ぱち太の観てきた!クチコミ一覧

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パール食堂のマリア

パール食堂のマリア

青☆組

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/07/29 (金) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

そういえば・・
観てきたんですよね。面白かったです。
潮の香りがするようで。お袋もヨコハマ生まれで昔はお嬢だったようなので(笑
よく昔話を聞かされました。そんな柔らかな風の吹く街のことを凄くステキに描いているところがまた良かったなな、と。

全 員 彼 女

全 員 彼 女

TOKYO PLAYERS COLLECTION

王子小劇場(東京都)

2012/01/05 (木) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

満足度★★★

・・なんだろう、全然共感できなかった・・(苦笑
年なんでしょうか、クールで・・何、考えてるの?ちょっとよく分からない主人公(男)に
全然共感できませんでした・・(苦笑

やっぱり男優が主人公演じるのなら、汗飛ばしながら勢いよく走り回って、
目から火花が飛び出るような、ムダに元気な野郎(オヤジそうだったな(苦笑)じゃないと・・
自分は入れないな、と改めて気付きました(←男装なら宝塚

観た後に「なんかスッッゲェー元気なヤツ見た!」みたいな気になって、
ジャンプして劇場から家まで走り出したくなっちゃうような(苦笑
そんな巨大なバカ(←人のこと言えない)の一人でもいないと
劇場に行った気がしないっていうか・・(←魂の(ムダな)叫び

自分自身、自分と似たようなバカ探しに劇場行っている感もあるので(苦笑

・・イヤ、ホント場違いでスミマセン(苦笑

・・どうなんだろうか?
裏切られて傷つくって、そんなに痛いかなぁ?
そういう弱い人が平気で人を傷つけてるんだよなぁ。

・・自分、いくら傷ついて血ィ流しても平気っス。
だって無敵(根拠なし)っスから、いくらでも来いや(ハリケーンディスコでそんな主人公いたな・・(笑
みたいに自信たっぷりに言い放つ不敵なバカ(男)の方が(同じ男から見ると)
千倍カッコ良いと思うけどなぁ。
やっぱり男に生まれたら、モテるモテない関係なく、
誰よりも(自分なりに)カッコ良くなりたいもんなんじゃないかなぁ(やっぱ俺ってズレてる?

最近になって特に思うのだけれど、
女性の魅力というのも男性の魅力ありで、
その逆もまたある。

どちらか片方が独立してあるというのは、特に舞台の上ではないように思う。

特に恋愛ものの場合はそれが顕著(宝塚がいい例)に見える。

最初から、脚本としての男性が魅力的に見えない・・(スミマセン(汗
場合、男優がどれだけ掘り下げても厳しい・・となると、
女性の魅力も下がってしまう・・。

今回の場合、男性があえて立つ必要があったのかな?
前回みたいに女性だけじゃ駄目だったんだろうかな?
・・難しいですね(苦笑

まぁ、そんな感じで明日は元気の塊、コースケ・ハラスメント氏の引退(涙)公演でも観て
元気注入してもらおうっと♪

紅夢漂流譚(くれないゆめひょうりゅうたん)

紅夢漂流譚(くれないゆめひょうりゅうたん)

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2011/12/12 (月) ~ 2011/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

「国枝史郎LOVE」なんで・・
・・ついさっきこりっちで時間堂の感想を書いていたら、
桟敷童子のことを思い出してしまった(笑

同じ歴史ものでも、あちらは静かな演劇、こちらは伝記もの、
あちらは歴史の波に翻弄される女性、
こちらはぶっ飛んだ男前女子野郎ども(←男表記のほうが多くなったが女性のことです(笑)

・・どちらも悪くはないけれど、
自分はやっぱり血沸き肉躍る伝奇ものの方が好きかな。
・・まぁ、男子ですから。
でも、まぁ花も好きだし・・たまにはお袋に花を買って帰ったりもします(苦笑

星の結び目

星の結び目

時間堂

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/12/22 (木) ~ 2012/01/02 (月)公演終了

満足度★★★★

実は好みが分かれるかも
登場人物(特に男性)は類型的です。
ただし、この物語の主眼は、多様な男性像を描くことではないのです。

むしろ、女性(や子供)の存在によって、
奥さんを思いやる言葉を覚えたり
はたまた振られて癇癪を起したり
愛人に甘えたりする
男性というものの様々な側面(作者が観察した)を描くことにあるように思われます。

男性が物語の出発点として展開する劇が好きな人には、不満が残ることでしょう・・。

また、積極的に誰かが主人公として展開する物語でもないです。

むしろ、この物語に主人公のようなものがあるのだとしたら、
それは、時代の流れとは無関係に日々うつりかわる日本の季節の美しさや、
座布団を干した時の香りや、天気雨を狐の嫁入りと表現した日本の言葉の美しさとか、
日々の生活の中に感じる喜びや瑞々しさみたいなもの
                    (小津安二郎的?)
・・・人間というよりは、
かつて日本にあった、美しい、人間と人間との間にあった何か。
・・コミュニケーションの形式やある種の感覚とでも言うようなものでしょうか。

(坂本竜馬的な)人間が歴史を動かしている、というような物語を好む人には、
なかなかとっつきにくい歴史劇ともいえるかな、と。
(ソウル市民に女性的な感性が混じったもの?)


(以下、ネタばれへ・・)

ネタバレBOX

一家の風景としては・・
男性が商売をまとめて、女性が家を形作っている、という感じです。
(戦前はみんなこうだったんでしょうが・・)

男性陣の中では、実は父親の愛人の子供であったことが後でわかる次男の信夫の人生が象徴的です。

若いころは星に詳しい感受性の豊かな青年でした。

それが時がたつと、妾の子であるコンプレックスを払しょくしようとするあまりか、
社会(家)のなかで認められようと金儲けの話に熱中し、
焦ってもがいている中で、本来持っていたはずの自然に対する純粋さを失って、
石油などの資源にばかり目が行くようになる様子が、
第二次世界大戦の進展とともに描かれていて
物語の描写が非常に洗練されているな、と、感じたりしました。

また、物語にほとんど登場しませんが、
静子の早くに亡くなった旦那さんが
非常に純粋な人だったんじゃないか、というのも、
以前に静子から貰った恋文を大事に保存していたという話が終盤にでてくることから、
うっすらと想像されたりもします。

男性を直接描くのではなく、物語の終盤に差し掛かってから、
女性の語りから人物像をうっすらと浮かび上がらせるところ、
物語の救いにもなっているようで、非常に上手いな、と、思ったりしました。

ただ、女郎になった梅子と戦争から帰還してきた辰男のラストシーンだけは・・
作者が男性にこうであって欲しいと願うあまり?なのかは分かりませんが、
雰囲気が甘過ぎるようにも観えたりして
ちょっとリアリティに欠けたやり取りのようにも(自分には)見えなくもなく、
それがちょっと残念だったかな、と、思ったりはしました。


ちなみに、自分の感想としては、
若いんだから、舞台から川の匂いの漂ってきそうな感じなど、感性は素晴らしいんだし、
あとは、分かるものだけを入れて小さくまとめようとしないで、
物語の破たんを恐れずにもっと勢いよく、好きなだけ色んなものをつめ込んで、
それで混沌とした色彩の中から、何かをつかみ出してほしいな、と、思ったりもしました。

歴史の写真なんか、今見るからセピア色なんでしょうけど、
タイムマシンに乗って当時を見に行けば、
きっとみんな原色含めた色んな色に満ち溢れてたんでしょうから・・。

(・・例えば、ミジンコターボのカラフルで燃える織田信長物なんかと比べれば、
やっぱりあっちの方が自分にはテンション上がります。でもそれは、自分が男ってことと無関係ではないのかも・・まぁ種類が違うっていえばそれまでなんですけど(汗)

あと、丁寧に描いていればもっともっと長くなりそうな物語を、
語りをザクザク切りつめながら、役者の表情や仕草に委ねられるところは委ねて、
あとは観客の想像に任せているところなど、非常に素晴らしいな、と、思いました。
(自分はここは長所だったと思います)

あと(補足ばかりですみません)、自分が観た感じでは、
役者さんたちの演技はみなさん素晴らしかったように思います。

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ちなみに、公演の後に書けば書くほど他の人の感想をしっかり読まなければならなくなるので(それらを生かせたかは分かりませんが・・汗)
自分はやっぱり最初の方に観て感想を書くのが楽だな・・などと今更ながらに思ってしまいました(苦笑

でも・・みなさん頑張って書いてますしね。
・・自分も少しは足しになったのかはよく分かりませんが(汗
クラシコ・イタリアーノ

クラシコ・イタリアーノ

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2011/11/25 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

職人魂だけではなく・・
・・気のせいか、会場のあちこちで
「(主人公)カッコ良いけれどチャラい!」
みたいな声が耳に入ってきたんですが(苦笑
自分の見る限りでは、少なくとも新宿渋谷心斎橋なんかにいるクズたちとは
まったくの別物なのではないかな、と思ったりしました。

以下、ネタバレへ・・

ネタバレBOX

自分の大好きなシーンで、
主人公が、花売りの少年から枯れかけた花を買ってあげてから、
ヒロインに渡す場面があります(結構あちこちで言われてる所でもありますが・・

そこで主人公は、自分も少年と同じように昔、花を売り歩いていて、
古い花が売れ残ると新しい花が買えなくて、
枯れた花を持って街を歩いていたことを話します。

自分が思うに、主人公は、それまでのきれいな女性たちに
そのような身の上話をしたり、ましてや枯れかけの花を渡すなんてなかったんではないかな、と(笑

もし、貴婦人方がそのとき横にいたら、男は迷わずきれいな花を買いなおしてから
渡したんじゃないかな、と思うのです。

それは、渡した花は新しくてキレイでも、決して心のやさしさの花は渡さないぞ、という意味でもあります(笑
逆に今まで、それで怒る人はいなかった(寂しいことに・・)のではないかな、とも思うのです。

ただ、この時だけは、横にいた女の子の無邪気さ、故郷に戻ってきた気安さから、枯れかけの花をそのまま渡してしまったのではないかな、と(笑

あくまで僕の想像なんですが、それまで主人公は、その女の子に対して
まったく何の感情も抱いてなかったのではないか、と思うのです。

女の子が主人公の、その行動の意味を疑問に思って聞くだけの賢さをもっていて
(それまで、その女の子は何をやっても失敗続きだったのですが、そこで初めて、その子が、人間を注意ぶかくきちんと見つめていることがはっきりするのです・・)
そして、その優しさに感動して、新しい花よりずっと喜ぶだけの心の温かさを持っていた。
それに気づけたから・・・・たぶんほんの少しだけ、主人公はその女の子に興味を持ち始めたのではないかな、と自分は思うのです。

そのシーンは、女の子が主人公を好きになるだけのシーンではなく、そのことによって、主人公が、たぶんほんのちょっとだけ、女の子のことが気になり始めるシーンでもあったのだと思います。

こんな芸当は、その辺のキザなだけのイタリア人やチャラ男には到底無理です。

また同時に女の子の、枯れた花を引き出すだけの素直さも、疑問に思って聞き返すだけの繊細さも、両方必要だったんではないかと。

    ♨・・まぁ逆に着飾った女性が
      ㊛「その枯れた花の方よこしなさいよ、アンタ!」
      ㊚「・・イヤ、これはボクの心の花的なアレなんでちょっと・・(ヒィ
        つか金の斧銀の斧とかそういうシステムじゃないんで・・(汗」
       なんて言ってたら・・
       このようなカツアゲも、他人事として捉えれば、
       ・・それはそれで(もはや宝塚でないが)かわいい気もしなくはないかも・・? ♨
                                  ↑無責任な発言※

そして、女の子の魅力もまた、このシーンに凝縮されているように思うのです。
                  注)↑一応、温泉マークの上のシーンのことです(笑

男役のカッコよさばかりが目立つことの多い宝塚に、
こうしたシーンは案外少ないのではないかと思ったりします。

最初にお袋と観に行ったときは恥ずかしくて泣けなかったので、
我慢していたのですが(苦笑
もう一度観たときは、ひとり一番後ろの席(当日券なんでね・・(苦笑)で
無事、泣く事が出来ました(笑

まぁ、自分も男なので、悲しいシーンで泣くようなのはちょっとアレなんですが、
こうした優しさが溢れるシーンでは後ろでこっそりと泣いていたいものです(苦笑

まぁ、そんな感じです(笑
ウィリアムの仇討ち

ウィリアムの仇討ち

うさぎ庵

ザ・スズナリ(東京都)

2011/12/27 (火) ~ 2011/12/29 (木)公演終了

満足度

やりたいことはよく分かった(と思う)、でも・・
やりたいことはよく分かったように思います。

物語の伏線も、役者さんたちが実に丁寧に、自然に表現していたので、
観ながら微妙に感じた違和感も、「たぶん実際にはこうなんじゃないか?」と、
注意深く推察し、予想を立てながら進んで行くと、ほぼその通りになりました。

まるで、よくできている試験(たとえばセンター試験など)の問題を解いていくようでした。
物語の展開するちょうど5分位前には大抵どうなるか見えてきました。
別に大げさではなく、それだけ構成がしっかりしているということだと思います。

そして、物語の見せ方も模範解答的とでも言うべきか。

物語の内容がまったく頭に残らず、構造ばかりが目立ってしまう、という意味では、以前に観たデスロックのようでした(最近は観てないのでよく分かりませんが)。

結局、丁寧に配置された伏線の矢印のままに進み、特に驚きもないまま、
「結末の5分くらい前に推測した通りの結末」を無事に?迎え、
観終わったあとは「(頭が)疲れたな・・」と感じてました(苦笑

正直、他に多数作り手の思いのこもった芝居が上演されている熱い年末にぶつけるには、ちょっと熱量不足・・・というか、同じ下北なら、ネコ脱出にしておけば良かったかな・・と、ちょっと後悔してしまいました・・(汗

思いが込められてさえいれば自分も文句を言うことは無いんですが、今回のように
演出ばかりで作り手の熱さが見えてこない舞台というのは、正直、観ていて辛いです・・。

演出の工夫にしても、たとえばポレシュみたいにロックで勢いがあって、
ここまでやって大丈夫なの?くらいやってれば納得します(思いもあると思いますが)。

「・・この舞台の中に、愛はある?」と観ながら何度も考えてしまいました。
出てくる気配は、ほんの少しあった(若い2人(たぶん)とか・・)のですが、スルーされて消えてしまった気配があり、そこがまた残念・・。
  ・構成に絞った結果、そうした表現が切り捨てられている?
  ・ムリにハムレットを意識するあまり、みすみす物語を膨らませる機会を失った?
 ↑(上記2つ)ようにも見えてしまうのですが・・(勘ぐりすぎ?

ゆく年くる年 "SHIBA⇔トン" 歳末大感謝祭

ゆく年くる年 "SHIBA⇔トン" 歳末大感謝祭

快快

M EVENT SPACE & BAR(東京都)

2011/12/27 (火) ~ 2011/12/28 (水)公演終了

満足度★★★★

ぶらっと
観に行ってきました。
ただ、電車が遅延で開演後40分遅れだったので、
結構楽しみにしてた落語がほとんど聞けなかったのが残念でした・・。

  代官山で寄席みる機会なんてほとんど無いしね。
  大阪なんかだと割と若い人が寄席にいるんですけど、
  東京でももっと若い人、寄席に行きましょう!
  ちなみに自分は寄席に行き始めて10年ちかく・・ま~だまだ、ひよっこです!(笑

おまけに、客席ぎゅうぎゅうだったので後ろのほうでずっと立ちっぱなしだったけど、
客席のすき間から役者さんたちがぞろっと出てきたり
後ろで準備をしたりするときのざわざわした感じを間近で観られたりもして、
なかなかに面白かったです。最後はちょっと疲れちゃったんですけど・・。

女体○りは・・根が筑駒の中学の頃から変わってないんで・・
自分はちょっと恥ずかしくなって外出ちゃいましたけど・・(スミマセン(汗
それ以外はガッツリ楽しめたかな・・。

最後のDJタイムは・・最近観劇ばっかりだったので、
ひさびさ(といっても1~2週間ぶりくらい)に踊れて結構楽しかったです(笑

なんか、観客の人たちとか、あんな目の前で役者たち踊ってるんだから、
体うずうずしてみんな踊るんかな・・とか思ってたら、案外踊るしと少なかったんで
ちょい、寂しかったですが、でもステキな音聞いてたら、
何も考えずに飛び跳ねてみたくなるの
自分やっぱ中学生の頃から変わってないもんで・・(笑

まぁ、自分以外にも、人と話すのはちょい苦手だけど、
体動かすのはスキって人は、帰る前にいっちょかるく踊ってみるのもイイかも、とアドバイスしてみる(笑

なんかゆるっとして、ふわっとして、カラフルな快快テイストを
ゆんわり楽しめたんで良かったです。

“Nice Kitchen No.9”

“Nice Kitchen No.9”

JAM BAL JAN JAN パイレート

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2011/12/22 (木) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

年末はカオス
中野駅からぶらっと北上し、
ブロードウェーで何故かクリスチャン・ボルタンスキの作品集を見つけて
でかい本をぶら下げながらウェストエンドへ、なんていうと・・
なんだか中野って凄く国際的?
みたいな錯覚をするのは、自分だけ?

そして地下の小さいコンクリート打ちっぱなしの劇場に入ると、
ローマ時代の「遊女の対話」(ルキアノス著)か鳩山郁子か、というような
古代の衣装を現代版デザインエスタ風にアレンジしたような服とか男装で繰り広げられる
堂々めぐりの会話、現代アートへの風刺、はたまた飛んでビッグ・バン(宇宙)
途中さくっと、ズラ一家のおばぁちゃんの仏壇が超合金の基地になるくだりが
ループしていく感じといい(言葉で説明するだけでは意味不明です、スミマセン
ひとつひとつのパーツの意味は凄く良く分かる(苦笑)が、
それらがつながっていくと完全に意味不明のカオスの坩堝になっているあたり、
なかなかに素敵感が満載で、面白ブースターが2,3個付いている心地(笑

現代アートが病気かどうかは分からんけど(苦笑
例えば、戦争が無かったら、ボルタンスキみたいな圧倒的なパワーを持った
ダークなイマジネーションは生まれたんだろうかとか
足元の本をちらと見て思ったり。

ブロードウェーから歩いてすぐの劇場でこんな素敵なカオスシアターが上演されているのは、なかなかに中野っぽくていいんじゃないんでしょうか。

・・と、言いながらこれからヨシロオを観に中野のあくとれへ。
年末は中野の時代? 年の締めくくりは、やっぱカオスでしょ!
                ↑というか、イブという認識はあまりない(苦笑

腐れ愛しい

腐れ愛しい

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2011/12/23 (金) ~ 2011/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★

そういえば
オヤジが死ぬすこし前、お袋と病院から帰ってくると、
「お父さんは私を顔で選ばなかった、自分は美人じゃなかったから」
と、よく(嬉しそうに)言っていた。

・・その時は、意味がよく分からなかった。
そもそも自分の母親の顔を世間一般の美の尺度で測る頭が無かったから・・(まぁ、単純なんです(汗
父親の死に顔を見て、やっと分かった(気がした)。
安らかな死に顔は若いころに戻っていて、なんだか歌舞伎俳優みたいで、(わりと)男前だった(笑

仏壇に食事を出しながら、嬉しそうに話しかけるお袋の顔をみていると、
先輩である父親の選択は間違っていなかったのかな、と思う。

今回、芝居自体は楽しめたものの、
「人間(女のコ)はしょせん顔」
みたいなポツドールチックな叫びには、まったく共感できないな(スミマセン(苦笑

自分のことを「美人じゃなかった」と話すお袋の姿を見る限り、
愛とか幸せのようなものと、美人かどうかというものとには、
関係無いように、自分には感じられてしまうので。

お袋は美人ではなかったのかもしれないけれど、
いつもまじめに一生懸命働いて、人のことを考えていて。
そういえば3.11の津波の時には、宮城の方に引っ越した知り合いのことをすごく心配して、
無事の連絡を受けたら心から喜んでいた。

人間の幸せみたいなものに関係があるとしたら、
それは他人の幸せをどれだけ自分のことのように喜べるか、とか、そんなささやかな、
やさしい陽だまりみたいな気持ちがあることなんじゃないかな、と、思ったりする。

芝居自体は面白くて楽しめました。

でも、『女は顔』て言うのはちょっと古いんじゃないかなぁ?
・・・というか、「一揃い丸井(伊勢丹でも109でもいいけど)で買った服なの、カワイイでしょ」
みたいな(わかりやすい)女のコに、見かけだけでコロッと騙されてるような
若い男ばかりだとしたら、日本ももう終わりではないかと(苦笑

見た目を磨くのは悪いことではないけれど、
それには男も女もまず、心の優しさがあってのことだと思う。

男子はまず、そういったものを頑張って見極められるように
目力を鍛えなければ!(・・・って、他人事じゃないな、俺も頑張らねば・・
 ※モンハンの動作ばかり見極めてる♨場合じゃない↑

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ただ、顔はともかく、立ってるときの佇まいとか、目のなかの光とか・・
そういったものは、幸せと関係がある気はする・・。

あと、男性のみなさん、もっと猫(やうさぎ)を可愛がりましょう。
日本から捨て猫(や犬)がいなくなれば、もう少しマシになるのではないかと・・(苦笑

若手演出家サミット2011

若手演出家サミット2011

アトリエ春風舎

アトリエ春風舎(東京都)

2011/12/15 (木) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

唯一観れそうな本公演の日程が完売したので・・
結局ワークショップのみしか観れませんでした・・(確定

まぁチケット取ってても仕事終わってからなので公演に遅刻は避けられないですし、
ワークショップ参加者の役者さんたち自身も
「遅刻は信じられない」とワークショップの自己紹介のなかで
はっきり言っていたので、気を遣ったという形で。

ちなみに自分は奥山氏のワークショップ10時間分の8時間(自己紹介タイム含む)
(いったいこれだけあればモンハンでアルバトリオン何頭倒せたんだろう・・)
ほどを観てみましたが・・正直、WSたった2回だけで本公演まで
持っていくということの大変さが、非常~によく分かりました(苦笑

よく演出家のかたが書かれている、
「今までの作品を観てから来てほしい」
的なコメントの意味が非常に良く分かりました・・。

自分は元の作品を観たことがあるので、台本を観て、
わりとどこが見せ場なのか、とか、演出家が伝えたいこと・・みたいなものが
胸の中で思い起こされもしたのですが、
(それは最初に観たときから時間がたってじぶんの中で熟成されたという意味もあって)
それらをぜんぶ一から口に出して言っていかねばならないという作業の
膨大さに打ちひしがれ・・
(え、そこまで丁寧に口に出さなきゃならないのか・・というか、
役者さんたちが気づくの待ってる時間もないんだし(汗)
・・といっても、いきなりそんないっぺんに急に言われても、
全部すぐ頭に入る人間などいる訳もなく。

・・というか、WS2日目なのに、役者さんたちの何人かがまだ安易に
途中で台詞飛ばしたり間違えて、作品をつまんなくしているのを、
演出家が何度も指摘しているのをみていて、
正直、自分も大好きな作品なだけに、悲しい気持ちになったもので。

作者にとっては、わが子みたいに大事な作品なんだから、
役者さんたちも、言葉のひとつひとつを、行間を、もっともっと愛し抜いてあげなきゃ
ダメなんじゃないかな、とか自分は思うんだけどねぇ。

そして、どこまで行っても以前の本公演には遠く及ばない
・・これは、役者の力量というよりかは、時間が決定的に無いこと、
それと、2回のワークショップだけで作品を上演する以上(汗
役者さん方が演出家の以前の作品を観て肌で感じていることは、
必要条件にほぼ近いように自分には感じられること・・。

正直、ワークショップの最後に、
「え、このまま本公演行くの?」
と、冷や汗をかいたのは自分だけではない・・というか、
奥山氏自身がそんな感じのことを言ってた・・。

たぶん、それらしくしようと思えば、
いくらでも取り繕うことはできたんだろう・・けど、
自分は、今までの奥山氏の作品をわりと観ていて、
その作品に登場する人物のほとんどがバカばっかりで、
でも、作者のそいつらに対する溢れんばかりの愛みたいのを間近で観ていて、
あ~、きっとそんな中途半端にはしないんだろうな、
とは思っていたんですが、
見学しながら・・ああ、やっぱそうなんですね、妥協とかしない感じ
(というかハンパ禁止)で行くんだと、ゴールの遥かな遠さを実感するばかり・・。

まぁそんなわけで?、クリスマスの夜は、
オヤジ死んで落ち込んでるお袋と一緒に
家で七面鳥でも食べてることにしました。

ただ、皆さん、ワークショップも見学できるんだから、
もっとそっち観てから予約した方がいいんじゃ・・とか思いました。

その方が、演出家が目指していたところと実際との距離が測れて
興味深いのでは、と思ったりします。

※ちなみに本公演が素晴らしければ、
ワークショップから本公演の間に役者さんたちがそれだけ頑張った、
ということです。
是非観ている方皆さんで拍手してあげてください。
      ・・自分は見届けられないですが(汗

ノマ

ノマ

リクウズルーム

アトリエ春風舎(東京都)

2011/12/02 (金) ~ 2011/12/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

今更だけど・・
そういえば自分も観てきました。

いつも春風舎に行く前には、江古田の古本屋につい(計画的に)よってしまい、
この日も買い込んだ美術の洋書や落語やサイードの本などを抱え込んでひいひい辿り着いて、
おまけに10分遅刻してしまいましたが(汗
逆にプロットなどをきっちりと組み上げていく舞台と違い、
遅れても途中からでもすっと入れました。

・・そういう意味では、遅刻者にも優しい舞台だなと。

ストーリー自体は当日パンフに書いてあったので、ちらと見て話の流れはすぐ理解できました。

台詞そのものは直接状況を説明しているわけではなく、
コトバのいくつかが物語に引っ掛かっているだけなんですが、
そのやり取りを聴きながら、
「・・この物語にランダムにあちこちの本から文章を引き抜いてきて当てはめていくとして、
ここそこに、いま目の前に出されている文章をパッチワークして貼り付けていく様子を思い浮かべると、これはなかなかのセンスなのでわ?」
・・というような気になってきました(作者の思惑通り?

・・ほんとたとえばなんですけど、
例えば、ゼーバルトなんかが、
旅路の果てに色々な歴史・物語を標本のように本の中に組み上げていっているとしたら、
作者はそうしたなかにある必然性やセンチメンタリズムなどを一切排して、
物語に偶発的にセンテンスをつなぎ合わせていくときに現れる驚きや彩りを観客と一緒に楽しんでいるのではないかという気になってきます。
そういう意味では、なんかバロウズのライブペインティングを、目の前で
(当日パンフの物語に、目の前で、役者の口から飛び出る台詞でビシバシ彩っているという意味で・・)
やっているみたいな雰囲気にも感じられそうな・・。

・・まぁ、こういった物語、あまり肩ひじ張るとかえってとっつきにくいかもしれませんが、
ストレートな舞台だと、10分遅れただけで全くついていけない、ということが、
こういった舞台のように、物語より演出(・・というかコトバ遊び)でみせようという舞台の場合、
割とついていくのは容易・・というかたいして変わりない、というのは、
演劇作品としてはなかなかのアドバンテージだと、自分は思うんですけどね(苦笑

ちなみに、この舞台を観ていて、
物語のなかに充満している毛色の違うセンテンス群の嵐を眺めていると、
ふとなんとなく自分の足元の古本の束のセレクションに似ている気がしてきたものなので
・・ちょっと、評価が甘くなったかもしれないことをここに付け加えておきます(苦笑

・・ちなみに観劇後にジャンプを買い忘れていたことに気づきました(笑
まぁ、そんな感じで良いんじゃないかな、と、自分は思ったものですから。

死の町

死の町

劇団チャリT企画

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

非常に演劇的
文字にすると、鋭くなったり、微妙なニュアンスが伝わらないことも、
役者の口を通して伝えると、
柔らかくなったり、伝わったり(なんとなくだけど)する。

テレビや新聞なら、まずはスポンサーのかたがたの意向をくみ取らなければならないことも、
広場みたいな舞台のうえでなら、
素直に感じたありのままを、目の前の人たちに伝えようとすることができる。

ポレシュを見るまでもなく、現代の日本というか世界では
ただばくぜんと「グローバリズム」とかと呼ばれたりする
目に見えない悪魔みたいな空気が荒れ狂っていて、
ただ、それはメディアを通しては株価の動きのようなデジタルな信号でしか伝わってこず、
そういった信号さえ、たとえば聖路加の人たち(もう引っ越しましたけど・・)によって
欲望を煽る脈動として・・億を超える資産に辿り着くための細い蜘蛛の糸として
神格化され・・
さらには信号の動きに0.1秒先んじてマウスをクリックすることが巨万の富を得る鍵のように吹聴され、励行される奇怪な世界・・。

考えてみれば
この荒れ狂う波の中、
小舟のようにたゆたうひとりひとりがすがりつく最後の場所は、
日本の(顔の見えない)ツイッターやネットゲームなどではなく、
今夜のような小さな劇場(あるいは教室)であって、
集まったお互いの正気を、笑いながら確かめ合う最後の砦なのではないかとさえ思えます。

マスコミが、まるで電気信号のように
何も咀嚼せずに食べた情報を元にヒステリックに明滅し続けるとき・・
果たして正気の人たちはそれらをどう受け止める(あるいはスルーする)べきなのか?

今夜の会(あえて舞台とは言わないです)は
そのことを指し示しているように思われました。

・・・別に劇場の中で政治に対して十分に演劇的なカリカチュアが遂行されるなら、
実際の政治の舞台の上でまで同様な乱痴気騒ぎが行われることを
誰も望みはしないだろうにな、と、思ったりしつつ。

fとゆらぎ

fとゆらぎ

第0楽章

小劇場 楽園(東京都)

2011/11/30 (水) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

雨模様
自分は、夜のFriendly Firesの前にちょっとうさぎカフェに寄ろうかと
下北に行って、ちょうどこの公演を見る時間くらいあったのに気づいて
ぶらっと当日券で入って観てきました。

自分は、振付も物語も両方とも、とても気に入りました。

最小限のセットなのに・・(以下、ネタばれへ・・)

ネタバレBOX

屋上や公園など、舞台があちこちに自由に飛びまわったり、
空に帰りたいクジラと、かくれんぼしたまま父親を見つけられずに
彷徨っている女の子がめぐり合ったり。

とてもふわふわして、すこし切ない展開が、
自分にはとても心地よかった(笑

そういえば、「なんでもすぐ無くしてしまう病」の父親が、
見つけられなかった娘のであろう小くて白くてかわいいピアノを
物語の間中、ぼんやりとずっと小脇に抱えたままなのが、
僕にはとても素敵に見えた。

・・今日の東京はずっと、しとしと雨が降ったりやんだりだったけれど、
なんだかその白いピアノを見ていると、
青空に浮かぶ白い雲みたいに自分には思えたし、
この公演のあとでぶらっと寄ったうさぎカフェでは、
人間みたく物思いに耽る白いうさぎの後ろ姿を見て、
「ああ、さっきの白いちいさなピアノみたいだな」って思ったりもした(笑

・・そこで自分は、
「さっきのちいさくて白いピアノが好きだった女の子は、
ピアノみたいなうさぎに生まれ変わって、
たまに人間の心を取り戻しては、
父親のことをぼんやりと思い出している」
・・という物語を、自分の中で勝手に書き加えてみた(苦笑

自分が下北沢を好きなのは、こんなつなぎ合わせられる物語のかけらが
街のいたるところにあるから。
・・そして、そんなかけらとすぐに結びつく
ふわふわした夢のかけらが劇場の中にはあった。

自分には、雨の休日の午後を彩るに十分だったな、
と思う、とまぁ・・・そんなとこです(笑
ソウル市民五部作連続上演

ソウル市民五部作連続上演

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2011/10/29 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

『ソウル市民1939・恋愛二重奏』
あくまで自分の印象として・・

やりたいことは分かる気がします・・。
戦争の進展とともに繁栄している街。
サンテグジュペリがマドリッドで描いたものに似たものを
描こうとしていたのではないか・・という気もします。

ただ、そうした戦争とは裏腹の喧噪、明るさ、その中での孤独・・を描くには、
ちょっとマジメすぎる印象が拭えない気がしました。
(それは、舞台も、観客も、という意味で・・)

こうしたものこそ、もう少しラフに作り上げて欲しい気がしました。

明るく楽しく元気に!メリハリをつけて絶望や苦悩を描いたりしてくれれば、
もう少し魅力的な舞台になったのではないかなぁ・・などと思って観ていました。
役者の演技が悪かったと言ってるのではないです。

ただ、空気が堅苦しかった(全てをきっちり作りこみすぎると
逆に堅苦しく見えてしまう気が・・)せいか、
疲れて珍しくちょっと寝てしまいました・・(汗

まぁ、こういうのは好みによるものなんですけどね。

検察官

検察官

柿喰う客

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/11/12 (土) ~ 2011/11/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

連劇美はすごい・・
自分は・・柿がフランス遠征で出逢った劇団というので、
遠征時の作品(仙行寺で上演した『The Heavy User /ヘビー・ユーザー』)
が割と念頭にあったので、すんなり入っていけた気がします。
(向こうの劇団が全く見たことのない作風の作品じゃいきなり一緒に作れないですもんね・・)

連劇美さんが韓国の劇団ということも頭にあってか、
彼らが演じる劇中の人物たちも、
ロシア人というよりかは、韓国映画などでよく見る類の人物そのままのようにも
自分には感じられて、それらを非常に生き生きと演じながらも全くぶれない韓国人の俳優たちに、凄く力強さのようなものを感じていました。

・・そもそも自分がロシア文学が割と好き(プラトーノフなんか特に・・(苦笑
なため、物語も頭の中に入ってた(・・というかシンプルなストーリーですもんね・・
せいか、日韓の俳優たちが音楽に合わせて存分に舞台上で遊ぶ様子を、
自分も少しリズムを取りながら字幕も全く気にならずに楽しんで観れていました。

ポレシュなんかの上演時とはまったく字幕の印象も違っていて、
小劇場の有利さを実感していました。

・・いや、なんというか、外国であれだけ自信を持って演じられる
韓国の役者たちの凄さを肌で実感できて良かったです。

ディズニー映画みたいに円を描くようでいて力強い動きとか・・。

あと、ボヴェ太郎さんがよく使うような、顔と手を露出させて(あとは黒衣)、
暗闇の中で表情と手とを浮き上がらせる演出もとても良かった。

ソウル市民五部作連続上演

ソウル市民五部作連続上演

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2011/10/29 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

「サンパウロ市民」(初心者にはお薦めできない気が・・)
客席の空きにくらべると恐ろしく完成度の高い芝居でした。

室内劇でありながら、そこにうつしだされていたのは、
ドアの向こう側の左翼が潜む街角、
新聞やラジオを通してゆがめられて伝わってくる、戦闘状態の赤く燃える世界、
階層化が進行し、同じ日本人同士でも差別化が進みつつある現実。

あえて会話劇の形をとりながら、ひとつひとつの歴史を直接描かず、
コトバの陰影だけで世相を描ききっている。

ただ、何気ない言葉の端々を拾い上げながら、常に想像をめぐらせないといけないので、
ただなんとなくテレビだけ眺めていればいい状態から
いきなりこの行間の世界に飛び込むのは、
なかなか骨が折れるに違いないと思ったり・・(というか眠くなるのでは?

ちなみに、この作品だけ観ても十分に楽しめるとので、
観る順番をわざわざ最後に回す必要はないと思われます!

時間の空いた方は是非!(別に営業ではありませんがこの日は空席が目立ったので、つい(汗

ジェローム・ベル『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』

ジェローム・ベル『ザ・ショー・マスト・ゴー・オン』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2011/11/12 (土) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

エスプリ
非常に分かりやすかっただけに、考えれば考えるほど、
つくづくこの作品は日本の観客向けに分かりやすく、親しみやすい形で
咀嚼され尽くしたものなんだな・・と感じます。

いくつかの手法は、日本の劇団でも似たことをやっているのを観たことがあります。

例えば、役者が観客の顔を逆にじろじろ見る、というのは
ごま氏が以前関西でやっているのを観ました。

新鮮味、というよりかは、そうした普段はあまり見慣れない手法に
フランス的なエスプリをまぶして、
日本の観客に美味しくふるまってくれたのだな、
という気がしました(そう感じた人は多いと思います・・

逆にもしそうした手法に日本の観客が本当に大きな関心を持っていれば、
今回の公演に似た手法を用いるいくつかの劇団は、
とっくに連日満員となっていたことでしょう。

単純に考えるなら、日本の観客はそうした手法に
賛辞を送っているというよりかは、
そうした手法にお洒落なフランス的風味をまぶした「芸術作品」を
美味しく味わいたい、ということを、かのフランス人演出家には
とっくに見透かされているのではないか・・などとも思えるのです・・。

そうしたことを考えると・・
公演に初演のように鍛えられたダンサーを用いなかったという理由も・・
本当はどのような意図をもって考えられているのだろうという気もしてきてしまいます(それについてはほかの街も同じなんでしょうが・・

もちろん、公演は文句なく楽しめました!
・・ただ、初演の挑戦的な雰囲気、鋭さに、
今自分の観ているものがどれだけ及んでいるのだろうか、などと、
ふと考えてしまうのです。
そうするとあまり無邪気にも喜べないところもあるのです・・。

「僕たちはあなたの今までの芸術の理解者ですよ・・」という温かい雰囲気よりかは、
「もっと過激でハジけたもの、今まで観たことがないものを自分たちは渇望している!」
といった渇きのほうが・・海外から来た芸術家を
東京(さいたま)という街が受け入れた際に刺激になるのではないか・・
などと、僕はつい思ってしまうのです・・(汗

INDEPENDENT:11

INDEPENDENT:11

インディペンデントシアタープロデュース

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2011/11/24 (木) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

たしかに
たしかに西出さんの舞台は素晴らしかったです・・ただ、自分は西出さんの舞台の出だしが、少し所用で外出していたため観られなかった・・(涙

それと、伊藤えん魔さんの古典落語を鮮やかに作り替えた手腕も
落語好き(上方、東京問わず)の自分としては嬉しい限りでした。
繁盛亭に出られるのでは?(笑

・・ただ、平日も昼夜開催してくれれば通しで観られるのに・・金土日仕事の自分にはそこが凄く残念でした・・。

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下にコメント頂いたので
謎のモダン館さんのも・・(初見だったのでまだ書いてなかったのですが(汗

初めて観させて頂いたんですが、なかなかに骨太な舞台
(九州らしい?といっていいのかは分かりませんが・・)で、
ごつい舞台好きの自分としては凄く楽しませていただきました。

主人公は、割と感情が先に走って犯罪に手を染めてしまう死刑囚・・
というと、ニュースなどをみているとこういう人、
わりとあちこちにいそうなんですが、
被害者や家族以外はなかなか触れる機会は少ない。

そうした武骨なキャラクターが
こんなにごっつりと舞台の上に立ち上がることなんて、
実はそうそう無いんじゃないかな、と、観ていて思ってました。

一人芝居だからこそ、そういうキャラクターにしっかりと
光を当てて、その影、皺の細部に至るまで
くっきりと際立たせ、
犯罪者と、その犯罪者に落雷のように大事なものを奪われた被害者との
邂逅をじっくりと魅せる・・・

急ぎすぎず、でも遅すぎず、30分の中にきっちりとまとめていて、
なかなかの手腕だなぁ、と感心してました。

そのなかで一つの作品、キャラクターを
じっくり掘り下げているのが伝わってきて、そこがとても良かった。


なんだか東京の最近のショーケース型のイベントというと、
「セレクトしてきた自分のセンスを見て」
とでも言うように、すでにロングラン気味の公演を打っていたり、
わりと見たことのある劇団を集めてきたり、というのが
多い気がします。

自分は、このインディペンデントシアターのように
長崎など、大都市圏以外でもしっかりとした
舞台を作り続けている劇団にも声を掛けているほうが・・
舞台での表現というものに対する誠実さ、真摯さが伺えて
好感が持てるような気がして応援したいな、と、思ったりします。

センスも大事ですが、
一つの町に腰を下ろして舞台を作り続けている役者・劇団さんというのは、
舞台の上からその町の体臭のようなものを発散しているようでもあり、
椅子に腰かけながら、物語と町とを旅しているようで
なかなかに素敵な、これもまた邂逅のような気もするのです・・。

『タイトな車』『日記ちゃん』2本立て公演

『タイトな車』『日記ちゃん』2本立て公演

田上パル

アトリエ春風舎(東京都)

2011/11/18 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ジプシーパンクでタイトな車
2作品を関連づけた方が良いのかもしれませんが・・
女子の妄想超特急な「日記ちゃん」と比べると、
どう考えても、ジプシーパンクな「タイトな車」の方が、
千倍程度は自分好み・・というか、
予想もつかなかった展開といい、はっきり言ってメチャクチャ好き!(笑

・・どことなく、森の中のミステリアスな二人語りという形から、
以前学習院女子大で観た「マコンド」を連想したりもしましたが、
このようなクストリッツァ的?とも言えるような
音楽的で(ラストの)突き抜けた感じなどは、
ちょっと他の舞台ではお目にかかった記憶が無いようにも思え、
なんとか観ることができて本当に良かったと思います!

途中まで、観ながら手探りで物語の鍵を探しながら次の展開を待つ中で、
「役者さんたちはなんでここまで手堅く抑えながら演技しているんだろう?」
・・などと思ってましたが、
観終わって、成程、ここまできっちり押さえながら話を進めていかないと、
これだけの爽快感は無かったかもしれない!と
逆に感心してしまいました(苦笑

・・いや、なんていうか、このような
ジャンクでありながら完成度の高い雰囲気の舞台は本当に大好き
(・・というか似たものがほとんど思いつかない)なので・・。

ちなみにいつも「初心者におススメ」ってどういうこと?
とか、思ってたりするのですが、
こういう舞台を観て
「・・ああ、舞台の上ではどんなことをやってもいいんだ」
と納得してから新劇などを観始めても遅くないんじゃないか、などと
思ったりもするのです(普通は逆なんでしょうが・・

bなるbとのb

bなるbとのb

meyou

自由表現空間 シアターカフェNyan(大阪府)

2011/11/22 (火) ~ 2011/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

猫3匹に押しつぶされながらも・・
結局、膝上に2匹、胸上に1匹の猫たちに押しつぶされたりしながらも
なんとかどいてもらったりして(苦笑
無事に観に行くことができました・・(会場がNyanだけに

前回に続いて、今回も小さな空間を
ぎっしりと美しいコトバと嫋やかな動きで埋め尽くしていて、
素敵な舞台に仕上がってました。

朗読された作品の舞台はどれも昔の東京だったりもするのですが、
それらが大阪の北堀江で囁かれると、
フシギと東京よりもその場の空気にしっくりと合うように感じてしまうのは、
東京よりも昔のものが多く残っている大阪ゆえなのかなぁ・・
などと思ってもみたり(笑

松本さんは、先日ABCで観たレトルト内閣での公演も良かったですが、
こうして間近で観させて頂くと、
なかなかに眼や表情に力のある役者さんだなぁと
改めて感じたりしました。

そして、その松本さんの投げる球を受け止めるかのごとく
支えるようにしなやかに動き続ける
諏訪いつみさんと合わせると、2人、なかなか良いコンビと言えるのではないかなぁ、と思ったり。

また、大熊さん河上さんと、2人での台詞の掛け合いも見どころが多く、
なかなかに楽しめました。

東京からたまにぶらっと行くと
本公演以外には足が向かないことも多いかもしれませんが、
こうしたらちいさな空間で、間近で役者さん達の動きを
しっかり捉えられる公演のほうが、
それぞれの持ち味をゆったりとした状態で鑑賞できて、
本公演の印象に補足できる貴重な機会だったりもするのです。

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