じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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『ハコネコ』

『ハコネコ』

ポムカンパニー

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/03/16 (水) ~ 2011/03/20 (日)公演終了

満足度★★★

「ダーク」ではなかった
事前に「ダーク」との感想を目にしたが、ある台詞から早い段階で状況を読むことができ、是枝裕和監督の『WonderfulLife』(あるいはディッケンズの「クリスマス・キャロル」)の変奏として安心して観る。
とはいえ大半を占めるシリアスな状況には胃が痛くなるような気も。

解ける/恍ける

解ける/恍ける

セカイアジ

OFF OFFシアター(東京都)

2011/03/17 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了

満足度★★★

千差万別の見方がありそう
謎が謎を呼び多くは謎のまま終わるスタイルで解釈の余地が非常に大きく十人十色どころか千差万別の見方がありそう。
その一方でタイトルに含まれるトボけた笑いもあり、全体の印象は洋モノを翻案した昼メロの如し。
それは鯉幟柄を配した古風な(元?)喫茶店を表現した美術の影響も大きいか?

愛する生活REMIX

愛する生活REMIX

武田浩介作演出作品

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2011/03/16 (水) ~ 2011/03/20 (日)公演終了

満足度★★★

捨ててしまったものでもまた拾えばいい
現実パートは会話を筆頭に非常にナマナマしいが、心象的なパートのシュールさと「余白」部分の大きさから観る時のコンディションによって印象が異なりそう。
で、震災から間もないという状況ゆえ、ねっとりとした不安感に包まれるが、「捨ててしまったものでもまた拾えばいい」(大意)という終盤の台詞に救われる。

凄い金魚

凄い金魚

ラッパ屋

座・高円寺1(東京都)

2011/03/10 (木) ~ 2011/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

初演に思いを馳せる
前作『YMO』とはかなり異なるのも道理、15年前に初めてラッパ屋に接した時の作品。
しかしこうして改めて観ると喜劇としての完成度も高く、三十代半ばにしてこれを書いた鈴木聡の才能に感服。
また、当時は今よりずっと若かったメンバーの演技に思いを馳せる。

夏への扉

夏への扉

演劇集団キャラメルボックス

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2011/03/05 (土) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

満足度★★★

駆け足的な印象が払拭できず
レトロSF+ヒューマンドラマというお得意パターンの1つではあるが、2時間余の尺におさめたために駆け足的な印象が払拭できないのが残念。
一方、キーパーソン(?)的なアレをあんな表現にして一部ストーリーテラーの役割も担わせたアイデアは◎。

人形の家・解体

人形の家・解体

月蝕歌劇団

ザムザ阿佐谷(東京都)

2011/03/15 (火) ~ 2011/03/17 (木)公演終了

満足度★★★

闇鍋の如き取り合わせの妙
タイトルに「解体」と謳う通り原典の面影は無きに等しく登場人物に名を残すのみだが、二組のノラとヘルメルの関係性や、昼メロ系から古典的心中もの、歌謡芝居に有名マンガ家トリビュート(?)までごった煮どころか何が出て来るかわからない闇鍋の如き取り合わせの妙は面白い。

ヒミツきち【12日・13日・14日上演します!!!】

ヒミツきち【12日・13日・14日上演します!!!】

劇団SHOW&GO FESTIVAL

OFF OFFシアター(東京都)

2011/03/09 (水) ~ 2011/03/14 (月)公演終了

満足度★★★★

ラストの仕掛けは圧巻
題材選定やキャラクター造形が巧みで、いかにも美術準備室な装置と上手に劇中登場する絵画を展示した美術も見事な上にラストの仕掛けは圧巻。
が、程よい110分におさめるべく1.2倍速で間をとらない会話が多くせわしない印象になったのが珠に疵。

ヘッドライン×デッドライン

ヘッドライン×デッドライン

劇団東京都鈴木区

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/02/22 (火) ~ 2011/02/23 (水)公演終了

満足度★★★★

コミカル・サスペンス
コミカルな前半とスリリングな後半との対比が鮮やか。
また、後半でローカル局ならではの機動性が描かれる場面を、小劇場ならではの表現(映像で言えばマルチスクリーン的)で見せるのが小気味よい。

祖国へ

祖国へ

昭和芸能舎

SPACE107(東京都)

2011/02/22 (火) ~ 2011/02/27 (日)公演終了

満足度★★★★

「旧き佳き時代」?
昭和43年の東京の下町を舞台に「旧き佳き時代」を描くかと思わせ、しかしそれはあくまで「日本人にとって」であり、在日には決して佳くはなく…どころか40年近く経った今でもそうなのでは?と気付かされる。
38度線に関する台詞には泣かされた。

東京バーグ2【全日程完売・当日券キャンセル待ち】

東京バーグ2【全日程完売・当日券キャンセル待ち】

円盤ライダー

東京バーグ(東京都)

2011/02/10 (木) ~ 2011/02/28 (月)公演終了

満足度★★★★

基本設定のみ踏襲した新機軸
続編ながら「パート2」にありがちな1作目の焼き直し的な安易なものではなく、基本設定のみ踏襲して新機軸を打ち出す、いわば「パート3」的なストーリー。まるで別の脚本家が書いたような感覚?
一気にこんな展開にして、もしも第3作を創るんならどうするんだ?などと余計な心配までしてしまう…(笑)

舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11)

舞台版『千年女優』(大阪凱旋公演は5/11)

TAKE IT EASY!

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/02/17 (木) ~ 2011/02/21 (月)公演終了

満足度★★★★

非常に見事
現実、回想、映画内のシーンがシームレスに繋がるアニメならではの表現にピスタチオ手法がマッチしている上に映画ネタや笑いも盛り込み、さらにある場面では全員がどの役もこなせることを見せるなど相乗効果+αで非常に見事。
また、LOTUSをモチーフにした美術も○。
ただ、定刻を15分近く押しての開演について一言も触れないのはいかがなものか?

コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

チーム1110 舞台美術部

萬劇場(東京都)

2011/02/18 (金) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

満足度★★★★

やはり好きなタイプ
4編から成る連作短編集。第1話で基本形を見せた後の3編それぞれ異なるバリエーション、というスタイルが巧み。
また、第3話を挟む形で配置し、内容もそれまでの逆パターンとした第4話のアイデアもイイ。

怪物-カイブツ-

怪物-カイブツ-

ブラジル

駅前劇場(東京都)

2011/02/13 (日) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

満足度★★★★

これから子を産む母の不安と期待
基本的にはコメディタッチのホームドラマ(?)ながら、時々ブキミな部分もあり、しかしその本質は「これから子を産む母の不安と期待」。それをこんなカタチで表現するのはさすが。3人目の子供がやがて生まれるアン山田ならではか?(もしや最初の子供の時からあたためていたテーマ?)
タイトルの「怪物」は「生まれてきた子供」よりもむしろ周囲の人間たちな感じで、拡大解釈をすればどんな子供であろうと護ろうとする母やそんな風に子供を産む女性も含まれるかも…というのは男性目線か?
それにしても辰巳智秋を「あの役」にするとはスゴい発想。しかし「無垢」な感じがイイ。まさに彼ありきの作品と言えようか。
そんな芝居を創り出したアン山田も怪物、とか?(笑)
ということで、事前の評判「何を言ってもネタバレ」「2時間超(この日のこの回は実測135分)の長さを感じさせない」に大いに納得。

アマゾネス

アマゾネス

劇団上田

シアター711(東京都)

2011/02/16 (水) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

満足度★★★★

好きだなぁ、こういうの
複数の流れが多層あるいは入れ子となっている構造に映画ネタをたっぷり盛り込み、しかし基本はナンセンス系コメディというツクリが好みなばかりでなく、2回ほど入るショートコントの乱れうちのバカバカしさに大笑い。
好きだなぁ、こういうの。

12人の怒れる男

12人の怒れる男

ULPS

アイピット目白(東京都)

2011/02/17 (木) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

満足度★★★★

名作を忠実に演じて見事
言わずと知れた名作を忠実に演じて見事。各人物の表現はもちろん、三方囲みの写実的な舞台、開場時から流す街頭ノイズ、さりげないながらも効果的な照明などスタッフワークも◎。
さらに三方囲みの客席ゆえ目当ての役者を尋ねてから誘導する対応には感服。

逆髪

逆髪

演劇ユニット 金の蜥蜴

ブディストホール(東京都)

2011/02/17 (木) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

満足度★★★★

お得意の手法、今回も鮮やか
能の題材をモチーフに現代演劇に仕立てるお得意の手法、今回も鮮やか。
奇しくも前夜の作品と同様、英国悲劇を絡ませてある(依然として大人気だね)だけでなく他の共通点もあり、そんな相乗効果も含めて面白い。
しかし次回公演が再来年とは…。

将門

将門

劇団パラノイア・エイジ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2011/02/16 (水) ~ 2011/02/21 (月)公演終了

満足度★★★★

バリ島のスパイスを利かせて英国悲劇の風味も漂わせた「応用編」
ガムラン、ジェゴグ、ケチャというバリ島の3大民族音楽で彩り、英国悲劇の薫りも添えた歴史絵巻。11ヶ月ほど前に観た他劇団のものが基礎編、こちらは応用編というオモムキで、その異なる脚色ぶりやアクションも含めて楽しむ。

「サンポジウム2011」 「劇」小劇場

「サンポジウム2011」 「劇」小劇場

散歩道楽

「劇」小劇場(東京都)

2011/02/16 (水) ~ 2011/02/27 (日)公演終了

満足度★★★★

昭和編初日
六畳(?)一間に水場がある程度の引き戸の部屋が4つほどの木造(せいぜいモルタル)アパートの1部屋を中心に住民たちが織り成す物語、あれもこれも昭和のニオイがぷんぷんで、高橋留美子テイストにかすかなペーソスも漂うコメディ、可笑しくもあり懐かしくもあって楽しい。

ネタバレBOX

それにしても、ここで二方客席にするとは驚いた。
普段はベンチ席となる部分まで舞台が張り出している代わりに上手側に2列客席を設けて、つまり舞台がほぼ正方形という…。
品潮記(ほんちょうき)

品潮記(ほんちょうき)

BOTTOM-9

サンモールスタジオ(東京都)

2011/02/09 (水) ~ 2011/02/20 (日)公演終了

満足度★★★★

「一粒で二度美味しい」スタイル
冒頭では明治の人々と幕末の人々を同じ舞台に上げてオーバーラップさせるものの、以降は下手側にあるサブステージ(明治では開かずの間だが幕末では奉公人の部屋)に明治の2人がいてメイン舞台で進行する江戸パートに注釈を加えたりするスタイル。

で、時折「章の題」あるいは「小見出し」的なものが障子に投影されることもあり、幕末庶民伝的な(庶民の気位の高さなども描く)江戸パートは山本周五郎あたりの連作短編集の味わい。

が、プロローグからまさに通奏低音のようにサブステージで演じられている明治パートと江戸パートの繋がりが濃くなる(五稜郭に向かう武士とかね)終盤ではまた異なる味が出てきて「一粒で二度美味しい」な感じ。

また、中心となる男(ろく)は明治と幕末で違う役者が演ずる一方、両方に別の役で登場する役者もいて、それが血縁関係にあったりする(例外あり)のも芝居ならでは、的な。

かくて160(70+10+80)分という上演時間もさほど長く感じず。

あ、ただ、泣かせようというのが見え見えな選曲はちょっとあざといかも?(笑)

バレンタインサミット

バレンタインサミット

乱雑天国

エビス駅前バー(東京都)

2011/02/11 (金) ~ 2011/02/15 (火)公演終了

満足度★★★

ぐ~のねも、でねーぜ!
基本的にはナンセンス系でバカバカしいコント集、それを小劇場系の役者たちがホンキで演ずるところに意義がある、みたいな? アクが強いので好みは分かれると思うが「あんな方やそんな方」がそこまで演ってくれればこりゃあもう「ぐ~のねも、でねーぜ!」

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