BREATH
キャラメルボックス俳優教室
新宿スターフィールド(東京都)
2022/09/14 (水) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
ただいま戦線離脱中
劇団てあとろ50’
早稲田大学学生会館B202(東京都)
2022/09/16 (金) ~ 2022/09/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
脚本の花さんは等身大の若者の苦悩を少しコミカルにデフォルメしつつ素敵に描いている。物語の中で登場人物が成長していってる様子が感動を呼ぶ。演出のみやたのたさんは舞台を立体的に使うのがうまく、ワンシチュエーションのドラマを飽きさせない。
登場人物たちはいい意味で漫画から飛び出したようなメンバーで、個性たっぷりに魅力的である。
最初のダンスのシーンは音楽と照明が素敵で、一気に物語に引き込まれた。
真っ赤なブルー
U-33project
王子小劇場(東京都)
2022/09/15 (木) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
不思議雰囲気のな2作品。真っ赤でブルーでなんとなくタイトルの意図がつかめた感じ。台風接近でも京浜東北が遅延しても行って良かったです。
『田瓶奇譚集』
劇団肋骨蜜柑同好会
駅前劇場(東京都)
2022/09/16 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/18 (日)
価格4,800円
18日16時開演、劇団肋骨蜜柑同好会、たすいち、日本のラジオの3団体による短編3本、怪チームの回(104分)を拝見。
怪チームでの劇団肋骨蜜柑同好会「腸詰と極楽」。
開演後、直ぐにストーリーのアウトラインは読めるので、どういう結末に持ち込むのか?が関心の的。ラストシーンでの仁田(演・澤原剛生さん)のセリフ、彼の意地が垣間見えて安堵。
2本目の、たすいち「隣は猫をする人ぞ」。
メニューに「怪奇譚」と書いてあっても、そこはレストランたすいち!
目崎シェフの腕にかかれば、どんなジャンルであろうと、”たすいち”らしい良さを堪能させてもらった。
ラストは、日本のラジオ「くるくるさん」。
個人的認識として、もともとホラー寄りの作風だと思っている日本のラジオだけあって、事前の期待?に違わず、奇チームの3本も合わせて、最もホラーらしい作品だった。
なお、役者では、久しぶりに舞台で観る、上述の澤原剛生さん、"謎解き"役の大森さつきさん、第3話の主役・安東信助さん、”マジで怖かった!”館山サリさん、の4人が印象に残った。
それから、全話通してのストーリーテラー(図書館の女)役・嶋谷佳恵さん、千穐楽の公演まで頑張って下さい!
BREATH
キャラメルボックス俳優教室
新宿スターフィールド(東京都)
2022/09/14 (水) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
Yチームを観劇しました。とても面白かったです。
登場人物達の様々な恋愛や人間模様が、面白おかしく描かれていました。
そして、何ら関係性が見えなかった登場人物達が、見事に繋がっていく展開が見事でした。
役者さん達の熱演も良かったです。表情も豊かで素敵だと思いました。
笑いあり、切なさあり、愛が詰まった舞台でした。
素敵な舞台を堪能できて大満足でした!
三年前のリフレイン
劇団東京座
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2022/09/16 (金) ~ 2022/09/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
当日パンフに座長兼演出の筒井勇樹氏が「”初めてのことが沢山“ 我々の可能性へ通じるヴァージンロードに躊躇なく土足で入っていただき、唾をつけるなり手垢を塗りたくるなりしてくださると幸いです(続きあり)」とある。真に受ける訳ではないが、いくつかの課題があったと思う。
脚本(物語)が分かり難いこと、演技がかたく ぎこちないこと、もう少し制作面での配慮が必要なこと。特に制作面では開場が遅れ、それに伴って開始時間が15分以上遅れ、さらに場内案内もあまり適切とは思えなかった。
(上演時間1時間40分 途中休憩10分)
世界で一番可哀想な境遇の人々2022
劇団ボンボヤージュ!
APOCシアター(東京都)
2022/09/17 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
夜の女たち【9月3日~8日公演中止】
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)
2022/09/03 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
LIVE SHOW
ピウス
博品館劇場(東京都)
2022/09/08 (木) ~ 2022/09/18 (日)公演終了
映像鑑賞
配信で視聴しました。
カメラワークがしっかりしていて臨場感ある映像になっていたと思います。
見逃し視聴対応、1日券の他に数日視聴できるチケットもあって便利ですね。
笑顔の砦
庭劇団ペニノ
吉祥寺シアター(東京都)
2022/09/10 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
音楽劇「組曲虐殺」
劇団しゃれこうべ
シアター風姿花伝(東京都)
2022/09/16 (金) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
小林多喜二の拷問死。指も前歯も折られ睾丸も陰茎も三倍以上に腫れ上がり、焼け火箸や錐で刺された穴が身体中に無数。太腿は鬱血で暗紫色に変色。こめかみ、手首、背中、脛に打撲傷や縄の跡。内臓が破れ内出血。その死顔を油絵で描いたのが盟友・岡本唐貴(白土三平の父)。
貧富の差を失くし、人間が平等な社会を実現する為に小説を書いた。上げる声を持たない弱者達の胸の痛みを代弁して。演出も兼ねる劇団代表の木田博喜氏が丁寧に演じた小林多喜二。
支援する姉役の小倉啓子さんは彼の出身である劇団神戸の代表、ずば抜けて巧い。
多喜二の恋人役は和泉美春さん。実際の田口タキに面影が似ている。
特高刑事役、酒井耕一朗氏はスリムクラブの真栄田賢に似た声。
同じく高野圭祐氏は愛嬌がある。
凄く気になったのが多喜二の妻役の原島千佳さん。表情がものまねタレントのホリに似ていて千変万化。いろんな役を演れそう。
観応えある井上ひさし、戯曲を読み込んだ演出、是非観て頂きたい。レベルが高い。
俺は、君のためにこそ死ににいく2022
劇団夜想会
俳優座劇場(東京都)
2022/09/13 (火) ~ 2022/09/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
第一幕90分休憩15分第二幕45分。
〈月組〉
2007年当時、現役都知事である石原慎太郎が製作総指揮と脚本を兼ねて話題となった映画の舞台化。映画の内容はイマイチだった記憶。
“特攻の母”と呼ばれる鳥濱トメさんを題材にした作品は多い。『帰って来た蛍』シリーズ、『MOTHER~特攻の母 鳥濱トメ物語~』、高倉健主演映画の『ホタル』。
宮川三郎少尉「俺、心残りなんて何にもないけれど、死んだらまたおばちゃんのところに戻って来たい。そうだ、蛍になって帰って来るからね。」
光山文博少尉(卓庚鉉〈タク・キョンヒョン〉)「おばちゃんのような良い人は見たことがない。自分にも分け隔てなく接してくれた。ここにいると朝鮮人であることを忘れてしまう。長い間、親身に世話をしてくれて本当に有難う。実の親も及ばない程だった。」
勝又勝雄少尉「おばちゃん、人生50年と言うけれど俺の余した30年分の寿命はおばちゃんにあげる。おばちゃんは人より30年余計に生きてくれよ、きっとだよ。」
冒頭、“特攻の生みの親”大西瀧治郎海軍中将(名高達男氏)の司令部での決断が描かれる。「一刻も早く講和を結んで戦争を終わらせないといけない。少しでも良い条件で講和を結ぶ為には、一度でも敵に勝利し追い落とす必要があるのだ。最早、手段は選べない。」(一撃講和論)。
こうして始まった「神風(しんぷう)特別攻撃隊」、250キロ爆弾を搭載した戦闘機で連合国の艦船に体当りする自爆攻撃、十死零生。
しかし戦局は一向に好転せず、時間稼ぎの捨て石としてのみ特攻は続いた。死者数約4000名。
「コンコルドの誤謬」と云う言葉がある。それまでに費やした資金や労力が勿体無いと無益なシステムにしがみつき、かえって損失が拡大していくこと。「一億総特攻の魁となって頂きたい」との言葉で出撃させられた戦艦大和の水上特攻などその最たるもの。沖縄に出発した翌日に撃沈され、乗組員3332人の内、生還したのは276人のみ。
歴史学者の有馬学氏の文章を引用させて頂く。『・・・特攻はもはや戦術ではなく、崇高な行為を続ける儀礼的なものへと変わっていった。犠牲的な行為が日本人の精神性の高さを示すという考え方が支配的になり・・・』。
まさに宗教儀式のように若者達を機械的に殺していくシステム。
上原良司大尉「自由は人間性なるが故に、自由主義国家群の勝利は明白である。日本は思想的に既に敗れているのだ。何で勝つを得んや。」
「権力主義、全体主義の国家は一時的に隆盛であろうとも、必ずや最後には敗れる事は明白な事実です。」
鳥濱トメ役の石村とも子さんが好演。歩き辛い大きな下駄を履いて舞台を駆ける。
その娘、鳥濱礼子役の山木コハルさんが綺麗だった。
自分は光山少尉のエピソードに思い入れがあり、毎回考えさせられる。
憫笑姫 -Binshouki-
壱劇屋
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
昨年の無料配信で出会った五彩の神楽。まさか再演するとは思っておらず決まった時は小躍りしてしまう程でした。
憫笑姫はその第一弾。初演を配信で観ていたため、冒頭の幼少期の姉の咆哮で涙してしまいました。これはストーリーを知っているからだけでなく、眼前で繰り広げられるキャストひとりひとりがこの物語を生きている力強さ、その世界へ観客を連れて行くためにスタッフを含めた全員が力をあわせてつくる空気の流れ方みたいなものが圧倒的で、これが「舞台でみせる」という意味なのかと、とても感じたからだと思います。
配信では見ることができない空気感をお伝えする方法の一助として、壱劇屋さんは作品アーカイブを作成してくださいました。舞台写真とほんのすこしの言の葉で語られるこちらは、舞台を観た時に感じた空気がそこにあります。これから五彩の神楽を追いかける人にもとてもお勧めです。
壱劇屋さんのオールワンな舞台制作力が大好きなわけですが、妹役の三田さんの健気かつ圧倒的理不尽の前に立ち向かう勇姿、王様役の牧田さんの爽やかさがありつつも滲み出る悪のオーラ、側近役の熊倉さんの視線や、指先・爪先ひとつまでまるで蛇を体現しているような存在感、女官役の桜町さんのキュートとセクシーを兼ね合わせた佇まいの魅力等々、様々な色を持つゲストさん・アクションモブの皆様方、そして新たな准劇団員さんたちによって作られる新しい彩りに加えて、壱劇屋の皆さまによる世界を支える安定した動きの数々は今作も見応え抜群です。中でもやはり主演の西分さんがとてもよかったです。初演時も凄かったですが、今回演技力だけでなく、苦手だとおっしゃる殺陣の成長力凄まじく、物語への説得力を深め、お見事としかいいようがありません。
今回の憫笑姫、残念ながら配信・円盤化もないとうかがっておりますが、是非作品アーカイブをたくさんの方に見ていただきたいですし、次の賊義賊へ足を運んでいただき空気を感じて欲しいです。五彩の神楽はまだまだ始まったばかりなので!
三年前のリフレイン
劇団東京座
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2022/09/16 (金) ~ 2022/09/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです。
時間が交錯し、分かりにくい部分もありましたが、面白いストーリーでした。
全体的な演技が、固いというか、ぎこちなさを感じましたが、皆の一生懸命さが伝わりました。
不思議で切なさが残るような舞台で、良かったです。
開場が遅れたためか、開演時間が15分位押したので、今後は気を付けて頂きたいと思いました。
笑顔の砦
庭劇団ペニノ
吉祥寺シアター(東京都)
2022/09/10 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
場面転換がすごい。日常生活が忽然と消える。不思議に涙がでそうになった。こんな別れ方はしたくないけれど、やってくるのだろうと予感してしまう。
影と刻罪のテュシアス
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2022/09/15 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
本日上野ストアハウスにて 影と刻罪のテュシアス Soldenia 公演
19:00の舞台 拝見させていただきました。
ストーリーの面白さ、出演者の方々の素敵な演技に魅せられる
2時間越えをまったく感じさせない、涙が頬をつたう素晴らしい舞台でした。
影と刻罪のテュシアス
空想嬉劇団イナヅマコネコ
上野ストアハウス(東京都)
2022/09/15 (木) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
17日土曜日14:00からのFreyroodina公演 を拝見させていただきました。
2時間越えの舞台ですが、ストーリーの面白さと出演者の方々の素敵な演技に
魅せられて楽しめる 素晴らしい舞台でした。
豚と真珠湾
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2022/09/09 (金) ~ 2022/09/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
沖縄語(八重山方言)を使った舞台で、これについては前方席で観られたのは(恐らく)良かった。(聴いて判らない単語が方言なのか、聞き取れなかった別の単語なのか、の違いが判別できるだけでも随分違う。)
敗戦直後から朝鮮戦争あたりまでを切り取った、石垣島の料理屋を舞台にした芝居。思い起こせば我が青年劇場初観劇の演目も斎藤憐の新作であったが、本作は(演出の力も大きそうだが)改めてこの劇作家の筆力を再認識する機会となった。
様々な「語られるべき」要素が人物の来歴とエピソードに織り込まれ、半紙を一枚一枚折り重ねて固めて柱が顕れるような具合に確かな世界が生まれていた。
演出面で幾つか目を瞠る箇所があり、この戯曲を現代の自分たちの目の前に差し出す事に成功している。
楽日前、土曜夜という事もあって(この劇団の観客的に)客席は淋しかったが役者諸氏の力は漲っていた。
青ひげ公の城
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2022/09/08 (木) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
震災の年に暗鬱を吹き飛ばすかのような、あるいは癒すような「小鷹狩鞠子」を観たのが初ProjectNyx、以来足が向かずにいたが申大樹演出に注目して「売春捜査官」、説教節への興味で「さんせう太夫」、と観て来て女優だらけの舞台へのハードルも下り、寺山修司の未見作品に注目し、都合4度目のNyx観劇。見世物小屋の復権とは寺山天井桟敷のものだったか・・演劇の祝祭性を煮詰めた一大エンタメをスズナリで所狭しと見せられ、魅せられた。何気に金守珍の演出は毎回マンネリ化せず見事であるが役者揃いとはこの事。披露される「芸」の数々を並べればネタバレになるが、それらが余剰にならず舞台を構成する要素となり、それぞれ群像を形成する。演劇的な快楽がある。
『田瓶奇譚集』
劇団肋骨蜜柑同好会
駅前劇場(東京都)
2022/09/16 (金) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/09/17 (土)
価格4,800円
17日19時開演、AURYN(アウリン)、Mrs.fictions、劇団肋骨蜜柑同好会の3団体による短編3本、奇チームの回(104分)を拝見。
まず、AURYNの「ゴーシュ」。
最初はSFか何かかと思っていたが、三森みちさん演じる「女」の登場から徐々に…に移行。あおのゆきかさん演じる「後輩」によるオチも綺麗。
次のMrs.fictions「そして誰もいなくなるまで待って」(昔の洋画ファンなもんで、タイトルでニヤニヤ!)。
オドロオドロしいイントロの割には、賑やかなコメディーだと思っていたが…終盤に入った途端、帝●事件かよ!の急展開。イントロの伏線を鮮やかに回収。
ラストの劇団肋骨蜜柑同好会「もっけの幸い」。
主人公のサエコやら、広い屋敷やらの設定からして、3話中、最もオーソドックスな怪異譚だった。
程よく幻想的・程よくコメディー・程よく不気味、そして、いずれも程よく恐怖、な3本の短編の組み合わせは、観終わった後、なかなかの充足感をもたらしてくれた。
なお、役者では、上述のあおのゆきかさん、登場時は賑やかなれど…な丸尾社長役・高橋義和さん、舞台でのお姿は久方ぶりのユキエ役・佑木つぐみさん、のお三方が印象に残った。