【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
21-31件 / 31件中
  • 満足度★★★★★

    失敗した!
    失敗しました。
    実に悔やまれる・・・なぜ私は前列に座らなかったのか!
    スミマセン、取り乱しました^^;

    黒の章を観劇させていただきました。
    海賊ハイジャックは本当に好みの分かれる作風をされていると思います。
    しかし私はあの激情を見に行かずにはいられません。
    次回作もまた足を運ばせていただきます。

    ネタバレBOX

    ・バートリー
    心からヤノシュになりたいと思いました。
    しかし僕はあんなマッチョではない^^;
    女性達、ドルコ、ヤノシュ、ベルナール、そしてバートリー。
    そのどれもが印象に強く残っています。
    特に私は最後のベルナールの優しい笑顔が忘れられません。

    ・ロマノヴィッチ
    転換を終え、川添さんが照らし出された瞬間、そして途中の川添さんの長台詞に思わず声を上げてしまいそうになりそうでした。
    恐かった^^;
    そして太田さんの最後のキメ・・・かっこよすぎです。12月のエムキチビートもみに行きたいと思っています!

    ・シャウクロス
    サッカウェイとその妻・・・思わずオイ!っと言いたくなりましたw
    さっきのヤノシュとドルコがwすごくいい人w
    これもオムニバスの楽しさでしょうか?w
    それにしてもマーカスがかっこよかった。
    「戦争終わったら俺のところに来い、居場所作ってやるよ」
    にしびれました!思わず脚本を買ってしまうぐらい!

    ・シュルレアリスム宣言
    前3つが重い内容で疲れていたところに丁度いいデザートだったと思います。
    笑わせてもらいました^^

    いや、海賊さんの舞台はいつもながら疲れる^^;
    でもすごく心地いい疲労感です!また行きます!楽しかった!
  • 満足度★★★★★


    狂気の下に潜む、愛と生への執着、そして、優しさと悲しみも、私には感じられる作品でした。好みが分かれる作品だと、思います。白黒別々でも、楽しめるが、両方見たほうが、より深く感じられると、思いました。黒のほうが、残酷な部分もあり、それだけでも拒否反応の私のハズなのに、ハイジャクさんの作品には、独自の美学的なのが、流れていて、引き込まれました。白黒トータル、星5つです。次回作も、見たいと思います。

    ネタバレBOX

    暗闇の中、かすかな息づかいからの、バートリ(邸木ユカさん)の嘆きの見事さに、引き込まれました。4人の被害者(水沼小百合さん、川添美和さん、朝日望さん、伊屋彰さん)の期待から絶望、その中からの希望は、痛々しいいのだが、なにか引き付けるものが在り、バートリの共犯(てっぺいさん、伊達由佳里さん)の残虐さも、出ていた。

    アンドレイ捜査官(大田守信さん)のギロチン台の前の、きめポーズが、似合う、秘めた冷酷さ、良かったです。

    宣言後の<白>、<黒>の後の宣言、そして赤が、効果的でした。

    多くの犠牲者が出るのは、好みではないはずなのに、なんだが、限りない可能性を秘めた劇団だと思いました。
  • 満足度★★★★★

    ザ・プレミアム
    「白の章」を観た。短編とは言いがたい濃厚かつ芳醇な物語だった。とっても素晴らしいと思う。ともすれば、1時間公演として1本で立ち上げてもなんら問題ない舞台を2本も観られるのだから、お得感、満載なのだ。
    それにしてもちっさい身体で主役をハル川添美和の体力たるエネルギーはいったい何処から?こちらは集中して観てるだけでへとへとだった。笑

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    第一話H+(トランスヒューマニズム)
    舞台の中央に設置された赤い枠の大きなキャンパスが衝撃的。斬新かつ壮美だ。舞台そのものが一つの生きて蠢く絵画なのだ。エゴンの絵画に描かれた人たちが絵から抜け出して一人歩きし、勝手に物語を貢いでいくが、その描写はコミカルな鼓笛隊でも観賞しているようなさまでとりわけ楽しい。

    そんなエゴンが描いた裸婦像「ナジャの肖像画」にすっかり魅せられて魂を鷲掴みされてしまったロベスピエールは、今まで高潔すぎるほど潔癖に生きて来た己の人生を否定するかのような自分のエロティシズムの心を発見し戸惑うのであった。しかし肖像画のナジャはロベスピエールを誘惑するかのようにいつ観ても魅惑的で妖しいのだ。

    彼はナジャが発する言葉や行動を夢想するのだが、そんな世界に嵌りそうになる自分自身を律するためにもエゴンを断頭台に送ってしまう。

    エゴンの心の葛藤を描いた物語。演出も導入音楽も素晴らしい。そして描く世界感は芸術的だった。



    第二話ニヒリズムの肖像
    大学のマドンナだったアグリルは処刑人一族と婚約すれば爵位が与えられ貴族としての生活が保障されるという理由からザッヘルと婚約するも、アグリルの強すぎる正義感から、その地位を失ってしまう。アグリルは元来、性根の腐った貴族を嫌っていたが自分が貴族になることで世の中を少しずつ変えようとしていたのだった。

    しかし状況はアグリルに不利になり理不尽ながら処刑されるはめに陥ってしまう。牢に監禁されたアグリルを肖像画に残そうとルイは描き始めるが、この時のアグリルの心境とアグリルを密かに想い続けていたルイの心境の交錯が絶妙だった。思わず落涙。ルイは後に政治家になってアグリルに約束したように世の中を変えようとする。


    以上、物語2つ、ひじょうに濃密な時間だった。あまりにも有意義な時間を過ごして本当に幸せな気分!
    お勧め!

  • 満足度★★★★★

    白と黒両方見ました
    「宣言」の読み方スリリングで面白い!

    本編のほうは重いテーマ&ストーリーで見応えがありました。
    こういうメッセージを分かり易い形にして伝えることの出来るのって、政治家でも学者でも評論家でもなく芸術家だよねと実感。

    ひとつだけ気になったのが、男性陣の衣装のシワ。

  • 満足度★★★★★

    「黒」の章を拝見しました
    とにかく強烈な印象を与える作品で、好みは分かれると思います。ヨーロッパの映画に出てきそうで、私も映画なら観にいかないジャンルだと思うが、この劇団の作品は個性的で好きです。思想史や犯罪史が一緒になったような独特の雰囲気。大人向けのこういう小劇場芝居があることを多くの人に知ってもらいたいと思います。

    ネタバレBOX

    「バートリ・エルジェービト」の官能的描写にはドッキリ。ポーズをとるタイミングが多少ずれてズッコケた感じに見えてしまう人がいたのは残念。終始クールな伊達由佳里(ドルコ)が印象に残る。服を着ているドルコは赤い下着姿の娘たちよりある意味なまめかしく見えた。闇で発するセリフの時から邸木ユカ(バートリ)にはひきつけられた。答える夫の渡辺一人もよい。
    「ロマノヴィチ」のロマノヴィチ役、太田守信はこういう役をやらせたらハマる人。海賊ハイジャックには合ってる俳優だ。
    「シャウクロス」は殺戮場面の連続で、殺戮からは何も生まれない虚しさを痛感させられた。この作品が一番、演劇的場面が多く、わかりやすく感じた。
    マーカス大尉の山崎敬史の雰囲気やしゃべりかたが、泉谷しげるみたいで面白い。てっぺいと伊達のサッカウェイ夫妻が印象に残った。
    ラストに「シュルレアリスム宣言」。陰惨な場面が続いた後なので、「大喜利」的様相でほほえましくみえ、楽しめた。
    全編通して登場するロベスピエール(加治敬三)とサン=ジュスト(堀口武弘)もそれらしい風貌で好演。
    サンモールスタジオの階段から見える坪庭の装飾もこの劇団の楽しみのひとつ。真紅の花びらが血しぶきのように散っていた。
    感じ方の違いなのか、陰惨な場面で、一部の中高年男性からのみ、笑いが漏れていたのが意外だった。
  • 満足度★★★★★

    これは凄い。
    予想を超える世界観でした。
    妖しく美しい女優さんたちが素敵でした。
    あと4日間がんばってください!!

  • 20101104
    。・`ω´・)ノ 白、観劇。すとーりーに起伏がありました

  • 満足度★★★★★

    「黒の章」男性には前席がお勧め
    まず海賊ハイジャックの初のオムニバスということなので、こちらも相当に気合を入れて「アンドレ・ブルトン」の人となりを熟読し、代表作である「ナジャ」も読んだ。で、あくまでもワタクシの想像ですが、海賊ハイジャックのベースは「アンドレ・ブルトン」と「フロイド」なのだな・・、と感じた次第だ。

    毎回の公演に夢や狂気に焦点を当てた海賊ハイジャックはまさにブルトンで、当然のようにフロイドにも接近していく。
    同時に自由な精神を希求したブルトンを描写する海賊ハイジャックは一般の観客から観ると偏狭さが前面に押し出されてしまうため、理屈抜きで好き嫌いが割れる舞台なのかもしれない。そう、観客の好みも白黒はっきり分かれてしまうように・・。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ハイジャックの舞台に良く登場するセリフ=意外な言葉と言葉がありえない場で出会うことにより詩が立ち現れるというシュルレアリスムの表現は、なんだか理解出来ない場合もあるが、『ナジャ』を読むと、脚本を書く宇野の頭脳も少しは解る気がする。笑

    これは不思議に満ちた作品で、ミステリアスな世界観だ。理論的には『シュルレアリスム宣言』が読むに値するが、文章はかなり癖があるし、内容も難解だ。そしてブルトンのお気に入りの作家にマルキ・ド・サド(サド・マゾのサドで有名な作家)がいるが、同じようにハイジャックの舞台はサディズムをベースにしている作品が多い。

    極めつけは、ブルトンのお気に入りにアルトナン・アルトーがいて、この人は精神に異常をきたして、精神病院に入院しながら詩や戯作を書いていた人物だが『器官なき身体』というフランスの哲学に大きな影響を及ぼした言葉もアルトーの言葉だ。

    ここまで調べるとなんとなく海賊ハイジャックの世界観が見えてくる。すると、第一話の、少女の生き血を浴びることが究極の美だと信じて疑わなかったバートリの狂気や、第二話の殺人鬼アンドレイの獣奇的な狂気、第三話の軍人として殺戮を繰り返してきた殺人鬼の終わることのない狂気と末路。

    これらの短編は観ているとおぞましいが、独特な演出で美しい絵画のようにも観えてしまう、第一話の赤い血糊をイメージした4人の少女の身体。観ようによっては裸体が想像できるし、また裸に近い赤い布をまとった演出はエロいが艶めかしくて美しいのだ。個人的には痣と傷のある少女らの身体を想像したが、ハイジャックの演出は美しい描写に留まった。

    どの短編も破壊力はある。主人公の狂気を描写した作品だからだ。けれど必ず人間の弱さ、脆さ、優しさも分析し悲劇へと誘う。そこにロマンを感じるのだ。好みはあると思うがワタクシは好きだ。
    次は「白の章」を観る。

  • 満足度★★★★

    白の章、拝見しました
    アンドレ・ブルドン『シュルレアリスム宣言』のごとく、愛しい想像力は、容赦しない魅惑の世界へ、誘ってくれました。2本のオムニバスです。天使の羽根を持つ小悪魔の見えない笑顔と、運命の出会いの泣き笑いが、印象に残りました。

    ***この天使の羽根とは、生!肩甲骨の事ですが、美しい後ろ姿が見えると、言う事は??きっと後ろ姿だけでは、ナイハズ・・・そんな、私の印象です。≪雑誌CanCan・姉Can等で活躍のモデル、エビちゃんのスタイルの良さ(背中の贅肉がない美しい後ろ姿で、肩甲骨の出方が、天使の羽根の様)で、雑誌等で使っている言葉を使いました。≫

    ネタバレBOX

    ≪H+(トランスヒューマニズム)≫  ゲスト演出  大輪茂男さん

    エゴン・シーレの絵画の、怪しい世界に引き込まれます。裸婦像ナジャ役(川添美和さん)の、少女の面影の笑顔と、誘惑する瞳は、見どころ。ナジャの布1枚だけまとう姿に、魅せられたロベスピエール(加治慶三)の、揺れる心も、印象的。
    永遠の時の中を生きるサン・ジェルマン伯爵(橋本慎司さん)の、少年の笑顔と大人の見解で、この絵画の世界を、より魅力的にしていました。特に、額縁を挟んで、手を繋ぐ姿、手が離れていく姿は、好き。赤い額縁、小物、靴等が、不思議な世界を活かしてました。物語自体は、あまり好みではないのだが、演出は好みで、もっとみたいと思いました。


    ≪ニヒリズムの肖像≫

    平民出身のアヴリル(川添美和さん)は、処刑人一族サンソン家の厚意により、一族の男性から結婚相手を選び、貴族に仲間入りできそうだが、一族の男から逆恨みされたり、ある出会いで、運命が変わってくる物語。
    こちらの物語の方が、好みですが、トランスヒューマニズムと、重なる人物もいて、オムニバスの面白さが、活きていた。多人数の役者さんが出る盛り上がりもあるが、やや演技力の差が目立ったのが、残念でした。衣装も、いろんな工夫を、凝らしていたが、糸くず等が、意外に目立った。アヴリルの泣き笑いが、切ない怪しさで、光っていた。

    黒の章も、楽しみに、しています。





  • 満足度★★

    シュルレアリスム?
    白の章を鑑賞しました。

    『シュルレアリスム宣言』
    大人数によるリーディングでゲーム的要素を盛り込んでいましたが、いまいち高揚感に結び付かず、ただ大声になっているだけに感じられ残念でした。

    『H+(トランスヒューマニズム)』
    画家のエゴン・シーレを実在の人物とは少し異なる人物として描いていました。活人画、赤と黒の美術など耽美的な雰囲気の作品でした。絶えずBGMが流れていて(しかもアディエマス等かなりドラマティックな曲調)、役者の演技を殺してしまっているように感じました。

    『ニヒリズムの肖像』
    前2作に較べて格段に充実した内容で、とても良かったです。惰性で生活する貴族と正義を貫く平民の対比が鮮やかに描かれていました。前に出るタイプの役者が多い中、ベラ役を演じた伊達由佳里さんが抑えた演技ながら強い存在感を見せ、引き込まれました。

    全体を通して観ると、夢や無意識、オートマティスムといったシュルレアリスム的要素が感じられず、寧ろタイトルや台詞に出てくるニヒリズムやヒューマニズム、超人といった言葉に象徴される、ニーチェ的な美学を感じさせる作品でした。

    舞台袖から段取りのヒソヒソ声や、小物を動かすノイズが聞こえて来たり、貴族役の人たちの衣装から糸が飛び出ていたりと、細かい部分の詰めが甘く感じました。
    黒の章も観に行くつもりなので、白の章との対比や、ロベスピエールとサン・ジュストの現れかたを楽しみにしています。

  • 「黒」を観たのですが、
    オムニバスということもあって、どの話も懇切丁寧に説明しながら話が進む感じではないし、「訳わかんねえ」と切り捨ててしまえる場面があるのも確か。でも反面、理屈の順路を歩いていくのではなく、闇の中を手探りで進むような面白さがあるのも事実。その独特の空気感みたいなものがいい。そもそも世紀の奇人・狂人を描こうというのだから常人には理解できない世界が展開されて当然だともいえるし。しかし、「シュルリアリスム宣言」のシュールさ(?)には笑いました。あれ、「白」のとは違うのですかねえ?

    ネタバレBOX

    下着同然の姿で4人もの女性がのたうつ場面では、生き血を浴びて若返るバートリのように、私も元気になってしまいました(って、私は何を言っているのだ!って、いや、こんな情報も集客につながるのじゃないかという、ほんの業務連絡(なんの?)です)。

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