満足度★★★★
冒頭からいきなり R-15(笑)
ラブホテルの3つの部屋(うち1室は管理用に使われている)での一夜を描いた作品、初見であった昨年10月の『ストロベリー』同様にかなり写実的な印象。(部分的にはコミカルであったりいかにもフィクションであったりはするが)
まず、印象的なものを列挙すれば…
・若いシゲル(加藤岳史)と人妻カスミ(清水久美子)のジェネレーションギャップならびにシゲルの「甘えっぷり」
・高校時代の担任セジマ(信國照彦)と訪れた短大生ハルカを演ずるハマカワフミエの「19歳ぶり」と、その部屋に呼ばれたフィリピーナのマッサージ嬢ジニーを演ずるえみりーゆうなの「カタコトの日本語」
・ロンドンにいる筈のアズマ(東谷英人)が帰国していたばかりか指輪を贈られて号泣するピンク(佐賀モトキ)の「オトメ心」
ピンクの場合はそこまでがはすっぱに見えるだけに実は純情可憐なオトメ、なギャップにかなり心を揺さぶられる。
先日の『ロクな死にかた』でもそうだったし、最近は ♪じゅんじょなオトメご~ころ~ (はぁと)(はぁと)(はぁと)♪ 系に弱いのか?(爆)
また、台詞の音量、照明のトーンとも控え目で「深夜」の雰囲気が非常によく出ており、そこで交わされる会話(特にピロートーク的なもの)もリアル。
なんでも会話の一部は河西主宰の実体験からのものだそうで、そりゃあリアルなワケだ。(笑)
その会話に出てきた
カスミ「ねぇ、この曲なんだっけ?」
シゲル「別れの曲?」
カスミ「それじゃなくて…」
シゲル「じゃあ月の光?」
を受けて、後で「月の光」「別れの曲」「トロイメライ」を順に流すのもイイし。
さらにネタがネタだけに眼福多し。(爆)
ってか、冒頭からいきなり R-15 的だったりして。
これ、中高生に20円(!)で見せてイイのか?(笑)