最新の観てきた!クチコミ一覧

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No.0001

No.0001

劇団108

こった創作空間(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

日本劇作家協会

座・高円寺2(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

LifeとWork

LifeとWork

ぺぺぺの会

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2024/11/27 (水) ~ 2024/12/02 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「生きることを考える一人芝居」

 ぺぺぺの会といいへんじによる全6作の一人芝居である。私はCプログラムを鑑賞した。

ネタバレBOX

「play myself by myself」は中島梓織が精神的な疾患を抱えながら演劇にアルバイトに精を出す俳優を演じる。舞台奥には映像で中島が演劇の稽古をしている場面が投射され、舞台上にいる本物の中島がそれにダメ出しをしたり、バイトのしすぎで芝居が荒くなっている映像の中島を叱るという構成になっている。映像と現実の掛け合いが面白いことにくわえ、絶妙な間での台詞の応酬は見応えがった。

 つづく「すべての、ひとりである人の」は舞台上の女性(佐藤鈴奈)が夜にカップラーメンを食べようとして、恋人のことや両親、そして生きるとはいかようかとひとりで問い続ける数分間を描いている。彼女の語りに脈絡があるわけではないが静謐でときに空気を張り裂くかのような大声をあげる様子に思わず惹きつけられる。印象的だったのは客席に背中を向け手で反対の肩を抱きしめるときに垣間見えた語り手の孤独な姿であった。

 二作に共通していたのは日々の暮らしのなかで誰しも感じる生きることの不条理と、それでも生きていかなければならないという達観であったように思う。
脳-BRAIN-

脳-BRAIN-

大駱駝艦

世田谷パブリックシアター(東京都)

2024/11/28 (木) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「静謐で荒々しい舞が描く脳内」


 麿赤兒率いる大駱駝艦の新作は、脳の活動を描くことで人間を、そして現実社会で起きている様々な事象を照射する意欲に満ちている。

ネタバレBOX

 幕が開くと舞台床に人型の線が引かれ、その線に沿って十数本の透明な棒が立っている。棒の先端にある火花のような意匠は脳内の電気信号であろうか。奥に並ぶ17名の白塗り舞踏家が前方へ静かに、のっそりと向かってくると、やがて4組に分かれて棒をひっぱったりして戯れる。麿以外の舞踏家が奥の方にまとまり動く様子は心臓のようにも脳のようにも見えて面白い。

 このつぎに舞踏家がボールを転がして戯れる場面では照明が紫色に変わり、それまでの静的な空間が急に場末のキャバレーのように妖しく映る。ボールを巻いていた紙を剥がすと紐を取り出し首にくくってのたうちまわる。けだし倒錯の美である。

 そのあといきなりの銃声で倒れたダンサーたちはやがて立ち上がり、ボールから剥がした紙を数か所にまとめる。それがまるで瓦礫のように見えて、現在海の向こうで起きている戦争を否が応でも想起した。

 印象的だったのは人型の美術の頭の部分に麿が立ち、指示を仰いで扇や書籍、明かりを持つ舞踏家が動き回っては他の舞踏家に接触するくだりである。この三人は芸道や知識の獲得、そして日々の生活を指し示す灯火の象徴に見えて、麿の人間観がよく出ている場面であった。
「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

日本劇作家協会

座・高円寺2(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

リーディングを観劇。1日しかやらないのがもったいないほど面白い作品ばかりでした。
1作品15分と短いからか星新一のようなオチが以外なものが多くてよかったです。

Illya and Roy

Illya and Roy

アユカプロジェクト

シアターシャイン(東京都)

2024/11/28 (木) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めましての劇団でしたが、しっかりとしたストーリーと切ないくらいの感情を4名の役者さんが表現した良い舞台でした。
時間は短いのに長編を見たような感じがしました。
脚本演出の港谷さんが開演前の説明や席の案内をしていたのですが、とても柔らかな対応で良かったです。
次の舞台が気になります。

ロケット・マン

ロケット・マン

劇団鋼鉄村松

劇場MOMO(東京都)

2024/11/28 (木) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/12/01 (日)

観てきました☆ 笑えて感動もありで とても良かったです☆ 

メイジー・ダガンの遺骸

メイジー・ダガンの遺骸

名取事務所

新宿シアタートップス(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

アイルランド演劇らしい通夜ものである。アイルランドの演劇もかなりおなじみになって、この舞台は初めて見る作者だが、生者、死者入り乱れるエグイ展開を喜劇だと作者に言われてもさして驚きはない。母親が事故で急死して、頼りない父(高山春夫)と気のいいだけの弟(森永友基)だけではと、ロンドンにいる気の強い娘(滝沢花野)が故郷に帰ってくる。案の定、棺の用意もない。そこへ、死んで二階に寝かせてあるはずの母親(谷川清美)も登場してアイルランドの片田舎の貧しさ、家族の中の虐待、共依存、差別、本人のジェンダーの葛藤などが次々とあらわになっていく。見たような話なのだが、飽きないのはこの公演が上演台本作成、演出、俳優、美術、音響効果あいまって、舞台として成功しているからである。普通は良いところから引き算になるものだが、珍しくすべてが足し算になっている。休憩なしの二時間。
パンフレットによると顔寄せで、製作者(名取敏行)は、よくわからん本だけど、寺十さんよろしく、と言ったそうだが、とにかく過不足ない制作費に見合ったいい座組ができたのが一番である。こういうことは珍しい。
一つづつ挙げれば、最近はやりのドラマトウルグの専門家、坂内太が知識を振りかざしたりせず、舞台の面白さを生かした上演台本にしていること。寺十吾は円のピローマンが良かったが、一層この世界に磨きがかかって、おどろおどろの島物語にしないで人間喜劇にまとめていること。俳優は谷川は言わずもがな、彼女を囲む脇役の人たちが実力を発揮していること。高山は若い時の利賀村での古典修業が生きているし、滝沢は少し経験不足で一本調子になっているが、歌えるしジェンダーの問題をうまく見せている。森永はこういう愚者役は底なしになってしまいがちなのだが、寸止めのところがいい。美術(田中敏恵)は農家の一室だけだが舞台中央の小さなセリを生かしたり、下手の隅に二階への階段をちらっと見せてみたり、上手に意味ありげに藁人形っぽいものを飾ってみたりと芸が細かい。音響効果(岩野直人)は、歌だけでなくBGM音楽の選曲がいい。舞台の進行に合わせて、隙間なく音がドラマをフォローして効果を上げている。ドラマに対する音の勘がいい。
この作品の原語のタイトルはThe remains of Maisie Duggan で、思い出したのはカズオイシグロのRemains of the Dayである。同じremainsでも一方は「遺骸」、片や「名残り」と訳され、ともに内容に的確な名訳だが、日本語で同じように使える言葉は思いつかない。だが、そのことば使いの「同一」と「差異」に、それぞれの地域で実感を込めて使っている言葉の面白さが感じられる。同じ言葉の翻訳と原語の視点からも、言葉が国境を超えることによる「変態」からも一つの作品が読めるような気もする。

Goodbye my work!~退職の流儀~

Goodbye my work!~退職の流儀~

丸福ボンバーズ

APOCシアター(東京都)

2024/11/27 (水) ~ 2024/12/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

う~ん、これは見事な群像劇。タイムリーな設定ですが、何ともガチの人情劇ですね。喫茶店のセットもイイ。壁のジャズのレコードは3枚くらいは聴いたことがあるかな。

サド侯爵夫人

サド侯爵夫人

プロジェクト榮

銕仙会能楽研修所(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。観応え十分。
現代戯曲を能舞台で、その独特の空間の中で強靭な台詞が火花を散らすような緊張感。よく言われる言葉と無言といった舞台ではなく、心情を激白し合う感情劇。勿論タイトルから分かるが、サド侯爵夫人をはじめ周りの人々との会話を通してサド侯爵を浮き彫りにしていく。

原作は三島由紀夫、台詞と構成そして登場する6人の心情がハッキリ解る。長い時間軸の物語にあって、心と時代の変化をしっかり感じ取ることが出来る稀有な公演。言葉の激流が俳優たちの身体を借りて愛憎という情念を描き出す。その迸るような激情が観客の意識を捉えて離さない。一瞬たりとも言葉を聞き逃すことが出来ない。

3幕/上演時間3時間(途中休憩10分×2回を含む)、少し緊張が解れるのが 場転換で奏でられる二十五絃箏。演奏によって場に流れた憎悪のような感情が昇華していくよう。能舞台に和の演奏は映え調和する。それは単に場転換の繋ぎというよりは、昂った観客の気持ちを和ませ、新たな場面への期待といった効果を感じる。勿論 照明効果もすばらしく、暖色と白銀の二段になった照射 更にその諧調によって場景の雰囲気を変える。
(上演時間3時間 途中休憩 計20分)追記予定

『晴耕雨読』

『晴耕雨読』

ウテン結構

六本木ストライプスペース(東京都)

2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

この作品、SPIRAL MOONでの初演に続いての2回目の観劇。今回のセルフカバー版はキャストが全体的に若く、登場人物の性別変更などあり、受ける印象はかなり変わりましたが、やはり文句なしに素晴らしい。個人的な体験もあって、心に刺さりました。

ゴーギャンおやじ2

ゴーギャンおやじ2

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2024/11/27 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ガツンとくる一発。人生はなかなかにシビア。色々考えさせられるますね。長丁場だけど、全然飽きませんでした。

ドロコン! ~泥沼離婚~

ドロコン! ~泥沼離婚~

ジェットラグ

新宿シアタートップス(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/26 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/25 (月) 13:00

ミュージカル俳優の夫が同じくミュージカル俳優である妻の不倫を理由に起こした離婚裁判を描いた「世界初の裁判ミュージカル(AIによる判定)」。
離婚裁判のあれこれを面白おかしく仕立てて用語などの説明は書記官が「歌う(!)」という内容はもちろん、紅白歌合戦で複数回歌われたような大ヒット曲(や小学校で習った歌など)の選曲と元の歌詞も活かした替え歌ぶりが絶妙。
いやぁ、笑った笑った♪

「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

「扉」から連想した短編戯曲リーディング/演劇の現場でのハラスメントを考えるフォーラムシアター

日本劇作家協会

座・高円寺2(東京都)

2024/11/30 (土) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 日本劇作家協会が『扉』を題材に公募した短辺戯曲の応募総数、今回は69本。内6本が選ばれ座・高円寺Ⅱでリーディング公演及びブラッシュアップの為の現役劇作家2名によるトークセッションがあった。
 上記公演は昨日のみ、華5つ☆であった。本日(12月1日)は別の演目がある。

ネタバレBOX


 リーディング作品は以下の6作。
今井雅子さん  :『納期』
富田晴紀氏   :『ドラマなんて起こらない箱の中か外』
カタモトキザオ氏:『便所での事件簿』
新宮虎太郎氏  :『贔屓貝』
高山遥さん   :『天国への扉』
中野そてっつさん:『ライスが選べる! サバの夏野菜伽喱ソース洋風小鉢付き定食』
 ブラッシュアップ・セッションに登壇したのは
長田育恵さん及び小野寺邦彦氏、司会は山田裕之氏

 選ばれた作品の質の高さにまずは驚嘆。若い劇作家各々のベースにした様々な作家・作品の影響の残響が観られるものもあるが同時に独自で個性的な作品のテイストをも持つ作品、或いは思い掛けない発想から出発して書かれた作品等何れも個性的で優れた戯曲ばかりで今後の活躍に期待したい。またリーディングに携わった役者陣(5名:井上加奈子さん、鈴木裕樹氏、玉置玲央氏、森下亮氏、矢柴俊博氏)の間の取り方、声の質と活舌の巧み、演出の良さにも唸った。更にブラッシュアップの為に現在活躍中の劇作家からのサジェッションがあったが極めて的確で示唆に富むものであった点にも流石の感を持った。
夏の草原に銀河は高く歌う

夏の草原に銀河は高く歌う

劇団24区

早稲田大学学生会館(東京都)

2024/11/29 (金) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ストーリーもキャストのみなさんも素敵で
あっという間の2時間でした。

君がくれたラブストーリー2024

君がくれたラブストーリー2024

シベリア少女鉄道

赤坂RED/THEATER(東京都)

2024/10/30 (水) ~ 2024/11/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

究極のメタ演劇。人気作品の再演。腹抱えて大笑いしました。

ゴーギャンおやじ2

ゴーギャンおやじ2

グワィニャオン

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2024/11/27 (水) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。
謎めいた不思議な雰囲気で、笑いあり切なさあり、そして哀愁の漂う舞台でした。
役者さん達の演技も素晴らしかったです。
女子プロレスシーンは何だか泣けてしまいました(女子プロ好きなので)
観応えのある、面白くて哀しい良い舞台でした。  

アンダーカバー

アンダーカバー

演劇の青山

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/11/28 (木) ~ 2024/11/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

皆さんの個性が強すぎて、面白かったです。
表情も良かった。
いけているのに選ばれない不条理さも感じました。
お芝居観られて良かったです。
ありがとう

雪間草(ゆきまそう)-利休の娘お吟-

雪間草(ゆきまそう)-利休の娘お吟-

劇団前進座

たましんRISURUホール(立川市市民会館)(東京都)

2024/11/20 (水) ~ 2024/11/20 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前進座は恐らく十年近いブランクで二度目の観劇。
前回は「南の島に雪が降る」という演目が目当てで武蔵野市民文化会館まで足を延ばしたのだが、役者が登場すると拍手、見栄の演技にスポット照明と、演目とそぐわない歌舞伎風の演出に奇妙な感覚をおぼえた記憶。この演目は、黒澤映画の常連加東大助(前進座所属)が自らの従軍体験を元に記した(に違いない)同名の著作によるもので南洋での珍しい逸話をなぞった舞台。
いわゆる時代物ではないのにあの演出?という疑問からすると、今回の作は時代物だがそれにしては「現代の演劇」としてごく自然に見られた。
利休という人物をめぐる話をを史実に基づきながら翻案した話で、茶道の精神を利休本人からでなく、真摯に道を究めようと勤しむ利休の娘と弟子を通して語らせるのが効いている。秀吉とのフラットな関係の空気から、朝鮮出兵という野望に対し反対の立場に立つ事で利休の前に大きな権力が立ちはだかる。この急転回に至るくだりのみ、(突如の睡魔で)私は見逃し、観劇としては骨抜きになってしまったが、それはともかく。。
戦争が持ち上がる事によって、それが茶道と相容れないものである事が浮かび上る。利休は秀吉の実弟から兄に出兵を思いとどまらせるよう説得を頼まれた格好で、それがゆえに切腹を命じられ、終盤のクライマックスとなるが、大団円は場面変って茶畑のある村。本編中ロマンスのあった利休の娘と弟子が夫婦となって移住しており、村人らの「茶」を巡っての交流がある。剣呑な権力の中枢と対置された「平和」が象徴され、村の長老的人物が顔を出し利休の成り代わり?と思わせる台詞で客席に笑いを起こす。
史実では利休は朝鮮出兵の折は利休の地元である堺に蟄居を命じられ、その後その地で行なった行状が秀吉の逆鱗に触れ切腹となる、とされるが、あらゆる説があり、秀吉を怒らせた直接の原因は不明。ただ切腹斬首、さらし首というのは事実のよう。
芝居にある茶畑のある村は、九州の何処かと思われるがこの部分は翻案だろう。大名らに親しまれた「茶道」から、温暖で天候の良い土地を選ぶお茶を作る農村の場面への展開が鮮やか。

『晴耕雨読』

『晴耕雨読』

ウテン結構

六本木ストライプスペース(東京都)

2024/11/26 (火) ~ 2024/12/01 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/11/30 (土) 17:05

座席1列中央番

価格3,500円

「なんでこんな脚本が書けるんですか?!」

観終わった後、まず最初にそう思いました。
毎回、色々な物語と展開を見せてくれるので、今回も凄いだろうなぁと、ある程度の予想と覚悟はしていたのです。
今回は番外編ということで肩の力を抜いてみる感じなのかな…
そう思っていたのに…
展開が完全に予想外過ぎて「うっわ!」って声上げそうでした。
これだからウテン結構さんの観劇はやめられませんね。

ネタバレBOX

冒頭の二人の関係性が…、
同居しているようだけど、ただ遊びに来て泊まった仲の良い友達のようにも感じられるし、謎だ。
…そんな雰囲気で始まる、誰かに聞いた話を基にした物語を書く作家と、その本を読む、正しく『雨読の人』の物語。
そこで読まれる『何も起こらない話。』と、その内容の再現。
誰かに聞いた話を基にしているだけあって劇的な展開のない話達。
「普通の人たちにそうそう劇的なことが起こるはずないので当たり前」そう思いながら観ていた。
だけど作家の『秘密』が明かされた後、哀しい話を聞いた優しい作家が描く何も起こらない話の理由がわかる。

役者さんの演技が上手いだけに所々感じる違和感の正体が『秘密』が明かされた後にそうだったのか!と気づかされる。
『まるで浮いているように見える』椅子の上での演技や、部屋にいる猫の『鈴の音』しか聞こえないのももしかして…
と思わせられる余韻が気持ち良かったです。
開演前の時間にアメさんのご挨拶を読んでしまった分、一層ギャップが…
「そうそう、こういう所から世界に引き込まれるのがウテン結構さんなのだった!」
そう思いだしました。

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