【13日(月)14:00追加公演ございます】父母姉僕弟君 公演情報 【13日(月)14:00追加公演ございます】父母姉僕弟君」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★★★

    ロマンチック
    亡くなった奥さんの思い出を辿っていくロードムービー風のお話。
    最初は頭で考えすぎて話が入ってこないところがあったけど、
    話に身を委ねたら、泣いたり笑ったり感情が溢れて大変なことになりました。
    分けが分からないことがたくさんあったのですが、
    それでも笑えて泣けるということはとても凄いことだと思いました。

    ネタバレBOX

    思い出をその当時の思いのまま、
    そっくりそのまま大事にするっていうのはとても難しい。
    少しずつ欠けていってしまったり、勝手に美化されてしまうから。
    でもそれに抗おうとする主人公の姿にとてもグッときました。
    主人公もこのお話を作った三浦さんも凄くロマンチストだと思います。
    個人的に凄く好きです。

    島田桃子さんの演じる天球がとても素敵でした。
    キッドと天球のシーンがとても切なくて中盤辺りから、
    二人のシーンが来る度に泣いていました。
  • 満足度★★★★★

    良かった
    素晴らしく面白く、2時間があっという間だったです。あの勢いでずっと観れる。初期高橋源一郎を思い出し。

  • 満足度★★★★★

    【おすすめ】父母姉僕弟君
    よくわからないざわざわが、逆にすんなりと入ってきて共感できる作品。ロロ観始めて2年くらいですが、一番好きな作品。観た後でも記憶も鮮明。天球さんがほしい。

  • 満足度★★★★★

    傑作
    妻を喪うところから始まり、ロードムービー風に思い出を旅しながら家族の物語が。という感じなんだけど、「家族の物語」と言っても「家族の崩壊と再生」とかそういう風にテーマを名指せるものでなく、ただ生命の円環のような「家族」という不思議ななにかが夢のような時間軸とともに紡がれていく。
    セリフや演技で示される物語はしばしば奇妙な方向に展開し、すんなりと了解できるものではないものの、総体として体験させられてしまうようなものすごい力がありました。
    イスを使った見立てや光線、あと何よりも音楽による演出がすばらしく、ひとつひとつのシーンを思い出しながら涙ぐむような感じです。
    俳優さんたちもみんなすごく魅力的でした。天球は声だけでもすごくよかったし、電源もすてきでした。ソノエ役の葉丸あすかさんが表情だけでも色彩鮮やかというかものすごく印象に残りました。男性陣もよかったんですが、関西弁でまくしたてる演技はうるさく感じましたが、いないといないでさびしいのかもという気もしました。
    とにかく傑作でした。

  • 満足度★★★★

    カオスな旅
    劇団初見。お目当ては客演で柿喰う客の葉丸あすかさん。
    ロードムービー調ということで作品自体の期待も。

    ネタバレBOX

    キッド(亀島一徳)は、妻の天球(島田桃子)を喪って、
    生前話していた出会いの場所を行く約束を実行する。
    頭の中の記憶は出会いに向かって遡りつつ、
    道中、奇妙な面々と出会い別れる。

    キッドの一見ドライなようで、実は不器用だけど、
    妻の天球が本当に好きであるところ、
    天球の全てが天使のようでありながらも、
    夫に対して見せるワガママが、一人の女性らしさを
    感じさせるところが良かった。

    仙人掌(望月綾乃)は、どんな環境にも適応する都合のよい女で
    この複雑でつながりのないエピソードや登場人物たちを
    つなげる基点となっていた。

    序盤は、ダディーマン(内海正考)が不条理全開パパぶりで突っ走り、
    兄弟の兄、重樹(篠崎大悟)によるパワープレイのノリ突っ込みで
    中盤以降、キハチ(田中佑弥)と園絵(葉丸あすか)、電源(多賀麻美)が絡んできて
    よりカオスな感じになっていく。

    葉丸さんのコミカルでインパクトのある動きで
    一番コメディパートをけん引していた。
    田中さんは、中フラで一度観ていたが、
    勘違いしたら止まらないキャラがよりパワーアップしていた。

    たらい落としや壁破り、「We are the world」の流れはおかしかった。

    ラスト、膨らんだ物語が終息し、一つの旅が終わる。
    壁をぶち破るシーンで目が覚めるようなインパクト。
    天球と出会ったキッドは、そこから一人再び次の旅へ進む。

    人生は旅。ここで流れる「オー、シャンゼリゼ」が旅の御供に心地よい。

    *************************************************
    2回(8/8夜、8/12夜)観たが、
    最初は書評家の豊崎由美さんと劇団主宰の三浦さんとの
    アフタートーク。

    実際、色んな話を詰め込み過ぎて長いとも思えたが、
    三浦さんの話を聞いて、興味・関心・好きな本の要素が
    全て入っていたんだとある意味納得。
    舞城王太郎の作品がお好きなようで
    その作風が本作に影響を与えているとのこと。
    豊崎さんからも読書センスを絶賛されていた。
  • 満足度★★★★★

    直球
    猪突猛進?型の直球ではなかった分だけ入り込みやすかったのかも。

    音楽との絡め方がとても良い。

    ロードムービー的場面の向かう先が
    草原のようで果てしない感じがして素敵だった(笑

    ちょっと雰囲気をみていると
    昔見た「みんなボブ(ベビーピー)」なんかをちょっと思い出したりした。

    自分は詰め込み過ぎだとは思わなかった。

    ・・むしろ詰め込めるだけ詰め込んだ方が良いと思う。

    整理するために中身を抜くのは、
    年とって頭から何も湧き出なくなってからで良いんじゃないかと思う。
    誰にでも分かりやすく整理してカッコつけて後悔するより、
    不格好でもありのままに思いのたけをぶつけるほうが、
    清々しくて自分は好きだ(もっともやりたいことは良く分かったと思うし、構成もとても考えられていたように思う

    ・・まいったな、
    今回の佐吉祭は、気のせいか
    それぞれの劇団が非常に高度な変化球を繰り出してくる。

    今のところどこも非常に挑戦的だ。

    この夏の東京の演劇は、どうも王子を中心に(アゴラではなく)進んでいると考えて
    間違いないように感じられます。

    奥歯に物が挟まったような言い方ばかりの
    批評家の方々が、
    今回の演劇祭に参加した作品群に込められた意欲に気づくのは
    だいぶ先のように思われるので、
    元気な若い人たちは早めにこれらの作品にかぶり付くのが
    良いように思われました。

  • 満足度★★★★

    こころ弾む♪
    やっぱりボーイミーツガールで安心。仕方なくつながっちゃう家族、面白い。ロロの作品は毎回新鮮な気持ちで、たくさんの驚きと、たくさんの甘酸っぱさと、たくさんの笑いがあって、やっぱり見て良かったな~と思わせる。何より、愛があふれてる。ぱっとしない現実の自分を忘れて、何かこんな僕でも恋出来るんじゃないかなって錯覚してしまうほどだ。

    ネタバレBOX

    芝居見慣れてないので、舞台美術の仕掛けは全く気付かず。だからラストで、おおおおぉぉぉ!!!ってなりました。大きな木、でけぇ。僕の観た回は、アフタートークが豊崎由美さんで、興奮して喋り続ける三浦さんもハートウォーミング。この魅力、どうにか言葉に出来ないか観劇後、ウンウン唸って回想しましたが、これが限界。ワンダーランドに載る劇評も見て、勉強します~。
  • 満足度★★★★★

    泣いた。
    不条理な世界観が劇団らしくて良かった。
    次から次へと目まぐるしく展開するストーリーに引き込まれた。
    特に後半は、より力強さが増してメッセージ性を感じた。
    開演前に何となく舞台装置の仕掛けが分かってしまうのが残念。
    でも、素晴らしい作品だった。

  • 満足度★★★★★

    無題443(12-186)
    19:30の回(晴、暑)、18:45受付(整理券あり)、19:00開場、座席は入って奥。床面はベニヤ材でしょうか一面、左右の壁面、正面、キャットウォークまで覆っています、夏休みの工作のような舞台。1列目はミニ椅子、すぐ足元に照明。19:32通路に追加席、19:35開演〜21:36終演。ロロは4作目で、過去1勝2敗、今回で2勝2敗まで持ってきました。どこからどこへ行こうとしているのか、ひとりひとりは何を探し求めているのか、何となくそうかなと思うものの、よくはわからない。もっとわからないのは、なぜこんなに面白いのか…。

    ネタバレBOX

    「We are the」よく似ていた…、左ハンドルだった、おー「Born to Be Wild」、これは「Easy Rider」のイメージかな、地中でもダンベルで筋トレ、バージンロードから中野ブロードウェイにくるとは(天使グッズはここで揃えたのか?)、「マ」はちゃんとつながっていたのでビックリ、このセット何かあるんじゃないかと思っていたら…あった、大門が轟音とともに閉じ、取り残されるキッド、手には贈られたバット、壁(かなり近い…これは「The Wall」か…)を突き破り辿り着いたそこは旅の終点だったのかな。
  • 満足度★★★★

    最後はよかった
    15MMで見たときはかなりつまらなかったので心配していましたが、最後はよかったです。

  • 満足度★★★★

    ハートウォーミング
    始まり方が良い。終わり方はもっと良い。演出もストーリーも最後が良かったので結果オーライで★4にします。これで掴み所のない終わり方だったら★3にしていたと思います。本音を交えた長めの感想は別枠で。

    ネタバレBOX

    繋がっているのかいないのか分からないストーリー。存在しているのかいないのか定かでない登場人物たち。切り離してはいけないものが簡単に離れたり、くっついたりしながら物語は進むわけですが、やや散らかり過ぎというか、締まりがないという印象を持ちました。
     
    雑多な中盤から何かを感じ取れるか、悪く言えば、耐えられるかがポイントでしょう。
     
    例えば、家でゴロゴロしながら見るのであれば苦にならないでしょうが、劇場で椅子に座ってそれなりの緊張感を持ってあれを観続けるのは、ごめんなさいですけど、ちょっとしんどかったです。正直、ケツがやたらと痛く感じる時間帯がありました。
     
    最後の、目の覚めるようなバットの演出はすごくよかったです。1時間から1時間半くらいにまとめたショートバージョンを観てみたいと思いました。
  • 満足度★★★★

    家族との旅
    時間を行き来しながら実の家族、仮の家族の関係性が描かれた物語で、シュールでノスタルジックな中に少しビターなテイストもある雰囲気が魅力的でした。
    今までの作品とは異なる重く暗い質感も見られ、作風の深化を感じました。

    ある夫婦が死別するとこらから始まり、夫婦の過去と現在と未来が並列して描かれ、反復や輪廻が盛り込まれていて不思議な時間感覚がありました。前半は色々なエピソードが乱立し、スベリ芸的な失笑系の笑いが多くて、不完全燃焼に感じられたのですが、後半は物語の芯が明確になり、印象に残る台詞もあり、見立てや音楽の演奏を用いた多彩な演出手法も冴えていて、引き込まれました。

    ベタな感動を一旦相対化しつつもシニカルな表現にはせず、新鮮さを加味した上でベタに回帰した演出が心地良かったです。今までの作品は強烈な高揚感で賑やかに終わることが多かったですのが、爽やかな余韻を残す静かな終わり方が素晴らしかったです。

    ベニヤ板だけで構成された舞台美術は、見てすぐにどういう大仕掛けがあるか分かってしまうのが少々勿体なく思いましたが、役者が意外な方法でその美術に関わることによって、とても美しいシーンとなっていて、強く印象に残りました。

    漫画に出て来そうなようなキュートで個性的なキャラクターばかりで、全員が飛び道具的状態ながらも全体としてのまとまりがある演技のハーモニーが魅力的でした。
    特に亀島一徳さんのちょっと駄目な所もある男らしさと、島田桃子さんの天使っぷりが素敵でした。

  • 満足度★★★★

    椅子がいっぱい
    笑いあり、そしてメッセージ性強くて面白い作品でした。
    衝撃的なシーンや、ちょうどよく際どいシーン、はっちゃけたシーンもあって飽きなかったです。上演時間は120分と当制挨拶で言っていましたが、その長さはあまり感じませんでした。

  • 満足度★★★

    家族なのかな
    忘れていいと思う。

    ネタバレBOX

    キッド(亀島一徳)と結婚後、ほどなく死んだ天球(島田桃子)は、キッドに忘れないでねとの言葉を残して天使となる。家出少女な仙人掌(望月綾乃)と結婚したキッドは、天球と初めてあった木へ向かおうとする…。

    名前も変だが、キャラもヘンテコな人間たちが、親になったり子だと言ったり野球チーム作ろうといったり、妙な展開。どこを見たらよいのか(見るべきか)わからず、120分はちょっと長い。人をみるべきとも思ったけど、キャラはよくても繊細な部分がみえにくく、どうも舞台との距離が遠く感じる。だから、ラストの木の下のシーンも傍観してしまった。

    葉丸あすかの、コミカルな動きは思わずニヤニヤしてしまうし、島田の女の子な振る舞いはかわいいと思うけど。
  • 満足度★★★

    ロロっぽい
    ロロっぽい。

    肩の力を抜いて、ゆーるり(パーツパーツでも)観れば、
    楽しいネタがいっぱい。

    必ずしも全体が理路整然とつながっているわけではないので、
    あまり頭で考えず、流されるぐらいのほうがいいかも。

    望月さんはやっぱり存在感あります。
    板橋さんがいないのを、内海さんがインパクトを出しているように思えた。

    2時間だったけど、なんとなくのんびりした気分になれた。

    ネタバレBOX

    場面・時間軸・存在が、わざとごちゃごちゃにされているのでわかりにくいかも。
    それを無視して、わかるところだけ観ていけばいいように思えた。

    We are the worldは女性陣の歌のうまさに驚いた。
    また、三味線?の音にも驚いた。

    感じたことは、記憶・想い出・・・。

    しかし、三浦さんの趣味は幅広い・・・。

  • 満足度★★★

    あまりにもアイデアを盛り込みすぎではなかったか
    結果、逆に全体が平板になってしまい、いろんなものが埋没してしまったように思う。
    そして、長い、と感じてしまったのだ。

    ネタバレBOX

    冒頭から面白予感があったのだが、どうもこちらが乗り切れない。どうしてか? と思ったのだが、とにかくアイデアを盛り込みすぎではなかったか。盛り込みすぎても面白い舞台は数多くあるのだから、そのコントロールの仕方がうまくいかなかったのではないだろうか、と思った。

    次々登場人物が現れてて、新たなアプローチをしてくる。
    それは面白いのだが、軸となるキッドと天球の物語が薄れてくる印象だ。

    どのエピソード、どのキャラクターにも満遍なくボリューム感があり、台詞とかいろんなことに小ワザを効かせてくる。
    その小ワザ部分が、あまりにも多すぎて、舞台の上で処理し切れていない印象を受けた。もちろん処理し切れていない、受け取り側にも問題はあるのかもしれないが、本当に面白いところまで、小ワザの連発で隠れてしまったのではないだろうか、と思った。

    「笑い」のあるだろう個所も、あまり笑えなかったのは、いろんなボリュームがありすぎて、役者に余裕がなかったからではないだろうか。台詞や演技の全部笑わせるのではなく、やはりそこもピンポイントで、「ここ」というポイントを笑ってもらう工夫をすべきだったのではないだろうか。

    「ここ」という肝な部分を、カギカッコで括るような演出等々が足りないというか、だから全部平板になってしまったというか、大切なところをきちんと伝えてほしかったというか。
    大切なシーンや台詞が空回りしていた印象さえある。それは残念。

    例えば、兄弟のエピソードは、兄の過剰な台詞は面白いのだが、兄弟の関係に表すシーンをもっと鮮明にしたならば、彼らの(特に兄の)痛みは伝わったと思うし、それは、タライのシーンにおいても、単なる笑い以上の何かを伝えてくれたように思えた。

    あるいは、例えば、野球チームを作る、疑似家族の3人の関係だって、その中心を明らかにして見せたのならば、面白さだけではない辛さが垣間見えてきたかもしれないのだ。

    大切なことを忘れてしまった(あるいは忘れてしまいそうになる)ということへの痛みと、家族の物語はとても面白かった。
    天球(島田桃子さん)の愛らしさは抜群で、彼女を失ったキッドの気持ちは痛いほどわかるし。

    音楽の演奏からの展開は、本当に素晴らしいかった。特に、バットで壁を叩き壊し、なぜ客席と舞台を通常の形と逆向きに(客席を入口側ではなく舞台側に設置した)したかという理由が明らかになる、セットの展開も含めて、キッドと天球の会話まで、とても美しかったと思う。

    のだが、長く感じてしまったのが、やっぱり残念。
    観劇中は、時計など見ることはまずない。しかし今回は耐えきれず、見てしまった。まだ1時間しか経ってないんだ、と気づきガックリしてしまった。
  • 満足度★★★★

    なんでやねん!
    ファンタジックなロードムービーかな。
    とてもかわいい芝居だった。
    亀島一徳はまだ若いのに見事なタイプキャストっぷり。
    ああいうチープヒーローをやれる人はあんまりいないと思うんだよね。
    葉丸あすかはすっかり柿の人だな。可愛げないわぁ(笑)
    そして心を鬼にして言うけど、絞るんだ望月綾乃!

    ネタバレBOX

    たぶん「百年の秘密」と「南部高速道路」観たんだろうなぁ。

このページのQRコードです。

拡大