はだしのこどもはにわとりだ
甘もの会
ゆうど(東京都)
2012/07/13 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
新巻鮭をもって町に出よう
新巻鮭と茹でた饂飩の化学反応で
どんな音が奏でられるのか・・?
とりあえず初日の円盤夏祭りには
新巻鮭をもったバンドは登場してこなかったな・・。
7/15追記
ちなみに円盤夏祭り(以前は円盤ジャンボリーといっていたので、舞台に出てくるフェス“ジャンボリー”の元ネタではないかと勘繰っているのだが・・?
の2日目には犬小屋をたたいているバンド(紙コップスという)をみました。
イイ音出してました(これはホント(笑
・・・このバンドが売れて、
頭に紙コップのせて歌うのが流行ったら良いなぁ・・・(気付くとなんかまた下らないこと考えてる・・(苦笑
忘れな草
柴崎正道プロジェクト
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/06/26 (火) ~ 2012/06/29 (金)公演終了
満足度★★★★★
やっぱり岸田理生作品は素晴らしい・・
戯曲、役者とも素晴らしかったように思いました。
瑠々と言うと・・・・
自分は、ヴェデキント云々というよりかは、
森茉莉の「マドゥモァゼル・ルウルウ」
(少女趣味な感じがして自分はこの人の作品をほとんど持ってないのですが、
この宇野亜喜良画の薔薇十字社版を底本とした河出の本だけは、
凝った装丁が面白かったこともあり、持っているので
を思い出すのですが、
こういった岸田理生作品の天衣無縫で幻想的なファム・ファタル像は、
やはり時代を経てもなお素晴らしいと思います・・。
この作品の上演は26年間まったく無いこともあり(自分も初演を観てません
今回の公演はかなり貴重な機会なのではないかな、と。
Goodnight
劇団競泳水着
王子小劇場(東京都)
2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了
ネジ工場
タカハ劇団
駅前劇場(東京都)
2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
いないかもしれない 動ver.
青年団若手自主企画 大池企画
アトリエ春風舎(東京都)
2012/06/16 (土) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
観たけど・・
仕事が立て込んだりバスが遅れたりして後半2~30分くらいしか観てません・・。
なので、以下の感想・評価は参考程度に(汗
(・・でも、いつも思うのだけれど春風舎で平日7時開演はキツイなぁ。
公演時間1時間なら8時開演でちょうど良いような気が)
自分は「いないかもしれない静ver」の内容を覚えていたので、
観たのは後半部分だけでしたが(汗
やりたいことはよく分かったように思います・・。
鑑賞という点ではちょっと厳しかったですが、
静verと照らし合わせて確認するには十分だった気がしました。
前半観てないので
確実にそうだったとは言えなくて申し訳ないんですが・・。
動くことによって息が切れたり、
激しい音がしたりといった効果を
舞台の中にうまく取り込んでいて面白かったです。
ちなみに春風舎の公演、面白そうでも予定が合わない人が結構多いと思うんですけど、
公演時間1時間だったら
夜10時開演とか午前11時開演とかもあると予定が付きやすいんだけどな・・。
まぁ負荷が大きいと言ってしまえばそれまでなんですけど、
先日90分一人芝居で1日3回公演を観てきたばかりだと
そんな感想も抱いてしまったり・・
(役者は万全の状態で臨みたいんだろうけど、
自分は無茶な状態での公演の方が強く心に残るなぁ)
まぁ、それは他の公演全般にも言えることなんですけどねぇ・・。
ちなみに、このようなボヤキは
この公演の演出意図(必死さ、熱気みたいなものの演出とか)ともリンクするのかな、
とも思ったりしてみたので書いてみたところでもあり。
星がるキミは雲の下
ppoi-っぽい-
王子小劇場(東京都)
2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
なるほど・・
わりと行く前からここでの評価の低さを気にしていていたのだけれど・・
自分の目で見る限りは、正直、その低さの理由が良く分からなかった・・。
設定のリアリティとか、プロットの複雑さとか・・・
そういった類のものを重視する芝居読みには・・
「イマイチ」な感じになるのかもしれないけれど・・
自分は、まぁ、そういった感じでもなく、
舞台の中で何か光るものがあればそれで十分というか・・。
確かに、「斬新」と言えるほど目新しい何かに挑戦しているわけではないのだけれど、
ラスト20分くらいでそれまで積み上げてきたものが
つぎつぎと新しく姿を現してくる感じはなかなかに魅力的だな、と思ったり。
自分が何よりもこの舞台が素敵だな、と思うのは・・
主人公がとても無気力なようで
実は夢見がちの青年であるということ。
こういう設定、ありそうで実は舞台ではなかなか見かけない。
自分もまぁ考えてみれば、
踊ってる時と仕事をしてるとき以外はけっこう
「眠くて死にそう」
と顔に書いてあるタイプなので(苦笑
こういうぼんやりとした主人公というのは共感できる気がして好みだ(笑
上はキャラクターのハナシだけれど、
次に物語のなかで自分なりに見所っぽく感じたところを書いてみます・・(以下、ネタバレへ・・
わたしたちは生きて、塵
酒井幸菜
横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)
2012/06/14 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
なんか、
LIFTのときと同じような感覚でいると、とんでもないことになりそうだった。
やはりチケットはきちんと予約した方が良いです、危ないところだった(苦笑
根っこのところは、昔と変わってないんだろうけれど、
映像や音楽でいろんな人に支えられたのかな・・?
作品としては、年を追うごとに目覚ましい進歩を遂げているような。
若い人が目覚ましい勢いで成長していくのを視るのは、
自分には既にある芸術的な構築物を、腕を組んで眺めるよりも
ずっと素敵な経験であるのは間違いないな。
・・いや、この場合は、成長というよりかは、
色んな味方を得て、
自分の世界を凄まじい勢いで広げていっているとでも言うのかな・・?
いろんなこころのなかに書き溜めたデッサンを、
海に照りかえされた月の光の中にいるみたいにしたダンサーたちが、
ぽつりぽつりと描くように、吐き出すように、
踊りながら形にしていくのをみるのは
それこそキツネにつままれるみたいにフシギで
静かな夢の中にいるみたいな・・。
ナカフラ演劇展
中野成樹+フランケンズ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/20 (水)公演終了
満足度★★★★
B,C観劇
『ブレヒト教育劇集』は自分も持っているので、
『イエスマン・ノーマン』 も以前から既に何度か読んでいました。
ただ、まさかこれを上演する若手劇団はいないだろうと思っていただけに、
演目を最初みたときちょっと驚いたり。
短い戯曲ながらも、ブレヒトの不思議な魅力にあふれた作品に自分には思え、
この舞台では、
クルト・ヴァイルの曲のかわりに、
曲がイメージする急峻な山を、かんたんなセットでふんわりと描いていて、
物語のドラマ性よりは、
スマートに主題を抜き出すところに主眼が置かれているようで、
そこが面白いな、と思ったり。
『イエスマン』初演の1930年ベルリンという時代背景を
どこか意識しながらも、あえてまったく触れていないようにも感じられたりもして・・(深読み?(苦笑
昔の戯曲というのは、
普通に上演していても
現在と照らし合わせることで
昔の人たちの色んな想いをくみ取ることができる気がします。
舞台を単純に楽しむのも悪くないけど、
たまには昔の人のひとつひとつのことばに耳を傾けながら、
時代の流れやかつて生きた人たちの想いに気持ちを向けるのも悪くはないな(笑
またあとで書き足します・・出来るか・・?(汗
看板娘ホライゾン
ホチキス
王子小劇場(東京都)
2012/05/31 (木) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
凄くしっかりした本
ホチキスさんを観たのは初めて(ちなみにチケプレではありません・・
だったのですが、とても面白く楽しめました。
気楽に楽しんでもいいかな、
とも思ったのですが、
気のせいかコメントの前半と後半の評価が分かれてるのが気になって(苦笑
ちょっと観ながら
頭の中で分析したり、整理したりしながら観てみました。
結果としては・・
人にもよるのでしょうが、
自分の感覚としては、
前半の評価があってるのかな(☆5つ)
という気もしました。
ちょっと、他の人も書いている程度に自分も書きながら、
理由じみたものを書いてみます・・。
前半部を観ての感想は、
「凄くよくできた脚本」
でした。
それは、面白いというよりも、
登場人物を頭の中で整理しながら観てみると、
一見都合よくも見える物語の展開がありうるものとして納得できた、ということです。
展開としては、
ドラマなどではありがちながら、
実際に身の回りに置き換えてみると
非現実的にもなってしまう設定を、
登場人物の設定を駆使しながら、
巧妙に「あってもおかしくない話」として、
まったく破綻なく組み上げていくのです。
もちろんその中で
さまざまのハテナ?が湧き上がっては来るのですが、
それらの処理の仕方がまた、見事としか言いようがなかったのです・・
(以下、ネタバレへ(笑
Crime and Punishment
M.M.S.T
横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)
2012/06/02 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
罪と罰というと・・
帝政ロシア時代のペテルブルグ。
ドストエフスキーが執筆したころは、
この湿地帯を埋め立てた人工の街が生まれてから約160年後、
セラピオン兄弟が活躍している時代の60年前。
その人工島じみた都市のイメージと混然としていたのだけれど、
今回の舞台は、
そうした土地のイメージを最小限におさえ、
シンプルな舞台美術と映像を駆使しながら、
役者陣の全身全霊の演技に全てを委ねているようで、
驚くと同時に好感が持てました。
特にコロ氏など、
柿の演技にかなり近い状態で舞台に立っているようにも見えて、
主演の萬浪氏らとの
バトルじみた台詞の応酬は見応えがありました。
4人の役者陣が交互に
火花の散るように台詞の応酬を続けながら、
残る2人がその間舞台美術と化して
舞台を作り上げていく一体感や緊張感が
罪と罰の苦悩と相まって
空気の質を高めていたように感じました。
東京で生まれたにも関わらず
地元東京での公演はあまり無いような気もしますが、
やはりM.M.S.T.は面白い。
㐂(よろこび)
ろりえ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
繊細
昨年末、奥山氏の春風舎でのワークショップの風景をみていたせいか、
今までより物語の奥まで視えてきたように思います。
それを踏まえて他の方の評価をみてみると、
自分の考えよりは評価が若干低いようにも感じられたりもして、
違和感があったりしました(苦笑
今回の作品、今までの作品よりはだいぶ作者の繊細さが前面に出ている気がします。
・・ただ、その繊細さは以前から感じられていたことで
あくまで同じ世界の別の面を見せてあげたにすぎないのです。
というのも、これだけ登場人物一人一人のキャラをしっかり組み立てながら
メリハリをつけて完璧な笑いに仕上げるのは、繊細でないと無理だからです。
・・たとえば自分が前日に観た青☆組ですとか、箱庭なんかと比べてみれば
良く分かるのですが、
奥山氏の舞台では、登場人物のひとりひとりがとても生き生きと(目のキラキラしっぷりが半端ない(笑)文字通り跳ね回っています。
物語や世界観として捉えるなら、
ひとつの流れとして目に見えるかたちは、
青☆組や箱庭のほうがずっと美しく見えたりもするのですが
(そこが評価の分かれ目になったりもするのかな・・?
登場人物のその躍動感は、現在他のどの劇団をも圧倒的に凌駕しているようにも思うのです。
以前はその原因が、ひょっとしたらただ単に奥山氏の周りに
非常に魅力的な役者陣が常に自然と集まっているだけなのかと
勘ぐったりしたこともあるのです(相当初期のころからその傾向が続いていたので(笑
しかし、ワークショップをみてみて、
勿論それも大いにあるのですが、
奥山氏が登場人物一人ひとりのキャラクターを、
役者たちといっしょに作り上げることに恐ろしく長けていることが大きいのだな、と気付きました。
それは、何か特殊な演出法というよりか、
多分演出家自身の、天性の人を見る目によるとでも言えばいいんでしょうか。
今回の舞台を観ていれば良く分かるのですが、
登場人物すべてが、
「凄くバカなのに凄く一生懸命愛おしく生きている」
のが、よく伝わってくると思います。
作者は、悩み苦しみ、それでも生きる登場人物すべてを愛していますし、
誰も決してバカにしていません。
(当たり前な話ですが、想像力が豊かな人は決して
一生懸命生きている人を馬鹿にしたりはしません。
人によっては、
政治家や大臣のような他人に命令できるような立場になって後世に名をのこすことが、
人より優れた人生であると思い込んでいたりもするようですが、
この作品には、
そんな人に誇れるものなど何もなくても、
他人から見れば失敗もあり、悲しくもある寄り道だらけの人生でも、
それも愛おしくて素敵だと信じられる作者の愛が込められているように感じます。
それこそが、自分が演劇に求めているものですし、
この舞台にはそれを優しく表現できる
若い役者とスタッフたちが揃っていた。
もし百年たって、今回の脚本を元に上演しても、
まるで別物になっているでしょう。
自分にとってろりえは、
トリュフォーのように繊細であるという点で、
現在の東京の劇団の最高峰に位置するように感じられます。
そして、それは他の東京のいくつかの劇団にみられるように、
特筆すべきテクニカルな演出法とチームワークによって際立つというよりかはむしろ、
細やかな感性とやさしい想像力によって際立っているという点で、
異色であり、自分にとっては好ましい存在でもあるようにも思うのです。
ゲルダ
ムーンビームマシン
HEP HALL(大阪府)
2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
ダンスも物語も凄く練られている作品
自分が見始めたのは「ドロテアノヒツギ」からなんですが、
その頃には既に、東京ではまったく聞こえない劇団にも関わらず
凄くレベルの高い作品を上演していました。
その後も短編長編といくつか作品を観ましたが、
どれも非常にレベルの高い作品でした。
若手のファンタジーを上演する劇団としては、
全国でも屈指の作品をコンスタントに上演していると言って間違いないように思います。
今回の作品も非常にレベルが高く、
東京から見に行く理由としては十分だなと感じました。
物語が正統派すぎると感じる人もいるかもしれませんが、
自分は逆に、その真っ直ぐな視線がとても好きです。
そのうち東京に来るのを気長に待つよりも、
今のうちに大阪のわりと大きめの劇場での公演を観ておいたほうが
良いのではないかな、とも思ったりします。
こういう動きの切れが大事な公演などは特に、
仮に遠征して苦労して上演しても、
地元の温かな空気の中で伸び伸びやるときの魅力に及ばないことが
多いようにも思うからです(それは他の劇団の公演にも大いに当てはまります
ファンタジー系の舞台が好きな人は一度は観ておいた方が良いように思います。
熊に借金
十中連合
其の延長(四条木屋町)(京都府)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/26 (土)公演終了
満足度★★★★
観てきました
会場をよく調べてみたら、
行く予定のライブ会場(アバンギルド)から歩いて数分のところで
時間もちょうど良かったので
当日券でぶらっと観てきました。
飲み屋での公演だったのに、
会場に入ってみると意外にも?
作りこんだアングラっぽい謎のセットがあり(京都とアングラはよく合うね
そのなかで取り留めもない会話やネタが続くと思いきや、
唐突にちょっとシリアスになったりしてて、
長い物語のなかにもメリハリがあって、なかなか面白かったです。
大昔のアングラポップだったころのベビー・ピーにちょっと似てる?
(ベビー・ピーは東京での公演は池袋の小さな劇場であったくらいだったけど、とても好きな劇団なので・・
京都の劇団は、シリアスでしっかりしたものもあれば
今回みたいな取り留めもないようでいて
ちょっと切ない?ようなものもあったり、
また、非常に前衛的なものもあり、
その多くがこりっちにはあんまり載ってないけれど
非常に遊びココロのレベルが高いように思います・・。
ちなみに、
金曜昼に劇研で劇団飛び道具の『七刑人』
(アンドレーエフ原作というのがロシア・ポーランド文学好きには堪らない・・京都はロシア文学よくあるね。今の早稲田の人とか、ロシア文学とかやらないのかな・・?
で夜はviolens@アバンギルド
土曜昼はベトナムからの笑い声の黒川猛氏のTHE GO AND MO'sで夜はrose。
いっこライブが混じったけれど、どの公演も素晴らしかったし、
関西にはこれ以外にも、いけなかったけれど面白そうなのはいっぱいあるので。
特にTHE GO AND MO'sは舞台上の公演は凄くレベルが高かった・・自分が行った回などは観客が数人だったのに。
京都は、観客数と内容が比例しないことが非常によくあるのです・・大昔のトリコAなど(苦笑
なので、東京で大勢の舞台通から高い評価を得た作品よりも、ほとんど誰も観ていない関西の作品のほうが凄い(あくまで自分視点で)ということは普通にあることだと自分はいつも心に留めておくようにしています・・
東京も悪くはないけれど、
関西の聞いたこともない小さなハコに
夕涼みがてらぶらっと立ち寄るのも面白いですよ。
翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)
バナナ学園純情乙女組
王子小劇場(東京都)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
昼の回のほうが
良いんじゃないかな?
帰りに服濡れててもすぐ乾くから(苦笑
夜だとちょっと風邪ひくかも。
でも2月に半袖でライブ行くメタラーだったらきっと風邪はひかないレベル。
自分はメタラーじゃないけど、真冬にライブ行ってもっとずぶ濡れになったこともあったから、そんな気にならなかった。
以前行ったライブで、このバンド絶対ビールぶちまけるってわかってたけど、
最前列でビールかぶったまま飛び跳ねてたこともあったから、
最初からこの劇団?でレインコート着る気もないけど。
そういえばどこかの劇で頭から食紅かぶったこともあったしなぁ・・(苦笑
男子ならレインコートなんか着ないで悠然と頭から水かぶってた方が
バカっぽくて良いと思うんだけどなぁ(笑
黒人さんが良かった。
どうしても地味
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
線香花火
大阪公演もあるというのに、それをまったく意識してないのか、
あえてこういう風に作ったのか?
役者のメンツを見てみれば分かるように、
どの人も地味なんかではなくて
強烈な個性を持っている(特に女性陣
これだけテクニカルな演出が出来るのなら、
きっと派手な交響曲も作れただろうに、
そこを敢えて?
地味な作品に仕上げたところが素晴らしいように思いました。
ローザ
時間堂
王子スタジオ1(東京都)
2012/05/16 (水) ~ 2012/05/29 (火)公演終了
満足度★★★★
ライブのよう
外を歩く人の声や車の音が聞こえるのは、
京都のSOLECAFEとかそういったところでのライブを思い出されたりして。
夜公演だったので、
最初わりと外が騒々しかったのが、
公演が進むにつれて静かになっていくのが、
物語とシンクロしてるみたいで良かったです。
ドン・カルロス
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2012/04/27 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
シラーの原作とは
だいぶ違うけれど、こちらの方が全然好きだな・・。
観に行って良かった。
(原作のように)王子と王妃との邪恋とかだったら、自分は全然テンションが上がらなかったように思います。
かつての婚約者であり、
フランスとイタリアの洗練された文化に育まれた、
妖精のように美しい王妃にはまったく未練もなく、
幼少期に一緒に育った地味な服装の女官のほうばかり見ている王子というのは、
やっぱり良いな、と思う(そこが原作と思いっきり違うけど
・・そうなんだよな、村人たちと一緒になって
足踏みして歌ったりするような王子なら、
「洗練(美しさではなく)より大事なものがある」という、
考えてみれば当たり前にも思われるのだけれど、
気のせいか現在も多くの人が完全に忘れ去っているようにも見える
単純な現実について
(それは心の温かさであるとか熱量とでも言うべきもののようにも思うのだけれど)
気がつかない筈がないんじゃないかと思ったりもする。
(いつも思うのだけれど、洗練とか流行とか言うものは、
人生の中では余技のようなものにすぎないように思われます。
雑誌などのメディアでも、なんでこんな表面的な物事に
多くの比重をさくのか、いまだに理解できないです・・(苦笑)
容姿だけで素晴らしい男性を捕まえたと思いこんでいる女性は、
もう一度、その人物をしっかりとその目で見つめなおした方が良いと思います・・。
宝塚はいつもこうしたあまり他のメディアでは出てこないような大事なものごと
(それは他の舞台作品でもあまりはっきりとは触れられないようなものごとでもある)
についても、端的に表明できるところが素晴らしいです。
・・宝塚のことだから、ドン・カルロスも5月に相応しい爽やかな作品なんじゃ?と思いなおして、
ぎりぎりになって駆け込みで観られて良かった(苦笑
あとで映像でこれをみたら、生で観なかったことを後悔したかもなぁ。
本音を言うと、宝塚はこういう物語(直球)だけ上演してくれても
別に良いかな、とも思ったりもして。
・・あとでもうちょっとだけ書き足します。
厨
演劇企画集団LondonPANDA
王子小劇場(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
ぶらっと
行ってきました。
・・他の人のコメントを見て、まぁそこそこなのかな、と思ったのですが、
観ていて、これはなかなか、良いのではないかと思ってしまいました(笑
凄くどうしようもない人たちのハナシなのですが、
そういった人たちの弱さと逞しさがきっちりと描かれていて
素晴らしいな、と思いました。
ハッキリ言って観る人を選ぶというのか、
観客によっては結構時間が過ぎるのは苦痛なのかな?
という人も見受けられました(最近観察するようにしています
ただ、中途半端な人間描写に終始する物語が多い中、
この話は、非常に短く端的な表現(ここが特に素晴らしい
ながら、きっちりと人間が描かれていました。
自分は、そんなに難しい構成や斬新な演出などは正直求めていない
(そういうのは音楽のなかで十分足りているし、ポレシュを観た後ではすべてどこか退屈で・・
のですが、このように、なんかおかしな人たちが出てきても、
そこにどこかでみた様な人間たちのカケラがあれば、
それだけで星5つだと思います
(国分寺大人倶楽部にちょっと似てるな、とか思いました・・あっちのほうが地に足ついてましたが
何度も言いますが、観る人を選ぶので、おススメとかはしません。
ただ、目を凝らせばこんなにも素晴らしいものが溢れているのに(そういえば昨日のセルジャン・ガルシアは素晴らしかった・・
新しいものに目をキラキラすることを忘れてしまって、
自分の想像の世界の中だけで王様のようなカオをしている
ちびっ子たち(てほどの年でもないのか)を見て
暗い気持ちになったりする自分には、
なかなか珍しくて良かったのかな、と思いました。
↑ちなみにそういうのはこの舞台に出てくるような(ちょっとオタクな?)人たちだけではなく、
学問文化問わずひとつのジャンルに閉じこもっている人たちに
多く見られるようです・・(先にセルジャン・ガルシアを持ち上げたことでも分かる通り
人生なんて過ぎ去ってみれば、きっと一瞬なのにねぇ・・
拳骨喫茶
げんこつ団
名曲喫茶ミニヨン(東京都)
2012/04/20 (金) ~ 2012/04/20 (金)公演終了
満足度★★★★★
ヅラと宇宙
荻窪に雨の中行ってきました。
拳骨喫茶で無口な役者たちに給仕されつつ
げんこつ団の歴史を映像で振り返りながら、
この劇団の魅力が少しずつ自分のなかで言葉になってきた気がしました(笑
げんこつ団と似た劇団というのは、
実はほとんど無いな、と思っていながらも、
ボンヤリと何かに似てるとは思っていたのですが、
それは、実は「能」なのかな、と思ったのです(冗談ではなく
げんこつ団というのはかなり特殊で、
女性だけの劇団だからか、
全員スーツにヅラでも装着し、無表情にバク転でもしだせば、
それこそ誰が誰だか分かんなくなってしまいます。
スタニスラフスキー?なにそれ?
みたく、物語の起伏の中で感情の発露とかそういうんは全くなく
(ただ最近の若者やバーコードハゲのオッサンがキレたりとかは勿論あります
まるで新橋の鉄道広場のオッサン達を
水槽の中で飼って
対北朝鮮用の秘密工作員に育て上げ、
うっかり新興住宅地にばらまいたらこうなった、みたいな(苦笑
予測できない何かとして描いています。
「おおロミオ・・」
とかそういうんではなく、どっちかというとジュリエットがいきなり
「ロミオ殺す(ブスリ」
みたいなエッジの効いた物語の中で
登場人物たちがヅラをかぶって逃げ惑うような・・。
その中で表情というのは、記号的な役割しか果たしません。
自分はこれが、能で言うところの、
無表情のなかの宇宙とでもいうのか・・
演者が芸術家を気取るのではなく、
あくまで技術者として、自分を無にして
舞台の上に存在しています。
これがここまで徹底された舞台と言うのは実はなかなかありませんし、
これより上のものとなると、もはや能などくらいしか思い浮かびません。
主宰がバスターキートンを好きであるというので(自分も好きですが(笑
いろいろ思いを巡らせて、
日本の舞台芸術で近いものと言ったら・・と考えてみました。
どうも観客の数を見る限り、
一般的にげんこつ団の凄さが認知されていないような気もしますが・・(苦笑
こんな劇団は歴史上最初で最後なんではないかと
最近ますます思うようになりました。
100年後の人たちが残された映像資料を元に
現代の人を羨むとしたら、
僕ならナイロンといった大舞台などではなく、
げんこつ団のような摩訶不思議な劇団だと思います。
P.S.
ちなみに主宰が最初の入団志望者に聴いた言葉・・
「ヅラ大丈夫ですか?」
しびれたッス!(笑
鉄割 x 東陽片岡
鉄割アルバトロスケット
SuperDeluxe(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
宇宙(たぶん群馬あたり)、行ってきた。
以前から思ってはいたのだけれど、
雑誌の切り抜きみたいな恰好をして得意になっている人びとが練り歩いている
つまらない町(六本木など)に比べると、
変なオッサンがワンカップ片手に牛丼食べながら謎の思い出話に花を咲かせていたりする
浅草近辺の方が好奇心をくすぐられる。
雑誌のトレンドに合わない服は誰も着ていないんじゃないかと思われる街に比べると、
どんなひどい取り合わせの服を着ても、
周囲の野良猫や観光客の外国人たちの間に溶け込める(気がする)街の方が、
ずっと自由でオシャレなんじゃないかと思ったりもする。
・・そうは思いながらも、
自分自身はといえば、ごくごくシンプルないでたちで街中を歩いて
スーパーデラックスに迷い込む悲しさよ(仕事帰りだしなぁ・・(苦笑
その代わりと言ってはなんだが、
この時とばかりは普段ほとんど酒を飲まない(飲まなくても好きな音(渋サなど)を聴くだけでテンションが上がる(苦笑
自分も、芋焼酎を飲んでほろ酔いで
弟氏がバイカーの兄貴に金巻き上げられた挙句怪しげなババァに襲われたりするのを(←喜劇です
座布団に座って眺めていたりする。
なお、戌井氏の形態模写が近年凄みを増しつつあり(笑
観劇しつつ自分もそのうち寂れた温泉宿で按摩に肩を揉んでもらうスリル(あんまり肩はこらない性質だが
を味わってみたいという気になってきた(大江戸温泉物語とかではなく