【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 劇団パラノワール(旧Voyantroupe)「【終了!】B4 paper books【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「黒」の章を拝見しました
    とにかく強烈な印象を与える作品で、好みは分かれると思います。ヨーロッパの映画に出てきそうで、私も映画なら観にいかないジャンルだと思うが、この劇団の作品は個性的で好きです。思想史や犯罪史が一緒になったような独特の雰囲気。大人向けのこういう小劇場芝居があることを多くの人に知ってもらいたいと思います。

    ネタバレBOX

    「バートリ・エルジェービト」の官能的描写にはドッキリ。ポーズをとるタイミングが多少ずれてズッコケた感じに見えてしまう人がいたのは残念。終始クールな伊達由佳里(ドルコ)が印象に残る。服を着ているドルコは赤い下着姿の娘たちよりある意味なまめかしく見えた。闇で発するセリフの時から邸木ユカ(バートリ)にはひきつけられた。答える夫の渡辺一人もよい。
    「ロマノヴィチ」のロマノヴィチ役、太田守信はこういう役をやらせたらハマる人。海賊ハイジャックには合ってる俳優だ。
    「シャウクロス」は殺戮場面の連続で、殺戮からは何も生まれない虚しさを痛感させられた。この作品が一番、演劇的場面が多く、わかりやすく感じた。
    マーカス大尉の山崎敬史の雰囲気やしゃべりかたが、泉谷しげるみたいで面白い。てっぺいと伊達のサッカウェイ夫妻が印象に残った。
    ラストに「シュルレアリスム宣言」。陰惨な場面が続いた後なので、「大喜利」的様相でほほえましくみえ、楽しめた。
    全編通して登場するロベスピエール(加治敬三)とサン=ジュスト(堀口武弘)もそれらしい風貌で好演。
    サンモールスタジオの階段から見える坪庭の装飾もこの劇団の楽しみのひとつ。真紅の花びらが血しぶきのように散っていた。
    感じ方の違いなのか、陰惨な場面で、一部の中高年男性からのみ、笑いが漏れていたのが意外だった。

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    2010/11/05 21:42

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