『穴の中 或は、■の中』ご来場ありがとうございました。 公演情報 『穴の中 或は、■の中』ご来場ありがとうございました。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★

    不老不死
    今回は不老不死をテーマにしたストーリー、前作同様に独特の世界感を感じました。殿様は名前を名乗らないままのほうが良かったように思いましたが面白かったです!!

  • 満足度★★★★

    二律背反か…
    素舞台に5ヵ所のたて穴が開いており、その中から人物が出入りする状況は不思議だ。穴の中はどのような生活空間になっているのだろう。興味津々だ。
    さて、ビルの何階(地下か?)かに穴が空いたフロアーと見立て、住人が4名(男女各2名)ともう一方…。そこに宅配ピザのアルバイトが迷い込んだ。
    さて、本公演は二律背反の様相を呈しながら展開するが、終盤におけるアルバイトの激白が圧巻である。一見ネガティブな主張だが説得力があり見応え十分である。

    ネタバレBOX

    穴住人の一人(博士)が不老不死の薬学研究を行い、完成したかに見えたが、実は不完全なもの。
    一方、拉致されたアルバイトは逃げるため、必死な工作を行うが上手くいかない。生命の危機に直面した激白が感動的である。「限りある”生“を精一杯生きるため夢を持ち、努力するのだ」と。不老不死を望むのではなく、死を認識していくことが生きる糧になるという、一見矛盾した思考を突き付けられた。”生“が有限であるからこそ、「夢」「目的」はいつまでに何を達成するかを明確にして歩み続ける。不老不死のように”生“が無限であればどうなるだろうと…。
    カタストロフィーかと思ったが、第5の穴から神様?出現。個人的には、そのシーン以降は主張がぼやける気がするので不要だと思う。
    今後の公演にも期待しております。
  • 満足度★★★★

    死に際に幸せを感じられるのは?
    主人公のピザ屋が4人に興味があるかどうか問いかけ、自分の夢と現実とのギャップを訴えるシーンには胸を打たれました。
    そして、元カノのナカヤは潜入調査は意表をつきました。

    ネタバレBOX

    生と死の間の連絡通路が”穴”なのであろう!
    その穴に住みつく4人は、成仏せず人間の姿をしたままの霊。
    そして5つ目の穴に住む神が後光のごとく五光を当てて4つの穴を守っているように思える。4つの穴に住むそれぞれの霊は、生活感を感じさず自分の夢に向かって生き続けているが、上手くいかなかったことへの後悔に明け暮れる。
    それに引き換え、ピザ屋のデリバリースタッフのバイトをしている主人公は、大きな夢は諦め、今の生活に疑問を抱きながらもささやかな喜びを感じている。
    どちらが居心地がよいのか生を感じられるのか本人しかわからない。
  • 満足度★★★★

    感謝する気持ち
    他の方のコメントにも多いように、劇場を巧みに使いこなしていると思いました。それぞれのキャラクターも個性的で、台詞の掛け合い(?)も絶妙で、面白かったです。主人公の叫びは、本当にそうだなぁ・・と感じ、私も命や人々への感謝の気持ちを忘れないようにしようと思いました。役者さん達の熱演、表情、皆とても良かったです。(業者役の役者さんの演技は、ちょっと違和感ありましたが・・)特に、主人公の役者さんの、切羽詰った表情などが印象的でした。とても面白い舞台でした!

  • 満足度★★★★★

    堪能しました!!
    今までSPACE雜遊で芝居を観ているが、こんなに雜遊の特性を生かした舞台は初めてです。脚本、役者、音、照明すべてが良かったです。

  • 満足度★★★★★

    無題1209(14-257)
    14:00の回(曇→小雨)。13:20受付、13:30開場、今日も正面へ、2回目です。13:51/14:02前説(ずっとよくなっている)、ひょっとこ登場、105分、喫煙シーンの説明(これは初日にはなかった)、14:05開演~15:52終演。

    もう一度「聴きたかった」シーンがあって...

    アルバム最後の曲「Eclipse」。ラストのセリフ「手に触れるものすべて」以下~は「All that you touch」~でしたね。「And everything under the sun is in tune 」...ここからオリジナルの世界に転調し、ナントかなる...宇宙の調和...原詩の「eclipsed by the moon」とは違ったよさを感じました。

    神がピッツァを食し倒れる...かつてウルトラマンがハヤタに命を与えたシーンを思い出す。

    神の空間は歪んでいて白いのは「ホワイトホール」だからかなと思った。

    「はかせ」はマッドサイエンティストかと思いましたが、引き際を心得ているようですね。

    ネットで原作の内容を探していたら、三浦さん、「レビュー」書いていらっしゃいましたね。

  • 満足度★★★★★

    この話は・・・大変気に入りました(^^)
    とにもかくにも面白いっ!

    物語の出だしも掴みもOKで、内容も気に入りました。

    個性的だがユニークな憎めない各設定の登場人物も楽しめた、1時間45分。

    ネタバレBOX

    出だしってゆっても、劇場の入場からです→地階へ降りる階段がロープで幾何学的に遮られて不思議空間に入るという雰囲気を醸していました(^^)。

    舞台床のメンテナンスハッチ5個を開けて穴としての舞台セット化してました。
    (狭いだろうし(→いやいや結構広かったと後日判明しました(^^)、照明も暑かったろうし、役者さんが作者・演出さんとかに殺意芽生えたかも・・・(^^;)

    話は説明通りですが、このハコってエレベーターあったんですねと驚かされました。 でそのエレベーターで降りてくるドミノピザの配達バイトさんが主人公=イイジマタカシ=なんですが、これは映画「ミュータントタートルズ」でのワンシーンを思い出しました(クワトロピザについての薀蓄が楽しかったハカセですが、現実役者さんってドミノピザ信奉者多いのかしら?他の芝居でもよく聞くピザ屋ですんで・・)。本当は3丁目の8-7ヨシカワビルに届けるはずが、ここは8-8オーラービルと穴から出てきた白衣の男に聞かされて出ていこうとするが。銃のようなもの(と作中でも連呼します(^^)で撃たれ穴からのびた鎖で左手首を手錠で繋がれてしまいます。(角の一つの白い光を放つ穴の近くでは何故か行動が遅くなる現象があり、そこからは何か得体の知れない白い手足がピンクフロイドの曲(?)と同時に光を伴って現れたりする特に謎の穴でした)

    白衣はハカセと呼ばれていました(80年かけた穴の秘密にかけた不老不死の研究の成果=不老不死薬を理研で実験(寿命の短いイチジクコバチで)するも失敗し穴に帰ってくる(180年生きてて研究していたそうです))。
    艶っぽい女性は自分の老いと美貌が気になる千年女王さま(^^)
    殿と呼ばれるタキシードの男性はいろいろな買い物をして物欲を満たし日本刀を振り回すオダノブナガさま
    OLもいるようで、先の男を追い出して現の穴の所有は主人公の大学生時代同じゼミの知り合いナカヤ女史でした(6年ぶりの再会)

    穴は二人で入ると効果は無いと判明している

    穴から出たいと主人公穴の住人の前で大演説=様々な興味の話したがAV女優のスズムラアイリ話では後にハカセも共感していたと(^^)

    でOLのフリしていたナカヤ女史はどうやら政府関連の人間のようで、ここをコンクリで埋める(階段側からコンクリを流すホース引き込んできました)話をして強制閉鎖するコトになり住人を追い出します。(担当の業者のおばちゃん(モリタさん)がいいキャラしていました(^^)

    とりあえず地上の居酒屋「チリンボウ」にて皆で飲み会しましょうとナカヤ女史に強引に出されるのですが、穴から出ると主人公は撃たれた胸の傷から出血が始まって、せっかく彼女にもなってくれたナカヤにも会えないと床に横たわると・・例の謎の白い穴から白い人間体が壮大な音楽と共に出てきて、主人公を助けるのですが、配達されたピザ(先に白い穴に落としていた=ハカセに撃たれた時)を一切れ食べると・・喉に詰まらせたようで、のた打ち回って動かなくなり。外では突然真っ暗になったとおばちゃんの声が聞こえます(神が死んだ・・って誰が言ったんだ=とおばちゃんが外から答えを教えてくれたりと・・い~い味出してました)が暫くすると明るくなったというおばちゃんの声を聞き、主人公は階段を上がって外に出る事を選択し終劇です。

    不条理系ともいえるSFですが、登場キャラクターの生活感などが納得できてユニークでした(^^)

    おしむらくは、あれほど前説で注意していたのにマナーモードにもしないで、着信音鳴り響かせたお姉さんがいたのが嫌でした。

    劇団側は作中での喫煙シーンでは本当のタバコではありませんと、いろいろ気を遣っているのにねェ。
  • 満足度★★★★★

    穴の外
    劇場の機能を100%活かした演出が素晴らしい。
    床に開いた5つの■い穴はもちろんのこと、トイレやエレベーター、
    劇場入り口のドアに至るまで、劇場の全てが無理なく役者の動きに組み込まれている。
    不条理っぽい出だしをいたずらに引っ張らず、巧みに状況を説明すると
    そこから普遍的なテーマをびっくりするほどストレートに問いかけてくる。
    ピザ屋よ、あなたのそのまっすぐな声が3人の、いや“神”も含めて4人の
    価値観を変えたのだ。

    ネタバレBOX

    受付を済ませて階段を降りるところから、もう既に“危険な世の中”が始まっている。
    開演直前、ひょっとこの面をつけた黒子がひとつずつ■い穴のふたを外して行くと
    ついに5つの穴が口を開け、スモークが漂ってくる。
    ひょっとこの思わせぶりで儀式のような動きに期待が高まる。
    開演前に珍しく何人かの客がエレベーターで劇場に降りて来て、案内されていた。
    後から思うとエレベーターの存在を何気にアピールする、あれも演出だったか?

    暗転ののち、そのエレベーターで宅配ピザ屋(菊池豪)が降りて来る。
    声をかけても誰も出てこない、と思うと穴のひとつから白衣の男(志村史人)が顔を出す。
    そしてなぜかピザ屋は拳銃のようなもので胸を撃たれ、手錠をかけられて
    彼の穴に監禁され、謎の男は嬉々として出て行く。
    半狂乱のピザ屋に助けは来ない。
    やがて他の2つの穴から“マダム”(佐藤晃子)と“殿様”(吉田朋弘)が出て来る。
    どうやらさっきの男は“博士”で、何かの研究をしていたらしい。
    やがて博士の研究が“不老不死”の薬の開発であること、
    穴の住人が何百年、何千年と生き続けていること、
    なぜかこの穴に居る限りそれが可能であることが解って来る。
    そしてあとの2つの穴には、それぞれピザ屋の同級生(内山真希)と
    “神”と呼ばれるものが住んでいた…。

    のっけから設定の面白さに釘付け。
    “不老不死”を至上の幸福と信じている人々に対して、
    「いつか死ぬと思うから頑張れる、永遠に頑張るなんてきっとできない」と言う
    ピザ屋の自己評価や人生目標、ジレンマは平凡だが、同時に極めて普遍的だ。
    その切々と吐露するように語る言葉が、リアルで説得力を持っていて素晴らしい。
    生きる意味や目的を追い続けるという人間の宿命の切なさ、しんどさに
    激共感してしまう。
    そう、私たちは皆穴の外で限られた人生を歩んでいるのだ。

    登場人物のキャラが思いっきり濃くて強烈なのも良い。
    みんな何かに追いつめられていて、その切羽詰り具合が観ていて可笑しいのだが
    緊張感の合間に台詞の面白さが効いていてくすりとさせられる。
    終盤、全身白タイツの“神”がついに穴から出て来てピザを食べるところでは、
    ひと言も台詞がないのにその動きと素晴らしい“間”に大いに笑った。
    そしてその直後に見せる“神”の選択…。
    観る者に深い問いかけが残るような展開が秀逸。

    床に開いた5つの■い穴はもちろんのこと、エレベーターもトイレも出入口も
    劇場空間の機能全てが駆使された作品。
    照明の変化が謎をいっそう深め、
    ばらまかれた不老不死の試作薬は闇に浮び上ってこの上なく美しい。

    構想、脚本、演出、役者、全てがバランスよくそろって大変楽しかった。
    ”殿様”、あの「越天楽」カッコ良くて最高です!
  • 満足度★★★★★

    面白かった
    雑遊にあんな仕掛けがあったとはビックリ。でも本当に上手に利用していて、素晴らしかった。ストーリーの前提でイマイチわかんない所もあるが、それを超えて面白かった。俳優陣も素晴らしく、熱演だった。(おばあちゃんを除いては。。。)でも良いお芝居でした

  • 満足度★★★★★

    見応えありました
    芝居小屋の特性を活かした手法を使って観客の居る世界が一変しました。併せて、先読みできないほどのストーリー展開も面白かった。ホント、大人のおとぎ話ですね。そのダイナミックさに堪能しました。

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    この劇場の「穴」を使った芝居は何度か観ましたが、ここまで本格的に使いまくった芝居は初めて。実にユニークな演出ですね。芝居の方はシュールなSFファンタジーぽくって、よくわかんないところも多かったけど、グッと引き込まれるものでした。どうでもいいことですが、神様の「もっこり」は妙にリアルでびっくりしました(笑)。

  • 満足度★★★★★

    穴のなかから
    穴の中から展開していく演出は新しく
    とても新鮮に感じた。
    内容も現実的と非現実的なことが入り混じっており、
    とても面白かったです。

  • 満足度★★★★★

    個性的な登場人物
    不思議な空間の話だが、主人公は至って普通。そのギャップが面白い。
    また登場人物のキャラがしっかり出ており、安心して笑える感じ。
    これも、役者さん達の演技力がとても高いからだと思った。
    表情、長セリフ、セリフが無い時の立ち振る舞い等、実にどの役者さんも素晴らしい。
    ストーリー的には、いくつか疑問は残ったが、人間知らなくても良い事があるという事か(笑)

    ひとつ、残念なのは悪天候やお盆期間中とは言え、この公演で客席が埋まらない事。実にもったいない!

  • 満足度★★★★

    面白かった~!演劇の醍醐味
    を味あわせてもらいました。なんとなく、説明文から想像していた通りの公演だった。ああ私はこういう舞台を観たいと思っているんだな、と自分で納得。命というものは限りがあるからこそ愛おしく美しいのだ、と頭では分かっているつもりでも、それを超える老いや死への恐怖があるのも事実。これにどう折り合いをつけるかが人生の大問題なんだけれども、何だかこの劇からたくさんの示唆を受け取ったような気がする。ピザ屋のお兄さんの叫びは、そのまま悩める現代人の人生の肯定の叫びだ。たくさんの人が、そしてたいていの人がこんな風に人生を捉え、生きている。ただ、あのように切羽詰まった状況に置かれないからそれが見えないだけだ。哲学のある、素晴らしい脚本だと思います。雑遊にあんな穴があるのは知っていたけれど、これをそのまま100%活かしている舞台も初めて。ライティングも素晴しかったが、蛍光塗料のピルなんかもよく利いていたなあ。美しかったです。最後のエレベーターがタイミング悪かったのが残念。

  • 満足度★★★★

    独特。
    独特の世界観がありましたね。今この時代に何かメッセージをもうっているように思いました。あっという間の時間。違うお芝居でもう一度見てみたいですね。

  • 満足度★★★★★

    無題1206(14-254)
    19:00の回(曇)。18:20受付(すでに仕掛けが…)、18:30開場。ホントに何もない舞台、L字の客席、入って正面(3列)と左(2列)、入口側が舞台、正面がお勧めとのことでしたのでそちらへ、1列目と2列目と段差があるので観やすい。天井にスピーカー、ぐるっと見渡してもひんやりとした普通の会場。

    当パンをみると「ストルガツキイ」の文字、「スプーン五杯の霊薬」…調べると「願望機」に収録されているのですね。

    「実験都市(2011/7@MOMO)」からで5作目になります。佐藤さん、志村さん、森田さんは過去作品を、菊池さんは「起て、飢えたる者よ(2013/9@サンモールS)」「十二人の怒れる男(2011/5@DECO)」。

    今までで、客席に一番「笑い」があるお話しでした。滑稽としか思えないシチュエーション、噛み合わない会話と立ち振る舞い、閉じられた世界・異質なものとの対話、狂気そのもののBGM。

    「この作品をやるならこの空間でないと…」という三浦さんの言葉は、開演直前に明らかになります。

    18:50/19:02前説(105分)、ここらでかかっていたのは「Layla」のカバーですかね、19:05SE、開演〜20:48終演、初日乾杯21:30退場。

    登場人物、照明、音楽、会場、観客までもが「Sence of Wonder」の世界の一部。

    ネタバレBOX

    雑記

    開演、一瞬、ここで「狂気(Pink Floyd)」とわかる…原題「The Dark Side of the Moon(1973)」。「恐怖の頭脳改革(EL&P Brain Salad Surgery 1973)」と並んで最も聴いた、聴き続けているアルバムです。1971・72の来日公演は行ってませんが、1988のギルモア率いるツアーは計4回観に行きました(@武道館、代々木)。一方のR.ウォーターズは2002/3@国際フォーラムを。

    ちなみに、「狂気」:ジャケットのイラスト。表のプリズム〜内ジャケットのパルス〜裏のプリズムと繋がっていて、楽曲の構成もそうなっています、鼓動はそういうことですね。

    穴子に似た生活だが、寝ているのはいいとして、普段は何をやっているのだろう。冷凍冬眠みたいなものか…、ビルのオーナーはどうした…いやいや信長の時代はどういう造りだったのか、磁場か、…想像してみるのも楽しい。

    フロイドのジャケットを手がけた「ヒプノシス」に「The Works of HIPGNOSIS」というものがあり、その表紙では男が腰から下を水面に突き出している。アルバム「炎」に付いていたもので、これを意識したのではないということでしたが、両足が出て来た時すぐに連想。

  • 満足度★★★★★

    生の舞台でしか味わえない妙味
     開演直前、ひょっとこ面をつけた者が、奈落の上に被せてあった蓋を一枚、一枚外しては、舞台袖に隠す。蓋は全部で五枚。スモークが焚かれ、奈落の底からは、青みがかった光が射す。この後、光は、其々の穴で色を変え、或いは暖色系、或いは寒色系の色を湧きあがらせる。暗転後、一つの穴の上部に白色光が上から射すと、人の頭部が迫り上がってくる。丁度、映画「地獄の黙示録」でマーロンブランドの頭部が、水から徐々に迫り上がってきたシーンのように。あの時、マーロンブランドが、ぶつぶつ呟いていたのは、T.S.エリオットの”The Waste Land”だった。April is the cruellest month,で始まる有名な詩である。(追記後送)

    ネタバレBOX

     今作では、ピンクフロイドの”The Dark Side of the Moon”が使われているが、このアルバムの中には”Time”も入っている所が憎い。最初と最後に心臓の鼓動音が入る有名なアルバムだが、途中、むせび泣くようなギターの音を含めて楽曲全体が、今作の内容にピッタリだ。
     というのも、ここに穿たれた五つの穴、奈落には、各々、住人が一人づつ住んでいる。四人は人間、もう一つの穴には、天国を失くした神が住んでいる。住人四人は、不老。自称、科学の第一人者たる博士が、最初に登場する人物である。彼は、現在不死の薬の発明に携わっており、既に80年、この研究を続けてきた。とそこへピザを配達に来たアルバイトが。

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