満足度★★★★
なかなかヘビー
設定ヘビー過ぎ(笑)三面客席がちょっと気になるのはあったが、途中から気にならなくなる程、濃厚で濃密な物語でいい時間でした。
設定のヘビーさに比べ、姉のあの理由が少し軽いかなと感じるのはあったが(ある意味至極真っ当な理由ではあるが)、よかった。
満足度★★★★★
面白い
「紹介できないような家族」の話でしたが、愛のある話だと思いました。自分の家族がこうだったら真逆のことを考えるかもしれませんが、少なくとも見る限りでは、皆、愛すべき人たちだと思いました。
満足度★★★★★
無題1396(15-044)
19:30の回(晴)。19:00会場着、受付(全席指定)、開場。コの字の客席、入って奥から左回りに「A~C」、「B」が正面席のようで、私は「A」。高さ30cmくらいの長方形の舞台(板張りの床)がやや斜めに設置、客席との間に椅子(4脚)。舞台中央に柱(下のほうが細くなっている)、こちらにも4脚の椅子、背もたれ部分は切り取られ、足も他の椅子と換えたのか不揃い。「正規」のものではない「不具合」さを表していたのでしょうか。8作目になりました。
何作か観ている役者さんが多く、それ以外でも高橋さん「朝にならない(2012/11@ATTIC」、生見さん「カラフルな猫、再び(2011/4@バーボンタコス)」「向日葵と夕凪(2012/8@BASE)」など。
開演前、上演中も場面転換以外では無音。比較的、場面転換(この間ノイズが響く)が多いような気がしましたが、観ている間、息を凝らした状態に近いのか、そっと息を吐くのでした。
19:29前説(アナウンス)、19:34開演~21:24終演
ひとつ皮が剥かれるとさらに醜い皮が現れ、それは己自身に内在するものであるように思われる。どこか諦念した感のある人物たち、表情、軽さの中の重い石、血によって繰り返される業、焼け焦げ黒くなった柱の下部ではもう登場人物たちを支えられないのではないか、かつてそこで起こったことと各人とのかかわりが心を焼き尽くす。
私が座った位置ですと、役者さんが重なったり、背中しかみえなかったりでしたが、横から観る機会が少ないので、これはこれでよかったです。
満足度★★★★★
なのにエンタメ
奔放な母親の行動に振り回され続ける家族の思いがぶつかり合う
重苦しい展開なのに、どこか天井の穴から青空が見えるような
一筋の楽観主義が救いとなっている。
ひとつにはぶっ飛んだ母親のキャラによるところが大きいと思う。
このとんでもない母親が子どもたちに伝えることが出来るのは、
ただひとつ“赦す”ことである。
自分も人も、全て赦せば幸せになれるという、自己中心的で
究極の幸福論のままに生きる母親と
彼女を取り巻く登場人物のキャラがくっきりしていて説得力があった。
クールな弁護士の言動が爽快感を呼び、全体のバランスを上手くとっている。
「荒野1/7」に続く家族の物語は、緊張感の途切れない、
それいて思わず吹き出すような“抜け”もある台詞が素晴らしく、
泥沼家族をエンタメにする手腕が秀逸。
満足度★★★★★
柱が邪魔だったが
いやァ~久しぶりにいい舞台と出会えた。
最高だぁぁ。
各々の役者が素晴らしい緊張感を以て最後まで魅せてくれた。
常々思うことだが、こうした良質な舞台はシネマコンプレックスのように柔軟にロングラン公演に切り替えられるシステムを確立すべき。
劇場側と舞台関係者間の専属契約による生活保障等、採算が取れる見込みが無いから誰もやらないのだが、・・。
近年の過去作品全てが大当たりなのは、ここと劇団5○5○(ランド○ー)と桟○童○位か!?
満足度★★★★
家族のあり方
母親と子たちの複雑な人間関係がドロドロと描かれ、その中にに引きずれこまれてしまう。生まれてくることがよかったのかそうでないのか考えさせられた。いろいろな家族が存在するのであろう。
満足度★★★★
複雑な環境にして母の器のデカさ
なんとも複雑な設定で登場人物の表情が重い。
苦悩に苦悩が重なる。そして母の器のデカさを知る。
3面舞台は面白い。見る位置によっては、役者の表情が全く見えない状態が頻繁に起こるので、無理に席を作るのも考えものだと思いました。
3回観劇して、2回そんな席だったのが残念でした。
良い脚本に新鮮な印象を持ちました。過去作品に興味が沸き、DVDを数本購入しました。
満足度★★★★★
毒気を抜かれる
主人公の視点から家族の関係が明らかになっていくその歩みにぐいぐい惹きこまれ、行き場のなさや鈍色の痛みにも浸潤されつつ、その先に訪れるものに一気に持って行かれました。
母親、凄かったなぁ。唖然とし、苛立ちもし、でもそれを全否定できない感覚に心を奪われました。
満足度★★★★
面白い
ミステリーのような見せ方だが、内容はえげつないホームドラマ。
とても良く出来た作品でした。
本当に面白かったです。
ただ1点だけ非常に残念でした。
そこをクリアにして、もう一度観たいと思いました。
満足度★★★★
息苦しくもなる作品
重厚なテーマで、息苦しくもなる作品。
あまり共感できるような内容ではないが、舞台として見応えがあった。
以下、公演中なのでネタバレで。
満足度★★★★★
見応えがあった
冒頭から重苦しい雰囲気で息の詰まる会話が続く。この極めて特異な状況下でそれぞれがどう考えどう行動するか、観客としても一緒に考えながら濃厚な時間が過ごせた。ストーリーをやや作り過ぎている点は観ている間は気にならなかった。役者はそれぞれの配役を見事に演じきっていて見応えがあった。
満足度★★★
"ざらざら"が治まらない。。。
鵺的「丘の上、ただひとつの家」@SPACE雑遊
久々に感想をすぐに文章に出来ない舞台だった。。。中盤から起こり始めた心の中での、ざらざら、が終わった後も治まらず、だいぶ引きずってしまった…
前半から中盤にかけては散りばめられた謎や疑問の解決ヒントが垣間見え、ミステリーのような一面もあり。
終盤、おかあさん、登場で隠された事実・気持ち・想い、そして葛藤を一気に見せられる。これはキツい…でも、おかあさん、のコトバ・キャラクターに幾分救われたかな。
仮に、彼女がStageに出てこなかったらって思うと、全然伝わり方/受取り方は違っただろうけど、高木さん(脚本)の答えは、あれ、だったんでしょう。
個人的には、鵺的さんはお初だったのだけど、普段はもっとヘビーなお花らしい…入門編としては今回の作品はオススメです。
16日まで!
満足度★★★★
血族の指輪物語
ある人物の「わかんない」と軽く言ってしまう言動や無責任な行動にはつい反吐が出そうになり、我が子に罵声を浴びさせられてもあんまり気にしていない図太い態度に自分の思考が停止しそうになった。
忍耐力は低いほうなんであんな息詰まる話し合いの場にはいたくないが。
重々しく緊迫して結末までいろんな謎が散りばめられた、色々と濃いぃ約110分だった。
満足度★★★★
こどもは皆可愛い
自分の産んだ子供たちは。。。そこに泣けちゃって…。だって本当にそうだもの。子供が何を考えていようが、親を拒絶してようが兎に角自分の産んだ子はかわいいんです。たとえ憎らしく思っていても可愛いんです。ん~すごいなぁ。それぞれの登場人物のそれぞれの思いがストレートに伝わって来て、みんな正論!みたいに思えたり。舞台ならではの緊迫がたまらなく良かった。キャスティングがなるほど!と唸りました。舞台美術も良かったです。椅子の足とか、柱の黒いところとか……。でも…
満足度★★★★★
「鵺的」。
生きているだけでその血を呪うような暗鬱を背負う人間と、血の繋がりを何の疑いもなく温かなものだと信じている人間。ごく普通に後者として生きてきた身としては、果てしなく堕ちていく前者の生が恐ろしくて直視できない。鬱屈とした重々しさ。この感覚が「鵺的」。観終わる頃には「家族」という言葉でさえも恐ろしく感じる。自分の生が「幸せ」だということと直面することがこんなに怖いことだと思わなかった。多分、私もいろいろなことに目を塞ぎ、耳を塞いで逃げているんだろう。一皮剥けばあの母親と同じかもしれない。(明日以降、ネタバレBOXに追記します)
満足度★★★★★
緊張の110分。
お芝居が始まる前、通常ならBGMでも流しているようなところまったくの無音で。でも、その無音が、なるほどなという感じでした。劇中の無音感も、絶妙。それと、必見は、気味の悪い椅子。8脚すべてが気持ち悪かった。脚本と演出がほんとにすばらしい。この重いテーマなのに、のめり込んで、入り込んで観てしまいました。最後、泣きました。普通の家族物ではない、、まさに、血族物ですかね。