CoRich舞台芸術アワード!2019

「『僕と死神くん』『KNOCK KNOCK KNOCK 或いは別れた記憶たち』」への投票一覧

1-5件 / 5件中

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投票者 もらったコメント
mqmq(168)

1位に投票

PMC野郎らしさをあえて減らしたと感じられるSF仕立ての短編集「KNOCK KNOCK KNOCK 或いは別れた記憶たち」と2009年・2011年上演作の再々演「僕と死神くん」との2本立て公演。恒例の開場中(開演前)パフォーマンス15分をあわせると4時間近い芝居を観させてくれる。

短編集の巧みさに比べると再々演作の構成がご都合主義的であることが浮き彫りになるが、この劇団らしい力業を用いながらしっかりと最後まで魅せてくれた。
短編集の構成は見事。数本の短編とその合間を埋める小芝居という構成だった過去短編集から一歩踏み込み、作家の脳内に入ることで消された己の過去と向き合うことを選択する男の物語となった。SFであり、刑事モノであり。かなりシリアスに寄ったのはそのためだろう。
「別れた記憶たち」という表記がひっかかっていた。
"分散した記憶(物語)"であるだけでなく"別離の記憶(物語)"だったのだ。
吹原作品が家族の物語をえがくのは常ながら、長編・短編集とも喪失・別離をしっかりえがいており客席からすすり泣きが聞こえるタイミングの多いこと!
生きる苦しみを知ること、死者と向き合うこと、愛すること、殺すこと。
シンプルかつ重い題材たちが心を打つ。
作家が希望を託した物語たちは当然ながら希望を宿し、
一度狂いかけた男もまたその希望を受け取ったかのように(おそらくは受け取ったのだと思いたい)自分の物語に舞い戻る。
何度も書くが短編集の構成は見事だった。

個人的には
2014年に観た短編をまたやっていただけたこと、
福地教光さんが着ぐるみで出演している姿を観られたこと
が単純に嬉しく、
また
短編集内「みにまむ」福地教光さんと増田赤カブトさんの二人芝居が
大変に、格別に贅沢な作品であったことを覚えておきたい。
2019年の観劇納めがこの公演になります。ありがとうございました。

数学者の奥さん数学者の奥さん(3657)

1位に投票

両方見ました。「KNOCK」は短編をつなげたような作品ながら、ビートルズの「アビイロード」B面を彷彿させる構成力を見せたステージ。面白い、おかしい、気味わるい、いじわる、ほっこり、泣けるが全部同居。

忍守シン(しのもり しん)忍守シン(しのもり しん)(726)

2位に投票

今年100本目の観劇となった「僕と死神くん」
2011年の再演時よりも洗練され、笑いつつも泣かされる心揺さぶられる作品。息子役だった加藤慎吾さんが父親役になったのも感慨深い。
開演前パフォーマンスも、たった15分の中に濃いドラマが詰め込まれた秀作

yukinonyukinon(38)

1位に投票

死神くんもKNOCKも両方みました!
話も演出もキャストも衣装も音楽も
120%満足する舞台でした
OP映像、超かっこいい YouTubeにも公開されてますが絶対劇場で観た方がいい
開場中のミニ公演も1つの作品としての
クオリティ高すぎ♡♡トイレにいってる場合じゃありません!開場までにすませてお席に
いることを激烈オススメしますヾ(*´∀`*)ノ
すっごい楽しかったです
開場中のミニ劇場 カブトさんの剛力彩芽さん
必見です♡♡

バルブはFB認証者優遇に反対!!バルブはFB認証者優遇に反対!!(1199)

8位に投票

『KNOCK KNOCK KNOCK あるいは別れた記憶たち』は諸短編だけでなく、それらの入れ物になっているメインストーリーも素晴らしい出来。それ自体、人間の綾に満ちた奥行きのあるドラマでした。脚本・演出・演技、いずれにおいても妥協のない好短編集!
併演された『僕と死神くん』は前々から観たかった、この劇団の初期作品。家族の幸せな時間が描かれれば描かれるほど切なさが募っていって、たまらなかった。

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