブルーノプロデュース

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2010/05/27 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

奇襲戦法!?(笑)
かつて松本大洋が劇団黒テントに書き下ろしたものを、変型リーディング的な手法で上演。
いわば奇襲戦法だが、観劇というのは舞台上のパフォーマンスを通して観客各自がイマジネーションするあるいは記憶の断片を観ることなのではないかと改めて思い当たったりする。

ネタバレBOX

それにしても、今までト書きを読むまでは観たことがあったけれど、後書きから初演キャストのクレジットまで読むとは…(笑)
薔薇ばらバラな天使たち

薔薇ばらバラな天使たち

ダブルフォックス

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/05/27 (木) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

前年版をグレードアップ
前年版を会場、内容ともグレードアップ。
比較的ベタな人情コメディながら性同一性障害の悩みとそれを包む優しさをごくさりげなく織り込んでいるのが上手い。
また、メインとなるおカマちゃんたちが観ている間にどんどんサマになって見えてくるのは本当にフシギ。
ただ、ここの舞台の特徴的な内装をすべて覆ってしまったのはちょっと残念。

僕の携帯は次元転位装置つき

僕の携帯は次元転位装置つき

カプセル兵団

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

並々ならぬ臨場感
小さめの会場とステージの形状、それにサラウンド音響が相俟って並々ならぬ臨場感。
また、電波のみを過去に送る設定や未来のとらえかた、過去を変えたことによる影響の出方などが巧み。
もちろん毎度お馴染み(というよりもはやお約束?(笑))の仮面ライダーネタもあって大いに楽しい。

露出狂

露出狂

柿喰う客

王子小劇場(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★

そして「乱乱痴気」
26日とはまた異なり、ガールズナイトの際に各自の立候補によって決まった配役とのことながら結果的に四天王が劇団員と一番出演回数の多いメンバーとなったことで安定感もありつつ、別キャラありハプニングありでノーマルを観た後で「番外的なもの」として観るにはやはり楽しい。

露出狂

露出狂

柿喰う客

王子小劇場(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★★

まずはノーマル版
毎度ながらの疾走感(サッカーに似合うと思ったが試合場面はなかったのだった(笑))が心地好く、95分間を一気に駆け抜ける印象。
また、猿山を意識したという(←アフタートークより)装置で立体的に配された女優陣、な構図も各場面それぞれにステキ。

守り火(まもりび)

守り火(まもりび)

FINE BERRY(ファインベリー)

ザ・ポケット(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★

この作家の作風は苦手かも
次第に追い詰められて行く家族の姿をまだ幸せだった頃とフラッシュバックさせながら描く意図はよくわかり切なさ(というよりむしろ重圧的なもの)が伝わって来るも、ラストが釈然とせず疑問が残る。
が、椿組の『黄金の山』の作家の作品と知って何となく納得。この人の作風は苦手かもなぁ。

アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

セミ・ドキュメンタリー・タッチ?
事前情報から勝手に近未来的なイメージを抱いていたが、モロに現代日本そのもので、今まで観てきた中では一番身近でセミ・ドキュメンタリー・タッチの描き方にリアリティをに感じる。
また、下段のスライド式部分の開閉及びスライドのさせ方と可動式階段により様々な場所を表現する装置のアイデアもイイ。

太陽のあたる場所

太陽のあたる場所

鈴舟

シアターサンモール(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

名作の正統なる続編
不朽の名作『煙が目にしみる』の正統なる続編。
安易な焼き直しであろうはずはなく一登場人物のその後を描いた独立作品でありながら正編を観た客への目くばせや鈴置洋孝への追悼の言葉もあり、知っていればより楽しい。
さらに大騒ぎ系の正編に対してしっとりとしたオトナの味に仕上がっており、13年の歳月(劇中設定ではなく『煙…』初演からの現実の年月)を感じる。
さすが堤泰之!

日の出温泉のW杯

日の出温泉のW杯

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/24 (月)公演終了

満足度★★★★

スピード感とイキオイでグイグイ引き込む
まさにド真ん中の剛速球。極めてシンプルなストーリー(しかし野坂昭如の「黒の舟歌」はワカらんかも?)ながらスピード感とイキオイで観客をグイグイ引き込んでゆく感じ。
対イタリア戦のTV観戦に熱中する面々の様子から観客にもその画面が見えるよう。
また、終盤でのばーちゃんの「この世の中には欲しいけれど手に入らないものと、手に入るが要らないものの2つしかない」という言葉も深くてイイし、エピローグなしにスパッと終わる潔さも○。

大きな銀杏の樹の下の小さな泉

大きな銀杏の樹の下の小さな泉

座・キューピー・マジック

「劇」小劇場(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

シブい「オトナの味」を堪能
香りが高く、コクがあり、ホロ苦いけれどほんのり甘味もあるコーヒーのような、あるいは頻繁に流れたシャンソンからの連想もあり往年のフランス映画のような、シブい「オトナの味」を堪能。また、客席前部まで劇中の喫茶店に取り込んだような装置やそれぞれの季節のそれぞれの時間を表現した照明も見事。

すいません、私はもうすぐ着きます

すいません、私はもうすぐ着きます

ポップンマッシュルームチキン野郎

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇お子様ランチ状態っっ!!!
ナンセンスギャグ、下ネタからメタフィクション気味、親子ネタまで幅広く取り揃えてバランス良く配した「演劇お子様ランチ」(←勝手に命名)ぶりがいつもながら見事。
和美の度々の転生のバカバカしさとその行き着いた先の感動とのギャップの大きさはほとんど反則?(笑)

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