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5 Minutes Emotions<2024.6月>

5 Minutes Emotions<2024.6月>

おうさか学生演劇祭(合同会社HOP)

アカルスタジオ(大阪府)

2024/06/29 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

7月分のHPがなかったので、6月分に投稿しますね。

『5 Minutes Emotions 2024.7月』本日の厳選喜怒哀楽千秋楽観劇。

RE:MAKE)哀怒楽
アイロボット泣ける💧8月サンタ&ネットも👍

大空あき)喜楽
多才🥰muko2📣

The Stone Age ヘンドリックス)怒楽
株主総会前夜&メロス、キャラ濃い愉🥳

マウスピースリー)喜
結婚式Speech悲喜交々🤣
MCお疲れ様💕

とても楽しゅうございました。
これは8月も観ないと💕

鴉よ、おれたちは弾丸をこめる

鴉よ、おれたちは弾丸をこめる

劇団うつり座

上野ストアハウス(東京都)

2024/08/07 (水) ~ 2024/08/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

お話もですが、老婆役の方々の迫力が凄かったです。

私が生まれる前の時代の戯曲で、学生運動については話でしか聞かないのですが、
国家権力に抵抗してバリケードを張って火炎瓶を投げて機動隊が突入して、というイメージで、
そんな時代に生まれたらしい舞台を時間を超えて体験できるのは演劇ならではだなと思いました。
テロやリンチを思わせる部分も、同時代の人は元はあれだな、とか思いつくわけですよね。
解釈についてはなかなか難しかったですが。

個人的には、大正生まれで戦時に夫や娘を亡くした厳しい祖母が、
私が幼い時分、戦争のことを指して「国のやることは信用できない」と常々言っていたり、
叔父の時代にあたる学生運動についても、内容はよく覚えていないのだけど、色々言っていたなあ、
今生きていたらどう思うのだろうなあ、などと思い出しながら観ました。

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ほぼ女系家族の団子屋とご近所さんと化け猫。お盆に相応しいホームドラマ。

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

見て良かったと思える劇。ジンときた。
おんちゃんが主役を喰うくらい魅力的でした。

ネタバレBOX

朝ドラみたいだった。
女の生涯と家族のストーリーといい、生演奏の劇伴といい。それを狙って作ったんだろうなあ。
バラエティ番組の要素が含まれているところなんかは「つばさ」を思わせるものがありました。

夫婦別姓が選択できたら、問題なかったのかな?なんて想像したりしました。
雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/08/12 (月) 13:30

普通の人生ドラマに愛着を感じる舞台でした。

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

これ見よがしの「泣かせ」などしていないのに、何度もうるうる。日替わりゲストの使い方もなるほどなあと。

潮来之音 The Whisper of the Waves

潮来之音 The Whisper of the Waves

台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/暁劇場/本多劇場グループ

小劇場B1(東京都)

2024/08/09 (金) ~ 2024/08/11 (日)公演終了

実演鑑賞

災害(津波)のイメージと日常の断片が交錯する。
白塗りの登場人物たちが演じるシーンに、潮来らしき女性を通して台詞(声)が与えられるという形式は、確かに「生」でもなく「死」でもない、狭間の世界を思わせる。
幕開き直前から舞台に一列に並んで観客の動きをトレースする遊びも、思えば、ささやかな生活の記憶を伝えるものなのかもしれない。波の表象はもちろんだが、そうした仕草、表現にも妙味があった。

都市に暮らす女性の孤独や同性愛カップルの妊娠など、現代社会に生きる多様な個人に目を向ける一方で、演じられるドラマはやや典型にすぎるようにも思える。とはいえ、この形式で、物語を複雑化するのも難しいはず。ならば「典型」をより意識的にやりきったうえで、巧みに抜け出す面白さを見たいという気もする。

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

良くも悪くも昔のホームドラマを見ているようだ。
演出も演技も素晴らしいのだがストーリーは田舎の日常そのものである。
私は演劇に非日常を求めているので合っていなかったというのが結論だ。

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/08/12 (月)

観てきました☆ まず劇場に入ったところから洗練された舞台美術と対面舞台に期待が高まります☆
あやめのお芝居は何度も観てきましたが、今回も素晴らしかったです☆

ミセスフィクションズのファッションウィーク

ミセスフィクションズのファッションウィーク

Mrs.fictions

駅前劇場(東京都)

2024/08/08 (木) ~ 2024/08/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鳥皮さん。次作は「西くんは、デートです。」でお願いします。
日本のラジオは「ハーバート」を観て以来です。棒を見れば渡辺さんを思いだす。
夏の振替上演で観た作品がパーワーアップして楽しめました。斎藤さん凄い!













ネタバレBOX

チケプレ招待ありがとうございました。
歩かなくても棒に当たる

歩かなくても棒に当たる

劇団アンパサンド

新宿シアタートップス(東京都)

2024/08/07 (水) ~ 2024/08/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

女ジャック・ニコルソン、川上友里さんは三好栄子っぽい。この人はヤバイな。もう作家性がどうのこうの全て吹っ飛んでしまった。『めちゃイケ」以前の江頭2:50を投入してしまった感じ。作品はもう全部乗っ取られた。観客は唖然として見守るのみ。「ハ〜~~~イ。」

『悪魔のしたたり』(1974年)というカルト映画がある。サルドゥという見世物小屋のオーナーがさらってきた人々を延々拷問して殺す話。世間的には黙殺されたがその筋の人には好評で監督のジョエル・M・リードはカリスマ的な敬愛を集めた。だが後年インタビューに答えた監督によると、サルドゥ役の俳優に映画を乗っ取られてしまいあんな作品になってしまったそうだ。「自分にこんな趣味はない。こんな映画を撮るつもりはなかった。」

やっぱり山内ケンジ氏っぽさを何となく感じた。下らない細かいところと真剣に向き合い、そのディティールにこそとことん拘る笑い。強迫神経症的。
シアタートップスは相変わらず冷房の効きが悪い。ステージ上も汗だくで客席もキツかった。ケチってんのか?

マンションの共用のゴミ置き場。普通この規模だと管理人を雇うのだが団地のように住民の自主管理に任せている。
新しく引っ越して来た西出結さん、8時50分位にゴミを出しに来たが収集車はもう行ってしまったっぽい。
下の階の永井若葉さんも冷蔵庫の電源が落ちてしまい腐った生ゴミを出しに来る。
(主催・脚本・演出も兼ねている)安藤奎(けい)さんもゴミを出しに来る。
3人はまだ収集車は来ていないと踏んでゴミを置いて行こうとするのだが・・・。

ネタバレBOX

駅前のベローチェの店長、生真面目な安藤輪子(わこ)さんがやって来て置かれたゴミに憤慨。3人は話を合わせて憤慨する。
声の小さいマイルール満載の鄭亜美さんも遅れてゴミ出しにやって来る。

挨拶と自己紹介とゴミ出しのルールを巡る気まずさが妙な空気感を作って面白い。皆ゴミを置いてさっさと帰りたいのだが、共同体のルールとモラル、体面とに板挟み。そして頻発するサナエさんの話。このゴミ置き場に腰を据え、自主的に住民のルール違反を監視していた女性。一年前に事故死し、その空室に西出結さんが越して来たらしい。

(彼女とは気付かなかったが)鄭亜美さんはカリカの家城啓之を思わせる強烈なキャラ。一人ボソボソ喋る為、それを聴き取る為に客席がシーンとなった。
永井若葉さんは原由子っぽくて、じっと人の行動を無言でチェックしているような感覚。近所にいたら嫌だろうなあ。

原作スティーブン・キング、監督ジョン・カーペンターのB級映画が狙い。西出結さんの左肩に人面瘡が出来、無理矢理剥がしたところ、サナエさん(川上友里さん)となって受肉する。死後の世界から甦ったサナエさんは合理的な考えを持たない。彼女にプログラミングされている思考はルールを守るか守らないかだけ。「ルールを守らない悪い子ちゃんには御仕置しちゃうぞ!」と徹底した残虐な暴力を振るう。荒れ狂う化け物に為す術がない女達。西出結さんがサナエさんの存在に対する自己矛盾を突くラストはまさにキング節。

観客大受け、大成功だろう。
個人的にはサナエさんが現れてからが長過ぎる。『エクソシスト2』や『地獄の門』のように無駄に聖書なんかを絡めて欲しい。
潮来之音 The Whisper of the Waves

潮来之音 The Whisper of the Waves

台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/暁劇場/本多劇場グループ

小劇場B1(東京都)

2024/08/09 (金) ~ 2024/08/11 (日)公演終了

実演鑑賞

たまに見るこりっち配信番組に、何と本多劇場グループの支配人(今は二代目)が呼ばれていたのだが、その時チラッと台湾の劇場との交流に触れていたのだが、こちら概要を見て漸くその時のアレだと気づいた。早速予約。
交流は枠組みでありとんな舞台が来日するのかは未知数だったが、舞踏ベースの身体表現と、詩的台詞の朗読、点描のようなシーンで構成されていた。字幕を読む必要があり、台湾語(福建語?)の意味伝達のスピードは日本語より速いらしく追いつかない事が多かったが、詩的台詞の範疇なので流れに任せて観た。
実は不眠でもあり、やはり「追いつかなかった」結果に終わった。トークで分かった事は、日本人武道家とのコラボであった事、モチーフは恐山のイタコであった事(潮来はチョウライでなく本当にイタコと読ませていたのか..)。
イメージとして波があり、その先には津波がある。失われた命に思いを及ばせる時間が、意図されているのか、どうなのか。女性二人の対話(ないしはそれぞれの独白)が、人間ドラマの断片として挿入されているが、同性愛の当事者が、観念上の障害を乗り越え、夢(具体的な展望なのか、儚い夢なのか、相手は実は死んでいるのか、不明)を語り合って終幕となる。最後の台詞は一方が「あと、、子供部屋」「子供部屋?」と返して、小さな笑い(そして同意)である。私には十分劇を閉じるに値する台詞であったが、そこに至るにはもっとドラマ要素の比重を大きくし、象徴的なシーン作りは部分的にとどめた方がよかった。国を超えた舞台製作の難しさがあるだろうが、模索を続けてほしい。

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いきなり偉そうな言い方になるが「上手くなったなァ・・」というのが最初に漏れた感想。お盆らしく御霊もご登場遊ばすが過剰に意識させず涙腺を弄られるあざとさがなく、それはつまり「リアル」そのものに語らせている。「いい話」には目が厳しくなる自分だが、過不足がない。千葉の田舎町を舞台に凡そ三世代にわたる家族と地域の半径幾許の中の物語が紡がれる。
「雑種」とは作者の実家の団子屋を舞台に書かれたシリーズとの事だが、それだけに作者の飾らぬ筆致が印象的である。(ノリの良い演出は健在だが、空隙を埋めるような過剰さ、つまり借りて来た感がないのはそういう事なんだろう。)物語の中心は母という事にはなるが、皆に等しく眼差しが注がれ、いずれ忘れ去られ、今もひっそりと健気に暮らす者たちの群像が浮かび上がる。どこにあってもおかしくない庶民の物語。
当地を訪問するお客が日替りゲストらしい。私は知らないが花組芝居の名物役者らしく(あやめの客層でもあるのだろう)一々笑いが起きていた。
座組を支える金子侑香の立ち回り方は長女という役柄をはみ出て気丈な女将の如くなのが(主役でなくとも)滲み出るが、客席を向いた時その目力を初めて認識。
音楽(効果も)の生演奏も相変わらず質が高い。祭り囃子を奏でる下座に太鼓までは判るが演者が篠笛まで吹いていた(二人も。リード付き篠笛なんてのがあれば習得に時間は要さないかも知れないが..聞こうと思って忘れた)。

はやくぜんぶおわってしまえ

はやくぜんぶおわってしまえ

果てとチーク

アトリエ春風舎(東京都)

2024/08/01 (木) ~ 2024/08/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初演は映像配信で観たので、実演は今回が初めて。
2012年のとある高校の放課後。突如中止になったミス・ミスターコンをめぐる女子高生たちの会話から、ジェンダーやセクシャリティに関わる無知や差別が浮かび上がってくる。

初演では「言いたいことを詰め込んだ」ような気迫が印象に残っていたのだが、今回初めて実演に触れ、「女子高生」たちの会話のテンポ、流れに引き込まれ、乗らされたうえで、語られていること、起こっていることのグロテスクさに対面させられた。

この劇に織り込まれた、(悪意のない)内面化された偏見、無知、差別は、設定から12年後の今にもよくあるもので残念ながら「おわって」はいない。その終わらなさをあらためて丁寧に解きほぐして、向き合うきっかけにもなりうる作品だと思う。

針の目

針の目

のびる

APOCシアター(東京都)

2024/08/11 (日) ~ 2024/08/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すっっごく良かった!!
夏は不穏が欲されるのか
不穏な演劇が沢山ですが
いやー素晴らしい不穏、緊張、緩和
居づらさみたいなのが支配する70分

セツコの豪遊宮村さんと
吉田のゆりさんの二人芝居
若者風に言えばツヨツヨ役者二人が
ひとときも目を離せなくしてくれて
バッキバキにのめり込ませてくれる

役者のチカラだぁぁ!!!っての浴びて
めちゃくちゃ気分が良いでごわす!!
色々公演重なる昨今ですが明日まで!!
かなりオススメ!!

雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 身につまされる観客も多かろう。何れの役者も自然体で良い演技をしているし、生演奏は無論のこと、照明も良いし、等身大の脚本、演出もグー。

ネタバレBOX

 板は可成り長い長辺の両側を客席に挟まれる形で中央に位置する。平台を用いて構成されているが板に上がる為階段を一段設けてある。片側に神宮の鳥居、鳥居対面に竹林がある。竹林の前には演奏者席。
舞台は地方にある神宮の団子屋の名店を中心に展開する。伊勢神宮や気比神宮には及ばぬものの神宮の格式は無論神社より高く可成り由緒のある社殿もあり、祭りは盛大である。この神宮の神官は非常に面倒見の良い人で皆から慕われた人格者であったが、盆の時期に急逝した。ところで地方では盆は旧盆を指し旧盆には祭りを催し先祖の霊を迎えて皆で祭りごとをするのが習わしである。この神宮の神官は、この人の人格の気高さからか或いは神職という職業柄か単にヒトに対してのみならず弱いもの総てに対して温たかく接し、放っておけない性格でその様はまことに神々の齎す慈悲の如きものであったから神宮には何と37年も生き続ける猫・小夜を始め8匹の野良猫が飼われていた。そして長生きすれば尾が割れて妖怪にも変化すると言われる猫の小夜には不思議な能力も備わっていたのである。その能力とは、追い詰められて苦吟するものがあると普段は決して鳴き声を上げないのに鳴くことであった。皆からおんちゃん、と親しみを込めて呼ばれる神官は生涯独身を通したが若い「息子」が居たのも小夜がこの「息子」が神宮の前に捨てられていることを彼に鳴き声で報せ保護させたからであった。この物語の中核を為す神宮周縁の土産物屋の中での名店団子屋の当代夫婦もおんちゃんの世話になって目出度く現在の幸せを掴んでいた。というのも日本には良くある家を継ぐことに纏わる問題で愛し合う二人の関係は本家同士の婚姻の障害として立ちはだかり本人同士は人柄といい、家格といいまたその能力といい双方の親、親族も認める良い関係に在りながら、唯一点、互いが本家であり長子が家を継がねばならぬと互いの親・親族が考えていることだけが結婚を阻害していたという事情があった。為に愛し合う二人は追い詰められ切羽詰まって駆け落ちを選ぶ。その時にも小夜は鳴いた。おんちゃんは、救いの手を差し伸べ団子屋の長女の実家の直ぐ目と鼻の先にある神宮の居所に恋人たち二人を住まわせることにした。この時既に長女は妊娠しており約半年後には臨月も近づき実家及び連れ合いの姉らも新たな命の誕生を愛でる気持ちにもなり、また本人達同士も血気にはやった心情から距離を置くことが出来るようにもなって御家制度より大切な皆の幸せを享受する道を選ぶこととなった。実家に戻った長女はやがて娘を産んだ。この子の誕生が溶けかけた氷の関係を一気に融和に導き両家の関係も正常化する。
 この他おんちゃんと養子の関係を結んだ捨て子の貫太郎も子供の頃こそ苛めにあったりもして精神的危機を迎えたこともあったものの、真の子として育ててくれたおんちゃんの心根の意味する処を理解するに至り素直に父さんと呼べる迄に成長した。他にも団子屋の親族で女医を営む弓が結婚もせずに独りで年老いた母の面倒を観てきたものの老いの所為で様々な問題を起すようになった母の面倒を見続けることが限界に達し、施設に預ける道を選んだ時に強固に反対を表明した今は団子屋の女将となった母とその娘たちとの骨肉を分けた者同士の争い等、どの家も必ず抱えている深刻極まる問題群を、何とか自分たちの知恵で解決し人間として生き抜く姿が、旧盆の祭りを背景に既に命の灯の消えた者たち、未だ灯し続け霊を迎える者たちの盆故の交流を通して浮かびあがる。そこに響く小夜の鳴き声。
 誰もが抱える人生の難問をさりげない日常風景に溶け込ませて描き温かい人情で解を導く優れた脚本を自然体で演じる役者陣の演技、演出も良い。また祭りの雰囲気を盛り上げる生演奏も効果的である。
Last Blue 2024

Last Blue 2024

伊達屋本舗

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/08/09 (金) ~ 2024/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★

配役を変えただけで、セリフ一つ一つは不知も基本同じだった
二回目だから理解は深まり、泣かないかな〰️と思ったけどまた涙😭した
それだけ良かったということですね🎵

Last Blue 2024

Last Blue 2024

伊達屋本舗

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2024/08/09 (金) ~ 2024/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★

中々体験できない体験もできた❗
時期的にもマッチする戦争ファンタジー 1mg色がかなり強く感じられ、初期1mgを彷彿とさせた 内容は個人的には好きなもので、何度か涙😭したが、今一つ不足感が
 

マリア・ルーズ号の夏

マリア・ルーズ号の夏

劇団横濱にゅうくりあ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

チケットには整理番号順に入場と書いてあるのだが、並んだ順の入場だった。まあそれでこそKAAT。
演者も観客も年齢層高め。市民劇団、社会人劇団の背負うカルマだが、一人若い綺麗な女優がいて驚いた。ブラジル人会社員の役、守倉紡(つむぐ)さん。

主演の大江卓役は坂下優一氏。小比類巻貴之と島田秀平を足したような長身。
盟友・林道三郎役はなっきー氏。デヴィッド・ラム似。
山東一郎役は吉浜直樹氏。ドスを効かせるとハマコーっぽい。
ヒールの船長へレイロ役は宮本悠我氏。土屋公平っぽい。
船長の弁護人ディケンズ役は斉藤れいこさん。森口博子っぽい。この弁護人軍団(優木かおるさん、Kiccoさん)を女性にした点が冴えている。ガルマ・ザビみたいな制服姿。

1872年(明治5年)7月、ポルトガル領マカオからペルーに向かっていたマリア・ルーズ号が暴風雨に遭い帆先を破損、修理の為横浜港に入港。積み荷は騙されて奴隷として売り飛ばされた清国(現・中国)人231名。救けを求める彼等の為に神奈川県副知事・大江卓は日本初の国際裁判で争うことに。

MVPは非人役の勝碕若⼦さん。流石。

ネタバレBOX

前半はちょっとキツかった。コントみたいな稚拙な表現。子供向けか?中盤、女郎(櫻井マリアさん)の独り語りのエピソードから風向きが変わった。女郎屋に売られて好きな男と別れる最後の日の思い出。大切な場面なのに藪蚊にお尻を刺されて痒くて痒くてたまらない。抱擁もそこそこにさっさと離れて独り尻を掻くみっともなさ。その後尻を掻く度にあの人のことを想い出す、妙にリアルな述懐。
そして大江卓が三人の人間と対峙するシーン。フェリス女学院を創立したキダー女史(市麻充子さん)、非人の老婆(勝碕若⼦さん)、立ち退きを迫られて怒声を上げる漁師(大西真愛さん)。神の道を滔々と説く美しさ、徹底した差別を浴びて生きてきた業苦、町の開発の為に郷里を埋め立てられる不条理。無言でひたすら頭を下げ続ける大江卓。非人の老婆と相対する時は余りの悪臭で鼻を摘み、終いには耐え切れず反吐を吐いてしまう。凄く印象的なシーン。綺麗事ではない、現実との向き合い方。

ラスト、裁判に勝利し清国人を解放することに成功した大江卓。ディケンズはお祝いにと、横浜の未来を見せてやる。このエピローグで現在の横浜が抱える外国人差別問題を一つ一つ見せ付ける。自分的には蛇足に感じたが、作家にとって重要なパーツなのだろう。人間は自由で平等でなくてはならない。如何なる差別とも戦ってゆかなければならない。矛盾と不合理に絡め取られ、両論併記の罠に迷い込む。それでも構わない。絵空事、綺麗事でも妄想でも構わない。人間は自由で平等でなくてはならない。そんなメッセージ。

※稲川角二(聖城)を扱ったらどうだろうか?ヤクザとしてではなく人間として。非常に扱い辛い存在だが、この人を無視して横浜の歴史は語れない。
雑種 小夜の月

雑種 小夜の月

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2024/08/10 (土) ~ 2024/08/18 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

中盤から終盤にかけての怒涛の展開が好きでした
序盤は説明・導入が丁寧すぎるような気がしないでもないが、あのほんわかした展開が好きな人にはたまらないんだろうな

客席で挟まれたステージも端から端まで上手くて
利用していて素晴らしかった、観にくいと感じることが
なかったので良かった

シリーズものですが過去作を観ていなくても充分
楽しめますが、観劇三昧で2時間過去作を観て行ったほうが私はより楽しめました〜、おすすめです

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