この小空間で観られる幸せ。
実力ある俳優が揃ってこそ完成する作品の素晴らしさ。今まで見た右近さんの作品の中でも指折り。安寿、加納、たかおなど、青山円形劇場という小空間で拝見できる幸せ。定式幕なんかが掛かっていて、こういう古典こそ型と技術を持っている人が強いなあと思った次第。
テキストがきちんと伝わってくる。ヘンテコな解釈を削がれてきちんと伝わってくるのです。
満足度★★★
恋の前では…
“恋”に捕らわれたら?!
誰もが一途で、ひたむきで、愚かになるのでしょうか?!
でも、そんなこんなが切なくて、愛おしいくて…。
悪役なはずのドギーシュまで、私は憎む気にはなれませんでした。
無常に散り頻る落ち葉のように、人の命の、なんて儚ないことかと
涙がこぼれてしまいました。
満足度★★★
ああ、面白かった
いろんなジャンルの人が、うまい具合にバランス取って、配役されていたように思いました。
途中、なぜ、皆さんが笑っているのかわからなかいところもありましたが、「痛快無比・感涙絶句」は、宣伝どおりだったと思います。
パンフレットを見ると、「この翻訳はすばらしい」と書いてあるのですが、文語調であり、この役者さんだから聞けたけど、若い世代の人たちはきちんと理解できたのだろうかと、いらぬ心配をしてしまいました。
満足度★★★★
いい女の条件
『シラノ・ド・ベルジュラック』は言うまでもなく、エドモン・ロスタンの戯曲作品として、映画にもなったし、本も出版されてるから、みんな、知ってるよね?(・・)
『しらねーー!!』っつーお人、前に出なさーーーい!!
お仕置きですっ!
Σ(゜□´(┗┐ヽ(.◇.´)ノ ライダーキック!!
~~あらすじ~~
ネタバレBOXに・・・
開ける前によっく考えて。(・・)よっくよっく考えて。(・・)じー。。(パンドラの箱)
この芝居が優れているのは、その会話である。実に会話が見事なのだ。
ロクサーヌに愛を捧げる言葉の巧みさ。
言葉が音符になって舞踊ってる感があるのだ。
楽しくておしゃれでチャーミングなのだ。
この物語のテーマは純愛です。
シラノの人生の全てをロクサーヌに捧げた。。
素晴らしかったですっ!
純愛ものに大抵の女性は弱いっしょ?(・・)
『いい女というのは自分に正直で、誰にも負けない我が儘で強い女なのだ。
男を見事にふって、それでも男はその女に永遠に恋し続ける、そんな女こそいい女なのだ。
ロクサアヌはつまりはそんな女である。』
↑
これがいい女の定義らしいが・・・どーなんでしょ?
どんあ女がお好み?(^-^)/
満足度★★★★
コトバの芝居の醍醐味と役者の名人芸
シンプルな舞台装置の中でのスリリングなコトバのやりとりがドラマを生み出していく過程を堪能する。
達者な役者たちの個性と技を十分に生かした演出だと思った。
安寿ミラのロクサーヌは本当にすばらしい豊かさであった。
右近、猿弥などの芸達者による流麗なリズムの芝居も心地よい。
知りすぎているほどわかっている結末にも、涙を止めることはできなかった。
いい舞台だったと僕は思いました。
満足度★★★
バランスの悪さが、どうにもこうにも。
とにかく、僕にとってはバランスの悪い作品だった。
きっと、この作品の製作者や、演出者の意図と、
全く持って相性が悪いんでしょう。
ある意味、個性のある作品とも思われるので、
好みが別れるのでしょうが、僕は好きではありませんでした。
「長々ベタベタとやりません!」、
のふれこみで、
「おっこれは、きっちり1時間30分、90分一本勝負で来るか」っと思いきや、
休憩まであり約3時間。3時間って十分長々じゃないか。
ここで、すでに作品と大きな距離と抵抗を持ちました。
同じ題材の作品でも、
島田正吾は、ひとり芝居で90分で仕上げていたのに・・・。
それに青山円形は素敵な劇場ですが、ここも所詮はパイプ椅子。
足も自由に組めないような狭い席間に、窮屈で固い椅子は、
2時間が限界で・・・ストレスが溜まってくるんです。
何より、90分程度で充分まとまる話を、広げている感が。
どんなに素晴らしいレストランの料理でも、
運ばれてくるタイミングが遅かったり、
店の雰囲気と料理の内容が合わなかったり、
素材と調理方法が違う、と感じたら、その店の印象が
良くならないのと、僕にとっては評価基準は同じ。
劇場のスペックとか、宣伝、上演時間も含め作品以外の要因って、
その作品の印象を左右する、とっても大きな要因の一つなんです。
あと、右近のべらんめぇ口調、これは個性というか味とは思います。
でも、その様子を言うならば、
ベタベタな感じって形容が一番合うと思うんだけど、
ベタベタしてませんって謳い文句をされてたら、
センスが違うんだなぁと感じざるを得ません。
「痛快無比」
胸がすっとするように愉快になると自負している、この作品。
右近が「見得」のような台詞を切るシーンが数回あるんだけど、
こんな小さな劇場なのに大芝居で、暑苦しいこと、この上なし。
身近で、そんな芝居を見られて幸せな方もいらっしゃると思いますが、
僕のセンスとは合わず、胸やけ・・・。
それどころか、ラストなんか、すっごい後味の悪さが残っているんだけど。
「抱腹絶倒」
自画自賛も、ここまでくれば立派です。
どのシーンをもって、腹抱えて笑えって言うんだろう?
笑わそうとしているシーンは、1幕を中心に何回か理解しました。
僕は笑わないけど、あれ笑ったとしても「クスっ」って笑いの技で、
腹抱えて手を叩いて「あっはっはははは」って笑いではありません。
きっと制作陣だけが、抱腹絶倒しているんでしょう。
内輪ネタとか手前ミソなギャグが満載だったのかもしれませんね。
時々、役者が御互いの顔見て噴出しそうな顔したり、
したり顔して笑ったりして(特に2幕)、その様子で笑っている
(喜んでいる)観客もいました。
そういうシチュエーションを狙った演出かもしれませんが、
僕は、そういうハプニングというか、
ミスを見て喜ぶようなことはなく(むしろ不愉快)、
ましてやロクサーヌのような古典劇でで、そういう事するか?って。
「感涙絶句」
基本的に、男前な安寿ミラが、ロクサーヌなんてロマンティックな
役柄に配役されている時点で、感情移入が非常に困難。
「かよわさ」が感じられれば、「しおらしい」雰囲気になる台詞も、
「たくましさ」を感じられる女優が、そのような台詞を話せば、
「傲慢」で「嫌味」で「勘違い」としか受け止められなくなる。
彼女は一生懸命、真面目に演じているとは思うけど、
自分の持つ個性というかキャラクターを活かした役柄とは思えない。
とにかく個性の強いアクの強い役者ばかりが集まった芝居で、
感涙で絶句というより、油っぽくってゲップって感じでした。
と、制作陣が売り文句にしている内容と、
僕のセンスが全くかみ合わなかったので、非常に苦痛な3時間でした。
昔ながらの活動演劇的な切り口で上演したかったのかも
しれませんが、摩天楼の真ん中にある最先端技術の劇場では、
その世界に入りきれませんでいた。
このメンツなら、やっぱり隣の青山劇場辺りで、
思いっきり派手に豪華に、ケレンミたっぷりにフライングでもしながら、
スモークや爆裂をふんだんに使った作品のようが、
良かったのでは、ないでしょうか。
満足度★★★
普段あまり翻訳物のお芝居を観ないので
最初は台詞の価値観になじめなくて入り込めませんでしたが、だんだんシラノ(右近)、クリスチャン(桂)が生き生きと動き始めて、物語に引き込まれていきました。異種格闘技なこの二人の絡み、面白いです。
普段は女役をやっている加納さんと、やっぱりオトコマエな安寿さんの絡みも面白かった。
満足度★★★
シラノ好きですが
最初はビックリ。こういうシラノもいるのかと。
戸惑うくらいべらんめい調のシラノに最初は笑っちゃいましたが、後半はグッと来てしまいました。
今回のべらんめい調シラノも味があってそれなりに面白かった。
やっぱり毎回どの舞台でもシラノの粋な伊達男っぷりに魅かれてしまう。
自分はつくづくこの話が好きなんだなと再確認しました。
満足度★★★★
ロクサーヌへの告げられぬ想いに・・・
クライマックスに左側の席から携帯の着信音が。。。かなり凹むわさ。
私的には笑也さんがお気に入り。
私はシラノの話は、三銃士の続編みたいなのを文庫本で読んだだけなのだけど、その本にもけっこうシラノについての書き込みがしてあったので、話もよく分かった。
劇場内は、1幕で笑い声、2幕ではすすり泣き。みんな見事にはまっていた。