満足度★★★
不幸も幸せもいつだってどこにでもある。
この地震じゃなくて、あの地震だった。だったら3月11日じゃなくてもよかったんじゃないの、と思ったけれども、そうか、3月11日はたしかに特別な日だが、1月17日だって、2月27日だって特別だし、逆に特別じゃないんだ。ということに気付かされた。
今もどこかで戦禍や災害で不幸は起きている。
無慈悲な神様のせいで、あるいは神様が居ないせいで。
教会の人間なのに神様を信じていない相川が、自分の(人間の)力ではどうしようもないことが起こった時、思わず神に祈る。それは人間の自然な感情なのかもしれないが、神様に祈っても乗り越えられないんじゃないかなあ、と思う。
このお芝居については「超克」の部分に期待したのだが、超克できたのかできなかったのかわからないまま登場人物たちは老人になってしまった。
あるいは「時間が解決してくれる」ってことか。
あるいは天空の星星から見れば人間の一生なんでちっぽけなものだということか。
(というのはちょっと拗ねた見方かな)
今まで考えたことがなかったが、三角関係をちゃんと三角にするためには必ず同性愛者が必要なんですね。
満足度★★★★
礼拝堂の空間を借景に
ラフに見せかけて、
細かいところがよく作りこまれているなぁと感心。
観終わって、登場人物達がかもす
人生の肌触りが
くっきりと、あやふやに、切なく、いとおしく感じられました。
満足度★★★★★
無題631(13-056)
20:00の回(晴)。19:20受付、19:30開場。ここは2回目、教会でのお芝居は3回目(根津教会)。(多分)木製のベッドを横に2つつなげた懺悔室、白いテーブル、カラーボックス、女性の衣装がかけられ、周囲には「絵本」、壁沿いに白い風船がぎっしり、散らかり放題だけどこういったのは好き。床面からキャンドルに近い色合いの照明、コの字形にベンチ、奥に十字架、静かな場内、今日は3・11、2年経ったという感覚はない。20:00入って左上、教会の照明が落とされ…I wanna hold your hand〜I feel fine(なぜこの曲に?)が流れ、椅子席を追加し、20:04前説(60分、開演遅れについて一言)〜21:03終演。教会でなければならなかった理由はわからないけど、普通の劇場でないところでのお芝居は好き、十字架に役者の影が重なり、天井、壁に映る星々、子供であり、大人であり、老いたものである登場人物と本人、永いお話。「◎の魔法(@Site)」からで2作目。終演後、舞台の撮影OK。
満足度★★★★
三人とも上手くなっていた。
荒チョモの三人の役者をたっぷりと堪能できた。三人ともひとまわり大きくなって帰って来たという感じ。
311の呪縛を解き、荒チョモがこれから本格的に活動を再開してくれることを期待する。
脚本も演出もさすが。今回は三人の出演者のために書いたような作品。それぞれの個性がうまくひきだされていた。
満足度★★★
特別な日に特別な場所で。
3・11だけ、教会で公演するということで、精神性の高い作品を期待していました。しかし、内容としてはこの日でなくてもよいと思ったし、教会という存在の意味を理解しているとは思えませんでした。
役者陣はとても活き活きと演じていたので、もう少し時と場所の意味を深めてもらえたら、よりよい舞台になったのではと感じました。