THE JAPANESE JOB
劇団恋におちたシェイクスピア
ワーサルシアター(東京都)
2011/11/23 (水) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかった!
まずはじめに「今日は京王線が遅延していて、開演が遅れる場合があります」と挨拶があり、それでもキッチリ5分後には始まりました。
最近、小劇場を見始めて、開始時間のルーズさが気になっていたので、この対応には好感持てました。
そして、お芝居が終わった後も、役者の皆さん出口にそろって、お礼で見送り。
いくつかの劇団では、終わった後の役者が友達とおしゃべりしていて「知らない客は無視」というのを経験したので、「恋おち」の皆さんの対応は、またまた好感もてました。
お芝居は、スタイリッシュで、ちょいわざとらしいハードボイルド調のセリフもありましたが、時事ネタも鋭く入れ込んでいて楽しめました。
役者の皆さんの熱演もすごかったです。
小山役の菅野さん、顔は汗かいてないのに首顎からポタポタものすごい汗が滴っていて、ビックリしました。
個人的に、シン役の田巻剛さんが良かったです。
田巻さんが出て来ると、そこしか目が行かなくなるので、ところどころ肝心なモノを見落としたのではないかという気もします。
というのが、終わった瞬間、「え?もう終わり??」と思ったんです。
頭の中で、すっかり違う話を描いていました。
ネタバレで、その敗因について語ります。
雪鼎
ミュージカルグループMono-Musica
ザムザ阿佐谷(東京都)
2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
阿佐ヶ谷でミニミニ宝塚を観た
私事から入って恐縮ですが、かつてヅカオタクでした。
一番夢中になっていたのは、一路さんがまだ万輝と名乗っていたころです。毎日見て毎日手紙入れてました。
そこから数えるとヅカ観劇歴は四半世紀を軽く超えます。
そんな私なので、宝塚風の劇団にはむしろ厳しい目で観てしまいます。
この劇団については、とにかくヒロインが娘役っぽくないんです。歌は上手いんですが、歌の上手さにあとは全て目をつむってと言わんばかりです。
トップ娘役なんだから!メイクが男役に負けてちゃダメ!!
いや、宝塚じゃないし・・・と言うのなら、逆に男性陣の化粧をヅカ風にするのをやめてください。見ていてバランスが悪いのです。
しかし、三廻部さんはもろに男役演技でしたね。歌った後の、キッとにらみあげる立ち姿とか、思わず拍手を送りたくなりました。
そう宝塚だと曲ごとに拍手があるのですが、それが無いので逆に違和感ありました。唯一、客席から拍手があったのは、そういう場面だったからというのもありますが、柳井久実さんだけ。
歌は皆、上手でした。
特に柳井久実さんと福原悠理亜さんのデュエットは迫力ありました。
木下祐香さんの歌声も素敵でした。
オリジナルの楽曲も、ところどころ聞いたことあるなーという感じは受けましたが、ミュージカルらしくて良かったです。
個人的に飯田能理子さんの作られた曲が好きです。
あと夏織さんの「縁」は耳に残ります。パンフレットに歌詞を乗せたのは良いですね。
ストーリーははっきり言ってありきたりですが、宝塚だと思えばこんなものです。ヅカの楽しみは、ストーリーじゃありません。
機会があれば、また観たい劇団です。
green flowers vol.11 かっぽれ!
green flowers
テアトルBONBON(東京都)
2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ほっこり
みんなが良い人で、心が温かくなる話。
まさに落語の人情話をお芝居で見せていただきました。
全体的に「うわープロだ」と呻らされる演技や演出、堪能しました。
お芝居の中で語られた『柳田格之進』、すばらしく良かったです。
落語、聞きに行きたいという気持ちになりました。
ありがとうございました。
黄金時代(仮)~【公演終了致しました。皆様、有難うございました。次回作もご期待下さい。】
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2011/11/19 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★
ぐるぐる考えます
「わからないものを分からないで終わらせてしまうことは、とてももったいないこと」
と、最近、誰かが言っていました。
だから分からないなりに考えたいと思いました。
正直、このお芝居、わからなかったです。
ただひたすら、役者の演技に圧倒されました。
特に3人の被疑者女性と、その女性たちに殺される男(1人3役演じ分け)がすばらしかったです。
女刑事役の亀田智子さんにも、惹きつけられる魅力がありました。
ただただ、感じるだけで頭がついて行かなかった。
けれども、「いいものを見た」という思いは残りました。
会場に入ってすぐちょっとした違和感、いつもは椅子の上にどっさりあるチラシの束やアンケートが無い。そう思っていたら、終演後に、チラシとアンケート&返信用封筒(なんと切手付き!)が劇場出口で手渡されました。
切手付き封筒だけでも、すごいなあと感心していましたが、高円寺の駅のホームで劇団のチラシ(パンフ)を開いたら、役者さん全員の肉筆メッセージが書かれていました。
すごい。
ああ、捨てられないなあ……と思いました。
これから見る人、荷物になるなと思っても、受け取った方がいいですよv
(小さいオツムで考えた内容はネタばれで。これから観劇の人は絶対見ないでください。観終わってからの人は、よかったらご意見ください。てか、教えてほしいー)
トラone×CHUBBY
トランジスタone
CHUBBY (京王線 代田橋駅 徒歩1分)(東京都)
2011/11/22 (火) ~ 2011/12/13 (火)公演終了
満足度★★★
素敵な時間は過ごせました
もとは倉庫を改造したカフェレストランCHUBBYを舞台にしての食事つき演劇。
芝居が始まるまで、作・演出の水野さんとそのお身内の方、役者の高橋さんのお友達とその先輩、素敵な人との出会いがあり、とても楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。
お芝居の前にこういう時間が持てたというのはとても貴重な経験で、それだけでもとても満足いたしました。
舞台はレストランCHUBBYのど真ん中にしつらえた探偵事務所。
役者たちは、店全体を動きまわり、時には店の外にも出て、空間を自在に使っています。その辺の演出は面白いと思いました。
しかしながら、お芝居自体の内容については、色々な面で「残念」と言わざるを得ません。
(詳しくはネタばれで。これから見る人はご遠慮ください)
役者さん一人一人にはとても好感が持てましたので、これからも応援したい劇団です。
約90分の芝居と聞いていたので、20時に始まって21時30分終演と勝手に思っていたのですが(小劇場の開始時間が平気で5分10分遅れるのにはまだ慣れていません)、そこから25分も遅い21時55分終演には参りました。
21時30分を過ぎてからの芝居がものすごく冗長に感じました。
どんなに遅くとも21時58分代田橋発の電車に乗る予定で、50メートル10秒の俊足(笑)でゼイゼイ走ったのですが、間に合いませんでした。
星の数が減ったのはそこにも理由があります。すみません。
仮面の剣士 LOVE之介♡
劇団 EASTONES
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2011/11/18 (金) ~ 2011/11/24 (木)公演終了
満足度★★★★★
本格的!
最近小劇場系のお芝居を知って、いろいろ観はじめたのですが、この「LOVE之介♡」は、久しぶりに明治座あたりのお芝居を見た気分になりました。
おちゃめなタイトルにも関わらず、本格的なエンターテイメント時代劇でした。
富蔵役の石田武さん、お虎役の堂面一るこさん、種吉役の青木主税さんらの芝居がしっかりしているからだと思います。
そして、驚いたのが役者さん達の動きの素晴らしさ。
殺陣の場面は華麗な刀さばきにうっとりですが、それだけじゃなく、側転、バク転、連続回転、なんでもあり。小春役の吉浜愛梨さんには驚かされました。
役者さん達の動きを観るためだけに、チケット取っても良いと思います。
笑いの場面も計算されていて(でも客席にはそうとわからない)、安心して笑えました。
楽しいお芝居をありがとうございました。
ある馬の物語
劇団俳優座
あうるすぽっと(東京都)
2011/11/14 (月) ~ 2011/11/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
すばらしかったです。
人間は「自分がこの世で何をなしえたか」ということよりも、「自分が何をどれだけ持っているか」で、幸せの度合いを計っている。
「私の」という所有格の代名詞を、より多くの名詞に対してつけることのできる人物がより幸福だと、人間は考える。(トルストイ『ホルストメール』より)
トルストイの「ホルストメール」を初めて見たので、この芝居の演劇としての出来の良さはもちろん、もともとのテーマにも深く感動させられました。
立派だった公爵の最後は、死んだ馬ほども役に立たないんだという皮肉。歳を取るなら、堂々とした老年になりたいですね。
オープニング、役者たちがマイムで円形の舞台を回りながら、人間から馬になっていく様は幻想的でした。
小山力也さんのいななきは馬にしか聞こえず、いつしか馬ホルストメールにしか見えなくなりました。
動物に(だけ)は弱いので、やっぱり泣きました。
いいお芝居でした。
俺んちに神様!?
タッタタ探検組合
タイニイアリス(東京都)
2011/11/17 (木) ~ 2011/11/23 (水)公演終了
満足度★★★
おとぎ話
雨の日でしたが、会場内はお客さんでぎっしり。スタッフの人はみな感じが良くって、誘導もスムーズでした。
椅子の上にあったお芝居のチラシ(これなんていうんですか?一枚ものの役者紹介とかあるコピーの)にはなんと福銭まで付いていて、アンケート用の鉛筆にも可愛らしい心遣い。
芝居が始まるのを待つ間は前方スクリーンにアニメーション映像が流れていて、弥が上にも期待が高まりました。
そして、ワタシ的には、期待が高まりすぎたんだと思います。
役者のみなさんは、みんな上手でした。
特に谷口有さんの大阪弁の神様、サイコーでした。
弁財天の山素由湖さんも雰囲気があって色っぽくて、ついつい目で追いかけてしまいました。
しかしながら、本が、ちょっと……予定調和(俗語としての意味)、ご都合主義っぽく、物足りなかったです。
わかりやすいといえば、わかりやすいんですけれど。
おとぎ話だと思えば、楽しめると思います。
(これから見ようかなと考えている方は、ネタバレ見ちゃダメですよ)
かざかみパンチ
カムカムミニキーナ
座・高円寺1(東京都)
2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
ドタバタじゃなかった
小学生の頃、「風はどこから吹いてくるのですか」という子どもの質問に、「風上から吹いてきます」と言い切った女の先生がいました。子ども心に「ごまかしやがって!」と思ったものですが、今考えるとこれほど正しい答は無い気もします。
そんなノスタルジックメモリーをほじくり出してくれた「かざかみパンチ」
チラシやそこに書かれた紹介文からかってにコメディーだと思って行きました。ドタバタか、もしくは「サラリーマンNEO」風のクスッと来るヤツ。
ところが、どっこい。
確かに笑いの要素は散りばめられていましたが、見終わる頃には、演劇と虚構とか、現実と自己喪失とか、部屋とYシャツと私とか(嘘、ごめんなさい)、色々考えさせられる重たいお芝居でした。
2時間40分、内休憩10分。千秋楽の今日は終わったらちょうど3時間でしたが、少し長く感じました。全体で2時間くらいにおさまっててくれれば、むしろ分かりやすかったかも。
ニューヨークに行きたい!!
東宝
帝国劇場(東京都)
2011/10/29 (土) ~ 2011/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
サービス精神あふれるミュージカル
キャリアウーマンとバツイチ男、老人ホームで知りあった年とった男女、ゲイカップル。三組の恋人同士にスポットを当てるのですが、それぞれ薄っぺらで、ストーリーにはあまり感動無く、登場人物にさほど共感もできません。が、深く考えないで曲と踊りを楽しむだけなら、十分、良いミュージカルだと思いました。
オーケストラも役者たちも、お客様を楽しませようというサービス精神いっぱいです。
客席にキャストが下りてくる、また客席から舞台に上がる場面もあり、客席と舞台を近づけようという演出。通路側に座っていたので、ちょっと得した気になりました。個人的には、一幕の最後の「地獄からのメッセージ」がとても盛り上がってよかったです。
レトロな感じの舞台衣装も見て楽しめました。
浅丘ルリ子さんの衣装がすばらしく、一緒に見た友人はルリ子さんに一番感激していました。
瀬奈さんはエリザベートの時よりも、キャラに合っていて良かったです。
すごく楽しそうに演じていて、橋本アクセルの悪ふざけに笑う場面では、本気で笑っているようでした。
橋本さとしさん、今回も素敵です。いろいろアドリブ入れているようです。
子役の吉井一肇くんが、ものすごく上手でした。
上演前にはロビーで、「題名の無い音楽会」風のミニコンサートがあり、指揮者の塩田さんが「山崎邦正です」と挨拶したり(似ている・笑)、「こう手をあげたら塩ちゃん!って声かけてね」と事前にお願いしたりで、とても楽しませてくれました。
ミュージカルはたくさん見ていますが、指揮者の顔と名前をおぼえて帰ったのは初めてです。
楽しいミュージカルをありがとうございました。
Surprise Guest どっと COME
東京おいっす!
「劇」小劇場(東京都)
2011/11/05 (土) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑いました
楽しい1時間44分でした。
否、正確に言えば始まって15分くらいは、ドキドキしていました。
会場が温まっていなかったからでしょうか、セリフでは面白いことを言っているのですが、笑いが起きない。
それでかどうか、ベテランらしい役者さんが噛んでしまう。
ますます芝居が固くなる。
で、大丈夫かな、と心配しましたが、案ずることはありませんでした。
Surprise Guestが出て来るたびに、ドッカンドッカンの大笑い。
色々な勘違いが起きるのも自然。(私でもそう思うよ!的な)
ちょっとした会話に託された伏線が、あとから綺麗に回収される見事さ。
一緒に見ていた友達が、終演後「伊坂幸太郎の小説みたいだった」と言いました。←彼女の最大級のほめ言葉
とてもよくできた脚本でした。
面白い芝居をありがとうございました。
岸田國士傑作短編集
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2011/11/04 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★
昭和初期
最近あまり聞かない言葉遣いやレトロな服装、昭和初期の上流の家庭のひとコマをのぞき見たようで面白かったです。
男女の意識の違いなどは、現代にも通じるように感じました。
が、やはり短編集なので物足りなさは否めません。(これは好みの問題だと思います)
役者さん達は、とても上手でした。話し方も自然で、その時代の人のようでした。
あと、舞台のクリムトが素敵でした。
平成中村座 十一月大歌舞伎
松竹
隅田公園内 特設会場(東京都)
2011/11/01 (火) ~ 2011/11/26 (土)公演終了
満足度★★★★★
さすが中村座
初日2日目に行ってきました。
すごーく良かったです。
役者も良かったし、平成中村座という小屋の雰囲気も良かった。
とても楽しめました。
一つ一つの感想は、興味ある人だけブログでお願いします。ネタバレで。
筋書きは1500円。対談あり解説あり、そのうえ巻末に付録ありで、お得感あり。毎月買うといいことあります。
トイレもたくさんありました。これでもかって言うくらい。幕間、慌てなくても大丈夫です。
お弁当は950~1500円くらいで、小屋の外で販売していました。
歌舞伎見たこと無いという人、ここでは「幕見」もあります。
一度見てみても良いと思います。
小さい小屋で雰囲気あるし、お芝居の迫力もあります。
いつも誰かのせいにする
箱庭円舞曲
駅前劇場(東京都)
2011/11/03 (木) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
個人的にいたたまれなかった
役者の皆さんとてもお上手で、照明、場面転換なども計算されていて、すばらしい舞台であることは間違いないのですが、このお芝居が好きかどうかと聞かれたら、「好きじゃない。ちょっと苦手」というのが正直な気持ちです。
いろいろなセリフで、チクチクと痛いところを突かれました。というか、ほじくり返された。
片桐はづきさんが演じる徳川修子が30才のころの自分に重なりました。
同族嫌悪を呼び起こすくらい。リアルに嫌な女を演じられていましたね。
他の登場人物にも、ちょっとずつ(もしくは、かなり)嫌な面があって、それが過去の自分と重なって、いたたまれなかったです。
まあ、「過去の」と言えるくらいに年とって大人になっているのが今の自分の救いです。30才で見たら、何も気づかなかったと思います。
え、あれ、何が悪いの?的な(笑)
脚本に込められたテーマが重くリアルなんでしょうね。
背景はデフォルメされていますが、ものすごくリアルに感じました。
次は、また違う脚本で観てみたいです。
嫌な人物を演じられていても、役者の皆さんは、本当に素敵でした。
個人的に小林タクシーさんとザンヨウコさんが気になります。とてもvv
上質なお芝居をありがとうございました。
眠れぬ雪獅子
TSミュージカルファンデーション
世田谷パブリックシアター(東京都)
2011/10/21 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
満足度★★★★
素晴らしいダンスと歌声
まずオープニングから保坂知寿さんの透き通った歌声に心を鷲づかみされました。四季のころから、全く変わらない美しさです。
そして、しゃべるとちょっと癖のある声も相変わらずで、嬉しかったです。
そしてもうお一人、今井清隆さん、本当に立派な声。この二人がしっかりと支えてくれたので、若い人たちものびのびと歌えたのではないでしょうか。
厳しいことを言えば、この二人以外の歌には少し難もありましたが、上手い下手を超えた情熱を感じられたので不満はありません。
そして、評判の良かったダンス。これは、もう大満足でした。群舞も華やかで、照明と合わさって幽玄な雰囲気もよく出ていました。
東山義久さんのソロはシャープでキレキレ。ジャンプする場面では羽根が付いているのかと思うほど高く飛んでいました。
(伊礼さんの踊りがそれに付いていけてないのは、役の上から当然だと理解しています・笑)
残念なのは、曲の印象が暗いので一度聞いただけだと頭に残らず、帰りに頭の中をグルグル回って離れないというような状態にまではならないところ。
2、3回見たら違うんでしょうが。
その代わり、東山さんの上腕筋が頭の中をグルグルしています(笑)
もっと話題になってもいいミュージカルだと思いました。
東京は明日までで、私も観るのが遅かったのですが、これから行く富山、兵庫の方は、機会があったら見てください。
東京でも再演を希望したいです。
蒲田行進曲
ファントマ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
どっちもサイコーでした!
有楽町ルミネに並ぶのを止め、マチネで「熱血」バージョン、ソワレで「狂乱(妖乱)」バージョンを見ました。結果的に大満足です!
初見だったので、先に「熱血」を見たのはよかったと思いました。
まずは、「熱血」で、役者ひとりひとりのクオリティがどれだけ高いかを知らされた上で、おバカパロディ満載の「狂乱」を楽しむ。ワタシ的に正解でした。
本当に楽しかったです。
全ての役者さんが、すごく魅力的で、誰を見ていいかわからないほどでした。
伊藤えん魔さんなんて、写真だけ見たら『タダの太ったオッサン』なんですが、舞台に立つと、ものすごくカッコよく見えるんです!
初めて新感線で古田新太さんを見た時と似たような驚きがありました。
大阪の劇団なので、東京に次に来るのは「春あたり」とのことでしたが、次回も絶対見に行きます!
『惑星ボーイズ』のDVD買ったので、これから見るのが楽しみです。
いいお芝居をありがとうございました。
雲心「満員御礼!ご来場ありがとうございました!」
東京カンカンブラザーズ
シアターブラッツ(東京都)
2011/10/26 (水) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
満足度★★★
ミステリーというよりファンタジー
最近、小劇場を見るようになって気付いたことがあります。
それは、「アウェイになると楽しめない」(笑)
私の観劇時「アウェイ」というのは、役者の友人、知人、劇団関係者に囲まれた状態。
今日もそんな感じでしたので、他の日に観たら違った感想になったかもしれません。
役者の中では、菊川浩二さんが良かったです。
また、石塚あつこさんは、表情がとても魅力的な女優さんでした。
この二人の場面では、(泣かないまでも)グッと胸に迫るところもありました。
畠山U輔さんも、若手お笑い芸人のような(ほめているつもり・汗)キレ、テンポの良さがあり、また別のお芝居で見てみたいと思いました。
脚本演出の川口清人さんは、役者としてもさわやかで素敵でした。が、田舎の幼馴染も弟妹も標準語なのに、ただひとり関西弁である理由がわかりませんでした。(母親が関西の人だったの?←憶測)
まあ、それは細かなことです。関西弁、とてもよく似合っていました。
ストーリーは、想像していたような「ミステリー」ではなく、むしろ「ファンタジー」でした。ヒューマンファンタジー。
謎解きはありません。
でも、感動できるラストが用意されています。
なにぶん私はアウェイだったので、いま一つ感動できなかったのが残念でした。
ひとよ
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2011/10/21 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
人よ・・・
良いお芝居を見ると、幸せな気持ちになります。
この日も、しみじみ幸せをかみしめながら帰宅しました。
ありがとうございます。
友達にも勧めました。たくさんの友人に観てもらいたいです。
全米が泣いてもまず泣かない私ですが、最後泣いてしまいました。
不覚。でも、気持ちの良い涙でした。
特別な一夜から始まる話であり、素敵な人たちの話でした。
タイトルはやっぱり「一夜」だけでない、「人よ」のダブルミーニングですね。
一人ひとりの登場人物が愛しく魅力的な存在でした。
良い芝居をありがとうございました。
【終演致しました】とりわけ雨をはじくベビー【ご来場頂き、ありがとうございました!】
トリコロールケーキ
しもきた空間リバティ(東京都)
2011/10/21 (金) ~ 2011/10/24 (月)公演終了
満足度★★★
クスッ
本当に「微」ナンセンスでした。
大爆笑とはいかないのですが、フッと鼻から笑ってしまったり、思わずクスリとしてしまったり。
オッサンのキャラが良かったです。←本当にオッサンだった(笑)
サトルさんの真面目で飄々とした雰囲気も良かった。あの雰囲気が、オッサンを引きたてていて、会話の間も良かったです。この二人の場面では、よりたくさん笑えました。
一方で、やや演技が鼻についてしまった役者さんがいて(いえ、全く個人的な好みの問題ですが)、ちょっと残念でした。
(ネタバレは鳥原さんへの私信です)
十月花形歌舞伎
松竹
新橋演舞場(東京都)
2011/10/02 (日) ~ 2011/10/26 (水)公演終了
満足度★★★★
昼の部期待以上によかった
愛之助の『義賢最期』、あそこまで身体を張ってくれているとは。
幕間ではおばさま達が「ハラハラしたわねぇ」「バタッと倒れたところもねぇ」と口々に言ってました。
『京人形』は笑也が美しすぎです。ちゃんと人形に見えました。
関係ないですが、新橋演舞場の捕り手のみなさんはイケメン率高いですね。
最後の『一心太助』、たくさん笑えました。すごく良かったです。獅童丈のこと、侮っていました。ごめんなさい。
夜の部のチケットダメにしてしまったのですが、昼の部を見られて良かったです。