生ビールミュージカル

宇宙論☆講座（東京都）

公演に携わっているメンバー：6人

団体紹介

作曲家の五十部裕明（いそべひろあき）が主宰する、「音楽劇」専門のユニットです。
俳優の力は信じた上で、音楽に完全に頼った作品づくりを信条としています。
また演劇に比べて舞台上のオンと楽屋でのオフがフラットな演奏家のメンタリティーをお芝居に取り入れて、現実と虚構をだいぶ地続きにし、作りこんだものの魅力と作りこんでいないものの魅力を楽しんでもらっています。
前回公演から、チラシをしっかり作ってちゃんと「公演」を行っています。

応募公演への意気込み

演劇や音楽と切っても切れない「お酒」というモノに、真っ向から挑みます。
役者がお酒を飲むとたいがいの場合、芝居はぐだぐだになります。しかし音楽ではミュージシャンが駆けつけ一杯くらいしてる状態のほうが断然いい演奏になることも多いです。
ならば音楽劇ではそのへんどうなのか、という趣向です。
全員、生ビールを飲みながらやります！
ストーリーは東京ドームのビールの売り子さんの成長譚で、その他、細かな話は音楽も台本も出演者ひとりひとりに、まったくのアテ書きで仕上げていきます。
ちょっと待て、これは楽しそうではあるが冷静に考えて作品として負け試合なのではないかとお思いの向きもあると思います。それはもちろん、創作はまだ始まっていないので、必ず勝てるとは言い切りませんが、武器はたくさんあります。
これまで宇宙論☆講座では、酩酊した状態の人を舞台に上げてなんとか珍しいかたちで作品を成立させるおもしろい方法がないか考え、いろいろな試みをおこなってきました。その集大成にします。

将来のビジョン

ディズニーシーの中にあるＢＭＴという１５００人収容の劇場で行われているＢＢＢというショーがあります。
そこでは「完璧に仕上がっているミッキーマウス」が歌って踊って最後「ばっちり仕上がってる生ドラムソロ」を叩くのですが、あれを観るたび、ふと脳裏をよぎる謎があります。すなわち、あの「中の人」は、「元々ばっちり仕上がっているドラマーでありその後ミッキーマウスを習得した人」なのかそれとも「もともと完璧に仕上がっているミッキーマウスがその後ドラムをすんごい練習した人」なのか。
我々はああいう人、すわなち「がっつり楽器ができる俳優」とか「妙に演技ができる演奏家」を見つけたり育てたりしつつ、
音楽家と俳優のメンタリティー、それぞれのいいとこ取りによる演劇作品づくりを高めていきます。
再来年から、野外ステージや山で、野外劇をやっていきたいと考えています。