女歌舞伎「新雪之丞変化」
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2025/03/04 (火) ~ 2025/03/13 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/04 (火) 19:00
有名な「新雪之丞変化」を再演だが、グレードアップしてる感じもあって見応えアリ。118分。
2020年に「女歌舞伎」を謳って初演した作品の再演で、初演も観ている。物語はある意味で古典的なものだが、初演と同じくBUCK-TICKの音楽を使って現代的な感触も持たせる。アングラテイストもあるし、歌舞伎っぽいケレンもあるが、何と言っても舞台美術の見事さに驚く。初演でも思ったが寺田結美がカッコいい。そして、こういった舞台を作る努力を20年近くやっている水嶋カンナがスゴイと思う。
韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2
日韓演劇交流センター
座・高円寺1(東京都)
2025/02/28 (金) ~ 2025/03/04 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
火種を観劇
椅子テーブルといった
シンプルなセットに
すだれ状に垂らした植物を
左右に配して部屋とか
待機場として扱ってました
演者は衣服は
らしい服装ながら
手には白い台本を持ち
読んでゆく朗読劇
ナレーション役さんも
始終舞台上手に居てました
その語り通りに
動く出演者の動きも
時に面白くして
ダークコメディ風味出してました
穏やかで平和な日常が
徐々に綻びを見せていき
ここまで崩壊させるかー
という驚きの展開だった
2時間強の作品
全席自由
漲(みなぎり)
九蓮サイダー
Paperback Studio(東京都)
2025/02/27 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
BとCを観劇
建物地階のワンフロア劇場で
いかにもな小劇場空間でありました
Bは噛ませたネタが
自分好みで面白かったが
Cは美容院が
今ひとつ身近に感じられず
あまし共感できる話では
無かったなーと
2つ合わせて休憩無しで
約70分の作品
ホンジツ島のマジックアワー
一茶企画
座・高円寺1(東京都)
2025/01/09 (木) ~ 2025/01/17 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「体験型」というので、劇場の人と座席表(座高1は可動式ゆえ変わった形にもなる)見ながら考えて取ったけど、向かい側の方が良かったかな
後から「島人席、島の神席」というのがあって(ちょっと高いけど)、1時間前集合でレクがあり、道具を使って雰囲気作りしたり、物語の中でのセリフも渡されるというのを知った
まあ、平民席(笑)でもみんなで手拍子に始まって、ラジオ体操シーンで上半身だけ参加したり(しっかり隣の人とぶつかった笑)・・・
それ以外にも受付物販で手ぬぐいを買って演者と一緒に振ってる人とかもいた
まあ内容はファミリー・ミュージカル(実際観客には子どもも)
ちょっと「臭い」お話しだけど、分かりやすくてそれなりに楽しい
音楽もシンプル
歌唱で一番良かったのはアロンソ、声はリベルかな
演技はずっと腰曲げてたボヤジェおばあちゃん、次いでロボットのエビンだな
装置は幾何学的だけど衣装は結構凝っていた
星の王子さま
J-ROCK
博品館劇場(東京都)
2025/01/17 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
朗読劇らしいシンプルなセット
プロジェクションマッピングで「ぼく」の描いた絵が投影される
やっぱり三上瑛士は上手いな
白神美弥妃もなかなか良かった
改めて「本当に大切なものは目に見えない」んだよねと思った
何時までも果てしなく続く冒険
ヌトミック
吉祥寺シアター(東京都)
2025/01/17 (金) ~ 2025/01/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
楽と演劇の融合、100分間音楽と言葉が途切れることはなかった
セリフはラップ調が多く、「覚えている」のリフレインが印象的
セットは簡素で太い管が3つ(だったかな)
まあかなりシュールな舞台である
11年前のノラの死をめぐっての各人の回想の体を取るが、元ホストのむさし、その客まどか、ノラの姉真阿子(薬師寺)、ノラの幼馴染ジャスティス、死後の世界のノラの友人ユッキー(ermhoi)が登場人物である
キャスティングが良かった
バンドの3人もステージ上で演奏する
エフェクターで目いっぱいディストーション効かせたギター久しぶりに聴いた
吉祥寺ダンスリライトvol.4
公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター
吉祥寺シアター(東京都)
2025/01/31 (金) ~ 2025/02/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Baobab はラップ、歌が入って、エンターテインメントショーの色彩が強かったが、もう少し北尾さんらしいダンスが観たかったな
あさかなグループは正直少々分かりにくかった
事前にかなりの情報が開示され、それを見ていたので分かった点が多く、予備知識なしには理解が難しかったろう
まあそれがコンテンポラリーだと言ってしまえばそれまでだが
彼女の色々な思いがあふれていて、それを詰め込み過ぎた気もする
もっとシンプルな構成の方が分かりやすいだろうな
プロットとダンスの要素の関係はなんとも言えないが・・・
両脇分かりやすく楽しめる舞台に挟まれちゃったのも損だったかな
それと、チームワークは良かったけど、ちゃんとした舞台は観ていないものの、なんとなくこれまでのソロの方が似合っているようにも思える(群舞を手掛けるのは初めて~これからだろうけどね)
BALAは文句なく面白かった
TVがサーッと言って見えなくなる昭和な世界(笑)
演出が演劇的要素が強いコメディ(コント)に仕上がっていて、思わず笑う
堀川さんがテープカットのようにコードをちょん切るところから始まるのもインパクトがあった(カッコよかった)
浜田純平さんの演技も面白かった
強いて言えば一つ一つのネタを少し引き伸ばし過ぎかな
まあ演劇とダンスは異なると言っても、この感覚でやっているのならもう少し早い場面転換でテンポ良くやって良かったのではないか
ダンスも僕ら門外漢にも分かりやすかった
実は今日の出演者全員の中で池上たっくんのダンスを最も多く観てきた(中村蓉さんの舞台や二期会のオペラなど)
さまよえるオランダ人
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2025/01/19 (日) ~ 2025/02/01 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
タイトルロールのオランダ人役エフゲニー・ニキティンが体調不良により出演できなくなり、カヴァーの河野鉄平が出演
ニキティン結局25日公演1回出ただけ
河野さんに不満はないけど、コロナ鎮静化しても新国立出演者変更多すぎる
いいかげん高い金払って外タレ(古!)呼ぶのやめろよな
声楽家は体が楽器、それだけに体調管理こそ最も重要な仕事
主催者等周囲はそれをサポートするのが最大のミッション
毎回毎回「この変更に伴う払い戻しはありません」のひとことで済ます気か
S席なら26400円、我が3階のB席でも一般なら15400円払って来てる観客バカにすんなよ‼️
とは言え、河野さん頑張り、海外組ふたりは素晴らしかったし、松位さんも最初から声が良く通って(河野さんより目立つこと多かったけど)、あとのふたりも良かった
高得点は新国立劇場合唱団❗️
歌唱も細かな表情含む演技も素晴らしかった
そして途中から気付き感心したのが、そのアンサンブルを中心とした立ち位置
演出の妙であった
東響もグッジョブ
今日のMIPはホルントップ上間さん
演出・美術は新国立らしい立派なもの
しかし今やプロジェクションマッピングが欠かせないね
赤が印象的
なるほど舵輪と糸車はオーバーラップするな
大勢の船員が乗った台が動く様はなかなか壮観だった
中から光る宝箱は上手くできていて目を引いたな
カルメン
東京二期会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2025/02/20 (木) ~ 2025/02/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
オペラ三連チャンの最終日は二期会カルメンを聴きに東京文化会館へ
ここでのカルメンは一昨年のウクライナ国立歌劇場以来
知り合いの若手多数出演
みんな素晴らしくてブラビだった👏👏👏
一昨々年二期会研修所マスタークラスで目を付けて応援しているミカエラ七澤結ちゃんは、登場するなり素晴らしい声を聴かせてくれ、終演後のSNSでも絶賛の嵐
モラレス宮下くんも最初からいい声を響かせてくれた
先日も吉祥寺シアターのダンスが最高に面白かったダンサーたっくんは、まさかの冒頭から大活躍で途中ブレイクダンスまで披露
合唱も表情が良く、大きく口を開いて声も通ってた(しっかりオペラグラスで見てた)
和田さんは土曜日体調不良で降板して加藤さんが三連投したから復活がびっくりだったので、まあ安全運転だったかな
いつもは好きな与那城さんは少しお疲れだったみたい
低音組は結構出てたかな
セットはまあよくできていた方かな
もう少し変化があっても良かった気はするけど
衣装がねぇ・・・・・・・・・・
ミカエラはパジャマ姿だった(笑)
2025春公演 フィガロの結婚
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2025/02/22 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今年も新国立オペラ研修所のオペラを鑑賞
研修生と言っても既にあちこちの舞台に立ってたりするわけで、昨年のサマー・リサイタルや秋の午後の音楽会で実力のほどは分かっていたのだが、いやー、ここまで凄いとは思わなかった
まあ近年は「領事」とか「カルメル修道女の対話」といったマイナーなものを聴いていたので、正直正当な評価ができずにいたが、今回は王道のフィガロ
キャスト全員素晴らしい歌唱であった
強いてMIPを決めれば、第一声から「来たー!」という感じだった伯爵夫人の大竹さんか
もちろんスザンナの野口さんや伯爵の松浦くん(午後の音楽会の投稿でも褒めたな、少なくとも前半は賛助のタイトルロールより目立っていた)、ケルビーノの後藤さんも見事だった
マルチェッリーナの牧羽さんやバルバリーナの谷さんは少ないアリアで十分存在感を示していた
花娘のふたり、有吉さんと島袋さんは実に愛らしかった
そして皆歌唱だけでなく表情が素晴らしかった
島袋さんなど花娘の時だけでなく、背後に登場する時もしっかり表情を作っていた
終演後演出のエドワーズさんと話せたのだが、さび付いた英語でそのあたりが上手く伝えられずもどかしかった
セットは比較的簡素だが十分という感じで、周り舞台と紗幕(カーテン状)が上手く使われていた
おどる葉牡丹
JACROW
座・高円寺1(東京都)
2025/02/05 (水) ~ 2025/02/12 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
極道の妻たちならぬ政治家の妻たちの話
女優9人によるガチンコトークバトルで政治家の妻たちのあれこれを描く(一人複数役あり)
舞台は現代、議員を支えるオンナたちの話
これはもうひとつの政争劇
いやー、面白かったな
自分はある程度この世界を知っているから(いやというほど議員の相手させられたからな)結構良く描けてると思ったけど、若い人などにはとても新鮮なんだろうな
架空の百木市で、夫が市議会議員に立候補するということから、政治に手を染めることになった荘子が出会う多様な8人の政治家の妻たち
最初の滝行(当選祈願)の9人の表情、仕草が素晴らしかった
後半の選挙後の展開がちょっと雑だったかな
円形の舞台は古代ギリシャの劇場を意識したか
衣装はタスキとフラダンスの時のスカート以外白
オルガンavecテアトル
神奈川県民ホール
神奈川県民ホール(神奈川県)
2025/02/08 (土) ~ 2025/02/08 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ジュール・ヴェルヌにこんなにピッタリの作品あったとは知らなかったな
田丸さんがネットで見つけたそうだ
まさにある意味オルガンが主役
中田さんもしっかり「ミのフラット」を演じてた
「レのシャープ」と「ミのフラット」は違うんだよな
「定番」の『トッカータとフーガ』に始まり、多様なオルガン曲が散りばめられていたが、ストーリーの進行に良く合っていた
最後のボエルマンの曲がとても気に入った
ウエンツ瑛士の朗読も良かったな
田丸さんにキャラごとに声色変えるなと言われて難しかったらしい
アフタートークは田丸さんが「天に召されていて」(あるいは「俺知らねぇ」byウエンツ)ウエンツのセリフのキューが出なかった(中田さんも焦った)とか、中田さんが最初オルガンシューズに履き替えただけで戻って拍手受けたの、実はマイクが外れたからだったからとか色々面白かった
トウカク
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/02/14 (金) ~ 2025/02/18 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ラビ番得意の将棋もの
今回は江戸時代末期に活躍した将棋指し「天野宗歩」をモデルに描く将棋時代劇
前説で今やネットでも棋譜のkifuという拡張子が出来ていることを知る
そして多数派の大橋流と伊藤流では駒の並べ方も異なることも
伊藤流は香や車角といった飛び道具は、歩を並べ終えてから置く
始まる前に相手陣に入ることがないようにとの礼だとか
現代の棋士達が昔の棋譜を解説しながらその生き様を描く感じ
いつものラビ番通りコミカルに、そして時にホロっとさせる
昔は居酒屋や銭湯に将棋盤置いてあったんだ
確かに賭け将棋普通だったんだろうな
しかしいつの世もこういう天才はほとんど飲兵衛で無頼の類だね
おーい、救けてくれ!
SPACE U
ギャラリーLE DECO(東京都)
2025/02/19 (水) ~ 2025/02/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
まずはトランペッター夫妻によるフリューゲルホルン(場所を考慮して)の演奏
「思い出のサンフランシスコ」で始まる
舞台の内容に関係すると言っていたが、なるほど牢屋の中の男は何度も「サンフランシスコに行こう!」と叫ぶ
ほとんどは格子を隔てたふたりの会話劇
ちょっとシュールで、迫真の演技が面白かった
不思議の国のマーヤ
ティーファクトリー
吉祥寺シアター(東京都)
2025/02/15 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
5年前に大爆笑した(毎回だけど)カプセル兵団の「超外伝アクティブイマジネーション朗読劇『インドの神の物語』<ヴェーダ聖典の神々>」を思い出した
神々のダンス面白かった
シンプルな舞台だけど、プロジェクションマッピング上手く使われてた
上から人が降ってくるところ、上手く映像と実物が組み合わされてたな
キャスト皆踊れるね
アクションもなかなかのもの
インドの女神達のキャバレーのシャンパンタワーならぬ焼酎タワー(大関のワンカップで作ったタワーにいいちこ注ぐ笑)面白かったな
極道シアターカンパニー
スズキプロジェクトバージョンファイブ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2025/03/01 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
ひさしぶりの「金返せ」レベル
くだらんギャグも前半は間伸びがして笑う気にもならず
終盤の人情話でやっと少し救われたか
歌は年間30以上のオペラ、本格ミュージカルを観ている者には噴飯物だった
ジョバズナ鼠の二枚舌
おぼんろ
新宿シアターモリエール(東京都)
2025/03/04 (火) ~ 2025/03/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
5年ぶりの360度縦横無尽スタイル!
久しぶりに劇団員さんたちがすぐ脇を駆け抜けて起こす風を感じました。
面白かったです。なるほど二枚舌だわ。
明日は別の角度から見るのが楽しみです。
韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2
日韓演劇交流センター
座・高円寺1(東京都)
2025/02/28 (金) ~ 2025/03/04 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/04 (火) 14:00
大学教授であるチェ夫妻は、海外留学を控えた娘の送別会を開くために別荘を訪れる。彼らは自分たちの平穏で豊かな暮らしに満足していた。
しかしその平穏は、娘のチェ·スンヨンが婚約者で少なくともスンヨンとは30は離れた大学非常勤講師の中年男を別荘に連れてきたことを発端にどんどんお互いに目を背けていた都合の悪い事実(不倫など)が浮き彫りになり、今までリベラルな考え方で寛容に見えた教授のチェ·ミョンガンも化けの皮が剥がれたように偏見が露呈し、妻のカン·スンオクも今まで上品で優しく見えたのが、娘の婚約者が中年男だと分かり、娘と30近くも離れていると知って忌避感が露骨に現れ、豹変して品位の欠片もなくなる。そして成り行きか、故意かは判らぬが婚約者チン·ソンピルを巡って事件が起き、現場にいた管理人家族の息子キム·ハヌルが犯人に仕立て上げられそうになるが、それをハヌルが阻止しようとしたりと、事件の責任を押し付け合うためについた嘘が嘘を呼び、お互いに保身に走り、疑い合う。
後からパーティー(娘の送別会)に参加した管理人家族のキム·チョルス夫とチョン·エラン妻に事件のことを隠し切れず、物置部屋に置いた死体を見つけられたので死体を隠し通すことはもはや無理とチェ夫妻らが悟り、何とか真相までは突き止めさせず、責任逃れをしようとあがく様が大いに笑え、終盤でお互いに追い詰められ、今まで我慢してきたものが一気に吹き出し、パワーバランスが崩れ去り、最期に残ったのはキム·ハヌルのみという終わり方に愕然とした。
非常に韓国社会の暗部、富裕層の偽善、欺瞞、貧困層の鬱屈した気持ちなどが劇を通して浮かび上がり、韓国社会の格差社会を嫌と言うほど震撼とさせられた。
この作品は、ポンジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』と全体的には比較的テーマ性としてもかなり似かよっていると感じたが、ポンジュノ監督の映画以上に救いがなく、暗鬱とした気分になり、もはやキム·ハヌルに輝かしい未来が見えない終わり方に現実を突き付けられた。しかし、一部の光さえない徹底した不条理コメディサスペンス劇にある意味、清々しささえあった。
やはり不謹慎だとは思うが、人の不幸を劇で観て、家族が崩壊し、知り合いで信頼しあえていたと思っていた管理人家族との関係性も壊れていきといった過程を観ていると、日頃のストレスや鬱憤が晴れて、気持ち良かった。
韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2
日韓演劇交流センター
座・高円寺1(東京都)
2025/02/28 (金) ~ 2025/03/04 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
【火種】
戯曲の面白さ、演出の妙、そして役者陣の確かな演技力、その総合的な魅力が観客の心を捉えて離さない。韓国の戯曲だが、そこに描かれている内容は、単に隣国の事情だけとは言えない。勿論、韓国ならではの事情(徴兵制)も散見できるが、持てる者と持たざる者 そこに厳然たる事実が立ち上がる。
説明にある「人間の欲望をグロテスクに描き出すブラック・コメディー」、その会話は漂流するかのようで どこに辿り着くのか解らない。その緊密にして滑稽な会話が邪魔されない設定が上手い。少しネタバレするが、舞台となる別荘は 陸の孤島のような場所にあり電波状況が悪く携帯電話が通じない。劇中では「沈黙の家」と言っていた。ここに居る人々だけの会話と行為、しかし その背景には多くの人が抱いているであろう(狂気と化した)感情が透けて見えてくるようだ。
朗読劇だが ト書き だけが上手に座り、役者は片手に台本を持ち動き回る。脚本のテーマを十分に引き出す演出ー特に音響と照明が実に効果的で印象に残る。この作品、ストレートプレイという演劇で行ったらどうなるのだろう、という興味を持たせるほど面白い。
(上演時間2時間 休憩なし)
韓国現代戯曲ドラマリーディング ネクストステップVol.2
日韓演劇交流センター
座・高円寺1(東京都)
2025/02/28 (金) ~ 2025/03/04 (火)公演終了