満足度★★★★
12年の月日が
変えたものと、変わらないものの良さがある。それは、当人にとっての大事な思い出で、それが、支えになっていたと思えた。圭と貴子の想いと、曲があっていたと思いました。物語自体は、好みのタイプですが、それを彩る周りの人々のキャラ立てが、少々気になった。
満足度★★★★
好感
綺麗に美しく旋律を奏でる人間模様が、荘厳な重低音の上を走る主旋律の軽やかさにも似て、柔らかで滑らかな気品があって、美しい。
個人的には、もっとチェロの女が徹底的に性悪でエゴイストな感じがするともっとラストが際立った感じがすると思うけれど、それぞれの人物の役割が明確で、物語にさながら合奏にも似た統一感があって、落ち着いた心地よさがあって良かった。
アルバイトの女の子に華があって、なかなか面白いのも好感。
満足度★★★★
なんとも心地よく
感傷的過ぎることもなく何とも心地よく観ることができました。冒頭からラストまで一気に駆け抜けた感じです。カメラマンが何とも嫌な役なのですが、いいアクセントになっていましたね。役者さん皆さん達者で良い時間をいただきました。観劇してから数日たったいまも余韻が残っています。
満足度★★★★★
もらい泣き
観客の人たちがもらい泣きしていました。
隣の上品なおばさまたちがこういう人いるわよねーって話していました。
役者さんたちが本物の涙流しながらの熱演にひきこまれました。
満足度★★★★★
心地よい
土曜夜の観劇でした。
今年初めての観劇で、良い作品でした。
東京イボンヌは、今回で5作品目の観劇になるのですが、結構見入ってしまいます。
クラシック音楽が使われるというのが、心地よいんです。
役者さんも個性的で、印象に残ります。普通の恋愛じゃないドラマティックな恋愛もドキドキしながら観ています。
いきなりキスシーンから始まる芝居って、あまり観たことないから、それだけで展開を自分でいろいろ巡らせてしまいます。
世界的なチェリスト役の岩野未知さん。以前伊達組で観た時とは別人のような色気に驚きでした。
他では、土屋咲登子さんの明るさが、キラキラ輝いていて好印象でした。
いい人で、不器用で、自分に自信がない
ペンションオーナーのややいびつな愛の形がとても大人でした。女性チェリストの生意気さも魅力的だったし、他にも個性的な人物や、重すぎず軽すぎない内容、それなりに笑わせるギャグと、最近流行りなんじゃないかと思わせるすべり気味のギャグ(ウケなんか狙ってなくて、雰囲気の口直しくらいに考えているらしいやつ)も適度にあって、いい芝居でした。
満足度★★★★
ザ・ねずみ男ポジション
風景(山岳)カメラマン及川さん、
りある「ねずみ男」でしたねー、狂言回しとしての役どころとか。
怪しさとか最高に合っていました!憎めない小悪党ぶりが気に入った。
小道具としての飲み物とか、ちゃんと湯気まで見えてて。
細かい配慮が気に入りました。
満足度★★★★★
ジャクリーヌ・デュプレ
チェリストの天才といえば映画「ほんとうのジャクリーヌ・ディプレ」が有名。
冒頭のBGMでいきなりデュプレの演奏でもしやと思ったが・・・・
満足度★★★★
クラシック演劇
あらすじと、「演劇とクラシックの融合」というコピーに惹かれて観ました。
チェロ奏者の貴子に一途な愛を捧げる圭の物語は美しく詩的でした。
ヒロインである貴子の高慢な言動に馴染むのには時間がかかりましたが、カメラマン及川のエキセントリックなキャラクターやアルバイトの花などは魅力的でした。
主人公の昔の友人である夫婦や、近所に住む農家の姉弟は少し話のカラーに合わないように思えました。特に、話の本筋には関係ありませんが、「殺す」「死んだ方がいい」といった発言を簡単に口にさせてほしくなかったですね。
回想シーンの父親との話は、圭の年齢設定がいまいち分かりませんでした。演技はやたら幼いのに数学の話題が出て、首を傾げてしまいました。物語の合間に入る回想シーンのつなぎ方がちょっと不自然に感じましたが、でも父と子の話はよかったです。
舞台音楽はクラシックだし、話の雰囲気も展開も好きでしたが、クラシックと演劇の「融合」とまではいってないかなとも思います。コメディパートは及川だけで充分でした。ニュースでの外国人やその他の登場人物が笑いをとろうとするのが必要ないように思えました。そんなに面白くなかったですし。せっかくの空気が壊れてしまいます。それがなければもっと素敵でした。
満足度★★★★★
とても素敵な物語
はっきり言って好みです。いい雰囲気の中で素敵な物語が奏でられます。チェロというのもいい。重厚で肉声に近い音の響き。BGMで流れるクラッシックとともに全体が素敵でした。物語の終わらせ方も余韻を残していて、思いがこの次を求めてしまいます。実際に近くにいられたら迷惑かもしれないけど、物語の中の貴子に惹かれてしまいました^^;
満足度★★★★
静かでオトナで深い味わい
客入れ時のBGMこそ60年代後期〜70年代前半あたりのロック(推測)ながら、M-0 のジャック・ルーシェ以降の使用曲はすべて(だと思う)クラシック(アレンジもの含む)で、それによる効果もあって静かでオトナな雰囲気。男やもめがやっているペンション(ありゃ、年末のアレとカブってる)ということで、倉本聰の『優しい時間』も連想したりするからなおさらか?(笑)
そんな雰囲気の中、ヒロイン・貴子は静かではありながら実はかなりエキセントリックだし、1ヶ月にわたって投宿して山を撮り続けている若い写真家・及川はそれに輪をかけてエキセントリック(笑)だし、と2人の人物が良いアクセント。
そうして12年前も絡めて2つの想いの行方を中心に見せ、ともに好転かと思わせた後のエピローグはかなり切なく、解釈によってはコワくもあるという…。アレは一体どっちの「お迎え」?(謎)
あと、圭の少年時代のシーンに出てくるネコさんとカエルさんの逸話がイイ。(詳細はネタバレBOXへ)
満足度★★★
終始、違和感が
岩野さんがヒロインを演じるというので期待して観にいきました。
この劇団、観るのは2度目だが、売り物の“クラシックと舞台の融合”というのが、クラシック音楽が流れ、ストーリーの意図は伝わるものの、どうもしっくりいってないように私には感じられ、今回も終始、不協和音のようなものを感じて観ていたので、その世界に浸りきれなかった。あくまでも個人的感想ですが人物像に違和感が残りました。以下、ネタバレにて。
満足度★★★★★
タイトルに偽り無し
演劇は交響曲で、一度スタートしたら最後まで停まらない巨大蒸気機関車のようなイメージを持っていますが、この作品にはいたる所で小回りがきく無伴奏のような要素が多大に含まれていたと思います。ラブストーリーとしても素晴らしく、脇役にも面白い人が揃っていた。
満足度★★★★
霊験あらたかな想い
チェロに魅せられた女とその女に生涯を捧げた男の物語。
男が命をかけて捧げる純愛ほど観ていて美しいものはない。この物語は崇高で美しい物語だと思う。
以下はねたばれBOXにて。。