『                        』 公演情報 荒川チョモランマ「『 』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    無題
     基本的に聴聞僧と女二人の思い出話。

    ネタバレBOX

     聴聞僧は二人の女の内の一人をストーキングしており、彼女は幼馴染でもある彼を無碍に扱う訳にもゆかず、レズであることを隠したまま、彼の追求を免れる為に、風来坊ということにしている。だが、恋は否定されれば燃え上がるのが常、御多聞にもれず彼の恋も炎上するが、携帯も着信を拒否されてしまう。おまけに彼女は、海外へ旅立ってしまった。
     もう一方の女は、彼を恋しており、終には彼を伴侶とするが、海外へ出た彼女は、大地震と津波の被害に遭った模様で連絡がつかない。
     キリスト教の教会で演じられたのだが、脚本、演出、演技、舞台美術、小道具など、どれも配慮と力が足りない。幼稚園を経営している教会ということからか、演技にも演出にも必要の無い子供向けの本やたくさんの風船などが、舞台空間にそのまま放置されているのは、問題だろう。こういうものが、演出の邪魔になるのであれば、シーツなどで覆えば済む話だ。演劇をやるならば、そういったことにも気をつけて欲しい。
     受付でチケットを宛名を手書きした封筒に用意してくれたり、善意はとてもよくわかるし有り難いのだが、芝居は、善意だけで出来上がるものではない。寧ろ、人々の心理や考えが、どう動作や身体に現れるかを冷徹に観察した上で、善意も含めて人間とは何か? を追求するものだろう。人間総体を見るような眼を養って欲しい。

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    2013/03/12 01:42

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