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- 応募作品
やわらかな鎖
idenshi195(東京都)
公演に携わっているメンバー:9人
- 団体紹介
- idenshi195(読み:いでんしイチキュウゴ)は脚本家・高橋郁子を主宰とする朗読劇ユニットです。2011年に設立後、音楽的かつ映像的な手法を用いた「言葉の楽譜」と称される独自の脚本と、語り手の「声」に宿る力を最大限に生かす演出が大きな特徴。
語り手の声に宿る力が、お客様の想像力を引き出し「視える朗読劇」として唯一無二の世界観を確立し、立体的な朗読空間を創り出しています。セリフのみならず、語り手の声が紡ぎ出した情景や空気を実際に感じ取って、文字通り『体感』されるお客様も数多く、このように朗読劇を耳だけでなく全身で味わい尽くして頂ける公演を目指しています。
また当ユニットでは独自の「言葉の楽譜」手法による朗読劇の普及を目指し、出演者を固定化しないプロデュース公演を続けています。
- 応募公演への意気込み
- 今回上演する『やわらかな鎖』は2001年に主宰である高橋が書き下ろした初めての朗読劇としての作品です。
声優あおきさやか氏プロデュースのオムニバス公演の一本でした。
今作品は、女性二人語り。
姉妹の愛憎劇。互いの心の奥底にある想い、口に出せない根っこの言葉。
初演当初は小説のような形式でしたが、以来、様々な場所で朗読劇を書きながら「舞台における朗読のあり方」を模索し、試行錯誤を続けた結果2011年に現在の脚本形式「言葉の楽譜」が完成しました。
また語り手の声の可能性を最大限に引き出す演出で、朗読劇を創り続けています。
この表現を広めるべく、今公演は1日間2ステージのみの再演となりますが、今回はギターの即興演奏とのコラボレーションでお届け致します。「演者と観客が想像力で溶け合う」体験をぜひ存分に味わってご覧いただきたいと思います。
- 将来のビジョン
- 「自分が死んでもこの表現を遺したい」
その一点であると言えます。
そう思わせてくれたのは観劇されたお客様の言葉。「目は語り手を見ているはずなのに、物語の情景が視える」「自分自身が海辺にいた」「義経と静御前がすれ違ったのを見た」「俳優の向こうに炎が見えた」「これが朗読劇のスタンダードになればいい」
これまでのお客様からいただいた感想の数々です。
昨年2018年公演『眼球綺譚/再生』では、グロテスクな描写があったためか「映像が迫ってきて、気づいたら倒れていた」と失神されてしまったお客様がいらっしゃいました。幸い、すぐ回復され、無事を確認出来ましたが、主宰自身が当ユニット朗読手法の『想像力へ作用する力』を過小評価していたと感じさせられた出来事でもありました。
演者と観客が一体となる感覚。朗読でそれを叶えたいのと共に、この表現を将来必ず遺したいと考えています。
公演に携わっているメンバー(9)