最新の観てきた!クチコミ一覧

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オルガンavecテアトル

オルガンavecテアトル

神奈川県民ホール

神奈川県民ホール(神奈川県)

2025/02/08 (土) ~ 2025/02/08 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ジュール・ヴェルヌにこんなにピッタリの作品あったとは知らなかったな
田丸さんがネットで見つけたそうだ
まさにある意味オルガンが主役
中田さんもしっかり「ミのフラット」を演じてた
「レのシャープ」と「ミのフラット」は違うんだよな
「定番」の『トッカータとフーガ』に始まり、多様なオルガン曲が散りばめられていたが、ストーリーの進行に良く合っていた
最後のボエルマンの曲がとても気に入った
ウエンツ瑛士の朗読も良かったな
田丸さんにキャラごとに声色変えるなと言われて難しかったらしい
アフタートークは田丸さんが「天に召されていて」(あるいは「俺知らねぇ」byウエンツ)ウエンツのセリフのキューが出なかった(中田さんも焦った)とか、中田さんが最初オルガンシューズに履き替えただけで戻って拍手受けたの、実はマイクが外れたからだったからとか色々面白かった

トウカク

トウカク

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/02/14 (金) ~ 2025/02/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ラビ番得意の将棋もの
今回は江戸時代末期に活躍した将棋指し「天野宗歩」をモデルに描く将棋時代劇
前説で今やネットでも棋譜のkifuという拡張子が出来ていることを知る
そして多数派の大橋流と伊藤流では駒の並べ方も異なることも
伊藤流は香や車角といった飛び道具は、歩を並べ終えてから置く
始まる前に相手陣に入ることがないようにとの礼だとか
現代の棋士達が昔の棋譜を解説しながらその生き様を描く感じ
いつものラビ番通りコミカルに、そして時にホロっとさせる
昔は居酒屋や銭湯に将棋盤置いてあったんだ
確かに賭け将棋普通だったんだろうな
しかしいつの世もこういう天才はほとんど飲兵衛で無頼の類だね

ネタバレBOX

初めて最前列指定席を取ったら真ん中だったのは嬉しいが、撮影OKの前説がスマホのワイドでも苦しい(笑)
おーい、救けてくれ!

おーい、救けてくれ!

SPACE U

ギャラリーLE DECO(東京都)

2025/02/19 (水) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

まずはトランペッター夫妻によるフリューゲルホルン(場所を考慮して)の演奏
「思い出のサンフランシスコ」で始まる
舞台の内容に関係すると言っていたが、なるほど牢屋の中の男は何度も「サンフランシスコに行こう!」と叫ぶ
ほとんどは格子を隔てたふたりの会話劇
ちょっとシュールで、迫真の演技が面白かった

不思議の国のマーヤ

不思議の国のマーヤ

ティーファクトリー

吉祥寺シアター(東京都)

2025/02/15 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

5年前に大爆笑した(毎回だけど)カプセル兵団の「超外伝アクティブイマジネーション朗読劇『インドの神の物語』<ヴェーダ聖典の神々>」を思い出した
神々のダンス面白かった
シンプルな舞台だけど、プロジェクションマッピング上手く使われてた
上から人が降ってくるところ、上手く映像と実物が組み合わされてたな
キャスト皆踊れるね
アクションもなかなかのもの
インドの女神達のキャバレーのシャンパンタワーならぬ焼酎タワー(大関のワンカップで作ったタワーにいいちこ注ぐ笑)面白かったな

極道シアターカンパニー

極道シアターカンパニー

スズキプロジェクトバージョンファイブ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2025/03/01 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

ひさしぶりの「金返せ」レベル
くだらんギャグも前半は間伸びがして笑う気にもならず
終盤の人情話でやっと少し救われたか
歌は年間30以上のオペラ、本格ミュージカルを観ている者には噴飯物だった

ジョバズナ鼠の二枚舌

ジョバズナ鼠の二枚舌

おぼんろ

新宿シアターモリエール(東京都)

2025/03/04 (火) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

5年ぶりの360度縦横無尽スタイル!
久しぶりに劇団員さんたちがすぐ脇を駆け抜けて起こす風を感じました。
面白かったです。なるほど二枚舌だわ。
明日は別の角度から見るのが楽しみです。

 韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

日韓演劇交流センター

座・高円寺1(東京都)

2025/02/28 (金) ~ 2025/03/04 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/03/04 (火) 14:00

 大学教授であるチェ夫妻は、海外留学を控えた娘の送別会を開くために別荘を訪れる。彼らは自分たちの平穏で豊かな暮らしに満足していた。
 しかしその平穏は、娘のチェ·スンヨンが婚約者で少なくともスンヨンとは30は離れた大学非常勤講師の中年男を別荘に連れてきたことを発端にどんどんお互いに目を背けていた都合の悪い事実(不倫など)が浮き彫りになり、今までリベラルな考え方で寛容に見えた教授のチェ·ミョンガンも化けの皮が剥がれたように偏見が露呈し、妻のカン·スンオクも今まで上品で優しく見えたのが、娘の婚約者が中年男だと分かり、娘と30近くも離れていると知って忌避感が露骨に現れ、豹変して品位の欠片もなくなる。そして成り行きか、故意かは判らぬが婚約者チン·ソンピルを巡って事件が起き、現場にいた管理人家族の息子キム·ハヌルが犯人に仕立て上げられそうになるが、それをハヌルが阻止しようとしたりと、事件の責任を押し付け合うためについた嘘が嘘を呼び、お互いに保身に走り、疑い合う。
 後からパーティー(娘の送別会)に参加した管理人家族のキム·チョルス夫とチョン·エラン妻に事件のことを隠し切れず、物置部屋に置いた死体を見つけられたので死体を隠し通すことはもはや無理とチェ夫妻らが悟り、何とか真相までは突き止めさせず、責任逃れをしようとあがく様が大いに笑え、終盤でお互いに追い詰められ、今まで我慢してきたものが一気に吹き出し、パワーバランスが崩れ去り、最期に残ったのはキム·ハヌルのみという終わり方に愕然とした。
 非常に韓国社会の暗部、富裕層の偽善、欺瞞、貧困層の鬱屈した気持ちなどが劇を通して浮かび上がり、韓国社会の格差社会を嫌と言うほど震撼とさせられた。
 この作品は、ポンジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』と全体的には比較的テーマ性としてもかなり似かよっていると感じたが、ポンジュノ監督の映画以上に救いがなく、暗鬱とした気分になり、もはやキム·ハヌルに輝かしい未来が見えない終わり方に現実を突き付けられた。しかし、一部の光さえない徹底した不条理コメディサスペンス劇にある意味、清々しささえあった。
 やはり不謹慎だとは思うが、人の不幸を劇で観て、家族が崩壊し、知り合いで信頼しあえていたと思っていた管理人家族との関係性も壊れていきといった過程を観ていると、日頃のストレスや鬱憤が晴れて、気持ち良かった。

 韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

日韓演劇交流センター

座・高円寺1(東京都)

2025/02/28 (金) ~ 2025/03/04 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

【火種】
戯曲の面白さ、演出の妙、そして役者陣の確かな演技力、その総合的な魅力が観客の心を捉えて離さない。韓国の戯曲だが、そこに描かれている内容は、単に隣国の事情だけとは言えない。勿論、韓国ならではの事情(徴兵制)も散見できるが、持てる者と持たざる者 そこに厳然たる事実が立ち上がる。

説明にある「人間の欲望をグロテスクに描き出すブラック・コメディー」、その会話は漂流するかのようで どこに辿り着くのか解らない。その緊密にして滑稽な会話が邪魔されない設定が上手い。少しネタバレするが、舞台となる別荘は 陸の孤島のような場所にあり電波状況が悪く携帯電話が通じない。劇中では「沈黙の家」と言っていた。ここに居る人々だけの会話と行為、しかし その背景には多くの人が抱いているであろう(狂気と化した)感情が透けて見えてくるようだ。

朗読劇だが ト書き だけが上手に座り、役者は片手に台本を持ち動き回る。脚本のテーマを十分に引き出す演出ー特に音響と照明が実に効果的で印象に残る。この作品、ストレートプレイという演劇で行ったらどうなるのだろう、という興味を持たせるほど面白い。
(上演時間2時間 休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術は、奥の上手/下手に葉のカーテン。その内側に形の異なる椅子、その向きは様々。上手に椅子1つ ト書きが座る。中央に丸テーブルと椅子2つ。基本、葉のカーテン内は待機場所(時に物置部屋)で メインはオープンになった客席側。

物語は、説明にある通り 大学教授であるチェ夫妻は、ドイツ留学を控えた娘スンヨンの送別会を開くために別荘を訪れる。今の暮らしに満足していたが、娘が連れてきた婚約者ソンピルによって平穏は破れ 事件が起こる。娘と婚約者は30ほど年齢が離れ、しかもチェ教授が指導していた元教え子。彼は論文盗用の疑いで 以降 非常勤講師として生計を立てている。夫婦は体面や過去といった客観的理由で反対。一方、スンヨンやソンピルは愛情という主観的感情で説得にかかる。そのうち激論で興奮したのか、ソンピルが持病-喘息で亡くなる。その出来事(過程)の責任を押し付けあうためについた嘘がさらなる嘘を呼び、やがては別荘の管理人 キム夫妻とその息子ハヌルまで巻き込んで…。

物語は、チェ夫妻が2組の人物たちによってリベラルな顔の裏にある、傲慢・欺瞞で野卑な心が暴かれる過程を可笑しく描く。第1は娘の婚約者、第2は別荘管理人夫妻で、夫々の思惑や鬱屈がチェ夫妻を追い詰めていく。ソンピルは愛情を前面に譲らず、キム夫妻は弱みに付け込む狡猾さ。そしてハヌルが素朴な疑問を投げかけることで、糊塗が広がり誤魔化せなくなる面白さ。いつの間にか スンヨンまでが、ソンピルの死を隠蔽しようと両親に協力し出す。誰もが自分本位の思考で立ち回る狡猾さを持ち合わせている。そのうち言葉遣いも下卑てくる。何事も金銭的なことで解決しようと試みるが、だんだんと足元をみられジワジワ追い詰められる。そして過去の恩義まで持ち出すが…。最後は狂気の惨劇。

この不気味な朗読劇を見事な演出で印象付ける。外部(別荘地)へ電話連絡出来ず、ここに居る当事者だけで解決を図らなければならない という設定の妙。音響は雷鳴や蛙の鳴き声、音楽は軍歌や国歌を歌うといった効果付け。照明は幾何学文様、その表現し難さが心の中を映すようだ。
次回公演も楽しみにしております。
 韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

日韓演劇交流センター

座・高円寺1(東京都)

2025/02/28 (金) ~ 2025/03/04 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

火種を観劇。すばらしかった!朗読劇だけど動きもあって二転三転するストーリーに釘づけ。演者も良かったです。

七人の墓友

七人の墓友

diamond-Z

荏原文化センター(東京都)

2025/02/27 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。芝居を楽しんでるみなさんが輝いてました。次回作も期待してます!

キャッツ・ザ・ライフ

キャッツ・ザ・ライフ

劇団ミックスドッグス

王子小劇場(東京都)

2025/02/12 (水) ~ 2025/02/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

全てネタバレの項目に記入しました。
素晴らしい演劇でした。
当事者様のライフ配信を今夜20時から見ようと思います。

ネタバレBOX

なんと言っても神猫様❗神様を彷彿(ほうふつ)とさせる純白な衣装にきらびやかな冠また、モコモコの髪型や可愛い白猫のメークは美意識が高いののみさんならではですね。みちとさせの演劇でも感じた、ののみさんの明瞭で声量が高い聞きやすい発声は、威厳があり、まさに「神々しく」猫神様そのものという印象でした。しかも、時に飄々とした、相手のペースに決して乗らない性格を演じきったことは、私生活では絶対に見られないであろう、ののみさんの舞台女優としてのプロ意識を感じました。みちとさせみたいな少人数の演劇も楽しかったけど,今回のように他の劇団とのコラボでもしっかり任された演技を、そつなくこなすののみさんに、大きな拍手を送りたいです‼️
次に,カルパッチョを演じたいくせさん。衣装,メイクだけでなく、動きは正に猫そのもので、大変びっくりしました。体が小さいこともあり、あのすばしっこい4本足での動きは猫以外の何者でもないですよね。かなり練習を積んできたんでしょうね。さすが「3card!!!」のメンバーです!
次にストーリー。映画好きの僕にはたまらない有名映画のオマージュが、度々散りばめられていました。滝川君の持つ写真の中の猫になった人が、だんだん消えていくのは、1980年代に大ヒットした映画「バックトゥーザフューチャー」のオマージュ。また、野良猫のボス争いの対決では,弟子が師匠を打ち負かす内容で,姿が猫で,武器のライトセーバーこそ持っていませんが、1970年代最後に大ヒットした「スター・ウォーズ」のオマージュ。また、常に強い者の言うことを聞く銭猫さんは、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくるネズミ男のオマージュ。時折、昔流行った歌をネコが口ずさみながら舞台から退場していく場面もオマージュかな?
次に清水さんの姉莉奈さんが、猫の創君を忘れていくことを悲しむ場面では、思わず涙が出てしまいました。
最後に、見ていて、最後は二人とも神猫様の「神」技で人間に戻るんだろうな、とすぐに分かりましたが、そこにいくまで紆余曲折がたくさんあり、たくさんの登場人物,登場猫たちに感情移入し、必死に頑張れ!と応援している自分がいました。そして、劇を見終わった後、まるで映画「アバウトタイム」を見た時と同じように、今を大切に生きよう!という爽やかな気持ちになることができました。
本当に楽しい演劇を魅せていただきありがとうございました。
いきなりベッドシーン(キビるスペシャル)

いきなりベッドシーン(キビるスペシャル)

柿喰う客

ぽんプラザホール(福岡県)

2025/02/28 (金) ~ 2025/03/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

喜劇と悲劇は表裏一体なんだな、ということを改めて感じた。

ネタバレBOX

役としての体はギャル、演じるリズムはヒップホップ、演者の身体は宝塚、
そしてやっているジャンルはR-1ぐらんぷり。
この状態である女子高生の2年間を濃密に、過激に見せているからすごい、を通り越して恐ろしさを感じる。
 韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

日韓演劇交流センター

座・高円寺1(東京都)

2025/02/28 (金) ~ 2025/03/04 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 種火を拝見。タイゼツベシミル❢! 華5つ☆ 追記後送

ネタバレBOX

 今年に入って観た作品の中で断然のベスト1作品。一応リーディンング作品という形式で演じられているので登場する役者陣は総て台本を持って読む。然し表現されている内容が、余りに躍動的、手の中でピチピチ跳ねる魚のようにヴィヴィッドなので可成り大きなモーションを伴い一瞬たりとも目が離せない。兎に角脚本が素晴らしい。計算し尽くされた伏線がこれまた見事に計算された順に配置され物語は二転三転どころではない展開を遂げ、是が非に非が是に・・・
ユアちゃんママとバウムクーヘン

ユアちゃんママとバウムクーヘン

iaku

新宿眼科画廊(東京都)

2025/02/21 (金) ~ 2025/02/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

リーディングはおもしろかったが下記の点が気になった。

・チケット発売日に予約してもメリットがない。
あの狭い空間で追加席・立ち見という言葉が出てくるたびにインフルやコロナが
心配になった。
・配信の有無の情報を、もう少し早く知りたかった。

6月に次回公演もあるらしいが、チケットの値段次第ではもう諦める。

 韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2

日韓演劇交流センター

座・高円寺1(東京都)

2025/02/28 (金) ~ 2025/03/04 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

戯曲は未知数だが、演出を見るといずれも秀でた女性演劇人ゆえ、今回は両方を観たかった。観られて良かった。
まずは「火種」を拝見。
圧巻。戯曲も面白く、リーディングのレベルを遥かに超越した出来。手にした台本の存在も忘れてしまう桑原氏の捌き、完璧に役を体現した俳優らに驚嘆であった。
(という訳でリーディングである事をいつもは差し引くのだが今回は5星に。)

いきなりベッドシーン(キビるスペシャル)

いきなりベッドシーン(キビるスペシャル)

柿喰う客

ぽんプラザホール(福岡県)

2025/02/28 (金) ~ 2025/03/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/02/28 (金) 17:30

座席1階2列3番

価格2,800円

コロナ禍は福岡の小劇場シーンにも壊滅的な影響を与えた。今や、福岡で十年以上のキャリアのある劇団は数えるほどしかない。演劇祭の類も、この「キビるフェス」くらいのもので、一応は全国から小劇場を招聘してはいるが、たった3団体というお寒い限りである。
 そのトップバッターを飾るのは、定期的に来福してくださっている東京の劇団「柿喰う客」の『いきなりベッドシーン』。作・演出は主宰の中屋敷法仁で、七味まゆ味の一人芝居。時間は50分と、ごく短い。
 内容は清水(きよみず)の舞台から投身自殺した女子高生の「走馬灯」である。「ワシヅカミさん」という名の彼女が飛び降りた動機はまあ、フクザツな過程を辿っているので簡単に説明はしかねるが、要するにクラス内での集団によるイジメが原因だ。ワシヅカミさんは、いかにも楽しげに、自分が受けたイジメの数々を滔々と語るのだが、決して聞いていて楽しいものではない。これでもかと繰り出されるイジメの手口は、それ自体が全編ブラック・ジョークの塊と言ってもいいもので、イジメというよりも拷問に近く、ひたすら痛々しい。ワシヅカミさんが笑って説明するから、つい錯覚してしまいそうになるが、正直、ギャグだと思って素直に笑っては見ていられないのだ。
 知り合いや身内に、あるいは本人がイジメに遭った経験がある人の場合、とてもじゃないが、どうにもいたたまれない気分にさせられてしまうのではなかろうか。学校でのイジメが社会問題となって久しいが、その有効な解決策は未だに誰も見出せないでいる。ワシヅカミさんのように、イジメが誰にも気づかれずに蔓延している例も、決して少なくはないのだろう。
 さあ、「あなた」はこんなイジメの現場に遭遇したら、どんな態度を取るだろう? ワシヅカミさんを何とか助けようとするか、それとも見て見ぬふりをするか。実際にイジメに遭った経験のある人は、その時のことを、思い出してみたらいかがか。「あの時」、自分は正しく対処できたのか。どう対処するのが正しい行動だったのか。
 答えは風に吹かれてるんだろう。

ネタバレBOX

 少しだけ劇中で紹介されてるイジメの例を挙げるなら、トイレに閉じ込められて、上から水をぶっかけられる、なんてのは序の口である。他のはねえ、ちょっとここに書くのは憚られるくらい凄惨なものなので、人間がここまでできるんだなあと冷や汗をかくくらい。肉体的な、あるいは精神的なイジメが、これでもかってくらいに繰り返されるのだ。
 うん、思い出すよ、あれもされたよ、それもされたよ、でもあの時に親も先生も友人も、誰も助けてはくれなかった。

 どうしてそんな酷いイジメに遭ったのかって、きっかけは主人公のワシヅカミさんがカッコいいセンパイに告ったことである。よくある話。でもイジメがエスカレートしていくのはもうきっかけとか理由とか、どうでもよくなっていくのが常だ。イジメがともすれば人を自死に追い込むのは、その手口が凄惨だからだけではない。被害者を絶対的な「孤独」に追い込むからだ。もうワシヅカミさんの味方、どんどん誰もいなくなっていくのね。彼女へのイジメに加担しなかったら、自分が村八分に遭うから、そりゃ「加害者」側に付くよ、みんな。
 でも、散々悲惨な目に遭いながら、ワシヅカミさんは決してめげない。むしろポジティブに自身の境遇を受け入れ、イジメられるのを楽しむようになる。
 そんなことあり得るの?って思う人もいるかもしれないが、これも加害者に被害者が寄り添うようになる、ストックホルム症候群の一種であろう。
 けれども、歓喜に覆われながら、彼女の精神は次第に、確実にカタストロフィに向かって崩壊していくのだ。

 ワシヅカミさんは、もともと劇場型で自己顕示欲の強い、自意識過剰なキャラクターだったのだが、次第にイジメを受けることに快感を覚えるようになる。ついには「イジメられたあまり、自傷行為に走ることに喜びを覚える」変態になっていく。彼女は、自己の狂気に陶酔しながら、投身自殺をするに相応しい「自分」に、自分を高揚させていく。「死のうとする自分はカッコいい」という倒錯した快楽に浸っているのだ。

 何とか、彼女が救われる手段はないものかと思う。破滅が見えているだけに、誰かが彼女を助けてはくれないかと願いたくなる。しかし彼女は徹頭徹尾「孤独」なのだ。彼女が「心の友」と呼ぶ同級生の少女も、イジメの一員であることに彼女は気づいている。
 そんな彼女の前に「清水の舞台」が出現したなら、どうして飛び降りずにいられるだろうか? 彼女は逃れられぬ「運命」に誘われて谷底に身を投げたのだ。彼女を救う手段は、初めから全く無かったのだ。

 救われぬ魂を延々と見せつけられる観客はたまったものではない。彼女の顛末を見つめる我々は、彼女の受けるイジメを傍観していた「無自覚な加害者」である。彼女の素っ頓狂な暴れっぷりに笑いを誘われつつも居たたまれなくなるのは、やはり我々観客がいつの間にか加害者の立場に立たされていることに気づかされるからだろう。
 全く、意地の悪い脚本だけれど、これを二十代前半で書いたっていう、中屋敷法仁とはどういう人なのだろう。安易な希望とか夢とか、そんなものを一切信じてないことは間違いなさそうだが。
ご一族様

ご一族様

劇団怪獣無法地帯

ターミナルプラザことにパトス(北海道)

2025/02/27 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/03/01 (土) 19:00

座席サイド席階

価格2,000円

「ご一族様」という言葉から葬式に関する深刻な話かと思っていたら、アクションコメディでした。時には役者さんが客席ぎりぎりまで来ることがありかなりの迫力でした。
開場時間より少し後に劇場についたら、入場する人が結構渋滞していました。そのため当日パンフで配役をじっくり見る時間を取れなかったのと、前説をあまり聞けなかったのが残念です。前説はかなり面白かったらしいのでこんどこの劇団を見るときはもっと早めに行こうと思います。

ネタバレBOX

ストーリー自体は割とよくありそうな話のように感じたのですが、それにかかわる人々の振る舞いがもうドタバタコメディ的で笑わされました。それにちょっとしたネタを繰り返すことにより観客の笑いをうまく引き出していたように思います。チャンバラあり、歌とダンスあり、いろいろ盛りだくさん。有田さんの演じた助六なんて役を用意するのは卑怯すぎです。
ダンスの時の歌(オクラホマミキサーだっけ)が頭の中にこびりついてしましました。
ストア派おじさん、故郷に帰る

ストア派おじさん、故郷に帰る

工藤俊作プロデュース プロジェクトKUTO-10

ウイングフィールド(大阪府)

2025/03/03 (月) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日拝見
演者は全て上手い 特に主役の小さな女優は最高に上手かった!
内容としてはたられば何だけど、最初に映像に書かれた言葉が、後々重みを増してくる
小さな村で起きる、都会ではあり得ない(密な親友なんかだったら…)アウトローな弱みに翻弄されながら…
一度の過ちが、今後の人生を変えてしまうといった教訓的なような、違うような…

ラズベリーシャウト

ラズベリーシャウト

ゆれる

近畿大学 Eキャンパス D館 3階(大阪府)

2025/02/28 (金) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

既成戯曲でした(何度か他劇団でも拝見)が、とても良い出来だったと思います
僕だったら一目散に地球を捨てると思いますが、各々の思いがあり、留まりたい等々思いは一つではないということ
今までで一番解りやすかったです

春日桜想

春日桜想

劇団六風館

大阪大学(豊中キャンパス)(大阪府)

2025/03/02 (日) ~ 2025/03/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

中原中也のオマージュ
今中原中也の映画もやってますが、暗い重いそして…
ただし良く作り上げているな〜というのが正直な感想 流石六風館と思いました
演者が三人だけで迫力には欠けるケド、闇を垣間見せてくれる作品でした

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