満足度★★★★
物語と場所がマッチ
空想組曲で上演された「僕らの声の届かない場所」を大幅改定し、詩森さん演出により上演。
ただオイラは元の「僕らの声の届かない場所」は観てないので、どこが大幅改定かはわかりません(笑)
いい本でいい役者揃っていて、そしてさらに上演された場所が物語にマッチしており、非常によい舞台でした。
満足度★★★★
初演とは
アフタートークではだいぶ変えたようにいっていたが、残っている記憶はそれほど変わらない印象ではあった。ハマカワといい初演の牛水といい美少女がいいな
満足度★★★★
芸術へのそれぞれ想いがより際立って
08年夏の空想組曲によるオリジナル版と比べて人員的にも時間的にもコンパクト(後で聞いた話によると台本の頁数は増えたそうな)になり、しかも笑える部分が増えたことにより、芸術に対するそれぞれの想いがより際立った感じ?
凝った装置のオリジナルに対してこちらは割とシンプルということも含めてその印象に既視感的なものがあったのは、コロブチカの『証明』とダルカラの『プルーフ』の時と似ていたからなのね…。
でもって、その時にしても今回にしても、内容がより迫って来たように感じられたのは、演出の違いだけではなく1度観ていたからという要素も多分にあるワケなんだが…(笑)
また、オリジナル版の自分のレビューを読むまで省略された部分に気付かなかったのは、改訂の巧さに加えてσ(^-^) の記憶能力の衰えによるものも少なからずあると思われ…(自爆)
あと、劇中では「絵画に対する」想いや才能ではあるものの、内容的には芸術全般に拡大解釈できるワケで、演ずる側も身につまされたりするのかしら?などとも思ったり…(大きなお世話?(笑))
いずれにしても、古典的な作品ではなく、こういった最近の作品を新たに仕立て上げるという企画も面白いので今後のトレンド(の1つ)になったらイイなぁ。
エクレアが、わらび餅に。
初演とはテイストが違っていましたね。空想組曲は洋菓子風味で、こちらは和菓子風味。個人的な好みはあろうとも、自分としてはそれぞれ腑に落ちた感じ。初演は夏に上演されて今回は冬だから質感を調整したのもあるのでしょう。実際のアトリエを選んだ為に劇場よりは閉塞された空間。上演時間を短縮したのは正しかったかと。
普段よくやる路線とはちょっと違う役だったハマカワさん。それだけでも見ものだったのですが、後半で声を荒げた時に芯の強さが感じられたのが良かった。東京ネジの佐々木さん(ネジはみんな佐々木さんだから客演のこういう時にあえて名字にしてみました)の凛とした大人の女性たる姿もオイシイ。そして関根さんが超ナイスアクトでしたね。フライングステージではどんな感じなのでしょうか。未見なので興味が沸きました。
で、何故かいつも風琴工房を観に行けてなくて詩森さんの演出も期待して観に行きました。勝手な判断だけど、どうも手腕の全てを見た気がしない。まだ何かある気が…。やっぱり風琴工房をしっかり観てみたくなりました。
満足度★★★★
良作です。
作品のイメージに合ったギャラリー公演。それぞれの役の性格が上手く表現されていたと思います。関根さん演ずる朽葉、絶妙な役柄。良いです。ハマカワさん演ずる茜、喜怒哀楽の表現が素敵でした。好演。なふみさん演ずるしずか、評論家としてだけでなく、大人の女でした。皆さんレベルの高い役者さんばかりで、また観たいと思いました。
満足度★★★
作、演出とも初見!
建物へ入って会場まで、雰囲気あって良いですね。画家の物語にはピッタリかと。名村の過去、茜の秘密などシリアスな展開だけど、暗さでは無く光りを感じる。
満足度★★★★
今年初観劇は◎
画家のアトリエに相応しい会場(他会場の声が気になりましたが)
3人の画家をメインにその後は解らないケド
ヒロインの登場と時を同じくして動いた3人のそれぞれの苦悩と
別れ・終局が見れたし、90分で小さい会場でしたが、
観劇後に以外と爽やかな印象を受ける素敵な作品でした。
(OPの視線意味とか解ってスッキリしたし)
あぁ、三谷さんのコンフィダントって作品がありましたが
こちらが先だったんですね~なんて。TBはネタバレ過ぎです。
満足度★★★★★
贅沢な空間で濃密な時間を楽しめた!
画家の物語をやるにあたって、あの素敵なギャラリーを会場として見つけたということがまずこの芝居を成功に導いている。会場についたときから雰囲気がびんびん伝わってきた。まさに隣の部屋で絵画展をしており、それを見ながら会場入りするので、本当に画家のアトリエに来たという感覚がもてた。
そして、三人のタイプの違う画家のプライドのぶつかり合いと葛藤が面白くも切ない。
心の闇をテーマにしているので、怖い部分もあるのだが、見終わった後、なにか美しいものを見た後のような爽快感が残った。とても不思議な体験だ。
満足度★★★★
小説を読み終えたような気分に
ギャラリーの一室を借りての公演。観終わって外に出ても、建物のエントランスの雰囲気がとてもよく、素敵な会場を選んだなーと感心しました。
純文学に登場しそうな内容のお芝居で、本当に文庫本を1冊読み終えたような満足感がありました。「ろばの葉文庫」としては初めての公演だそうで、これからの企画も楽しみです。
満足度★★★★
まるで油彩画のように重なりあう思いに、はげしく共鳴する
暗闇のなかで聞こえてくる人の声は、たとえそれが哀切な叫びだろうと、じつは案外と温かかったりもする。果てなく広がるようにさえ感じる暗闇と自由との境目で彷徨う若い魂たちの輝きが愛おしい。うん、タイトルに反して、声はすごく届いてきたなあ。
満足度★★★
位置取りが失敗だったかな
当日パンフレットにも書いてあるように、画家って素直で、純真で、邪悪で、傷つきやすくとても真摯。そんな空気はすごく伝わってくる作品です。
全然話は違うけれど、ウィリアム・サマセット・モームの「月と6ペンス」を思い出しました。
自分の誇りを傷つけらそうになった作家の拒否反応なんか、
思わず自分も暴力を振るうシーンを想像してしまったほど。
しかし、主役二人がどうにも好みではなかったのか。全く感情移入できませんでした。オーラを全く感じない。の割りに、ギャラリー公演だということを忘れたの?ってくらいの耳元で大絶叫。少し苦しいです。初演の主人公はinocent sphereの狩野和馬さんが演じたとのこと。そちらを観てみたかった。
あと、座る位置は注意です。入り口から見て奥側に座ると、照明のスイッチをいじる方の仕草が見えて、あ、シーンが変わるんだな、と事前にわかってしまい、話に集中しづらいです。
満足度★★★★
実直に伝わる
一昨年夏(だったとおもう)の空想組曲の公演も観ていて、
そのときにも深く感銘を受けた作品。
今回の公演を観て
まったく異なる肌合いに、
優劣ではなく
それぞれの演出の秀逸さを感じて。
作品が描く世界の豊かさを、実感することができました。
満足度★★★
鳥肌
素敵な空間、ぞわっと心に触れる音、与えられ続ける痛み。。。瞬間瞬間にぞわっと鳥肌が立ちました。
作家、演出家、出演者、すべてが不思議な取り合わせのように思えましたが、ふたを開けてみれば意外にも適材適所。