『ハチクロニクル』 (公演終了) 公演情報 『ハチクロニクル』 (公演終了)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
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  • 満足度★★★

    難解でした
    ハチクロ自体を知りません。この舞台はハチクロを知っていることを前提に演じられていたのでしょうか。ハチクロ初心者にもわかる説明をもりこんであればよかったのにと思いました。

  • 満足度★★

    ハチクロ知らない人用では無かったです
    話のベースはやはり、ハチミツとクローバーがメインでしたが。
    なんかそっちに重き置かなくとも、シュールな哲学劇としてれば、
    充分通用したような話の展開でした。
    でもって問いの決着は、つかなかったような気がしますが・・・。

    ネタバレBOX

    主人公の内面の具現化。
    犬君と猫君という設定は楽しかった。
    続く女性の場合の、洗濯機という設定も笑えました。
    主人公の友人の先生も、いい味出したりしていましたが、
    会話も、おかし味ふくめた哲学的会話劇のような気がしました。
    そこそこ楽しいんですが、後半飽きてきまして。
    せっかく主人公さん「トリック」の主役に似てるんだし、
    パロディものでもやった方が面白くなりそうだなー。
    などとと思ったりした次第です。
    ・・・証明は出来なかった気がしますねぇ・・・。
    (純個人的な感想でした)
  • 満足度★★★★★

    ハチクロとは真理である
    ☆を3か5かで迷う。
    高学年も高学年向け、物理学に哲学に歴史学に文学を、会話がいちいち大学院学術論文レベルで行われているよう。まるで気分は外国語放送、日本語を聞いているはずなのに7割ほど何を言っているのかわからないという奇跡。
    その中でほとんど唯一の足がかりはハチクロで、それで3割ほどはちゃんと解読できた気がするのだが、それでもハチクロどころかディープな羽海野チカファンぐらいしか知らないような情報をサラッと入れていたりしたので、単にハチクロ読んだことがあるぐらいの知識じゃついて行けないのではないかと思う。他の要素もおそらくこんな風にうっかりディープだったりするのだろう。
    カブタンに反応出来る人が一体どれだけいるんだろう。
    ハチクロが絡んでくる部分はわりと少なかった印象。
    全体的な演技と演出の柔さが自分の許容範囲ギリギリだったのだけれど、全然読めないトリッキーな挿入や何が進展しているのかいないのか全くわからない展開、知的好奇心のおかしな部分が刺激されて、なんだか一筋縄ではいかない魅力を感じた。
    これは怪作だと思う。他人にはおすすめできないけれど。

  • 満足度★★★

    アニメヲタ向き!(^0^)
    だいたいもって「ハチクロ」を読んでない方は全くノレないと思う。でもってこれって少女マンガ(確かマーガレットの月刊連載だったような・・?)なのだけれど、何故ボス村松が少女マンガを愛読してたのかも謎!笑)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語はアニメに登場するキャラクターをなぞりながらマニアックな学者連中が量子力学やら素粒子やらニュートンやらガリレオやら、小難しい数式なんかをならべちゃって無理やりに「ハチクロ」と合体させる。笑
    しかも・・・、そのプーさんみたいな絵文字の入った数式は誰がどー観たってアニメな訳よね。このくだらない数式を真面目そうにいとも難しそうに語り合ってる学者らのベクトル自体が既にヲタ!笑

    アニメの中の花本はぐみをバグちゃんに見立てちゃうところ・・まったくキャラが違うから、吉村もノレナイ訳よね。しかも人見知りが激しく口数も少なく愛らしいはぐみという天使のようなアニメキャラとのギャップの差に、もうこれは施しようがないほど!・・笑

    アニメの中では、はぐみと森田は惹かれ合っていくのだけれど、2人の恋は、通常の枠を超えた魂の結び付きのような物で「恋愛」と呼ぶには少し不思議な関係を保つ。ここで登場するキャラクターはお互いにそれぞれの恋心を胸に抱きながらも、全員がが片思いのままというストーリー。そうしてどのキャラクターも恋愛に関して不器用だ。という筋だが、このアニメがヒットした理由はこのような切ない片思いに読者は自分を投影して共感するのだと思う。

    いあ、ワタクシは決してヲタではありません!断じて!笑

    それでも、ヲタでなくて「ハチクロ」を読んでても今回の芝居は演出が雑だったような気がするのだ。芝居の殆どが説明に終始してしまったから舞台に華がない。願わくば・・・はぐみに似たキャラクターを探し出してほしかった~(^0^) 




  • 満足度

    アイデアセンスはいいけれど
    前回公演、御ひいきの8割世界、吉岡さんの客演に惹かれ、観に行って、一度でファンになった、剛鉄村松。
    だけど、どうも今回は、波長が合いませんでした。
    「ハチミツとクローバー」を全く見たことがないので、台詞とかは、なるほど!と共感する部分もあるけれど、「これは誰さんスタンス」とか言われても、全然理解できないというネックもあったけれど、それ以上に、どうもストーリー運びがスマートでない感じを受けました。
    理系、文系、哲学など、ありとあらゆる思考回路で、話を進める、斬新なアイデアと、小道具や大道具に名札つけたりするセンスには、好感持てたのですが、前回の、弾けるような面白さはなく、どうしてか?と改めて、当パン確認して、納得!
    前回と作者が違うんだ!!
    前回大変面白かった戦隊ものの作演は、今回、吉村役を演じた、バブル村松さんで、この芝居の方は、ボス村松さんだったのですね。
    次回は、また、バブルさんの方の作演のようなので、次回に期待したいと思います。
    前回、一目惚れした、ムラマツべスさんと村松かずおさんは、今回も、とてもナチュラル演技で、素敵でした。

    ただ、この劇団、どうも、一般客を想定してない空気が…。
    受付で名前を名乗ったら、「どなたのご関係ですか?」と聞かれ、ビックリ。
    まるで、関係者しか来ないと想定してるみたい。終演後、ほとんど誰も席を立たないのも、皆、劇場内での役者面会を待っていたかららしく、私のような一般客はかなり少数のようでした。
    だからなのか、あまりお客さん目線で、作劇されてない雰囲気があるのかも。
    これは、前回も感じたのですが、べスさんや村松かずおさんに、他にない魅力がある反面、かなり、素人レベルの役者さんもいるのです。
    何となく、どこかの学祭の催し物的な演劇表現レベルなのが、今回も気になったところでした。

    ネタバレBOX

    私も、以前、著作権関係の仕事をしていたので、皆さんと同じに、版権問題とかはやたら気になりました。
    ウサギの洗濯機は、なかなか笑えました。
    パソコンの蓋が透明なのもグッドアイデア。
    いろいろ、着想が面白いだけに、劇団内部の自己満足に留まらず、もっと、客の思いを察した芝居作りを心がけてもらえたら、凄く、ユニークな劇団になるのではと思いました。
  • 満足度★★★★

    凄いよ、これ!
    と、大声ではまだ言えないけど。

    冒頭では笑うつもりで観客として待機していたのに、笑うというより驚いた。
    ただ、驚いた。笑いはそれほどではなかったけど。
    見終わってからちょっと興奮した。

    初めて観る劇団だけど、こんな内容だとは思ってもみなかった。
    ひょっとしたら凄い金脈に当たったのかもとか思ったりして。

    だけど、観客をもっと楽しませてくれよ、とも思ったのだ。

    ネタバレBOX

    数学者ダン池田は、自分の分身でもある犬と猫と対話をしながら暮らしていた。ある日、彼は1年ぶりに窓の外を見ると観覧車が回っていたことに気づく。そしてノスタルジー。
    観覧車から「ハチクロ」(マンガ「ハチミツとクローバー)に想いが巡る。

    ダン池田は犬との対話から、ハチクロが紀元前から存在していたという仮説を立てる。観覧車を発明したダビンチもハチクロを読んでいたなどという仮説が積み重なる中で、世界史の教諭である友人の吉村が現れる。
    池田も吉村もハチクロに対する想いはとても強い。

    ダン池田は、すでに自身で発見した具体的な事象に関する数式から、ハチクロを表せる数式を考えることになっていく。

    そこにいろいろな分野の学者たちや11浪中のバグちゃんが絡んでくる、というストーリー。

    かつて少女漫画にあこがれていた少女たちのように、池田と吉村は、ハチクロに理想を見ている。それは、「片思い」という体の良いカタチをした彼らの逃げ道でもあったのだ。

    自分たちでさえ解けない自分たちの状態をハチクロの本質を数式で求めることで、なんとかつかもうとしているのだろう。

    それは、現代というのは、ニュートンが万有引力を発見したように、つまり、1つの事象をシンプルに1つの理論で論じたような世界は、すでにない時代であり、それは、例えば、現代の科学がいにしえの基本理論がたどる道筋の中の「闇」の部分をクローズアップしていくようにしか、とらえることができないということに近しい時代ということなのだ。

    ハチクロに「解答」があると思っている池田たちは、つまり、そうした「闇」に何かを見いだそうとしているのだ。というより、見いだすことしかできないでいる。

    それは、11浪中のバグちゃんも同じだ。彼女は「解答が多すぎる」と嘆いている。

    数学と恋愛と物事の真理のようなことを、オフビートなドタバタでつないでいく。

    なんというか、その中を理系の台詞が詩のように流れていく。
    細かい部分でかなり気が利いているし、言葉の中の仕掛けも、そこここにある。ブービートラップのようにある。
    饒舌な台詞の数々。センスがいい。
    舞台が始まってから、一言も聞き逃さないと身構えた。
    ・・・あまりにも情報量が多すぎて、入ってきてもボロボロとこぼれ落ちるばかりだったけど。

    主人公のダン池田役のムラマツベスさんが凄い。犬役の村松かずおさんの間がいい。他の出演者もなかなか。
    全編オフビートなのに疾走感すら感じてしまう。
    歌っても踊ってもオフビート。

    無意味で悪夢な展開も素晴らしい。

    特に説明らしき説明もないまま、ダン池田の部屋だかどこかだかで繰り広げられ、入り乱れる人々。
    相当集中して観ていた。1時間50分ぐらいの上映時間は気にならなかった。
    ・・・が、やっぱり長い。情報量が多すぎだから疲れる。けど、いい。

    ただ、演じることで一杯一杯なのか、あるいは内容が盛りだくさんすぎるのか、観客に対するサービス的なものが今一歩足りないような気がした。
    つまり、「もっと観客を楽しませてくれよ」ということだ。
    ここが面白いというところをうまくクローズアップしてほしかった。
    それは山場ともいうし、盛り上がりともいう。
    意外と平板に進行しているような気もしたから。

    劇団内で閉じられてしまっている感覚。
    それは、今回の舞台の内容とリンクしていると言えば、そうとも言えるのだが、それを意図しているとは思えないからだ。

    たぶん、ハチクロを読んだことのある人は、その閉じた空間を突破するためのカギを手に入れていたのだと思うが、そうでない観客にもそのカギのありかぐらいは示してほしいと思うのだ。

    今回の舞台は、この劇団の本来の姿なのだろうか。どうもフライヤーのイメージとちょっと異なっている。前回のフライヤーも見たが、そちらはヒーローものなのかと思ったりしたり、今回は、ファンタジー的なものかと思ったりした。なんか、そこに鋼鉄のような質感がありーの、で。

    21世紀型の不条理劇?
    洗濯機と天動説のあたりや過去への邂逅などのスムーズな展開に、演劇的なセンスを感じた。
    ラモーンズのように、メンバーが村松(ムラマツ)を名乗っているのも好ましい。

    なんていうか、スコップで掘っていたら、金脈にぶつかった感触がしたというか、そんな感じ。ただし、感触がしただけで、金脈自体はまだこの目で確認したわけではない状態なので、実は、大声で「これ凄い」とは言えないのだ。

    だから、次回も都合さえ合えば見に行きたいと思った。演劇的な金脈が発見できるかもしれないから。


    でも、ハチクロ読んでないんだけどね。
  • 満足度★★

    マジでハチクロなんだ…
    うーん評価が難しいわこの作品。

    作風としてはシュールなんだよね。
    意味不明っちゃ意味不明なんだけど、筋が通ってるようにも見える。
    台詞は詩的なんだけど訴えてくる手法がくだらない。

    飽きたわけではないんだけど、心を掴まれたわけでもない。
    つまらなかったわけではないんだけど、面白かったわけでもない。

    それでも舞台上でおこるすべての事象を私は観察したわけで…
    これは集中していたということなのか??
    知的好奇心が満たされていたのかしら。

    とりあえず脚本家は頭いいんだろうなぁと思う。


    でも作品に寄り過ぎな感じがした。
    もっとオリジナリティ欲しかった。
    版権ものの許可関係はどうなってるんだろう?

    ネタバレBOX

    ばぐちゃんの衣装ちょっと考えた方がいい。
    ぴったりしたカップ付きタンクトップみたいな。
    綺麗な丸すぎる明らかな偽ラインの乳がくっきり浮いちゃってて、
    下品な嫌らしさになっちゃってたよ。
    せめて前ファスナー閉じたらどうでしょう?

    洗濯機な兎と、キクチさんかわゆい。
  • 満足度★★★

    証明は完結したのか?
    当劇団初見。

    あらたしい数学の定理を発見した気鋭の数学者。
    彼と彼の友人の愛読書は「ハチミツとクローバー」であるという。
    ふとしたことから、その数学者は、「ハチミツとクローバー」の世界観を証明すると言い出し。。。

    役者陣では、バグちゃんを演じた南部久美子の怪演と、それと対照的な振る舞いを見せた岩出茉莉のコントラストが面白かった。

    ネタバレBOX

    そこに絡むのが11年受験に失敗している浪人生(「ハグ」ちゃんならに、「バグ」ちゃん)。
    数学者とその友達、浪人生とその友達がハチクロの世界を体現すると言うストーリー。

    名前こそ聞いたことがあるものの、ハチクロの内容を知らない私にとっては主題を十分に理解するにはいたらなかった。
    少なくとも、ハチクロの世界観を私に証明することができなかった。
    もう少し内容を整理し、一般受けするように改定することができないだろうか?

    その一方で、会話はウィットに富んでおり(本編と関係のないギャグではなく、あくまでも本編上の会話)、クスクスと小さな笑いをこらえるのに苦労するほどであった。
    脚本の緻密さは十分に理解できたので、もっと分かりやすい、かつ、主題のはっきりした会話劇を組み立ててはどうか?
    次回作に期待したい。


  • 満足度★★

    大衆ウケする作品ではないと思いますが…
    終始、客席になにか良い意味での緊張感のようなモノが漂っていたのがとても印象的。たしかに僕も、わけはわからなかったけど、シッカリ観れました。これは一体なんなんだろう…。わけわからない作品である事には確かだと思うのですが(苦笑)。
    正直、顔見知りの劇団さんなので、周りの評価も勝手ながら気になっていたところ…既に☆5つが2つもついていてちょっとビックリ。そんなに高評価なんだ!(笑)もしかして「わけわかってない」のは僕だけなのか!?(汗)
    とりあえず、たしかにでも僕の拝見したボス村松氏の作品の中では1番‘この作品でやりたい空気’がシッカリ出来ていたと思う。そこは間違いないです。

    「ハチクロ」読まなくてもわかりますが(わけわからない感じだけど)、読んだ方がより楽しいんじゃないかなとか思います。そこも多分間違いないです。

  • 満足度★★★★★

    ハチクロ史観
    理系文系の学術理論をちりばめて無理矢理作り上げたハチクロ史観。アイデアに脱帽!しかも、マンガやTVドラマ、アニメに出てくるようなさわやかな美男美女ではなく、モテることに縁遠い学者や浪人生がこれを繰り広げてるので、妙にアットホームで説得力がありました。ハチクロをおさらいしてから見ていたら、もっと楽しめただろうなあ...。

  • 満足度★★★★★

    詩的で哲学的なコメディ。
     大変感動した。いやこれは好みの別れる作品だろう。正直私もスタート直後は少し付いていけないものを感じた。しかし、どんどんのめり込んで2時間が短く感じられた。

     この作者は間違いなく頭がいい。出てくる台詞出てくる台詞が全て象徴的で奥の深い言葉だ。しかも詩人で哲学者でもある。その哲学者が漫画を素材にコメディを書いたらこんな作品が出来たという感じ。

     また役者がみなうまい。うまいというより魅力的と言った方がいいだろう。ダン池田役のムラマツベスと、犬役の村松かずおは1回でフアンになった。その他の登場人物も皆、個性的で魅力的だ。

     「はちみつとクローバー」という漫画をモチーフにしているらしい。知らない人にも楽しめる作品なのだが、読んでないことをこれくらい後悔したことはない。明日本屋に行って、全巻買おう、そういう気持ちにさせるくらいの作品だった。

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