満足度★★★★★
もしルイス・キャロルが女性で、マックでバイトをしていたなら・・
開演前の落語の話は、以前から王子の地名も出てくるし、
誰かやらないのかなぁ・・と、ほかの寄席で観る度に思っていた演目だったので、
王子は王子でも、王子小劇場ではなくて
pit北で思わず、しかも役者さんの落語として観られたのはなかなかに
面白い・・し、それがまたとても上手なので吃驚したり・・(笑
舞台も、昔話のRemix感と役者が歌ったりするラップのRemix感がコラボして、
行ったり帰ってきたり、
一瞬かと思ったら永遠(数百年)だったり、
騙されてるのか本当なのか、
ちいさな空間の中で目まぐるしく
ゆらゆら揺れ動く感じがなかなか面白かった(笑
あまり面白かったので、帰りに散歩がてら、ぶらっと西荻窪の古本屋まで足を延ばして、
そこで遊女の物語がいろいろ載っている古本を見つけてしまうと
思わず買ってしまったくらい(苦笑
昔話なんかは、
よくよく考えてみると
パラレルだったりRemixされてたり、
想像力を働かせてみると凄く極彩色の印象だったり、
古臭い何かと捉えるよりかは
別に最先端の音楽となんら遜色ない想像力の広がりにも見えて
(正直、ラップより先?に行ってvampire weekend位やっても別にありだな、
と今回の公演を観てると素直に思えたりする(笑
出演している役者さんたちの多くと演出が女性というのもあるのか、
物語の全編を通して、
昔話を女性が物語るかのような柔らかさが覆っている気もして、
その中で翻弄されつつ冒険する
“おっさんアリス”(苦笑
の鮮やかすぎる流転を目で追うだけでなかなかに心地よかった。
100分座布団に座りっぱなしだったけど、
なかなかに楽しませてもらいました(笑
なお投稿タイトルですが、
もしルイス・キャロルが女性(演出家)で、マックでバイトをしていたなら・・・
ハンバーガーひとつで朝から晩まで粘るおっさんを主人公にして、
「不思議の国のバーコード(もしくは新橋からキツネの国へ)」でも書いたに違いない・・
(当日パンフより思ったことですが
ちなみに主演の男優さんはもちろんハゲておりません(汗