ぱち太の観てきた!クチコミ一覧

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もしも、シ【ご来場いただいた皆様ありがとうございます!!】

もしも、シ【ご来場いただいた皆様ありがとうございます!!】

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

王子小劇場(東京都)

2012/04/04 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなか
カラフルで面白いですね・・。

青色文庫

青色文庫

青☆組

ゆうど(東京都)

2012/04/07 (土) ~ 2012/04/14 (土)公演終了

満足度★★★★★

幸福な王子
自分も大好きなワイルドの物語を
なかなか素敵にリメイクしていて、聞きごたえがありました。

・・そういえばこの作品、トルストイの「復活」に似てる気もする
   (発表された年代を見ると、トルストイが似たというべきなのか


10年の時を挟んだ、上演された3作品。
聴いていると、
どうも、34歳のときに書いたという「幸福な王子」、
これは23歳の時から13歳に戻ってきたみたいな・・
童話チックという意味で(笑

・・なんかそんな気がしてしまった(根拠は特にないけど

王子は・・幸せだな(笑

だって、自分の馬鹿に命がけで付き合ってくれるツバメ(友達)がいるから。

男子というものは、真っ直ぐなバカと、それに付き合ってくれるバカな友達がもう一人いれば、
無敵みたく(いや、実際にはそんなことは全然ないんだけど、心のハナシで(苦笑
強くいられる、シンプルな(残念なことに女子はも少し複雑であるようだ)生き物で、
そのことは、女子には容易には理解しがたいんじゃないかと、ずっと思ってきたけど・・
この美しすぎる童話(美しすぎるがゆえに、自分はトルストイを好むのだけれど)
を、こんなにも優しく柔らかに具現化するところを見ると、
どうやら自分も考えを改めないといけない、とか思ってしまう(苦笑

どちらが先に死ぬかなど、二人にとっては関係ないのだろうな。

「墓場で会おう」とでも、王子とツバメは命を失う前に約束していたのかな?

【ご来場ありがとうございました!】死と再生とテクノに【次回本公演は6月です!】

【ご来場ありがとうございました!】死と再生とテクノに【次回本公演は6月です!】

ロ字ック

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/04/03 (火) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★

相対性理論vsUnderworld?
テクノって言うからどういうのかと思ったら、こういうことだったのか。
あとでも少し書きます・・(汗

喪服団

喪服団

オクスリ

新宿眼科画廊(東京都)

2012/04/05 (木) ~ 2012/04/09 (月)公演終了

満足度★★★★

当日券
・・で観に行ったら、一人だけ立ち見になった(・・疲れた・・(苦笑

朝のボヴェ太郎氏が立ち見でなくて、
こっちが立ち見だったのはちょっと計算外でもあったり。

・・でもまぁ、ガラガラよりは良いか。
先日の石原氏の舞台なんかはもうちょいパンパンでも良いのにな、と思ったりもした(苦笑

眼科画廊は、昨年ムック(赤澤)氏の舞台で観に行って以来だったのですが、
こういう変わりものの舞台には、片側鏡だし、なんかあってるな、と思ったり。


なかなか不思議なネタが多く、しかも矢継ぎ早に繰り出されるので、
なんだか唐突にネタが繰り出されて思わず声に出して笑ってしまったり。
この劇団の舞台は初見でしたが、
もう少し慣れてくれば、もっともっと楽しめそうだな、とも思いました。

今回は、エイプリルフールにあった、
不思議な・・夏の地底人の王子侵攻の発表もあって、
自分も、北朝鮮ばりに地底人の動向を探る意味合いもあり、
当日券でこっそり地下に(眼科画廊に)潜入したものでした(笑

ピンクな地底人2号氏による不思議な昆虫類などの
形態模写の様子も演技に組み込まれている?せいもあって、
地底の不思議な生き物たちのの生態にも
この公演を通して若干の知識が得られた(笑

最近、中高生のときに読み耽った、
地底人に関する書物
(昭和50年代に大陸書房などから発行された(古本屋で見つけた)ものであったり、昭和30年代の黒沼健氏の著作であったり)
に再び目を通し、
地底人に関する知識を深めている(苦笑

夏の王子侵攻に備えて、
今回の新宿偵察以外にも、
彼らの準本拠になりつつある京都の劇研にも今月下旬に
足を伸ばしてみるつもりです。

もう少し地底人の生態に熟知したら、
またここに書き込みます。

もし何も書かなければ、地底人に粛清されたのかもしれません(苦笑

・・皆さんもぜひ、地底人の活動について、
舞台上で何か観察したら、さりげなく?
ここで報告するとよいかもしれません(笑

貴方と私の演劇革命

貴方と私の演劇革命

月刊「根本宗子」

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/04/02 (月) ~ 2012/04/09 (月)公演終了

満足度★★★★

そういえば
あだ名のネタで思い出したんですが、
以前同僚が眼鏡をかけていて修士を持っていたので
「ハカセ」と呼ばれることになった時嫌がってたのを
自分が「自分も修士あるからハカセのあだ名もらって良い?
俺結構勉強家だよ?」
と言ったら、即座に周囲に却下されたのを思い出しました(苦笑
・・結局みんな見た目?

あだ名って難しいッスね(笑

・・なかなか面白かったです。

金曜夜の回は余裕あったけど、この回だけだったのかな・・?

あとでも少し書きます・・(汗

微か

微か

世田谷美術館

世田谷美術館(東京都)

2012/04/06 (金) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

桜と轟音
桜の季節。

青空の日などは特に、街中はいつもキラキラとした光が満ち溢れていて。
自分は、この季節になるといつも、
父親が死ぬ2年前、最初に病院に運び込まれた
日のことを思い出す。

そこは、この世田谷美術館ともわりと近い駒沢公園の隣の病院で、
満開に近い桜が咲いていた。

今思えば、死のスタートを切ったその日、病院のなかには
眩いばかりの春の光が溢れていた。

家から美術館まで向かうバスの中から、かつて通ったその病院の桜が見れない(苦笑
ただ、通り過ぎてから、街にあふれる光から、桜が満開であるのを知る。

バス亭から美術館までは、原宿のような人並み。
道路も渋滞していて、到着がだいぶ遅れるほど。

急いで走っても開演に間に合わず、
結局会場に入る前に5分ほど待つ間、
受付から会場までの、
光に溢れた回廊をちらりと見やると・・

そこに
          「静寂」   ・・があった。

桜の花びらが、落ちる途中で目の前で静止したら、
きっとこのような気持ちだろうか?(苦笑

まさに光の中で
宙に舞う何かが
静止したような・・

開演から5分間、
ボヴェ太郎氏は、
会場までの回廊を、ゆっくりと
ゆっくりと
移動していたのだ。
光の中を。









ボヴェ太郎氏が会場に入るのを見届けながら、
自分も、スタッフの方と一緒に
ボヴェ太郎氏のように・・・
音を立てずに(苦笑
キャットウォークでこっそりと会場に入りました。

会場に入ると、
外を行き交う人が見える180度見渡せる窓を前に
窓外のヒマラヤ杉たちと
花見客と
図面を持って歩き回る緑色のヘルメットを被った二人の工事関係者と
(こういう仕事で来てる人の動きも制限しないところが逆に素晴らしいと思った(笑)
遠目に見える満開の桜たちと、
芝生に照る光と、
(音は聞こえないけれど耳に残ったままの)街中の喧噪たちと
舞うように・・。

昨年の9月の伊丹での公演は、
飛行機の轟音や、ひっきりなしに外を行き交っているであろう
車のクラクションの中、
夕闇に包まれて舞っていたのを思い出していた。

光と、静寂(或いは桜と死)。

相反するようでいて、この二つが近接したとき、
極めて強い緊張感を生み出すことを知る。

自分は、会場に着くまでの間目にした人並みや、
街中の喧噪が、
この静寂のなかに収斂していくのを感じる。

ただ、そこには「死」というよりも萌え出るような生の息吹を、
ボヴェ太郎氏の指先からは感じるのだ。

切り詰めた末に行き着くのが、
死ではなく、生の萌え出るような・・。

死の先にあるのが生であるように。

アフタートークのなかで氏は、
この先も、このような、
劇場と違ってすべてをコントロールできない空間での舞を楽しみたいと
語っていた。

力強いコトバだと思った。

帰るまでの道すがら、
今度は公演の中の満開の桜の中をぶらぶらと歩きながら、
花見に来たちびっ子たちを眺める自分の心に、少し
余裕が生まれているのを感じながら(笑


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ちなみに、当日券で観れました。

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

嘘みたいに
行く途中小竹向原のまちを歩いていたら、
猫と遭遇しました(笑

青年猫(1歳にちょっと足りないくらい?)
で、目を見ただけで、素直そうな、
毛並みのきれいな・・(笑

感想はもう少しあとで書きます・・(汗

NMSグレイテストヒッツ

NMSグレイテストヒッツ

石原正一ショー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

日曜日よりの使者
なんとか10作品すべて観る事が出来ました・・。
一番ほっとしているのは、主宰でしょうが、
自分もまた10作品を突き抜けられたことに安堵しました(笑

10作品を通して観て、
NMSの珠玉の作品群の素晴らしさが、非常によく分かりました。

どの作品も、懐かしくて優しく、
瑞々しくて豊かで、人情味があり、
中崎町から天六あたりの、
路地裏や軒下から湧き上がるみたいな、
色鮮やかな香気が溢れていました(笑

これらの作品、すべて約1時間で作られている・・ということは、
どういうことか?というと・・・
当たり前のようですが、入場してから1時間かそこらで街へ出る、ということで、
これが2時間だったら、昼下がりにコモンカフェに入ったなら、
外に出て、商店街を抜けて天六に差し掛かるころには
中崎町のほうにはもう夕暮れが差し掛かって見える頃でしょう。

でも、1時間なら、きっと、中に入った時と、
それほど変わらない時間が、まだ外の街に流れていることでしょう。
・・・・・ということで、

街から、ふっと、夢の世界に入って、すぐまた戻る、
みたいな。

そんな、街と地続きな夢の時間が持てる、
ということ。

自分は思うのだけれど、
これらの上演作品、そのどれもが、
作家さんたちが、もっと出演者を増やし、世界にちょっと息を吹き込んでふくらませば、
簡単に1時間半~2時間弱の本にする事が可能だと思う。

石原氏は、それをさせなかった。

それは、多人数の劇団の公演をわざわざ見に来る、というよりも、
とある待角の、
地下に住んでいるちょっと変わった(けれどいかがわしくない(笑)
友達の家にふらっと遊びに来る、
    ・・・みたいな気持ちで、ぶらっと、
街と地続きな演劇と出逢ってほしい、と思ってるからなんじゃないかな、と、
自分は思ってみたりするのです(笑

1時間なので、筋はそこまで複雑にはできないし、
群像劇でもなく、
世の中をすべてみわったすには、まだ遠いかもしれない・・。
賞を取る道を、あえて捨ててるようにも見えなくもない(苦笑

それでも、上演作品のどれもが、
石原氏と、石原氏とマッチアップする役者さんたちの、
向かい合って打ち合う遊び心の応酬によって、
ふくらみ、飛び跳ね、弾け、時にはまわったり踊ったりして(笑
素晴らしい色を、自分の胸に届けてくれるのを感じました。
(二人ということは、相手の呼吸さえわかっていれば
飛び跳ねて自由に動けるということでもあるのです)

自分は、これら10作品を通して、
技巧的に洗練された芸術作品というよりずっと、
多くの人間の心に出逢えたと強く感じました。
そしてそれは、自分が演劇作品に求めるものでもあるのです。

この作品を提供してくれた石原氏やスタッフは勿論、
上演に協力してくれたアゴラにも感謝します。

・・そして、これらの作品は、
正直な所、傑出した作品が人知れず?湯水のごとく湧き出る青年団周辺において、
最も足りないものは何なのかを指し示してくれている作品群でもあるようにも
思うのです(苦笑

・・ちなみに最後に観たのは千秋楽の「日曜日よりの使者」で、
その前に「神さまそれではひどいなり」を見ましたが、
そのコメントはまたあとで書きます(汗

きら星のごとく【YoutubeにてPV動画公開中!!ご来場誠にありがとうございました!!】

きら星のごとく【YoutubeにてPV動画公開中!!ご来場誠にありがとうございました!!】

蜂寅企画

王子小劇場(東京都)

2012/03/29 (木) ~ 2012/04/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

殺陣、舞台美術、チケット、屏風、大凧・・
役者の熱意のこもった演技だけでなく、
細部にまで、非常に情熱の溢れた作品に仕上がっていました。

物語の筋、というよりかは、物語の魅せ方に凄くこだわった作品だな、と感じました。

役者さんたちの細かい仕草、動きの一つ一つにまで、
細かい気配りがなされていて、
実を言うと、全く予備知識が無いままに
観劇したのですが、
見始めてすぐに、演出の方が女性だろうと自分が感じてしまうほどでした(実際そうでした

葛飾北斎の娘の話は、自分も知っていたのですが、
そこを切り口に、
北斎の絵から抜け出た様な、人間味あふれる江戸っ子たちをきっちりと描き切り、
中でも女性たちが非常に生き生きと描かれているのは、
舞台として観て、出色と言ってもいい出来だったように思います。

今回観てみて、
個人的には、やはり女性の作る江戸物というのは
非常に個性の光るものが多いように思います。

ちょっと思い出すだけでも、
劇団千年王国やユリイカ百貨店や快快など・・。

いくらでも色彩豊かな傑作が思い出されてくるようにも・・。

次が楽しみな、非常に将来性が豊かな作家さんだなぁ・・と思いました。

NMSグレイテストヒッツ

NMSグレイテストヒッツ

石原正一ショー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

林檎
「幸福論」と言えば、椎名・・と思ったら、石原氏はなぜか福山と言う。
(脚本家は前者)

・・なるほど、それは化学反応して、素晴らしい作品になるわけだ(笑

福山+林檎・・?

ポップ(というほどのポップでなし?)にあまり明るくない気がする自分
(・・でも、昨夜観たRAZIKAはかなりポップ(ベルゲンの、だけど)だったなぁ・・)
でも、これはなかなか、と思ってしまう。

自分は、初演は観てないのだけど、
相方の役者さんは、自分が以前から大好きな岸潤一郎さん・・。
石原正一ショーでは、「ボーボボボ坊っちゃん」で以前出てたなぁ・・たしか。

端役とかじゃなくて、もっと堂々とした主役で、
あの味が観たくてたまらないのですが、
この2人芝居では、
岸氏の独特な雰囲気がしっかりと間近で見られて、
なかなか楽しめました。

先週観たのですが、
きょうも休みが取れたので、
これから、もう一回アゴラに観てこようかと・・。

観てきた、でかつ観たいでもあります。

脚本家の方は、以前から、暗闇の漁村の風景などを描くのが非常にうまくて
(巧み、というよりかは、パラ定に、ずっしり感があるところが、ちょっとだけ似てる気がします)
以前から気になってた方。

この風変りな男役者二人に、合わせたかの様な、
・・いや、違うな、むしろ二人が作者の世界に寄り添ったかのような。
不思議な三者三様の色が舞台の上で混じり合うのを見るのは、
なかなか素晴らしくもあり。

男子はほっておくと、軽くなって風船みたくとんでっちゃうから、
あんな重りみたいな作品で地面にくくりつけられて、

それでも風に揺れて、苦しみ、動き、ぶつかり、

やがて自分だけの世界をそこに見付けだすさまを眺めているのは、
なかなかに眩い体験でもあり・・(苦笑

いないかもしれない 静ver.

いないかもしれない 静ver.

青年団若手自主企画 大池企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/03/26 (月) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

精緻
一見なんでもない会話のようなのに、
その裏にある状況を推測させたり、
「・・こうなんじゃないかな?」
とぼんやり思い描いた像に対して意外な解答を示したり、
ちょっとした違和感がさざ波みたく増幅したり、
雨音から外のいろんな状況を想像させたり、
そういうのが非常に巧みな作家+役者さんたちだなぁ・・と、思った。

1時間で、
ちいさな空間から、これだけ外の世界や過去の情景を空想させるのは
なかなか凄いな、と思ったりしました。

ネタバレBOX

女子の・・「冷徹な残酷さ(と言って良いのかな?)」を描くのがとても巧いな、と思ったりした。

ラストまで来て、「これってハッピーエンドなのかな?」と、ぼんやり思ったりした。

むかし苛められてた女性は、いじめてた女性と一緒にいても、
たぶん大丈夫だろうけど、
いじめてた女性は、逆にダメなんじゃないのか・・?
と、思ったりした。

そうしたら、当人たちはともかくとして、
その子たち(まだ遠い未来のことだけど)が
不幸になる可能性も想像してしまった。

・・いや、なんだかこのまま、どこかのど元になにか引っかかったままみたいなまま、友達づきあいをするのかなぁ・・と、思ってしまって。

その解答は、近いうちになにかの作品で出るのでしょうか・・?
NMSグレイテストヒッツ

NMSグレイテストヒッツ

石原正一ショー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

ビートルとスピカ
きょうは
『スピカ』
『宇宙のファンタジー』
両方とも、東京公演の初日でした。

スピカは、スピッツの曲で、
スピッツと言えば・・ハチミツとか群青とかが思い浮かびそうな気がするのですが、
そこをスピカにするのが、
妙にこのロードムービーに合っている気もして(笑

そして、港区(とはいっても、東京でなく大阪の)という地名を聴いただけで、
自分はもう、何年かまえに、
吟遊詩人というお店がまだ弁天町の昔の汽船会社の建物のなかにあったころ、
ライブを観るため、駅からの行き帰りにてくてくと人気のない倉庫街を歩きながら、
見上げたときの夜空の星たちの瞬きを、
思い返したりもしたのです(笑

その大阪の港区から始まった、
冴えない男の、ビートル(車)とスピカとの旅は、
錆びつきつつも心ときめいて、
今まで自分は人前で演技をしたいと思ったことなどほとんどなかったのですが、
今回は石原氏扮する冴えない郵便局員の役柄が、
素直に羨ましいと思えたのです(苦笑

ネタバレBOX

女の子(スピカ)の唯一の肉親である父親の帰る場所であり、
その父親が生まれ育った、
思い出の海の見える教会を買い取るため、
くすんだスピカ(彼の眼には全然そうは映ってなかったのでしょうが)の
郵便局や銀行の強盗の罪をすべてかぶって、
自分だけが捕まる、三枚目の男。

お人好しで騙されてばかりだけど、
まっすぐな瞳を持っている。

キモくて天パでモテなくても、
星の名前も知らない色男たちより(笑
僕は、この冴えない郵便局員の方がずっと美しい人生を送っている気がする。
(これこそが、女の子たちには決して踏み入れる事が出来ない、
一部の男子だけがもつ領域のようにも感じられるのです・・・

自分も、多少矯正はしてるけど、
けっこうクセっ毛なんだよなぁ・・とか、思って髪を手で触りながら、
夜道の星を見上げながら、家路につきました(苦笑
ジョギリ婦人

ジョギリ婦人

芝居流通センターデス電所

「劇」小劇場(東京都)

2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

当日券
で観てきました。

前回に比べるとだいぶ慣れたせいか、とても楽しめました。

生音の迫力、演出、物語、悪役も含めた役者の演技と、
すべてが素晴らしかったです。

音響のDJブースが近いせいもあってか、迫力ある音を間近で楽しめ、
歌もなかなか聞きごたえがありました。

開演直前に滑り込んだのですが、
短い時間で頑張って歌詞に目を通したお蔭で、
歌もすんなりと頭に入り、とても楽しめました。

歌詞が以前から聞き取りにくいという話はあったのですが、
自分の回は結構聞き取れました。
ただ、やはり、歌詞カードは開演前に観た方が絶対良い、とは思います。
歌詞カードを見て、ある程度の内容は事前に分かるのですが、
その方が面白いと思います。

開演前に、歌詞を読みながら、こんなふうなんじゃないかと想像するのとは
実際に目の前で歌っているシーンが全然違ったものになっているので、
それが意外だったり、面白かったり。

物語の結末については、
最後の最後は予想できる部分はあるのですが、
それはあくまで見せてる感じもあります。

途中の展開の結びつき方を予想するのは難しいと思います。

この舞台、自分の感じとしては、あくまで慣れもあると思います。

そして、通常の舞台というよりかは、
どちらかというと
アメコミとプロレスをremixしたスプラッタ・ホラー・ミュージカルのライブ
(ミュージカルと言うと聞き取れないという声が出そうですが・・)
なので、
腕を組んで「どうやって俺を楽しませてくれるんだ・・」※
みたくやってると楽しめないのかも・・と言う気も・・(と言いつつ自分もおとなしく観てましたが

※・・そういう人を見ると、いつも自分の頭の中では
   Blurの「Entertain Me」が鳴りだしてしまう(苦笑
   ところで全然関係ないけど、TopManの由来って、
   Blurの同じアルバムの曲名から来てると良いなぁ・・って、ホント
   全然関係なくてスミマセン・・(思ったことをそのまま書いてしまうので・・
   でも、観客も「楽しもう」って雰囲気が溢れてたら、
   舞台もずっと楽しめるし、そのうちいろんな良いところが見えてくるものなので・・。
   日によって観客席の雰囲気も違うからなぁ・・(苦笑

   一応、別に知り合いがいるからのヨイショとかでもなく
   (劇団員の誰とも知り合いではない)、
   当日券実費払い、おまけに開演ぎりぎりだったので空いた端の席(といってもDJブースの前)に座って、自分はとても楽しめましたよ、と言う感想でした・・。

ネタバレBOX

単に残酷なだけでなく、
物語は色々な要素が絡み合いながら、
きちんとした一本の糸で結びあっているようでした。

トルストイの「幼年時代」のような幸せな時を過ごした男女3人。
その彼らがどのようにして愛し、殺し合いながら絶望の底に沈んでいくのかを、
ずさんな拉致監禁計画の破たんと共に
情感たっぷりに描写していく様はなかなかに見応えがありました。

物語の最後の電話の使い方もとても良かった。

最後に電話が鳴るシーンは、一見ありがちとも思われそうだけれど、
自分には、以前観たタカハ劇団の、
死のうとしていた人が、自殺志願者の電話のベルに逆に救われるシーンを思い出したりしてました。

その後の展開としては、2つの物語は、きっとまったく逆となることを予想させるのだけれど、ただそれは暗さと明るさの違いくらいであって、
根っことなる感情は同じなのかもしれない。

子供と夫を失い、絶望した婦人は、
きっと同じように絶望のなかにいる子供の、助けを求める電話で、
おそらくは生きる気力を得て、怪人に生まれ変わります。

その喪服姿の婦人は、まるでバットマンのようなダークヒーロー・・というかヒロイン?にも見えます。

同じ電話の鳴る音で締めくくる結末をはさんで、
タカハ劇団が、
おそらくは自殺しようとするものを思いとどまらせようとすることで
逆に自分の魂も救われることを観客に期待させる
(少なくとも自分はそう思いました)のに対して、
デス電所においては、
ジョギリ夫人の魂は、ひょっとしたら電話が鳴る前にもう死んでしまっているのかもしれない
(夫と自分の子どもが死に、夫も死んでしまった以上、もう永久に救われることは無いのかもしれない)
けれど、自分の死んだ子どもと同じように絶望の淵にいる子どもを救うことでのみ、
かろうじて、魂は死につつも、体を機械のように駆動するエネルギーを得ることができる。
ただしその闇の先に、救いの光があるかは、誰にも全く分からない・・。

期せずして、2つの物語の共通点と相違点とに思いを巡らせることで、
2人の登場人物の物語をより深く掘り下げる機会を得られたようにも感じられます。

個人的には、ジョギリ夫人をアメコミのようにシリーズ化したらブレイクするんじゃないカナ、とか思ったり。
・・いや、陰惨な事件は多いけれど、
そうした絶望を、黒い炎で焼き尽くすみたいな、
そういう悲しいダークヒーローをみんな実は求めてるんじゃないか、
とか思ったりもしたもので。

家政婦の三田さんよりかはこっちの方がいいんじゃないかと・・いや、趣味ですけど(苦笑
岡田あがさ リーディング公演「INTIMACY」【閉幕しました】

岡田あがさ リーディング公演「INTIMACY」【閉幕しました】

オーストラ・マコンドー

CCAAアートプラザ ランプ坂ギャラリー ランプ3(四ツ谷)(東京都)

2012/03/24 (土) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

ライブ感
わりと準備期間が無かったせいか、
初回ということもあって荒削りでしたが、
そこがなかなかスリリングで、
役者が手探りで進んでいく様子を、観客全員が固唾をのんでみるみたいな
面白さがありました。

岡田あがささんは・・・立ち方とかが以前からとても良いなぁとは思ってたのですが、
今回観ていてそのあたりを再確認しました。

アフタートークを聴いていて、宝塚の追っかけだったというのを聴いて、
ああ、成る程なぁ、と、思ったり。

好きな映画監督で
ガス・ヴァン・サントと言ってるのを聴いて、
宝塚と合わせて、芝居は真逆だな、と思ったり。

その位幅がある方が役者として成長するのかもしれないなぁ、と感じたり。

そんなこんなで、なかなか面白かったです。

・・またこういうのあったら、自分はまた初回を観たいと思うだろうな、とか思ったりしました(笑

Kon-Kon、昔話

Kon-Kon、昔話

世田谷シルク

pit北/区域(東京都)

2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

もしルイス・キャロルが女性で、マックでバイトをしていたなら・・
開演前の落語の話は、以前から王子の地名も出てくるし、
誰かやらないのかなぁ・・と、ほかの寄席で観る度に思っていた演目だったので、
王子は王子でも、王子小劇場ではなくて
pit北で思わず、しかも役者さんの落語として観られたのはなかなかに
面白い・・し、それがまたとても上手なので吃驚したり・・(笑

舞台も、昔話のRemix感と役者が歌ったりするラップのRemix感がコラボして、
行ったり帰ってきたり、
一瞬かと思ったら永遠(数百年)だったり、
騙されてるのか本当なのか、
ちいさな空間の中で目まぐるしく
ゆらゆら揺れ動く感じがなかなか面白かった(笑

あまり面白かったので、帰りに散歩がてら、ぶらっと西荻窪の古本屋まで足を延ばして、
そこで遊女の物語がいろいろ載っている古本を見つけてしまうと
思わず買ってしまったくらい(苦笑

昔話なんかは、
よくよく考えてみると
パラレルだったりRemixされてたり、
想像力を働かせてみると凄く極彩色の印象だったり、
古臭い何かと捉えるよりかは
別に最先端の音楽となんら遜色ない想像力の広がりにも見えて
(正直、ラップより先?に行ってvampire weekend位やっても別にありだな、
と今回の公演を観てると素直に思えたりする(笑

出演している役者さんたちの多くと演出が女性というのもあるのか、
物語の全編を通して、
昔話を女性が物語るかのような柔らかさが覆っている気もして、
その中で翻弄されつつ冒険する
“おっさんアリス”(苦笑
の鮮やかすぎる流転を目で追うだけでなかなかに心地よかった。

100分座布団に座りっぱなしだったけど、
なかなかに楽しませてもらいました(笑

なお投稿タイトルですが、

もしルイス・キャロルが女性(演出家)で、マックでバイトをしていたなら・・・
ハンバーガーひとつで朝から晩まで粘るおっさんを主人公にして、
「不思議の国のバーコード(もしくは新橋からキツネの国へ)」でも書いたに違いない・・
     (当日パンフより思ったことですが

ちなみに主演の男優さんはもちろんハゲておりません(汗

エドワード8世

エドワード8世

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2012/03/23 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日
東京公演の初日を観てきました。

前売りもほぼ完売していたので、当日券で朝から並んで、
何年かぶりに立ち見をしました(前夜観たピーター・ブルックがライトな作品で良かった(笑)が、そんな疲れもなんのその(苦笑
やはり引退公演の初日に駆けつける熱心な観客だけあって、
拍手なども含めて会場全体の雰囲気が素晴らしく、
何年も記憶に残る素晴らしい舞台だったように感じられました。

宝塚の場合、作品の完成度とは別に、
こうした観客の熱気も大きく影響するのです・・。

天気が悪かったにもかかわらず、
終演後も劇場の前には多くのファンが帰らずにいて、
なんだか夢を見てるような温かさが劇場に溢れているようでもありました(笑

NMSグレイテストヒッツ

NMSグレイテストヒッツ

石原正一ショー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

現在6本目・・
今のところ
3/21
『グレープフルーツムーン』
『踊る赤ちゃん人間』
3/23
『紛れて誰を言え』
3/24
『アイ・アム・ウェイティング・フォー・ザ・マン』
『幸福論』
3/27
『元少年の歌』
を観ました・・。

ラストまで、石原氏ともども自分も走り抜けられるか・・(笑

『元少年の歌』
は、2年前に自分も大阪まで観に行きました。
コモンカフェで石原氏が上演した舞台を最初に観た(カフェ上演自体初めてだったのかな・・)思い出深い舞台です。

観客席も、やっぱり大阪ということもあり、
東京に比べてずっとぎゅうぎゅうで、
自分も右端の席に窮屈そうに座って観たのを、
今でもよく覚えてます(笑

今回、2年ぶりに東京で再演を観てみて、
物語の隅から隅まで、
役者二人の演技の端から端まで、
味とか哀愁とか、男同士の友情みたいなものが漲っていて、
改めて素晴らしい舞台だと感じました。

27日はこの演目一つきりで、
この演目の東京での千秋楽でもあることもあってか、
石原さんのとび蹴りにも力がこもっているようで(笑
なかなか見応えがありました。

また、2年前に大阪公演で観ていたからこそ、
今東京でこれだけ楽しめたのかな、
とも思い、ちょっと得したような気がしました(笑

ふだんは、自分も「この公演を観てきた・・」というような自慢めいたことは
思うことも言うことも全くないのですが、
・・この公演だけは、ちょっと自慢したくもなりました(笑

物語は、一見『元』少年たちの単純なやり取りのようでいて、
芯まで中年男の優しさとか、温かさとかが通っていて、
演技や物語の遊びが溢れていて、
石原さんと福山さんの「らしさ」が詰まった
素晴らしい傑作のように自分には感じられるのです。

2年前に観た舞台の物語が頭に入ったうえで、
今いちど、一瞬一瞬の表情をとらえたとき、
二人の演技の素晴らしさが改めて感じられました。

生でこの演技を間近で見られて自分は幸せだと思いました。

この公演を東京で見逃した方は大阪まで観に行くだけの価値が十分にあると自分は思います。
・・2年前の自分がそうしたように(苦笑

自分は、2年前に観たときより、今の方が、もっと舞台を好きになっていることに
気付きました。
きっと年とともに舞台も自分も成長したのかもしれません(笑

今回この公演を観た方は、
どうかお願いですから、
何年かしてこの舞台が再演したとき、
また観に行ってほしいです(こんなお願いを書くのは自分も初めてです(苦笑
きっと、もっとこの物語と、この2人の中年男の優しさが
分かるようになっていると思います。

この2年のあいだに、自分は父親を亡くしました。

入院してすぐ、父親の命はあと一週間と言われました。

その当時の職場の人たちはそう言っても、死ぬまで誰も気にもしませんでした。
社会というのはそういうもので、自分たちが忙しいと、
「父親の命があと一週間だと言われたので、病院の面会に行くため少し早く帰りたい」
と言っても、忙しいとみんなそんなドラマみたいな話は、最初から聴かなかったフリをするのです(そして死んだあとで初めて聞いたような顔をする。「・・いや、だから一週間で死ぬって言われたって言いましたよね。1年って言ったわけじゃないんですよ」って、素で言った記憶が。・・ああ、人間と言うのはこんなに残酷なものなんだな、と、改めて感じました。自分はその前年同僚の父親が死んだとき何も言わずに仕事手伝ったのにねぇ・・って、珍しく愚痴です、スミマセン(汗 )・・なので、残業が終わってから、病院の面会時間が過ぎていても諦めずに頼み込んでこっそり入れてもらって(さすがに向こうも人間なので一週間の命の患者の面会を断れない)
母親と死ぬまで、それでも毎日面会に行きました(なんとか必死に

父親は頑張って、年末年始の忙しい時期を生き延びて、
その後一週間ではなく1か月生きました。※
「体はもう死んでいる」と、医者には言われましたが、
それでも死ぬ前には、自分と母親の前に戻ってきてくれた(苦笑

自分の周りで、余命いくばくかと言われ、死んだ人たちと同じように、
オヤジも決して怖いと言って泣いたりしなかった。
明るく笑って死んだ。

その光景が心に残っているから、
きっとこの物語がよけいに心にしみるんだと思います(笑

人生は悲しいことや苦しいことばかりだけれど、
こんな舞台に思いがけず出会い、
一緒に成長しているような気になると、
まだ何か光みたいなものがどこかに残っているんじゃないかと、
そんな気になったりもします(笑

※・・あとで母親から、
   「子どもが今は忙しいから、頑張ってもう少し生きて」
   と、カレンダーを手に、オヤジの耳元で囁いたのだと聞いた。
   その時自分は、いくら苦しくても、生きることが愛なのだと知った。
   父親は成人の日の朝死んで、その時、お袋は
   「(あと1週間でお袋の誕生日だった)・・私の誕生日までは生きてくれなかったのね」
   と、少し寂しそうに、でも少し誇らしそうに・・言っていたなぁ・・(苦笑

   ・・そう、生きることが愛なのです。
   それは、あまりにも単純で、ただ、この世に、「真実」とでも言うものがあるのだとしたら・・
   (ふだんはそんな偉そうなコトバ絶対使いませんが)
   これこそが、真実のように、自分には感じられます。
   (昆虫のように(そういっては昆虫に失礼かもしれませんが)ただ生きるというのではなく
   人の心にも生き続けるという意味で)

   それはどんな人にも、神さまから等しく与えられたもので、
   ただ不幸なことに、
   今は、そのことを忘れた人が多すぎる・・(苦笑

   ただ、だれも言わないからと言って、
   大事でないわけではない。

   僕が、変わり者の役者や役柄を好むのも
   そういうところから来るのかもしれません・・(笑
   (思えば落語には変わり者がいっぱい出てくる)

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ちなみに、『紛れて誰を言え』は、美容整形の話だったのですが、
観劇してた男性客など結構みんな気軽に笑ってたのですが、
自分も観ていて気づいたのですが、
これだけ整形が一般的になると
なかなか笑い事ではない気がして、
なかなか根が深い問題だよなぁ・・と、
思ったりしました。

・・考えてみれば、女の子たち(ここでは女性とは言わずに、
高校生から20代前半くらいの、わりと若い女の子たちをイメージしてみます)
が、しばらく見かけないなぁ・・と、思ったら、
化粧とかというレベルではなく顔が少し変わっていて・・(気のせいじゃないよな・・(汗
なんてことは、世間ではわりとよく見かけるように思います・・。

そういうのには、男性より女の子たち同士の方がよほど敏感で、
自分たち男性(以前から気づいていたのですが、男性のほとんどの目はこういうとき節穴に近いように自分には思われる)には到底気付きえない小さな変化も、
彼女たちはけっして見逃さないのです・・(汗

そうして整形した(と思われる)女の子たちは、最初のうちこそ、
内面に見える変化はそうないのですが、
1~2年ほどたつと、すっかり別人のようになってたりします
(もっとも、最初から内面に変化はなく、自分が見逃してただけなのかもしれませんが・・)
別に性格が良くなるとか悪くなるとかではなく、
雰囲気というか、うまく説明できないですが、世間慣れするとでも言えばいいんでしょうか・・・?

(逆にそうした女の子たちに囲まれても
自分のことを見失わずに堪えて頑張っている女の子などを見かけると、
素直に応援したいなぁ、という気持ちになったりもするのです
・・別に整形が悪いというのではないのですが、
整形している人が割といるなかで整形しないで頑張るということは、
それはそれで、世の男性たちはきっちりと見極めて、
好きとか嫌いとかではなく、同じ人間として芯を持っているな、と、もっと評価して良いように思われます・・)

そうした事象のいくつかを、第三者の立場から観察してみたりすると、
なかなか、整形と言うのは、複雑な問題なのカナ?
とか、思ったりもするのです。

整形というのは、外見の問題だけでなく、
心の弱さ、というか傷つきやすさと関わってくる
(場合が多い・・あくまで全てそうだとは思ってないですが・・(苦笑
ように、自分には感じられます。

それなので、一概に「悪いこと」だと決めつけて人を苦しめたりすることは、
整形してない人にも、そうしたコンプレックスを軽視することとして
軽蔑されかねないことのように、自分には感じられたりもするのです。
(もちろん想像力のある男性にもですが・・)

物語の台詞のいくつかは、笑いのオブラートに包まれてはいますが、
非常に本質的なもののようにも思われます。

なかなか考えさせられる良い舞台だったな、と思えたりしました。

ネタバレBOX

ちなみに、わざと自分の顔を不細工に(観劇中は思わず笑ってしまいましたけど、別に石原氏は不細工ではないと思います(笑
整形した夫の行為は、
リアリティのある物語として捉えるなら、
ちょっとやり過ぎだとは感じられますが、
あくまでコメディとして捉えるなら、
非常に鋭いところをついていると思いますし、
よく考えたら自分自身も、
(もともと別に自分の顔のつくりが上等だとも思ってないですが)
見た目をわざと落としてみて(苦笑
様子を伺ってみる、というのは
こどもの頃からわりと本能的に行ってきたので(笑
よく理解できたりもするのです。
(あえて整形しなくても、1~2年の幅で見た目を良くしたりわざと落したりする(体型や服←体型より流行的な歴史をたどって服の感覚の遅れを取り戻すほうが大変だったりする・・結局は勝手にアレンジし始めて完全に無視するのだけれど(笑 も含めて)のは、
やろうと思えばわりと簡単にできるように思うので、色々と迷ってる方はぜひ
試してみたらいいと思います。
・・特に若い男性(笑
女性は、化粧などによって、日常的に周囲のそうした変化を体感していますが、
男性はそうした変化を体感することが、非常に稀なので。
良い勉強になります。
そしてまた、外見と言うのがそれほど簡単にコントロールできるのだと実感できれば、
逆にそれほど重きを置くほどのことでもないと思えたりもするのです。

自分はもう大変なのでやらないかもしれませんが・・(苦笑
ピーター・ブルックの魔笛

ピーター・ブルックの魔笛

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2012/03/22 (木) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

当日券
とれたので。

チケットのために駅から走ったのは久々だなぁ・・(苦笑
補助席でも何の問題もなく観れてよかった。

ピーター・ブルックは、軽やかで素敵です。
ゴテゴテしてない舞台美術もモーツァルトの音楽にぴったりと合っていて、
自分にはかえって良かったようにも思いました。

・・まるで、即興のライブでも見てるみたいな軽やかなリズムのなかで、
自分も気軽にリズムを取ったり、面白い仕草に吹き出したりしながら、
気付けば、あっという間の90分でした。

ちょっとした舞台に比べても少し高め(といってもオペラとしてはそれほどでもないのかな)
だと、観客もそれなりに重みのある方が観た気になるのかもしれないけれど、
自分はこれくらい軽やかなほうが好きだなぁ・・(笑

まぁ、わりと文学好きだと、モーツァルトというと、聴いていると、つい
「疾走するモーツァルト」(高橋英夫)だとか、
小林秀雄先生の文章のいくつかが
すぐ頭に浮かんでしまったりするのだけれど(苦笑
この舞台はとてもシンプルでありながら、
ひと目でそのセンスの良さが感じられて、
洒脱で瑞々しい作品に仕上がっていて
(洗練というのはこういうことを言うのだな)、
観ている間もすっかりその身についた羽のような軽やかさのリズムに夢中になって、
ほかの誰かの音楽の文章を思い出す暇もなかった(笑

ピーター・ブルックなどというと、
マハーバータラ10時間などがよく話題になったりするけれど、
こうした90分の軽やかな作品のなかにこそ、
趣味の良さが凝縮されている気もして、
その素晴らしさを再認識したりもするのでした。

鉄割あっ!

鉄割あっ!

鉄割アルバトロスケット

ザ・スズナリ(東京都)

2011/09/01 (木) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

そういえば
たまに鉄割のTシャツ着ています。

次はスーパーデラックス公演?
だいぶ前に六本木で公演してたことがあったなぁ・・。
また宮永会館に帰ってくるのはいつのことだろう?(5~6年前にやってたのは覚えてるけど

最近お袋も鉄割のなんかよく分からない手提げを使ってるみたいだし・・
今家では鉄割グッズがプチブレイク中?
(だれも見ても分からないだろうけど・・

そういえば以前鉄割のTシャツ着て公演観に行って、
「鉄割のTシャツ着てるの、観客では自分だけ??」
って思ったことがあったけど、
ほかの人いつどこであれ着てるんだろうって思った(苦笑

変なバッジが付いてたり、謎のプロレスラーの絵が描いてあったり、
けっこういなせだと思うんだけれど。

原宿ではどうか分からんが、浅草では結構(日雇いのオッサン達の)
羨望?の眼差しを受けそうなんだけどな・・。
「このあんちゃん、のほほんとしたカオしてなかなかやるな」みたいな。
ファッションセンス※としてよりかはプロレスファン的?な・・。

・・いや、まぁ、なんとなくそう思っただけで←なんでも寝不足のせいにできるわけではない

※・・原宿ばかりがファッションでわないな・・とか思いつつ、
   きょうもちょっとTOPMANとかは覗いてみたり・・
   いや、FMSとか読んでると、つい・・(汗

【耳のトンネル】満員御礼!ありがとうございました。

【耳のトンネル】満員御礼!ありがとうございました。

FUKAIPRODUCE羽衣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/19 (月)公演終了

満足度★★★★

ライブ感があって
勢いがあって、ちょっちラジカル?

なかなか面白かったです。

ちなみに、年度末の仕事が山のように溜まっていたので、
3月はもう舞台とかムリかなぁ・・とか思っていたのですが、
この週ずっと職場に泊まり込んで(苦笑
睡眠時間以外ぶっ通しで(カードリーダーのことも忘れ(笑)くわっと仕事してたらだいぶ終わった!(集中力わりと凄い(苦笑
・・・ので目真っ黒でフラフラになって劇場に行った(職場なのでネットも見てなかった)のですが、
この日に入れたのって、わりとラッキー?だったのですかね・・(汗

あぁ・・こんなんじゃ子猫飼っても自分の顔すぐ忘れられる・・というかグレる・・
というかオヤジ死んでしょんぼりしてるお袋まで死んだりしたら
乳のみ子猫抱えて僕はどうしたら・・
ハイ、ここのところライブなんか観に行ったときの
転換の時間中なんかボンヤリしてるときなんか
だいたいマジメくさったカオしながら「・・・子猫」のことばかり考えております(苦笑

この日も、メロウなときなんか
飼いたかった子猫たちの顔が唐突にフラッシュバックして困ったもんですが、
評価に影響することはありません(苦笑

ただ、観劇後しばらく、
フラッシュバックされる子猫たちの顔に
BGM的にこの日観たミュージカル?のナンバー(高橋名人の歌など)が挿入されてきたりすることに
多少混乱はしておりますが(苦笑

つまり、この作品もなかなか忘れがたい作品であった、という事で良いでしょうか??(苦笑

・・苦笑ばっかで鬱陶しくてスマンですが(汗
これからは(今回はちょっとフラフラなので(汗)すっきりとした文章を心がけていきます。

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