ぱち太の観てきた!クチコミ一覧

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高校演劇サミット2013@こまばアゴラ

高校演劇サミット2013@こまばアゴラ

高校演劇サミット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/03/29 (土) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★★

なんか・・
気のせいか筑駒の演劇が
女性向けのほんわか漫画っぽいような・・
現役の時は意識しなかったけど。

こうしてみると、普通の男子校とはだいぶ違う「ノンビリ感」に見えなくもない・・。
「駒場村」と呼ばれる由縁か?

会話のスピードが自分の時より遅いように見えたのは、
舞台用?

高校演劇向けに落としたんだとするなら、
今回は日常レベルに上げた方が良いかも?
この倍くらいあげても良いのでは。

・・と思ったけど、これは昔の野田コンプレックスから脱した
証左だからまぁ良いのかな。

なんか随分かわいくまとまった気もするけど、
そのかわいさがちょっと舞台の「ぼっち感」から目をそらさせてるっぽい気がするのがちょっと残念。

同世代には受けがいいかもしれないけど、
若いうちはもっとやりたい放題演じた方が良いかもなー。

男の60分 -2014-

男の60分 -2014-

ゲキバカ

王子小劇場(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

ダジャレが滑らなければ・・
・・・そこが惜しい!

志が良いだけに、東京のコメディがこうだと関西の人に思われるのが・・
関西公演までもうちょいブラッシュアップを・・(てもう明日か

滑る駄洒落というのは、特に初見のお客さんが引くだけに、自分は厳しく採点を・・(苦笑

ピーピング・トム 『A Louer/フォー・レント』

ピーピング・トム 『A Louer/フォー・レント』

世田谷パブリックシアター

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/01 (土)公演終了

満足度★★★★★

観てきました
東京で見逃しましたが、関西でリベンジ(苦笑
"ピー"トムは毎回観てるけどやっぱ面白い!

相変わらず奇人変人のオンパレード(笑

会場の西宮が割と敷居が高そうな感じなのか、
ジャージで行ったらちょっと浮いた気もしましたが・・(苦笑

S高原から

S高原から

こまばアゴラ演劇学校“無隣館”

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

A~C
行間がたっぷりある脚本なので、
それぞれの役者の立ち姿、
表情の癖を舞台の上に持ってきたときの印象で、
人物が随分変わる。

Aチームだとこのようにしか読み取れない気が、
ということが、Cチームだとこのように読み取ったのかな、とか、
例えば舞台の上に3人の役者がいる時、
台詞を発する役者の台詞に合わせて
アイコンタクトなしにもう二人の役者が微妙にシンクロする動きなど、
単純に観るとCチームの方が若干完成度が高かった気もするけれど、
後から観たのも大きいかもしれない。

Bも観たら、それぞれの役者がいろいろ遊んでいるのが分かってきたので、
どれが一番と言うのはつけにくい気も・・(苦笑

どちらにしろこの舞台、
セット自体が観客に背を向けるシーンが多いことからもうかがえるように、
役者がどれだけ背中で語れるかが勝負の分かれ目と言っても良いかもしれない。

役者の数だけ物語がある稀有な舞台と言っても良いように思う。

既にAチームが終わったのでアレだけど、
出来れば3チームすべて観ることで、
物語よりかは
役者それぞれの持ち味が非常によく分かるし、
誰がまだまだで、誰が役者として完成されつつあるのかが
手に取るように分かるように思う。
それが割とシンプルな役柄であったとしても。

ちなみに、男優に比べると女優の方が、
服装で役柄を自由にアレンジできて自由度が大きかった気がする。

その中で、Cの水野拓氏と折原アキラ氏は男優ながら、
男優の中ではとりわけ変×変をアッピールしていて(笑
とりわけ印象に残った。

女優は非常に巧くキャラを使い分け、引き延ばして、
レベルが高いのが分かった。

男優は際立ったキャラがシスコン兄と看護人男で、あとは実は女性の引き立て役に徹するシーンが多かったのがちょっと不利だったかな。

A~Cを通してみて、この舞台のメインは女性陣なのかな、という気がちょっとした。

それが脚本のせいなのか、役者のチームによるのかはちょっと良く分かんなかったけれど(笑

スマートコミュニティアンドメンタルヘルスケア

スマートコミュニティアンドメンタルヘルスケア

青年団若手自主企画 河村企画

アトリエ春風舎(東京都)

2014/03/11 (火) ~ 2014/03/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

スマートなコミュニティをメンタルにヘルスな感じでケア
良いんじゃない?

メルトなダウンで中二の罪の子の物語♨

若手演出家コンクー2013 最終審会 

若手演出家コンクー2013 最終審会 

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

公開審査
今年に関しては最後の公開審査が一番長く感じた・・(苦笑

2時間半、それぞれの作品のコメントに費やしたけど、
30分くらいで良かったように思う。

「面白かった」
「自分には良く分からなかった」

それで十分では・・今回の場合・・あの会場、空調キツイんだよなぁ・・(汗

最優秀賞の人以外については、
審査員の方々の読み込みが不足している分が多々あったようにも感じられなくも・・・あくまで個人的な感想として。

シライケイタ氏へのコメントの際には、
パンクバンドにコードの押さえ方の指導をしているように感じたし、
山下氏の作品のコメントの際には・・・なんて言ったら良いのか・・良く分からない。困った、正直。

個人的には、正直なところ、
一番好きなのはシライケイタ氏。男性目線で言うと。
観客賞としては個性で澤田氏。
自分が審査員だったら・・山下氏だったと思う。女性目線で想像して。

最優秀賞受賞作が嫌いと言うんではなく、
バランスを取り過ぎてて自分の性格に近すぎてこういうのは逆に受け付けないところが・・(苦笑

自分の感覚から一番遠いところをこういう賞ではチョイスしたいところだったなぁ・・。

山下氏の作品、1時間を「長い」と評した審査員がいたが、女性の方々がいる前であれは、言っちゃいけないことではないんだろうかという気がしなくも・・。

自分の奥さんや恋人とかに対して、
「話が長い。言いたいことは分かってる」
と言うんだろうか?
まぁ、作品とは別としても、こういうのに人生観が現われる気が・・。

自分の心の教科書には
「1時間どころか10時間でも俺は大丈夫」
と書いてあった(とさ♨

各作品へのコメントと最終投票の間のトイレ休憩の間に
小学六年生くらいの女子が現われて、
審査員たちに
「おじちゃん、おばちゃんたち、モテないでしょ?」
とか言ってくんねーかな、と思って外出て遅れて戻ってきたけど、
ボード見て、そんな夢みたいな話あるわけないか、と現実に引き戻された(苦笑

自分はこういう賞では、
目つきの悪い(が寂しがり屋である)捨て猫を
選んで引き取るみたいな話を聞きたかったんだけど・・期待した自分が悪かったんかなぁ・・。

若手演出家コンクー2013 最終審会 

若手演出家コンクー2013 最終審会 

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

「山の声ーある登山者の追想ー」
審査員の一人が言っていた
「大竹野戯曲でコンクールに出ると言う志がまず素晴らしい」
という言葉に、観劇前の自分の心情は尽きるように思う。

多少でも舞台の上の世界に思い入れのある人ならだれでも、
賞の付くコンクールに大竹野戯曲の、しかも登山もので臨むという覚悟に
息を呑んでしまうんではないんだろうか・・(苦笑

しかも演出家が出る二人芝居・・

これは、あの狭い「劇」小劇場のステージがボクシングのリングに変わるに違いないという期待を持たずにはいられないんでは(笑

いつもはチラシを見てもどんなんだかよくわからない舞台の連続。

そんな中で、劇場に向かう足取りがこれだけ軽い日。

自分はサッカーを見に行くと、目の前のサイドの選手がボールを持つといつも「勝負、勝負!」と大きく声をかけるんだけど、
きょうはそんな必要もないんだよね?

だって、演出家が勝負を掛けてることは目に見えてるんだもの(笑

簡素な舞台。

さっきと同じ審査員がピーター・ブルックの名前を出したけど、自分も同感だった。

美しい。

冬山のように。

この世の果て、地獄。

あるいはそこと対極にある、生まれたばかりの赤子のまるまるとした温かみ。

夢と現実、生と死。

ネタバレBOX

命が尽き果てる瞬間は、こんなにも懐かしく美しいのか。

言葉と肉体。拮抗して。

ついに劇作家という名称を獲得せずに会社員として死んだ、素晴らしい作家の珠玉の言葉、世界。

ただしそれには、塩屋から六甲を抜けて宝塚からさらに自宅までを駆け抜ける強靭な肉体の存在を感じさせねばならない。

至難。

でも、演出家はそれに成功したといって良いのではないだろうか?あるいは大竹野戯曲をこれだけのレベルでコンクールに持ってきた事実に目がくらんでしまっただけなのか(苦笑

現在の演劇の王道とは違うかもしれない。

でも、10年後の王道はこちらだろうと思う。そうでなければ、演劇なんか誰も観ない。
勝負しなければ。命尽きるまで。台詞が尽きるまで・・。

高い山に登り続けて、生きて還ってきた者だけが、10年後にも舞台の上に
建っていられるんではないかな・・
若手演出家コンクー2013 最終審会 

若手演出家コンクー2013 最終審会 

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

「FESTIVAL/ONOBORI ートーホクをヌぐー」
アフタートークで審査員の一人が秋田出身だと言っていた。

実を言うと自分の方は東京生まれだけれどじいちゃんが秋田の隣の庄内の殿様の子だかなんだかで、死んだ親父が昔ちょこっと言ってたけど。
東京にいるけど東北にルーツがある人は非常に多いと思う。
東京に染まらない東北独自の表現は意外と東京で受け入れられるのではないのか。

関西で言うところの四国中国みたいに。

日本海側は鳥取でも石川でもどこでも手工芸が盛んだけれど、
秋田はとりわけ、土方巽を考えれば分かるように、
土俗的な身体表現で秀でている。

自分は特に秋田から次世代の土俗的な表現者が現われるのを待っていた(笑

内容はと言えば一見凄くバカバカしいモノばかりなのだけれど(笑
よくよく見れば、多少の秋田フリーク、東北好きを意識する人なら、
東北、とりわけ秋田の土俗的な身体表現の欠片をあちこちに見出すことは容易なんではないか。

この舞台のとりわけ素晴らしいところは、審査員の別の一人が言ってたのだけれど、
子どもにも容易に分かるくらいシンプルで、非常に象徴的な場面が中盤にさりげなく挿入されている所にあるように思う。

子どもにでもわかる。このことは非常に重要だと思う。
難しい演出・技巧を凝らしても、子どもに伝わらなければ意味はない。
今、誰が一番救いを求めているのかと考えれば子供だと思う。

親たちは子どもたちの不安や恐怖をテレビの刺激で誤魔化したつもりでいる。テレビで人は救われない。

NHKが社会問題とスポーツ中継にいくら多くの時間を費やしても、
これだけテレビが普及している国において自殺者は減らない。

眉間に皺を寄せて偏った報道をし、
スポーツへの熱狂で疲れを癒したつもりになっても人は救われない。

テレビで、津波や地震の恐怖を体感し、友達や家族と離ればなれになった子どもを救うことが出来ないのは明らかであるように思う。

・・じゃあ、どうするのか、と考えた末の結論がフンドシ・・?

これ以上素晴らしい演出があるんだろうかと思ったりする。
知らなかったかな?子どもってお尻好きなんだぜ(笑
NHKだってフンドシで報道すれば、日本中でどれだけの命が救われるだろうかと思う(苦笑

スーツでこの世の終わりのような顔をして
陰惨な事件ばかり報道しても、
「この世は地獄だ」と子どもたちに訴えているようにしか見えない。

シェイクスピアだってフンドシで上演すれば幼稚園でだって行ける・・鴨。

ネタバレBOX

津波の恐怖におびえる人も、
それにうるせえと罵声を浴びせ、玉ねぎを投げつける狂ったクッキング・マンも、
どっちもフンドシ。



孤独な食事のシーン。

子どもたちは思うかもしれない。

これは、人気のない仮設住宅でいつも一人ぼっちで食べる自分の食卓そのものだと。

と、思ってたら、ついさっきまでブラウン管の向こうみたいに思ってた、舞台の上で暗そうに食事をしていた人(フンドシ)が、
観客席までやってきて隣の人(not フンドシ)を舞台の上に攫っていった!

ああ、これはテレビの出来事じゃなくて実際に起きていることなんだ。

ていうか舞台の上だとフンドシ7:notフンドシ1でフンドシが優勢だ!

こうしてみるとフンドシ履いてない方が不自然に見える・・こともあるかもしれない。

そういった中盤からのカタルシス。祭りの原型。



自分は見ていて、これはきっと子供たちにも楽しんでもらえると確信した。
とりわけ孤独や不安に苦しむ子供たちに。

ほんのちょととだけつまらない事を言うなら、下ネタを完全に剥ぎ取り(もちろんそれでは面白さが1/10くらいになってしまうことは承知だが)骨組みの状態で分析し、
純粋に演出的な手腕・身体性で捉えるなら、その中には子供が楽しめるための仕掛けがぎっしりとあったといえる。どちらかと言うと審査員よりか。

・・・つまりは自分の好みということだ(笑

すべてのジャンプ好きに♨

こういうのを韓国で上演すべきだと思うんだが・・。
若手演出家コンクー2013 最終審会 

若手演出家コンクー2013 最終審会 

一般社団法人 日本演出者協会

「劇」小劇場(東京都)

2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

「FRIEND~踊る戯曲~」
「レベルが高い」

なるほどな~、と思った。

生音を使う、ということ。

意外とこれで舞台の上のリズムは天と地ほど違ったりする。

ミュージシャンでなくても生で音を出すと言うことはそれほど重要。

特に不条理劇なんかでは物語のガチャガチャ感を上手く観客に伝えやすいと思う。

自分は初演を観てないのだけど、初演を観た人には短いと感じたのか。

自分は初演を観てなかったので、逆にちょっと長いと思った(苦笑
上演時間59分だったけど、45分くらいが適当かな・・と体内時計で換算。

コンクールなのだから一つ一つのシークエンスをもっと短くしてカットアップしていった方が自分は好みかな・・。

一つ一つ数を数えるにしても、1の次もう8に飛ぶくらい贅沢に切り刻んで良いと思う。

審査員が満足している?みたいのが自分にはちょっと意外。

カラフルではあるんだけど、
良いな、というパーツが飛び過ぎている印象。

「なんでなのかな?」と思ったら、アフタートークを聞いて分かった。

自分が良いな、と思うところは全ておそらく直前になって演出家が変えたところであったのだな。

鮮度が命と言うことか・・。

小さな舞台にとりわけ多くの役者。

最初からちょっと懸念はしていた。

この小さな舞台で役者が動き回るには緻密なチームワークが必要。

全ての役者はそれを完璧にやってのけた。

素晴らしい。

その中で、演出家かつ主演のスズキ氏が微妙な(動きの上での)アドリブ・直前に変更した演出トリックを加える。

自分が良いな、と思ったのは全部そうしたところだったように思う。

舞台の上にスズキ氏の世界が良く表れていたと思う。

それを良いと見るか、どうかだと思う。

自分の観たい舞台と言うのは、基本、舞台の上の役者が全て変人というもの。

変人が一人なら一人で良いし、100人なら100人出てたって良いと思う。

舞台の上の人の数だけ色があると言うのが理想。

そういう観点からすると、舞台上にスズキ氏の色が大きすぎると言うのが、ちょっと不満かという気もした。

そうした面で光ってる部分をピックアップして音楽にのせてつなぎ合わせるなら、審査員に見せるなら45分もあれば十分だったのではないかと自分は勝手にカウントしてみた。

観客として、ファンとして音楽を楽しみながら観るなら2時間でも良いと思うけど。

今回はカナリアなPityman、大竹野戯曲の♨ドラゴン、ジャンプ好きには見逃せない?男道ミサイルと結構アクの強いのが集まってるだけに、その中ではちょっと色薄め?

柏木氏がもうちょい出張ってくれば・・という気はしたんだけど(苦笑

あひる月13

あひる月13

福島県立いわき総合高等学校

王子小劇場(東京都)

2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★

地方発
今週はエレファントムーンと言い、地方を舞台にした作品に秀作が多い気が・・。

ネタバレBOX

感性が瑞々しいだけに余計ちょっと気になってしまうことがある。

自分がこの現状をどうとらえてきたか。

これから入ってくる後輩たちに何を残せるか。

これらの視点がちょっと足りない気がした。

たとえば、この40人の役者の出るクラス、設定の都合上なのかもしれないが
3年間クラス替えなしだから、入学式の日にちょっと太ってる
(別に役者はそうではないように思ったが)だけであだ名をつけられて、
それが3年間のいじられキャラとして定着する、とか。

一学年200人以上生徒がいる中でこれはどうなんだろう。

本人がどう思うかはともかくとして、
3年間クラス替えなしだと、そんな風に最近のヒエラルキー好きのちびっ子たちは
ヒエラルキーを定着させて3年間固定させてしまう。

ランク下位になると高校デビュー、大学デビューに救いを求めるしかない。

その結果、外から見ると
「別に違いは全くないじゃん」
というようにしか見えない微細な違いで
勝手なランク分けをしてそれを絶対視してしまう。

外部から見ると全く無意味だが、
それをバイトなどほかの世界にまで範囲を広げてしまう。

若い人の自殺につながるのは、
そうした見えない網が広がることの息苦しさだと思う。

「3年間クラス分けがないなんて、おかしいじゃないですか」という声が一つくらいあってもいい気がした。
「そのお蔭で私たちは見せかけの仲良しごっこを演じることになる」

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現実はどうか分からないが、
見る側としてはクラス替えがあった方が物語に波が出来て
面白い気がした。役者がいろんな役を演じる必要があるかもしれないが。
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あと、いわきの周辺のいろんな地域から生徒が集まってるのに、
自分たちの地元の話が親密にならないとまるでないように見えるのも?と思った。

生徒同士が個人でやり取りするまで学校でそうしたことを学ぶ取り組みがなかったのかな、と思ったりした。

せっかくいろんな地域から集まってきてるのに、
お互いの生い立ちを知らないのは勿体無いと思う。

後輩たちにはそうした視点・場があるともっと学生生活を楽しめる、ということを声を大にして叫んでもよかったのではないか。

いろいろ思ったのだけれど、
こういう学生の作る作品はえてして表現は洗練されて、
時間というか感覚の強弱も付き、
老衰した大人たちとは違う一秒の時間の長さを感じることができる反面、
息苦しさのただ中にあるからなのか、
声を大にして叫ぶことを忘れる傾向があるように思う。

もう卒業ならいくら勝手に叫んだって退学にはならないんだろうから、
好きなだけ、シナリオ通りじゃなく思いのたけを叫べばいいじゃないか、と思ったりもした。

ちなみに自分の高校の卒業式には、
この物語に出てくるいじられキャラの女性よりずっと太った友達が
外車で体育館のまえに乗りつけていた(笑

その後慶応に入ってだいぶこりたようだったが。

この前上野毛でそんな芝居を観たばかりなだけにちょっとそこらへんが不満に思ったり。
荒野の家

荒野の家

水素74%

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

大山登山スクール
大抵の登場人物が自分の想像より上の発言を繰り出してくるので、
「次は何が来るのか?」
と、ワクワクしながら観れた。

ネタバレBOX

何だこりゃ?こんな家族どっかにいるのかな?と思ったら、
父親の選択(息子を大山登山スクールに入れて、
立派な山男にするということ)
は正しい、と思ったら、
なんか単に息子と母親を取り合ってるだけで
「なんじゃこりゃ」
息子も息子で虫嫌いなのに
山奥の理事長の理不尽な暴力が吹き荒れるスクールに行って
丸坊主の精悍な山男に鍛えあがられたいなんて
どうしたんだ?と思ったら、
ただ単に親父をぶち殺して母親を独り占めしたいだけ。

妹は長男を追い出して両親を独り占めしたいだけ。

ただ、それを知ってか知らずか息子に固執する母親としての演技も
普通に過剰で、ちょっとそれが可笑しかったりするのは自分だけ?

あくまで想像だけど、この母親にとっては
息子と同じ墓に入ることが人生の最終目標で、
それを排除するものはすべて敵なのかもしれない。

自分の娘さえも。

「虫がダメ」というか弱い息子が、
凶悪な理事長の手によって、
虫も素手で殺す毛むくじゃらのヒバゴンみたいになってまったら・・?

卒倒するかもしれない。

それだけならまだ良いが?
息子が山奥で野猿みたいな野良仕事で鍛え上げられた逞しい女性を見つけてきたら?

母親としてはすべてが敵になるのではないのか?
ついこの前まで「ママママ」と甘えてきた息子(30歳)が・・

良く考えたらこんな母親、割とどこにでもいるのではないかと思う。

小学生の時とか、
わりと何でも買ってもらえる同級生が羨ましいと思ったりもしたが、
良く考えたら甘やかされて所有されてるだけで、
その先の事考えると不安じゃないのか、コイツと思ったりもした(ませてるな

いや、良く考えたら男女間でいちばんよく見かけるかもしれない。

昔から、バーゲンとか覗きに行くと、
山のように女性のものを一緒に買ってカードで払っている男性をよく見かけては不思議に思っていた♨

一見地味にしてる美人だなーと思う知り合いの女子が、
実はいつもショップの袋たくさん手にしてるの見ては、
「終わってるな、コイツ」
と思ったりした(実際のところはどうなのか知らないが。直接聞いたことないので

みんな物は一杯貰ってるが満たされてないように見える。

息子も実はそうではないのか?

外に出たら気づくことを母親は恐れているのではないのか?

過剰にして気持ち悪くしたりしてるだけで、
役者たちはその変人たちをみんな楽しんで演じているのが観ていて分かる(笑
し、
それぞれの本質はどこにでもある普遍的なもののようである。
(一緒に暮らすのは死んでも御免だが

ただみんな誰もそれを気持ち悪く描かないだけで。
父と乳

父と乳

らぶ・まん

王子小劇場(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

かすかに漂う食べ物の臭い・・
二階席で良かった。

足痛くなったけど(苦笑

電磁装甲兵ルルルルルルル

電磁装甲兵ルルルルルルル

あひるなんちゃら

OFF OFFシアター(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

1+2+4=124?
電磁装甲兵 ル×124 ・・?

我らがジョーク

我らがジョーク

多摩美術大学 映像演劇学科 FT 3年生Aコース

多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)

2014/01/31 (金) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

アート引っ越しセンター
「空間の使い方?どうでも良い!」という所に笑った。

そうなんだよな、いくら表現の仕方が上手くなったってしょうがないんだよな。

「暗喩の時代は終わった」

若い人もそう思っててくれて嬉しい・。

と言っても昔の学生運動とかセクト的なアレじゃなく、あくまで柔らかな表現で。

途中退席が多かったのが、それぞれの観客のどういう意図だったのか分からないケド、
けたたましい足音、扉の音に聞こえたのでそういうことなのかと自分は思った(苦笑

個人的には今年入って一番好きかな。

ネタバレBOX

「この学校は何も教えてくれない」

ってのに若いうちに気づいただけでもめっけものだと思う(笑

演劇を見ていて思うのは、
「学校」とか呼ばれる所、
あるいは
「演出家」と人から呼ばれる人たちは、
役者・演出家には誰も何も教えてくれないのだな、ということ。

以前、若手演出家コンクールを見ていて思ったのだけれど、
審査員たちがビックリする位自分と同じことを考えていた。

・・そうだよな、散々ぱら舞台ばっか見ていれば、いい加減同じことに気づいて当然。

ただ、それ以上にビックリしたのは、
その老人たちの慈愛に満ちたように見えた端的な一言一言が、
若手の演出家らには「厳しい」と捉えられたように感じられたこと。

おそらくは、今まで優しく教えてくれた誰よりも
親身なコトバを投げかけていて、
もし自分が同じ立場ならば、
唇をかみしめて自分の胸に一字一句刻んで一生忘れないに違いないと思ったのに。

いくつかの審査員のエピソードを聞いた時点で、
何人かの演出家に未来が無いことがたちどころに分かった。

一生のうちに、本当に親身なコトバを投げかけられる機会は、驚くほど少ない。

だからこそ、言葉を紡ぐ人たちは、
そうした機会を一生の宝物にして全ての源泉にしなければならないように自分には感じられる。

自分もあまり勉強する機会が無かったので学内の事情は推測するだけだったのだけれど、
役者の掛け声に反応した観客の何人かの声、応援は、
彼らの一生の宝モノになるのではないかと思った。

この作品がどうの、というのでなく、
この先の人生にその声がどんな役割を果たすのか、が、
この作品の場合とても重要なのかな、と思った。

最終日に行って良かった(笑
雪が降ってるのなど見たことないが気のせいか

雪が降ってるのなど見たことないが気のせいか

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★

ちょっと長い・・
良くできて入るんだけど、ちょっと長い・・105分?

次の面白い山?に行きつくまでに息切れしてしまう感。

流れをそのまま切り取っているから、
その時々で
「あれ、このヒトこんなキャラだっけ?」
という不可思議さを味わえるところは非常に技巧的と言って良いと思う。

その切り替えがあまりに唐突で自然に見えるので、
ある意味この前のアゴラ公演の青☆組よりレベルは高いかも・・。

ただ、役者の演技のレベルの高さを知っているがゆえに、
あえてこうした切り取り方にしたかった演出家の誘惑も理解できる気はするのだけど、
ある意味、古典的なドラッグ小説にも通じるこうした主題は使い古されたもので、
そこには新たな光を当てる必要はあったと思う。

現代口語演劇では、こうした混沌は見慣れないものだけれど、
映画や小説・音楽では既にはるか先を行っているため、
どうしても既視感が拭えず、
集中力が持続しない(苦笑

最低でもバロウズ並のカットアップ、
時間軸の混乱・虚実の混沌が欲しかった。

ネタバレBOX

最大の不満としては、
「なぜカエサルを登場させなかったのか?」
ということに尽きると思う。

トレインスポッティング的な映画だったら、
絶対あのピラミッドの最上部をこそげ取ってきた土片から
カエサルが出てきたと思う。

演劇でそこまでやるのは不可能にしても、
それまで妄想の産物と思われてきたカエサルのリアルな実在の証拠が出てくれば、
「そもそもこれは現実のインド?」
あるいは神話の世界に近いところで生きている世界の多くの国々のリアルを描き出すと言う別の意味あいも出てきたように思う。

そういった描写が一切なかったから、
結局、絵葉書と同じような美しい風景をみて感動するだけで
同じ民族同士で異国で固まるだけの日本的な若者、という縮図から抜け出せず、
異国をまたにかけた設定ながら、
日本にいる以上の息苦しさ、救いようのなさを舞台上で露呈するだけとなってしまったのではと思う。

別にそれだけの舞台も良いとは思うが、
それだけのために105分は長すぎるように思う。

センチメンタリズムと言われてもしょうがないと思う。

しかもインドに行ったことのない多くの日本人にとっては実感することのない。

途中から、いつカエサルが出るのかと思って待ってしまった。

観客が待つなら、出してもばちは当たらないと思う。
『S.S.O』 ~Vol.3~

『S.S.O』 ~Vol.3~

『S.S.O』

アトカフェ HAKONIWA Gallery(大阪府)

2014/01/24 (金) ~ 2014/01/27 (月)公演終了

満足度★★★★

気楽に船場で・・
色んな役者を目の前でいろいろ観れてとても良かった。

やっぱりこの位の距離じゃないと自分は良く分からないな・・(苦笑

自分はスクエアの北村守氏目当てだったんだけど、予想にたがわぬアホ満載でとても良かった。

スクエア本編だと予定あうか分からないし、舞台も広いし・・

完全に練ってなくても、役者が面白ければ目の前でみていて十分に楽しいよ。

自分は金曜の夕方で初回だったのでまだ余裕があったけど、
やっぱり噂になってそのあと結構埋まったんだなぁ・。

平日の日が沈む前開演の公演が二つもあるのが行き易い。

関西でもこういう日程の公演が増えると良いな・・。

Lumiere Dungeon

Lumiere Dungeon

壱劇屋

門真市民文化会館ルミエールホール・大ホール(大阪府)

2014/01/22 (水) ~ 2014/01/24 (金)公演終了

満足度★★★★

遊び心が詰まっている
以前観たピエロハーバーの時とは全く違う。

それが自分にはとても嬉しかった。

物語というよりかは、会場に合わせて色んなインスピレーションを
試せる地力があると言うのは素晴らしいと思う。

以前観たときはハッキリとは言い切れなかった気がするが(苦笑
今は、凄く伸びしろがあって前向きな劇団だと分かると思う。

ただひとつ不満があるとすれば・・
自分は大日からのんびり朝散歩しながら古川橋に向かったのだけれど、
巨大なイオンモールからの畑やたこ焼き屋で買い食いしたりしながら
良い感じの商店街に迷い込む感じというか、
どうせなら近代的で綺麗な南口から庶民的で
差の激しい古川橋北口へ観劇後の観客を誘い込むような仕掛けもあると
もっと良かったかな・・(笑

大阪の人はどう考えてるか分からないけど、
ひとつひとつの町が変化に富みまくってる大阪の街角は、
どこもエンターテインメントしていて魅力的だよ。

こういう演劇は、人を動かして誘い込む間口にもなりそうで、
そこに自分は可能性を感じたりもする。

娘たちのうたわない歌

娘たちのうたわない歌

坂本企画

カフェ+ギャラリー can tutku(大阪府)

2014/01/25 (土) ~ 2014/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

これを完全な創作とみるか、どうかで・・
自分としては、この作品を観て、
イヴォ・アンドリッチの「エクス・ポント」を思い出したりした。

完全な創作としてみるなら、リアリティがなかった、という感覚も十分にあると思った。

ただ、こうしたわりと大きなテーマの作品と言うのは、
純粋に単独の作品としてよりか、
過去の先人たちの作品、別の国の歴史などを映し鏡にして、
想像力で補いながら観ると、演出家のこれからの可能性が見えてくる気がする。

上演時間90分。役者4人。

理想的と言って良いバランスだと思う。

・・ただ欲を言えばもう15分短ければなお良かったような・・

いつも思うのだけれど、物語は断片的で良い。

語り過ぎは良くない。

観客の想像力に委ねるのが良い。

そういう意味では、自分は、演出家の描写の手腕というよりか、
語りたい主題を持ちながら、
断片的に省略していく手腕にとても将来性を感じた。

作り手というのは得てして主題に愛着を持ち過ぎたあまり、
描写を過剰にしがちだと思う。

主題に愛着を持つのは良い。

ただし、演出家はその愛玩物に残酷にメスを入れ、
ミニマリズムに徹するよう努力すべきだと思う。

もっと子細に描写可能な物語を断片的に描写し、
役者を少数に絞ったのが感じられるのは、
関西の演劇では意外と少ない気がする。

もっと丁寧に描写すれば、
観客の自分が過去に読んだ散文に照らし合わせて
物語を咀嚼する行間は失われただろう。

人によって無星にもなれば、想像力を広げて楽しめる人には豊かな時間を提供できる
こうした小さな佳作は、
演出家にとっては危険な賭けだと思う。

小さいだけに危険を取り戻す幅は小さい。

ただ、逆にそれでもシンプルに徹しようとする姿勢は良いと思う。

役者たちも個性を出しすぎない演技が良いと思う。

こういうのは役者がオール女性でしか出来ないものだと思う。

男性が一人でも入ると出来ないものだと思う。

そういう意味でも演出家の手腕は光った。

声が聞こえないという話があったが、それは改善する余地があると思う。

ライブ等に行けばわかるけど、
人間の肉声がはっきりと届く範囲は意外と狭い。

人間は水分の塊だから、声を吸収してしまう。

あの会場でもそう。

あの声だとはっきり届くのは二列目まで。

自分は二列目に座った。

初めて観る劇団で三列目より後ろに座るのは実は危険だ(苦笑

慣れてくれば良いけど。

渋谷のルデコだとよくあるのだけど、
客席を取り囲むように配置するべきだったのは間違いない。

二列目までの配置にすれば十分に改善できると思う。
役者の声のせいではないと思う。
逆に声が大きすぎると不自然になったと思う。
致命的な欠陥ではない。

生音の楽器演奏などがあるともっと良かったけど、贅沢言い過ぎかな。

KNOWNOWNEW

KNOWNOWNEW

西村つむぎ ソロパフォーマンス

多摩美術大学 上野毛キャンパス映像スタジオ(東京都)

2014/01/19 (日) ~ 2014/01/21 (火)公演終了

満足度★★★★

これは・・
結構好みかも。

ちょうど前日、上の階の映画がすこし気になって来たら、
下の階のスタジオの雰囲気にひかれて次の日ぶらっと向かった。

なんとなくだったんだけど、これも運命(笑

シンプルだけど、音にきちっと動きがあっている。

布の使い方も良い。動きの緩急。

動きの中に感情と物語がきちんとあるように感じられる。

赤の使い方が良い。

次の展開が予想できなかった。

なんか知らんけど、多摩美はなんかおもしろい。

多摩川近いからかね。学校の周りであちこち学生がビデオ回してるし(笑

『最新の私は最強の私』『油脂越しq』

『最新の私は最強の私』『油脂越しq』

Q

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

男の自分が評価するのは・・
完全に分かってるって訳じゃないのは十分承知(苦笑

大昔フランス人に
「メビウスやビラルのメタファーの意味全部わかる?分からないのに面白いってどういうこと?」
と言われたりもしたんだけど、
でもやっぱ面白いものは面白いと思う。

完全に理解できなくても、ビアンの人たちの感覚っていうのはいつもとても興味深い。

日常的に絡む機会は全くないが、以前音楽イベントのまえのトークショーでビアンの人たちの話を生で聴いて、こんなにも身近にいるっぽいのに、自分にとって全く闇の彼ら?の感覚が面白いと思った。

それについて、何がどうと自分から発言することもあまりないだろうけど、
この作品は少なくともエンターテインメントとして非常に面白い作品になっていたと表明する(笑

ビアンの人たちの心の中が完全に男なのか、それとも
女性の一種の形態なのか、という議論は後回しにして、
自分が注目するのは、女性という非常に多面的な生命の姿だ。

男性が洟を垂らして木に蜂蜜を塗って昆虫を待ち構えているうちから、
彼女たちの心は既に老成している。

男性が繊細で硬直した人生に固執し絶望するころには、
女性たちは既に未来に目を向けている。

男性にとってゲイというのは完全に異質の存在かもしれないが、
女性にとってビアンというのは女性の中にもある一つの形態かもしれず。

自分が女性について面白い、と思うのは、
女性たちがお互い自分たちの多面性を理解し合って、
色んな顔を見せ合うのを楽しんでいるのかな?と思うところだ。

男性同士の場合、
「ある一つのキャラクター」
が定着したりする男性は、状況に応じて自在に他のキャラクターを変える、ということはあまりないように思う。

あるとすれば、表と裏といった使い分けの場合がほとんどだと思う。

それに比べると女性は、はるかに多くのキャラクターの使い分けを女性たちの組み合わせに応じて楽しんで、
別のグループに属すると全く別の顔になったりする。

「男性の観客の目を意識しているのかな?」
と思われる女性の演出家の場合、意識してなのかわからないが、
女性の多様な面を出すのを躊躇ってると思われる場合がある。

物語として落ち着ける場合、
その方が当然まとまりもいいため
構成を複雑にしても理解しやすくなり、
戯曲に対しての社会的な評価も上がるかもしれないが、
人間の本質的な姿の描写という面では物足りなさも残る。

男性に見せるひとつだけの面だけでなく、
一緒にいる女性(あるいは子ども)に応じていくつもの面を持つのが
一般的であるように
自分には感じられるからだ。

ネタバレBOX


今回の舞台は、自分もまったく足を踏み入れたことはないんで全くわからないが(苦笑
・・たぶんビアンバーのどっかをイメージ?したと思われる
簡易な照明・舞台美術以外はほとんどなく非常に簡素だが、
女性の多面性を十分に表現しきっていたように思われ、非常に完成度が高い。


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