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チーチコフ

チーチコフ

劇団俳小

萬劇場(東京都)

2021/08/27 (金) ~ 2021/09/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

表層的な面白さだけではなく、意味深な公演。
原作はゴーゴリの「死せる魂」であるが、公演タイトルは原作主人公の名前「チーチコフ」にしており、上手いネーミングだと感心というか納得してしまう。物語は小役人の詐欺旅(狂奔)を描いているが、この物語全体がフェイクではないかと思わせる。同時にコロナ禍における或る出来事を連想させ、揶揄というか皮肉たっぷりに描く。

物語は複雑ではないが、その観せ方が凝っており、公演自体が詐欺に絡めた騙し絵のようだ。だから原作名を付けない、そしてチラシデザインが「👅あっかんべー」なのだろう。事実は小説より奇なり というが、19世紀中頃に書かれた原作を後追いするような事件が日本で起きようとは…。舞台の雰囲気は軽妙洒脱であるが、描かれている内容は極めて辛辣だ。
(上演時間2時間 途中休憩15分)

本公演は第33回池袋演劇祭参加作品のため、☆評価は後日付。

ネタバレBOX

舞台美術は、形・色違いの可動式ジャングルジムのようなオブジェが幾つか重なり合っている。場面に応じてテーブルや椅子が持ち込まれ情景を作り出す。上手側奥にピアノ伴奏の上田亨 氏。
冒頭は、切込みの入った幕に煽情的な影絵シーン。官能的なダンスを観(魅)せた後、幕が切って落とされ、セクシー衣装を着た3人の女性(コーラス・ガール)が現れ軽やかに踊り歌い出す。

原作は、19世紀の帝政ロシアの某所で詐欺事件が起きる。戸籍だけが存在している死んだ農奴(死せる魂)を買い取り、生きている農奴として登記し、彼等を担保に銀行から多額の貸付金を騙しとろうという大胆な事件。その犯行の首謀者がチーチコフ(大川原直太サン)。貧しく育ったが、努力を重ね小役人の地位を得ている男。今はブリーチカで召使いを連れ、将来は大地主となり幸せな家庭を持つことを夢見て、「死せる魂」を買い集める旅を続けている。

公演自体がBarかPubでのショーのように思える。そう考えると、原作にあった貸付金を騙し取るような台詞はなく、ラスト近くでチーチコフの上前を撥ねる(もっと大金を脅し取る)ような台詞に違和感を覚えたから。
チーチコフを捕らえた或る県知事が「釈放」と今まで買い取った「死せる魂の名簿」と交換に多額の金銭を要求する。その際、「例の支給金ですな」とニヤリとする。人の欲は際限がなく、せっかく集めた「死せる魂」を大悪党である県知事等に交(買)わされるという皮肉。この件が、日本のコロナ禍における事件を連想させる。コロナの影響による企業への経済的支援(補助金)の施策を悪用し、ペーパーカンパニーを利用し補助金を詐取する事件に酷似している。
人の欲は、ちょっとした落とし穴で行き詰る。公演でも欲深い老女が、「死せる魂」の相場を知りたいと疑問を持ち、わざわざ県知事の社交場まで来る。また悪友・ノズドリョフの執拗な詮索(「死せる魂」を買い集める目的)がチーチコフの癇に障る。その欲に対する凄まじいまでの貪欲さを滑稽に描く。

ショー仕立てにした公演(劇中劇)は、小悪人の必死さと大悪党が悠々とその上前を撥ねる皮肉、原作の非現実的な出来事が現代の日本で類似事件として現実的になる皮肉、それを小気味よく観せる。コーラス・ガールの煽るような「チーチコフ!」の掛け声、出ずっぱりの大川原さんを休ませ、他の登場人物が揃いミュージカル風に歌うという演出的工夫も上手い。そしてコーラス・ガール等への歌唱指導、同時にキャバレーのママ・プリューシカとして登場している片桐雅子さんの魅惑的な存在も印象的だ。ショーという虚構の中に落とし込んだ虚・実の世界観を堪能した。
次回公演も楽しみにしております。
その間にあるもの

その間にあるもの

A級MissingLink

ウイングフィールド(大阪府)

2021/09/01 (水) ~ 2021/09/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

良かった。実際の事を上手く表現(相手に伝える)するのは、大変だなあと思いました。父は弱し。次作も期待できる劇団さんと思います。

デンギョ-!(再演)

デンギョ-!(再演)

小松台東

ザ・スズナリ(東京都)

2021/09/01 (水) ~ 2021/09/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/09/02 (木) 19:00

130分。休憩なし。

ムサシ

ムサシ

ホリプロ

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2021/09/02 (木) ~ 2021/09/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

渋谷の初日観劇。コロナの憂鬱を吹き飛ばすような満員の客席。初演からほとんど変わらない座組で、主演級の俳優が綺羅星のように並ぶ舞台。圧巻の三時間だった。今回、沢庵和尚役が塚本幸男に交代。初演で演じた辻萬長さんは8月になくなり、カーテンコールでは、井上ひさし、蜷川幸雄とともに、辻さんの遺影もキャストがもって現れた。芝居のメッセージそのままに、死者から生者へとバトンタッチしながら公演を重ねる。初演から12年、まさに一種のロングラン公演になりつつある。

この舞台は見るたびに違う側面に気づかされるが、吉田鋼太郎の色気と茶目っ気たっぷりの演技が目を引いた。魅力はセリフだけでない、四場「狸」の、仇討のための剣術稽古とその後の決闘は、身体表現としてダンスのようで面白い。また、白石加代子の見せ場は、初演では二場の「蛸」の能にびっくり仰天したが、もうひとつ、5場の「鏡」はそれ以上の長セリフ(身の上話)と見せ場になっていることも発見した。

そういえば、音楽も尺八と拍子木を使った、冒頭の純和風から、ついで竹やぶに寺が出現するところはアンサンブルのテーマ曲と、いろいろ趣向を凝らす。討ち入りそのほか、ざわざわする場面では、舞台じゅうの竹やぶが揺れるのも効果万点。

ネタバレBOX


「年をとったものはそれだけ、冥土に近いのだから、その話は聞いておくものだ」というせりふは、実は皆冥土の住人として、最後の訴えを聞いて欲しいというラストの伏線になっている。筆屋乙女(鈴木杏)たちが仇討ち前に、「成仏できずに、この世をさまよい続けるのは嫌。平心様は残って、私たちを弔ってください」とみなで必死にすがりつつ念仏を唱えるのも、ラストの「成仏させてください」と見事に重なる伏線。ただ、その場では「葬式はまだ早い」とギャグで終わるので、伏線とは気づかないのもうまい。

ラストは知っていても、見ていて心にグッとくる。「おふたりがお命を大切になさることで、私たちを成仏させてください」と、俳優たちが白装束で必死にすがると、迫力がある。「成仏を、成仏を、成仏を!」という願いの迫力は、文字だけとは、全然違うところだ。

四場の最後、塚本・沢庵和尚が「大事な宝物が…宝物が…」と、セリフが飛んだらしく言いよどんでいると、吉田・柳生宗矩が「よくわからんが、言いたいことはなんとなく分かるぞ」とカバーして、客席、大爆笑だった。機転を利かした絶妙な受けであった。
丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#丘の上、ねむのき産婦人科
#DULL-COLORED POP
#ダルカラ
#A通常版
B男女入れ替え版を観てからの観劇となり、期待以上の効果がB版によってもたらされたのではないかと思う。特筆すべきは #李そじん さん。最も客席の共感を呼ぶ二人の話のように思う。西洋のように子どもを預けて夫婦も大人の時間を楽しむ…というスタイルは馴染まない日本の一般的な家庭の悩み。ユーモアを織り交ぜながら、大人の楽しみを削って子どもに合わせなければならない未来を想定する。子ども優先を良しとし、そこへ導いたのに…遠い目をする妻の微かに滲む憂いに胸がギュ~ッとなった。頬をつたう一筋のソレが予想外のタイミングで胸を突かれた。寄り添っているようで妻の不安に気付けず、妻との時間を大切にしているようで検診から流れた時間に気付けない #東谷英人 さん演じる夫。この夫がダメなのではなく、多くの日本の男性がそうであろうということこそが胸を痛める。客席の笑いと涙が一番多かった二人。李そじんさんの瞳の雄弁さに今作でも心奪われた。

#岸田研二 さんがイイ。出過ぎない存在感。それでいて、困惑や葛藤がクッキリと浮かび上がる。今後も観続けたい俳優さん。

驚きは #倉橋愛実 さん。福島三部作の1961再演時で出会った彼女。ハスキーなのに張りのある通る声が好きな「女の子」だった。それが見事に艶やかなオンナとしてそこにいて…惚れ惚れ。ジーンズの脚のなんと美しいことか。彼女が仕掛けた地獄の入口。その奥の景色はどんなことになっているだろう。背筋が凍る気持ちがした。

カノン【8月19日~31日公演中止】

カノン【8月19日~31日公演中止】

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/08/19 (木) ~ 2021/09/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

野上絹代の『カノン』を観劇。
(野田秀樹の戯曲を若手が演出するシリーズ)

京の街では猫の瞳(キャッツアイ)という盗賊があちこちに出没している。
そんな最中、女首領・紗金が天麩羅判官に捕まってしまうが、牢番の太郎をたぶらかし脱獄をする。失敗を犯した太郎だが名誉挽回に猫の瞳のスパイになるのだが、気がつくと彼らの思想に感化され皆と一緒に自由を盗みに行くのであった.... 。
野田秀樹版を観てないのが悔やまれるが、夢の遊民社を彷彿される圧倒的な速さで俳優は走り出し、見立て、セリフが飛び交う。以前にはなかった機能を有効に使い、速さは更に加速度を増す。戯曲の言葉遊びの部分を大事にしているせいか、台詞の裏に書かれているテーマが大きく効いてくる。
野田秀樹版は猫の瞳(キャッツ・アイ)を連合赤軍とし、紗金は永田洋子だ。
勿論今回もそうなのだが、野上絹代は決して連合赤軍と声を大にせず、自由を求めている世界の革命家へのレクイエムとして描いているからか、戯曲の世界観が一段と大きくなり作品のテーマが己に深く食い込んでくる。

猫の瞳(キャッツ・アイ)が盗み出そうとするドラクロワの『民主を導く自由の女神』
それこそが彼らが狙う自由なのだ。
だが盗み込んだ先には巨大な鉄球が打ち込まれ、空から沢山のビラが降ってくる。
世界のあちこちで行われている、永遠に終わる事のない自由を盗む行為に本当に自由があるのだろうか…?
KPOPミュージカル「BACK TO THE STAGE」シーズン1

KPOPミュージカル「BACK TO THE STAGE」シーズン1

Smile Music Hour

シアターシャイン(東京都)

2021/08/24 (火) ~ 2021/09/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

あの小劇場、シアターシャインでKPOPミュージカルという異色の組み合わせ。
帝国劇場とまで言わなくても本来そこそこな収容人数&お洒落な劇場で公演してもおかしくないモノをシアターシャインで観た場合どうなるか・・・観客一人あたり、舞台から受け取る熱量がリアルにハンパなく、妙~に緊張しました。
こういう高揚感と隣り合わせの緊張感は大歓迎です。

実際にもっと大きな劇場の場合、ライバルグループの出現とか人間関係図にも肉付けが必要なのでしょうが、本作はすごくシンプル。
シンプルにて青春アイドルの王道。
もうちょいストーリーに細工があっても良かったかなと。
しかしシンプルであってもミュージカルな流れは何故か全然退屈しないですね、それに加えて緊張しちゃっているからもう。

KPOPアイドル物ゆえ、コンサートシーンも多数。
5人グループが激しく歌い踊るには窮屈じゃ?と思える舞台スペース
まさに所狭しと歌い踊っていました!

もし推しのキャストがいたり、見つかったりしたなら★は5つを遥か突き破ること間違いなしの濃厚な空間でした。

おとうふ

おとうふ

劇団道学先生

OFF OFFシアター(東京都)

2021/08/27 (金) ~ 2021/09/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/09/02 (木) 14:00

木綿。105分。休憩なし。

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/09/01 (水) ~ 2021/09/05 (日)公演終了

満足度★★★★

母親に感謝です❕でも、将来の日本は大変だ…😰産婦人科になる医者も減り、子供👦を育てる金も…😢これも無能な政治家と税金で飯食ってる公務員が原因ダ!日本もタリバンみたいな変革者が必要かも。

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

#丘の上、ねむのき産婦人科
#DULL-COLORED POP
#ダルカラ
#B男女入れ替え版
ABを2回ずつ購入したので、本当はAから観たかったけれど逆から。
福島三部作に続いて、よく取材(資料等を含め)されて書かれた作品で、妊娠出産にまつわるさまざまなケースが提示される。「なるほどなぁ」や「そうだよなぁ」が積み上がる。
産婦人科の待合室の悲喜こもごも。いろんな男女がそれぞれの事情を抱えてそこにいる。それぞれの表情がそれを映し出す。
この男女入れ替え版は、やはり意図せずとも何かがデフォルメされてしまうのではなかろうか。もしかすると、単純に、男女を入れ替える演劇があまり好きではないからそう感じてしまうのかもしれないけれど。ただ、この取り組みはむしろ、男女を入れ替えないバージョンに活きてくるのではないかと期待する。カップル双方の台詞、逆の立場の感情を考え演じてみたからこそ掴める何かがあって、それが自分の性による感情表現に変化をもたらせると期待する。

デンギョ-!(再演)

デンギョ-!(再演)

小松台東

ザ・スズナリ(東京都)

2021/09/01 (水) ~ 2021/09/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#小松台東
#デンギョー!
ウイルス感染予防としてではなく、人間関係には適切なソーシャルディスタンスはある。実質的な距離を保つことと同様に、関わりや関係性における適切な距離というモノも存在し、それを保つということも良好な人間関係には必要だと思われる。それは壁と言い換えてもいい。自分の心や生活を守る城壁。それを越えて踏み込むこと踏み込まれることには恐怖を感じる。多くの人が他者のことに興味津々ではあるけれど、上手に見て見ぬふりをし無関心無干渉でバランスをとる。実生活ではそうやって衝突を回避しながら生きているものだ。しかし、ココの人たちは違う。その城壁を飛び越えて懐に入って行き入って来る。飛び越えて相手に関係を迫る原動力は愛に他ならない。

人間に…仲間に…人生に…向き合うのか、そっぽを向くのか。
ここに集まった人は、みんな向き合う。ひとりひとりが皆、人生という舞台の主人公なのだということを思い出させてくれる。それほどまでに、全員が素敵で、全員に存在意義を感じ、ここで語られないドラマを生きてきた人間として確かにそこに存在した。

気になるのは、今作のJOKERとも言える、最後までヒール役を貫くスズキの存在。このシリーズでずっと憎まれ役を演じ続ける #瓜生和成 さんのタフネスに敬服する。

人と生きる上で、やはり挨拶は重要だなと感じさせられる。流されれば絶望や孤独が胸に刺さり、交わされれば安堵と喜びが胸を満たす。乾いた心が一瞬で潤う。市井の人々を応援する演劇が、また一つ誕生した。いや、再演だから…「成長した」と言った方がいいだろうか?

それにしても、特筆すべきは #吉田電話 さんの素晴らしさ。彼が演じるイワキリがそこにいる自然さが愛すべき世界だ。奇しくもパラリンピック開催期間に上演されていることに感謝し、この世界が、素晴らしき愛すべき世界に近づけることを願う。

THE SHOW MUST GO ON

THE SHOW MUST GO ON

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2021/09/01 (水) ~ 2021/09/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

終わりに近づくにつれ、爆笑度が上がり、最後の場は、笑いっぱなしだった。カトケンはもちろん、ワンツーワークスの奥村洋治、Pカンパニーの林次樹、お馴染みの加藤忍と、とぼけた辻親八と、存在感のある芸達者な役者が揃って、面白かった。秘書役の岡崎加奈も可愛くて、若い作家の恋人役にピッタリ。マネージャー役の新井康弘が、強面で頑固なわからずや役を好演していて、この壁を突破するという芝居に、リアリティを与えていた。

金がなくてホテルを追い出されそうな劇団が、どうやって危機を乗り越えるのか。スポンサーが現れるが、ただそれでうまくいくのではひねりがない。コメディーとしてハッピーエンドはお約束としても、そこに至る予想外の壁また壁が、非常によくできている。戯曲の功績。翻訳も、これ本当に原文どおり? アドリブでない? というギャグ満載で、今このために書かれたよう。役者のうまさもあるだろう。

ネタバレBOX

どう波乱を起こすか。スポンサーを名乗り出た男が、食わせ者なのかなと思うと、これはまとも。実は、ホテルのマネージャーの横暴な横槍でヘソを曲げてしまう。そっから、次のヤマへ。不渡手形が発覚するまでの5日間の間に、初日を迎えてしまおうと決まる。ここまで2場。3場は初演の30分前のゴタゴタ。そして4場が、マネージャーを食い止めるっための自殺狂言で、爆笑ものの珍騒動。最後は上院議員のお陰でちゃんとハッピーエンドだった。
湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。

湊横濱荒狗挽歌〜新粧、三人吉三。

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2021/08/27 (金) ~ 2021/09/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

黙阿弥の三人吉三とはぜんぜんちがう。ハマのやくざの親分二人と悪徳警官、その娘息子三人の、親子二代の物語。メインの葛藤は父親たちにあり、子供同士は仲がいい

かつての5億円をめぐる疑惑が、思いもかけない結末へ。全体、リアルというよりTheatricalなのは、そこは歌舞伎がもとのせいかもしれない。かつての任侠映画をコミカルにしたような味わい

ネタバレBOX

弱気の親分のラサール石井が、いつもとは違う雰囲気で、良かった。ちょっと見、ラサールとはわからない化けぶり。
警察ゴロの渡辺哲のすごみ、大親分の山本享のにらみ、大久保鷹の眼鏡越しの超越ぶり、機械仕掛けの人形(ひとがた)役の那須凜のりりしさ、お嬢の岡本玲の色と華。それぞれによかった。
アンドロイドは毒をも喰らう

アンドロイドは毒をも喰らう

劇団 三毛猫座

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2021/08/20 (金) ~ 2021/08/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

京都駅から走って走って走って、オープニングアクトに何とか間に合いました!拝見できて良かった。

プログラミング通り、同じ休み時間を繰り返す、アンドロイド女子高生の中に人間が…
1人の人間によって徐々に崩れてゆく休み時間。
そして何が虚実で?真実なのか?

徐々に崩壊する無機質な女子高生に代わり、露になる毒々しさ!
その変化が愉しかった。

ワクチンって実はちゃうからしいよ

ワクチンって実はちゃうからしいよ

劇団ちゃうかちゃわん

大阪大学豊中キャンパス学生会館2階大集会室(大阪府)

2021/08/20 (金) ~ 2021/08/21 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

いきなりの課外活動原則禁止の中、何とか大学の公演の許可がおりて本当に良かった!
今回は3つのオムニバス!

a)n者面談
父、母、姉、下級生から石油王!?…有象無象の面談、先生は大変だけど、愉しかった!

b)なまくらパンダ!!
穴熊、警察、そして穴熊ハンター…がトラウマ?ハチャメチャで愉し!

c)流行(たぴおか)に乗り遅れるな
公演ができて良かった!
「課外活動原則禁止」のご連絡を受けて、てっきり中止と思い 別の予定入れしまったので、途中退出しました。
ご免なさい。

かげきはたちのいるところ

かげきはたちのいるところ

Aga-risk Entertainment

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

日本での革命を目指す、極左暴力組織の前線基地(シェアハウス)で進められる復○○輪粉砕の、ゆるふわホームコメディ!
極左だけど、みんな良い人。
作戦も大事だけと、恋愛もね!

憎めない面々が巻き起こす騒動と総括、愉しかった!

面白かったけど、Aga-riskさんが、このチケット代を取るなら、もっと面白くないと!
私の中のAga-riskさんへの期待値は絶大なので、★は4つにしておきます。

また関西にも来て下さい。

エレベーターガール-宇宙行き-

エレベーターガール-宇宙行き-

演劇計画プラネットナンバー

路地裏実験劇場T-6(テシス)(大阪府)

2021/08/14 (土) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初日観劇。
森下愛梨さんの(ほぼ)1人芝居。
明るいキャラと抑揚のある演技で愉しく拝見。
SF好きなので(本質ではないのに)宇宙エレベータの下りで幾つか引っ掛かってしまったのが少し残念。
最後の結末は…なる程、面白かった。

ネタバレBOX

前半の友達や恋人との下りは、プラネットナンバーさんらしい展開で、それなりに楽しめたのでだが、後半の展開でSFチックな宇宙エレベータを取り上げるのであれば、緊急時には、その辺のOLっぽい対応じゃなく、NASAっぽい緊迫感のある対応された方が現実感がでた気がする。

心証的には、最後の結末は面白味が合ったが、その結末をしたいが為に、不慣れなSFチックな展開されて、現実味のない感じになった感じで、かなり残念。
『アルカディア』

『アルカディア』

KAIKA

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日観劇。
現代と1800年代、伯爵家·カヴァリー邸を舞台に、
 1800年代:貴族の世界にいて真実に迫る優秀なトマシナと家庭教師、と悲喜こもごも。
 現代:カヴァリー邸の書物から1800年代を探ろうとする現代、虎視眈々。
2つの世界が平行して、様々な人達の右往左往が愉しく描かれ、大人とトマシナのやり取り楽しかった。

待って、待ってる、待って、待ってた、待って、待たない。【大阪公演】

待って、待ってる、待って、待ってた、待って、待たない。【大阪公演】

芝居処 華ヨタ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初回観劇。
電信柱のある路地裏に集う人達に降りかかる奇想天外な出来事。
ハチャメチャなのに、とてもワクワク!
昼と夜、神と悪、人と獣、全て混沌の中、杏と萌華は…???

萌華に感情移入したのですが、不条理感が…
哀し、でも愉し!

とっても華ヨタさんらしい公演でした。

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ

東宝

シアタークリエ(東京都)

2021/08/26 (木) ~ 2021/09/11 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

映画で観たことがありミュージカルが気になっていた。コンパクトなミュージカルではあるが、舞台の造りや音楽などが素敵であった。今回観たWキャストの俳優さんは、三浦宏規さん、井上小百合さんであった。

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