実演鑑賞
満足度★★★★
#丘の上、ねむのき産婦人科
#DULL-COLORED POP
#ダルカラ
#B男女入れ替え版
ABを2回ずつ購入したので、本当はAから観たかったけれど逆から。
福島三部作に続いて、よく取材(資料等を含め)されて書かれた作品で、妊娠出産にまつわるさまざまなケースが提示される。「なるほどなぁ」や「そうだよなぁ」が積み上がる。
産婦人科の待合室の悲喜こもごも。いろんな男女がそれぞれの事情を抱えてそこにいる。それぞれの表情がそれを映し出す。
この男女入れ替え版は、やはり意図せずとも何かがデフォルメされてしまうのではなかろうか。もしかすると、単純に、男女を入れ替える演劇があまり好きではないからそう感じてしまうのかもしれないけれど。ただ、この取り組みはむしろ、男女を入れ替えないバージョンに活きてくるのではないかと期待する。カップル双方の台詞、逆の立場の感情を考え演じてみたからこそ掴める何かがあって、それが自分の性による感情表現に変化をもたらせると期待する。