公演情報
「幻の国」の観てきた！クチコミ一覧
-
満足度★★★★★
劇団チョコレートケーキの評判を聞いてはいましたが、今回、まさか昴さんで観ることができるとは思ってもいませんでした。
久しぶりにどストレートにハードな作品を拝見できました。
当パンの用語解説を上演さ前に読んでいたので、元々は知らない言葉にも着いていくことができたと思います。
ベルリンの壁崩壊前後の東ドイツが舞台。
その時代を、あの瞬間をテレビや新聞で見ていたのを思い出します。
壁に日付が投影されるたびに、自分のその時を振り返り、こんな自分では選びようがない国で生きていた人々の暮らしをリアルに感じていました。
東ドイツのことをこれだけ真っ正面から書いたのが日本の方とは驚きです。 -
満足度★★★★
古川健と言う作者が芝居を心得たうまい劇作家だということは、俳優座系、文学座系の二劇団の稽古場公演を、同じネタで(いい度胸だ）面白く見せてくれたことでよくわかった。ドイツを鏡にして、現代日本の状況を反面教師で見せるという趣向である。青年座の方は大衆扇動、こちら昴の方は市民社会の中の密告が主な素材で、要するにいろいろ大きな理想を掲げるが、全体主義の手法に騙されるな、と言う社会劇である。昭和前期の世代には、身に沁みた話ですぐに「大本営発表」と「隣組」が連想されるが、若い世代には目新しいだろう。こういう話を問題劇として面白くみせるのはいい企画だ。(だがここまでで充分だ）
ほめる人は多いだろうから、気が付いたところ。外国の話だから人物のパタン化は避けられないにしても、事件の方もパタン化している。観客との接点に乏しい。青年座の時と同じ感想だが、次は日本を舞台に書いてほしい。幕切れ、何かに感じが似ていると思ったら、「女の一生」の幕切れと同じではないか。カリドールを踊る代わりに、花火が上がる。こういうところは日本情緒で締めているわけだが、その辺をもう一つこの才能豊かな作者には工夫して欲しいところだ。
俳優はさすがに新劇系で、台詞は無難だが、ドイツの話と言うこともあってか、うごきに鮮やかさがない。舘田が目立つようではね。
老人の観客が多いせいか、トイレの時間が予定の休憩時間では間に合わず、間が抜けたのは、大当たりのご愛嬌と言ったところか（笑） -
満足度★★★★★
鑑賞日2017/09/18 (月) 14:00
劇団チョコレートケーキの古川健さんは、歴史の舞台を切り取る演劇脚本では定評がある。今回、見に行った動機の一つは古川作品であるからだし、同劇団の日沢雄介さんの演出というのもある。
舞台は東ドイツ崩壊の前夜。一般家庭であるが、夫は秘密警察シュタージの幹部であり、妻は一般住民を監視する役目を夫から請け負っている。普通の人が普通の人を監視するという世の中は、珍しくない。日本では秘密保護法や安全保障関連法案ができても戦前の密告社会には戻らないだろう、と言う人は多いが、この舞台で描かれている悲劇は、昭和から平成に変わる直前の東ドイツでの出来事だ。日本人だけが「歴史の過ちは繰り返さない」と言い切れるはずはなく、そのあたりをこの舞台は訴えかけている。
二つのステージを切り取って２画面テレビのように連続していくテンポのいいステージだ。東独の歴史を知らなければ少し難解かもしれないが、分かりやすい舞台であることは、客層がかなり若いことからも証明できる。
主役のマリアを演じた落合るみさんの迫真の演技は涙を誘う。全身を振るわせて恐怖する瞬間を実に見事にやり切っている。女優主体で物語は動くのだが、シュタージの非正規雇用職員ララを演じた舘田悠悠さんも出色であった。 -
満足度★★★★★
劇団昴ザ・サード・ステージ公演の舞台であるにもかかわらず、脚本・演出が古川健
日澤雄介のコンビということで、劇団チョコレートケーキの色濃い骨太な舞台。このコンビは、時代を切り取らせると本当にうまい。宿命に流されず、運命に偏らず、それでいて時代の中でもがく人間描写がいつも胸を打つ。
ドイツを扱った舞台ということで、青年座の「旗を高く掲げよ」をすぐ思い出したけれど、あちらも脚本は古川健氏だったよなあ。そうして観るとこれは後日譚と言えなくもない。
金華玉条のように奉ったナチズムから社会主義に、嬉々として思想的な転換を図ったあの夫婦。彼らが観たその40年後のドイツがここにある。「幻の国」の夫婦の健気さと贖罪意識を、「旗を高く掲げよ」の夫婦は遂に持つことはできたのだろうか。
この2作の関連性を、一度古川氏から聞いてみたいものだ。
しぶき（81）
旗森（712）
かず（584）
ＧＲＥＡＴ ＣＨＩＢＡ（676）
この公演に関するtwitter
初日1週間前から「団体名」と「公演タイトル」を含むツイートを自動表示します。
（ツイート取得対象にするテキストは公演情報編集ページで設定できます。）
-
歪みゆく景色にぐるりの空は息を飲んだ 幾千の光に包まれ滲んだ世界はきらきらりん 常に白き幻の国から離脱し目覚めよ ナースコール右手に持って、彼岸、帰還、邯鄲の夢 【天国からの没シュート】
約7年前
-
大人になったら知ることのできない 幻の国へ Let's run run away 考えるのはやめて 心を開いて 愛の瞬間は 永遠に変わらないよ(Runaway)
約7年前
-
歪みゆく景色にぐるりの空は息を飲んだ 幾千の光に包まれ滲んだ世界はきらきらりん 常に白き幻の国から離脱し目覚めよ ナースコール右手に持って、彼岸、帰還、邯鄲の夢 【天国からの没シュート】
約7年前
-
歪みゆく景色にぐるりの空は息を飲んだ 幾千の光に包まれ滲んだ世界はきらきらりん 常に白き幻の国から離脱し目覚めよ ナースコール右手に持って、彼岸、帰還、邯鄲の夢 【天国からの没シュート】
約7年前
-
24日に劇団昴さんの『幻の国』千秋楽をむかえました。 劇団チョコレートケーキのお二人、演者の皆さん、裏方を支えていただいた皆さん、お疲れ様でした。 自分自身、登場する15名の誰にでもなれてしまう。観劇後も色々考えてしまうのです。 観劇出来て良かった。
約7年前
-
トランプ大統領 アメフト選手非難で波紋広がる | NHKニュース https://t.co/3mN1Qjys0H 日本の国家君が代の時は座り込んでも文句いわれんよだって誇りに思うが11％しかないもの 日本って結局ＧＨＱのマッカーサーが作った幻の国だから昔にやっていたことは?
約7年前
-
歪みゆく景色にぐるりの空は息を飲んだ 幾千の光に包まれ滲んだ世界はきらきらりん 常に白き幻の国から離脱し目覚めよ ナースコール右手に持って、彼岸、帰還、邯鄲の夢 【天国からの没シュート】
約7年前
-
11月には劇団昴さんの次の公演『ポーランドの人形遣い』が始まります。 チケットの発売も、もうすぐ。 是非とも観に行きたいと思ってます。 前回の幻の国は東ドイツ、今回はポーランドが舞台。 時代の香りが近いのかな？ また舞台が始まるワクワクと、 チケット取れるかのドキドキ。 ふー
約7年前
-
大人になったら知ることのできない 幻の国へ Let's run run away 考えるのはやめて 心を開いて 愛の瞬間は 永遠に変わらないよ(Runaway)
約7年前
-
劇団昴ザ･サードステージ公演｢幻の国｣。無事終演したわけですが、明日は早速撮影、明後日オーディションとなかなか忙しい。なので髪を切って一月半ぶりに髭を剃る。たかだか一月半なのに、髭の無い自分の顔にかなりの違和感。
約7年前
-
奇術師として振る舞うつもりは毛頭御座いませんの。私は行商人で御座います。花火のように咲く光の代わりに心を癒す異世界の花を。幻の国を覗く窓の代わりに遠い国の物語を紡ぐ妖精を。此方に御座います品物は全て貴方に素晴らしい時間を与えるでしょう。
約7年前
-
@gekidansubaru そして最後に打ち上げ後の｢幻の国｣メンバーの集合写真。この夏、新劇界では初の劇団チョコレートケーキの作家･演出家を招聘しての企画｢幻の国｣。再び新たな形で皆様の前に呈示出来る事を祈願して一先ずの幕を☺。 https://t.co/d3vNem9h9k
約7年前
-
@gekidansubaru 更に、打ち上げ時に作家･古川健氏＆演出家･日澤雄介氏への｢幻の国｣キャストから感謝の品を。更に｢幻の国｣上演記念の限定ラベルの御酒。このサードの企画が観劇下さった皆様の心の片隅に標された事を感謝して。 https://t.co/36Vkd54Ohl
約7年前
-
劇団昴ザ･サード･ステージ公演｢幻の国｣。劇団昴サード＆劇団チョコレートケーキ(作家･演出家)のコラボ公演は昨日、無事に楽日を迎えました。ありがとうございました！！。写真は楽日、本番前の演出家･日澤雄介氏とキャストの集合写真です☺。 https://t.co/IeOjtetdSs
約7年前
-
劇団昴ザ・サード・ステージ第35回公演 作・古川健（劇団チョコレートケーキ） 演出・日澤雄介（劇団チョコレートケーキ） 『幻の国』観劇記 こちらからどうぞ↓ https://t.co/bh0HJ6uOnZ https://t.co/ATLGopQGG1
約7年前
-
歪みゆく景色にぐるりの空は息を飲んだ 幾千の光に包まれ滲んだ世界はきらきらりん 常に白き幻の国から離脱し目覚めよ ナースコール右手に持って、彼岸、帰還、邯鄲の夢 【天国からの没シュート】
約7年前
-
23日に、今年7月に45歳に若さで亡くなった、演劇制作者矢部修治さんの偲ぶ会が行われました。劇団昴、文学座、今年から世田谷パブリックシアターに移られたばかり。名演にも何度か学習会や公演においでいただきました。改めてご冥福をお祈りし… https://t.co/pYrNy5NBYx
約7年前
-
素晴らしきカナ.ダ紀行① ｢そう!私はついに幻の国に着いたのだ!｣ ○о｡([6]￢´[6]〃)＜すごいよ!カナ.ダを発見した奴が歴史上いるなんて! おーいホットケーキ食べるかい?＞ξ([∂]ω[∂]) ([6]ω[6])＜あーうん
約7年前
-
今日の苺。劇団昴公演｢幻の国｣公演打ち上げで某居酒屋で頂きましたつぶつぶ苺カルピスサワー。素晴らしい芝居に関わらせて頂きました！いいお酒です！かんけいくださった皆様に感謝感謝！！ https://t.co/29EHgphMIK
約7年前
-
『幻の国』舞台のバラシも終わり打ち上げも終わり、風呂に入ってホケ〜(꒪⌓꒪)っといろんな事を反芻してます… もっとこの感覚に浸っていたいけど、明日の収録にそなえて寝ます！！ 各所へのお礼は後日〜♪♪ https://t.co/AFUXBM1vp6
約7年前
-
【幻の国感想】 東西統一前の東ドイツで理念を持って行動する秘密警察官の夫と非公式協力者でもある教師の妻｡ やがて真実(国民の言動を密告させ､監視する異常さ)を知り､苦しみながらも現実に向き合う｡ 夫婦が語った『理想の国』が『幻の国』ということなのだろうなぁ･･･と感じた｡
約7年前
-
劇団昴ザ・サード・ステージ公演「幻の国」 Pit昴 東西統一前の東ドイツ 各々の立場で理念、思惑を叫び合う男達。愛するもの、信じるものを糧に現実に向き合う女達。 「イデオロギーに罪はない、悪いのは人間…」過去の話ではない、対岸の… https://t.co/WbYrILGsil
約7年前
-
劇団昴「幻の国」観劇。 まだ東西統一前の東ドイツの話。重厚なストーリーをスッキリしつつ骨太でスリリングに仕立てた15人の役者による社会派群像劇。 日本人が書いて日本人が演出して日本人が演じて日本… https://t.co/6GHhZNJkzG
約7年前
-
歪みゆく景色にぐるりの空は息を飲んだ 幾千の光に包まれ滲んだ世界はきらきらりん 常に白き幻の国から離脱し目覚めよ ナースコール右手に持って、彼岸、帰還、邯鄲の夢 【天国からの没シュート】
約7年前
